雷が怖いので プレイ7

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 正直過ぎる自分の体の反応に対する羞恥はもちろんあるが、こちらを観察する彼の視線にも羞恥が募る。顔が熱くなる。
 体ははっきりと興奮を示しているが、それは彼から与えられる刺激に対してというよりも、下着越しとはいえ彼の手に触れられているのだという視覚的な興奮と、これから何をされるのだという、不安と恐怖と期待とがごちゃまぜになったような興奮からだった。
 息をひそめて彼と見つめ合う。視線は外せないままだった。
 そのせいの緊張もあるだろう。与えられる刺激に体は反応していたが、気持ち良くて蕩けて行きそうな快楽は発生していない。
 はしたなく淫らに喘いでしまう事はないけれど、だからこそ戸惑ってもいた。もうズボンは脱がされているのに、これはいつまで、そしてどこまで続けられるのだろう?
「このまま、俺の手で直接握って扱いてやろうか?」
 言葉が耳に届いた瞬間、思いっきり頭を左右に振って拒否を示す。
「ゃ、だ……」
 絞り出した声は掠れた上に殆ど音になってなかったかも知れない。
「嫌がり過ぎ。というよりは怯えてる、のか」
 仕方ないから中身拝見はもう少し待ってあげると苦笑された後、股間に当てられた手が離される。立ち上がり見下ろしてくる相手に、安堵して良いのか迷っていたら、苦笑したままの顔が近づき優しいキスが落ちた。
 宥めるみたいな触れるだけのキスを数度繰り返され、ああやっと前回の復習が開始したのだと認識し、少しばかり体の力が抜ける。それを待っていたとばかりに、少しずつキスが深くなっていく。
 彼の舌を受け入れて、キモチイイを逃さないようにと追いかけた。普段はアレコレ気になってしまって、なかなかずっと目を閉じてはいられないのだけれど、今日はぎゅっと目に力を込めて、意識して瞼を下ろし続ける。与えられるキスに集中し、少しでも多くの快感を拾おうと必死だった。
「ん、っふ、」
 甘えるみたいに声をあげながら、両腕を軽く持ち上げて相手の脇腹あたりの服をきゅっと握りしめる。足腰にゾクゾクとした痺れが走るような、立っているのが辛いほどの快楽には程遠いけれど、そうなってしまってからだと前回の二の舞いになるのはわかっていた。
 少しずつ腰を落としていけば、察したように彼の膝が両足を割ってきたので、そのまま腿に股間を押し当てていく。キスは始まったばかりだけれど、さきほどの興奮は当然残っていたし、自らぐっと押し込む強い刺激に体がわななく。
「ん゛ん゛っっ」
 最初の衝撃をやり過ごした後は、少しずつ腰を揺らめかせていく。どうすればより気持ち良くなれるかを考えながら、だんだんと腰の動きを大きくし、彼の腿に勃起ペニスを擦り付けていった。
「ぁ、っあ、……っはぁ……」
 ちょうどいい強度と速度を見つけ出して、少しずつ息が乱れていく。このまま続けていれば、きっともうすぐ射精できる。
 そう、思っていたのに……
「ははっ、今日はそのままイケそうだな。もしかして練習でもしてきた?」
 真面目だねぇと明らかにからかう口調で告げられて、ハッと息を呑みながら閉じていた瞼を押し上げた。彼の顔は予想していた近さにはなく、完全に観察者の顔でこちらを見下ろしていた。
 いつキスが中断されたのかわからないが、わからないほど夢中になって、自分で腰を振って勃起ペニスを彼の腿に擦り付けていたのかと思うと、とたんに酷く恥ずかしい。
「え……っ、ぁ……っ」
「腰、止まっちゃってるよ。ほら、続けて。俺に、お前がオナニーで気持ち良くイク顔見せて?」
 本当に意地が悪い。確かにやっていることは相手の体を借りたオナニーだけど、そんなことを言われて、わかりましたと続けられるはずがない。
 彼の言葉が掛けられた直後から、体は硬直して動けなくなっていた。動けないのに、もっと刺激が欲しいのと羞恥とが混ざって、ふるふる小刻みに体が震えてしまう。そんなわずかな震えが、股間を揺すって刺激してくるから、体と気持ちを落ち着けることも出来ない。
 酷く中途半端な形で留まるように仕向けたのは、明らかに目の前にいるこの男だった。
 何を言われようと腰を振り続けるくらい昂ってしまうギリギリ手前を狙っていたんだろう。彼の言葉に羞恥し、こちらが躊躇い動けなくなるのを、きっと彼はわかっていた。

続きました→

 
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