雷が怖いので プレイ4

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 いったい何を言わされるんだろう。ドキドキと胸が高鳴っているのは、興奮なのか不安なのか緊張なのかわからない。
 見上げる顔がまた近づいてくる。けれど彼の唇は、親指の押し当てられた唇にではなく、頬をかすめて耳たぶに落ちた。
「んぁっ」
 小さく声を漏らして肩を跳ねれば、クスリと笑われる気配がする。
「ここも弱かったよな。ここも弄り倒して、お前にキモチイイって言わせてやりたい」
 前回途中で終わっちゃったしと言われて、やっぱり必死で頷いてみせた。耳を舐め弄られるのが追加されたところで、どのみち感じさせられてドロドロになるのは一緒だ。
「そう、なら、もう一度。もっと気持ちよくしてって、おねだりしようか」
 唇に当てられていた親指が外されたのを合図に口を開いた。
「もっと、気持ち良く、して」
「感じる弱い所をいっぱいグチュグチュして、立ってられなくなるまでドロドロに苛めて欲しい?」
「気持ちぃ所、いっぱいグチュグチュして、立てなくなるまで、ドロドロに、感じさせて、欲しい……です」
 意地悪なのはやっぱり嫌で、苛めてという単語は口に出さなかった。咎められるかと思ったけれど、ふふっと笑われただけで、求められた通りに繰り返さなかったことを指摘されることすらなかった。
「だって自分から腰を下ろして、俺の腿の上でイヤラシク腰を振って、一人で気持ち良くはなれないんだもんな?」
「えっ?」
「立てなくなるまで感じさせられたいってのは、つまり、そういうことだろ?」
 何を言わんとしてるのかすぐにはわからなかったけれど、続いた言葉でそういう事かと思う。
「一人じゃ出来ないから、俺に、手伝って欲しいんだよな?」
 依然として耳の横で囁かれているので顔は見れないが、きっとニヤニヤと笑っているんだろう。そんな声音をしている。
「なら、俺の腿に勃起ペニス擦り付けて気持ち良くイけるまで、手伝ってくださいってお願いしないとな」
 もしくは一人でイヤラシク腰が振れる体に躾けて下さい、でもいいけどと続いた言葉は、残念ながら頭のなかに残らず逆の耳に抜けていった。
 ああ、やっぱり、自分で腰を振ってイカないとダメなのだ。ムリだとか、出来ないだとか、そんな訴えを聞き入れてくれる気はないらしい。
 終了条件は二つあって、もう一つは彼に腰を揺すられイク事だったハズなのに。
「大丈夫。ちゃんと手伝ってやるから、勃起ペニスここに擦り付けて、気持ち良くなりな」
「んぁあっっ」
 持ち上げられた腿が、股間に押しつけられた上に揺すられる。しかし堪らず声を上げれば、それはあっさり下ろされてしまった。
「ぁ、っ……」
「ほら、今のじゃ全然足りない、だろ?」
 一瞬だけだったけれど、今日初めての刺激に、脳みそごと痺れるような感じが残ってもどかしい。全然、足りない。もっともっと、気持ち良く、なりたい。
「ああ、腰が揺れ始めたね。どうする? 手伝い要らない?」
 それなら早く腰を下ろしなさいの言葉に、体が勝手に従ってしまう。膝を曲げて腰を落とし、足の間に差し込まれている相手の腿に、ゆっくりと股間を擦り付ける。
「ぁあああっっ」
 声をあげて仰け反れば、おっと、などと言う声と共に後頭部を支えられ、次にはそのまま相手の胸へと顔を押しつけられた。思わずこちらも腕を上げ、とうとう相手の背を抱いた。というよりも背中側の服を握って縋った。
 服越しだけれど、頬に相手の熱を感じる。自分と違って穏やかに脈打つ心音が聞こえる。繰り返す荒い呼吸の中に、ふわりと相手の香りが混ざる。それを吸い込み飲み込んでしまう。
 それら全てに思考が霞み体が震えた。
「ぁ、ぁあ、ぁっ、」
 とうとう自ら勃起ペニスを相手の腿に擦り付けてしまったという、精神的な興奮と物理的な快感とで喘ぐ。恥ずかしくてたまらないはずなのに、刺激を求めて腰を揺らし続けてしまう。出来ないと思っていたのに、一度自ら擦り付けただけでもう止まれなかった。
「んゃっ、ゃ、だめっ」
「なにが嫌でなにがダメ? ちゃんと上手に気持ち良くなれてるのに」
 いやらしく腰を振り続けて可愛いよと笑われて、下着の中もきっと先走りでグジュグジュだねと指摘されて、もっと強くこすりつけてご覧と促される。人の体に性器こすりつけて精液漏らすはしたない姿を見せてと、甘やかな声にねだられる。その声に、逆らえない。
「んぁあああ」
「うん、上手。そのまま続けて、もっと、気持ちよくなって」
 言いながら、頭を抱えこんでいた手が外され、そっと胸元から頭を引き剥がすための力が掛けられる。まだ離れたくないと、とっさに背に回した腕に力を込めた。
「頑張るいい子に、ご褒美あげたいから顔上げて?」
 そんなことを言われたら、顔を上げないわけにいかない。自分から腰を振って感じている顔なんて、出来れば見せたくなかったのに。
「いいね。凄く可愛い。気持ちよすぎって顔してる」
 今にも泣いちゃいそうだねと目元に浮かぶ雫を指先で払ってくれる相手は、蕩けるみたいに優しい顔で笑っていた。しかし呆けたように見惚れていられたのは一瞬で、すぐに口を塞がれ、するりと入り込んできた舌に口内を荒々しくねぶられる。弱い場所を狙って、執拗に弄られ擦られ舐められる。
 このキスを知っている。次々と襲い来る快楽の波に、体の力が抜けていく。
「んっ、ぁっ、……ふぁ……ぁ……」
 鼻にかかった甘えるみたいな吐息が、次々とこぼれ落ちていく。

続きました→

 
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