雷が怖いので プレイ22

※ 洗腸行為がありますが描写は控えめ
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 胸を開発するよりもお尻を開発するほうが、彼の中で難易度が高い理由はすぐにわかった。行為の前に腸内を洗うことが必須だからと言われて、軽くめまいがした。
 ただ、彼の目の前で排泄までを見られるプレイではなく、飽くまでも準備だと彼は言う。いずれ慣れたら、バイト前には自分で準備してくるくらいになって欲しいとも。そのくせ、おしおきとしてだったり、こちらがはっきり興奮するようになったら、プレイとしての洗腸もありだなんて言うから、まったくもって油断できないけれど。
「でもそれを受け入れてくれるなら、日常生活に支障をきたすほどの開発はしない。ずっとアナルに栓して拡げっぱなしにしておいて、ここに来たら即俺のペニスが入るようにしとけ、なんてことまで要求する気はないし、もし、お尻が疼いて授業に身が入らないなんてことになりそうなら早めに相談して。開発を止めるか緩めるか、お前が普通に生活できるように、ちゃんと対応はする」
 いくらこちらが出来る範囲で応じればいいだとか、そこまで飢えてない紳士だとか言ったって、抱くまでしたいって気持ちは間違いなくあるんだろう。
 こちらが本気で嫌がることをしないのだって、生活に支障が出るから胸の開発しないでってお願いを聞き入れてくれるのだって、こんなバイト辞めてやるって言い出さないようにって理由が大きそうだと思う。そうやってこちらが受け入れられることと、嫌だけどうんと甘やかして優しくされたら受け入れてしまうことと、絶対に受け入れられない嫌なこととを見極めている気がする。
 こちらが受け入れられる方法で、少しずつ、彼に侵食されていく。今だって、お尻の開発を受け入れることを、かなり本気で考えてしまっている。
 だっていつか彼に抱かれる日が来ることを、自分はきっと嫌がっていない。彼に抱かれるってことを、不安に思う気持ちもあまりない。無茶されて体も心もボロボロになるなんてことは絶対にないと信じられる。
 だからこそ、お尻の開発が必要なんだって事も、わかっていた。
 結局選んだのは了承で、彼の指示に従って体の中を綺麗にする。何度も繰り返した排泄はその都度一人で、ちゃんとトイレの中でさせて貰ったけれど、薬液やぬるま湯の注入は彼の手でされたし、人生初の浣腸はやっぱりそれなりに苦しくて、最後に軽く体を洗っておいでと言われてシャワーを浴びて出てきたときには、これが準備でこのあと開発本番だなんて嘘だろってくらいに疲れ果てていた。
「お疲れ様」
 柔らかで大きなバスタオルに包まれて、そのまま抱いて連れて行かれたのは、最初に彼が腰掛けていた簡易ベッドだった。しかも直接降ろされるのではなく、自分を抱いたまま彼がベッドに腰掛ける。
「よく頑張ったね。疲れただろうから、少し休憩な」
「このまま?」
 機嫌の良い声が甘やかに響いて、そう聞き返しながらも、瞼は重く既に半分以上閉じていた。
「そ、このまま。眠れそうなら眠っときな」
 優しく髪を梳かれているうちに、意識はあっさりと眠りに落ちる。まさか寝ている間に休憩が終わって、お尻の開発が開始されるなんてことは思っても見なかった。
 下半身の違和感に、ぼんやりしながらもゆっくりと目を開ける。身じろげばすぐに気づいたらしく、彼が俯いて顔を覗き込んでくるから、やっと彼の腕の中で寝ていたのだと思い出す。寝起きのぼんやりはまだ残っていたが、それでも、随分と楽しげな顔をしていると思った。
「おはよ。目ぇ覚めた?」
「おはよ、ございます。あの……」
「これ?」
「ふっ、……ぅぅっ……」
 下半身の違和感が一瞬強くなって、思わず息を詰めて体に力を入れてしまう。そうするとより一層、違和感が強くなるようだった。
「ああ、ほら、力抜いて。怖いことしてないから。痛くなんかないだろ?」
 大丈夫だから深呼吸してと促されて、ゆっくり大きめの呼吸を繰り返す。そうしてすこし落ち着いてから、やっと何をしているのかと訪ねた。聞かなくても、だいたいはもうわかってしまっていたけれど。
「寝てる間のが緊張もなくていいかと思って、少し指で弄ってだけ。今入ってるのは中指が一本。でももう抜くから、もう少しだけそのまま力抜いて我慢な」
「ぁ、ぁぁ……ぁ……」
「はい、終わり。眠って少しは回復できたか? 自分で立って歩けそう?」
 まるで何事もなかったように体調を聞かれ、頷けば彼の腕の中から降ろされる。バスタオルを纏ったままベッド横に立って、数歩足踏みさせられた後で違和感の有無を聞かれた。
「特にない、です」
「よし。じゃあ今日はここまでにしようか」
「えっ?」
「寝てる間に色々されちゃってお前に自覚がないだけで、もう今日は十分働いてもらったから。それとも、物足りないからもっと何か気持ちぃことしてって思ってる?」
 頷きかけたけれど、でもやっぱり疲れているような気もして躊躇ってしまう。シャワーを出た直後のような酷い疲労感がないってだけだ。
「いえ、今日はもう終わりに、します」
「うん。俺もその方がいいと思う。けど、やっぱキスくらいはしようか。今日、気持ちぃこと全然なかったもんな」
 とろけるみたいに気持ちが良いのに、性的にはあまり興奮してこないキスを知っている。きっとそれだと思いながら、再度彼の膝の上に乗るよう促されて従った。
 疲れてるだろうから今日は射精はなしねと言われながら、思っていたとおりのキスをちょっと長めにして貰っていると、今日もバイト頑張って良かったって気になってしまうから不思議だった。

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