雷が怖いので プレイおまけ9

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 今夜は剃ってしたいと言ったら、相手はおかしそうに笑って、もしかしてパパって呼んでくれる気になったのかと聞いた。昼間彼からの提案をあんなに嫌がったのに、自分からこんなお願いをしているのだから、当然言わされる覚悟は出来ている。
「呼べってなら、呼びます、けど」
「けど、なに?」
 もちろん抵抗は有るし、自分から進んでパパなんてとても言えそうにない。だから出来れば、冷静さなんて欠片も残ってないほどドロドロに気持ちよくなってしまった後に、彼の誘導で言わされたい。
 そう言ったら、やっぱりおかしそうに笑いながら、そんなプレイはしなくていいよと返された。
「本気でお前にパパって呼ばれたかったわけじゃない。お前が思う以上に、ちゃんと俺も楽しんでるって言ってるだろ。そう心配すんなって」
 なんでこんなことを言い出したか、わかっているというような口ぶりだ。
「でも、俺はっ」
「もちろん、お前が本気でしたいならする。ただ、俺に気を遣って言ってるなら必要ない。お前が本当にしたいこと、して欲しい事を言えよ」
 そのためにある日なんだからと言われて、わかってますと返す声は間違いなく緊張が滲んでしまったけれど。
「したい、です。全身ツルツルの体になって、あなたに、子供みたいに、扱われたい」
 自分から積極的にやりたいなんて思ってないはずだったのに。そう言ったはずなのに。そう思うと、声が微かに震えてしまう。
 かつての言葉を翻して、しかもこんなことを自らねだるなんて、彼はこんな自分にどう思うんだろう。こちらの本気は絶対に伝わっているはずだけれど、それを喜んでくれるのかはさっぱりわからない。
 実際、目の前の彼は、少し驚いた様子で言葉をなくしている。やっぱり本気で望んでいるとは思っていなかったんだろう。
 今夜彼と、そういう遊びをしたいのは事実だ。だけど本当に望んでいるのは、あの夜楽しげだった彼の姿をもう一度見たいという方だったから、こんな風に誘っても、同じように楽しんで貰える自信がなかった。
 羞恥と緊張と後悔とがぐちゃぐちゃに入り混じって心臓が痛かった。でももう言ってしまったから、彼がその気になるように、更に言葉を重ねていくしかない。
「ツルツルで子供みたいで可愛いって、いっぱい言われながら、毛を剃り落としたところをしつこく舐められて、焦らされて、おっ……、おちんちんも、気持ち良くしてって、おねだりしたり、そういう、子供になりきる、遊び、を今日はしたい、です」
 あの夜を思い出しながら、期待を込めて相手を見つめる。相手は驚いた顔を苦笑に変えて、それから優しい声音でわかったと言った。
「それがお前の望みなら、望みどおり、今夜はお前を子供みたいに可愛がってやる」
 その言葉にホッと安堵したのも束の間、それで準備はどうすると聞かれて首を傾げる。
「準備?」
「俺の手で、子供の体にされたいかって話」
「ああ、もしかして、俺が自分で剃ってくるのもありなんですか?」
「まぁな。でも子供みたいに扱われたいってなら、中洗うのもまとめて、今日は最初っから俺が全部やってやるのも悪くないよな」
「は? ちょ、えっ、ナカ?」
「お前は飲み込みがいい良い子だったから、結局目の前で排泄させたことはなかったけど、」
「自分で! 自分で剃ってきますから、子供扱いはベッドの中だけでっ」
 相手の言葉を遮るみたいに慌てて言い募れば、相手はニヤニヤと含み笑いたっぷりに、お前は本当にいつまでも可愛いねと言った。
「第四土曜だから気を抜いて発言してるってならいいが、バイトの時のおねだりには気をつけろよ。まぁ、俺としては、お前の迂闊さはバイトの時こそ歓迎だけど。あと、剃り残しのチェックはするから、一通り準備終わったら一回呼んで」
 準備しておいでと促されて、逃げるみたいにバスルームへ向かう。からかわれたというよりは多分結構本気で、それこそバイトの時だったらそのまま実行されるか、少なくともこんな簡単には逃して貰えなかっただろう。
 一人になって、大きく安堵の息を吐く。簡単に逃してもらえたこともだけど、なにより、彼が楽しげだった事が重要だった。

続きました→

 
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