雷が怖いので46

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 誰に気持ちよくさせられているのか、イきたくてたまらないほど気持ち良くなっている自分にイく許可を与えられるのが誰なのか。今、泣きながらイくのを耐えているのでさえも、自分が彼のものだからなのだと、丁寧に教えるように一つ一つ言葉を刻み込まれていく。同時に、彼がペニスを突き立て気持ちよさを与えるのは、自分ただ一人なのだと宣言する言葉も甘やかに刻まれていく。
「ほら、ここが最奥。お前のこんな深い場所に入っていいのは俺だけだね?」
 もう言葉なんて出なくて、必死で頷きながら彼の首に縋り付く腕に力を込める。
 最奥へ到達されても、痛みはない。苦しさはあるが、イかせて貰えない方の苦しさが圧倒的で、奥へ入り込まれた苦しさは良くわからなかった。
「じゃあ、今からこの一番深い場所も、俺だけのものになろうな。俺をたくさん擦り付けて、俺の吐き出すもので汚して、俺の全部をお前の深くに刻み込んであげるから」
 意識は保ってろよと言われて、震えそうになりながらもやっぱり必死で頷いた。
 意識を保てというのは、イくなと言われているのと同義だ。だってここまで焦らされてたら、まともな意識を保ったまま達することなんてきっとできない。
 いや、そもそもこの状態で、奥を突かれてどうなるのか想像がつかない。だって一度も中イきしてない状態で、ここまで入り込まれたことがそもそも初めてだ。中イきしてたって快感が足りなければ痛かったり苦しかったりするのに。だから動かれたらやっぱり痛みや苦しさに圧倒されて、イきたくてたまらない気持ちなんて霧散するかもしれない。
「ああ、大丈夫」
 こちらの不安にはやはり気づいたらしく、優しい声が宥めてくる。
「ゆっくりやるし、お前もちゃんと気持ちよくなれるから」
 お前も一緒にイくんだよと言われて、無理だと首を横に振る。彼が言うからには、このまま突かれても気持ちよくはなれるのかもしれないけれど、そうしたら意識を保っていられない。
「何がダメ? 気持ちよくなれそうにない?」
 今、痛くないだろ? と確認されて頷けば、気持ちよくなれるし気持ちよくしてあげるから大丈夫だと、甘やかな声が脳を揺さぶった。この体も心も、彼の声で気持ちよくしてあげると言われたら、期待で興奮が増してしまうように作られている。
 そしてそれを証明でもするように、奥深くをゆっくりと突かれて揺すられる。痛くはないが強烈な快感が走るわけでもなく、じわじわとした熱が広がるみたいにゆっくりとキモチイイも広がっていく。
「ぁ、ぁっ、……だ、めっ」
「どうして? もう、気持ちよくなり始めてる」
「イ、ったら、……飛ん、じゃ」
 こちらの感情はかなり読み取ってくれるけれど、なにもかも見透かされているわけじゃないから、言わなければ伝わらないこともあると知っている。だから言葉をむりやりに絞り出した。
「ああ、意識を保てない不安だったのか」
 やっぱり甘やかな声が、大丈夫だと繰り返す。
「気持ちよさで頭の中が焼ききれるような、そんな激しい動きはしない。そういう抱き方は、今日は、しない。ゆっくり擦られながらじわじわ上り詰めるのも、浅いとこでなら出来るだろ? それと一緒。ここでそうするのは初めてだから、ちょっと時間かかるかもしれないし、焦らしまくったからどこまでキモチイイってなるかはわからないけど、でも、もしお前が何も考えられなくなったとしても、その前にはきっと、俺は全部お前のものになってるよ」
「きっと、じゃ、やだっ」
「わかったわかった。じゃあ、確実に、お前のものになってる。約束する」
 俺がイくまで絶対にお前をイかせない。なんて言ってちょっと意地悪なニヤリとした笑顔を見せられたけれど、ホッとしつつそれでいいと何度も頷いてみせた。
 ふふっと柔らかに笑われた気配の後、お前は本当に俺が好きだねと、今更過ぎる言葉が落ちてくる。どこまでも貪欲に俺の全部を求めてくれるのが嬉しいよとも続いた。
「すき。だい、すきっ」
「うん。俺も好き」
「ぅえっ?」
「俺も、好きだよ。お前が俺のものになっていくたび、自分の中にボコボコ空いてた隙間に、お前が入り込んで満たされていくみたいな感じがしてる。お前が俺のものになって良かったって、凄く、ホッとしてる」
 認めるよと続いた言葉は苦笑を含んでは居たけれど。
「俺はずっとお前が好きで、お前のことがずっと欲しかった。お前を自分のものにしたかった」
 好きだよ。認める。と繰り返されて、真っ先に反応したのは体だった。
「ぁあっ」
「ホント、可愛くて素直な体だね。お前のここが、早く俺だけのものになりたくて、俺のを注げって絞り込んできてる」
 甘い吐息に混ぜて、お前の中がキモチイイよと告げられて、たまらなくなる。
 めちゃくちゃに突かれて、頭の中が焼ききれるような激しい快感が欲しいとすら思いながら、自分から腰を揺すった。
「あ、あっ、すき、すきっ。して、イッて、きもちく、なって」
「うん。俺も好き。色々待たせてゴメンな」
 一緒にキモチヨクなろうなと言われながら、こちらの動きに合わせて奥を優しく捏ねられる。
「あっ、ああっ、や、あたまっ、しろくなっ」
「ん、いいよ。も、いいから。俺はもう全部、お前のものだよ。お前がイくのと同時に、ちゃんと注いであげるから」
 だからこのままイきなさいの言葉に押し上げられて、じわじわと広がりきっていた快楽に身を委ねた。
「ぁぁぁああ、んああっっあああ」
 頭の中が真っ白になっていても、彼を咥え込むその場所を起点に体が痙攣しているのがわかる。中で脈打つ彼のペニスからビュクビュクと精子が吐き出されているのも、ちゃんと感じることが出来ていた。

続きました→

 
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