親友の兄貴がヤバイ12

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 口の中で硬さを失わない相手のペニスに嬉しくなって、胸の時以上に必死になって舐めしゃぶる。感じてくれているのが良くわかるという点でも、胸の時以上に夢中になった。
 可愛い喘ぎ声などは聞こえて来ないけれど、押さえきれない荒い呼気が手の隙間から漏れていたし、時折飲み込みきれない喘ぎが鼻に抜けて「んっ」と小さな音を立ててもいる。咥えるペニスの尖端からはとろりとろりと先走りが溢れ続け、つるりとした尖端の割れ目へ舌を這わせて窪みをくじるように舐め取れば、口の中でビクビクとペニスが震える。
 与えるままに返ってくる反応が嬉しくて、その素直さが可愛くも有り、楽しくもあった。
 あまり深くまで飲み込むことはせず、尖端を口に含んで舐め回しながら、竿部分をゆるゆるとこすったり、陰嚢をやわやわと揉んでやる。精液を飲ませてくれとは言ったものの、そう早急に達せるほどの刺激を与えるつもりはなかった。嬉しくて愛しくて楽しいこの時間を、もっと引き伸ばしたい。
 前回のようにイかせてとお願いされればもちろんそれ以上に焦らす気もないが、そんなお願いを口に出す余裕が、今回も相手にあるかどうかは微妙そうな気もする。
 陰嚢を柔らかに揉みながら、指先を伸ばして会陰部を押してみる。一瞬ピクリと腿が震えたが、それ以上の反応はない。乳首以上に開発が難しいと聞くし、最初はやはりこんなものかと思いながらも、会陰部をあちこち撫でつつきながら指先をじわじわと更に奥へ進めていく。それに合わせて、尖端を含んでいた口も竿部分を喰むようにしながら降りて、指先がアナルへ触れる頃には根元部分へ到達していた。
 アナルのシワを指先で擦りながら、陰嚢をパクリと咥えてちぅと軽く吸ってみる。
「ひゃぁ……んぅっっ」
 ビックリして口元の手が外れたのか、随分と可愛い声がチラリと耳に届いた。もっと聞かせてくれたらいいのにと思いながら、口の中で玉を転がし、ふっくらと膨らんでいるアナル入り口を指先で撫で続ける。
 随分とシャワーに時間を掛けているとは思っていたが、まさか中まで洗っていたとは思わなかった。キュッと窄まっているのではなく、ふっくらと盛り上がってしまっているアナルは、きっと何度もお湯を注がれそれを排泄したのだろう。
 自分だって色々とゲイセックスの知識は漁っていたし、ちょっとネットで調べればすぐにそういった情報は入手できるから、最初から抱きたいと宣言されていた彼だって、きっと色々自分で調べたのだということはわかる。それにしたって、抱かれる覚悟はしたと言ってもここまでとは……
 女性としか付き合ったことがないはずの相手が、そこまでの準備をするという覚悟のでかさに、脳みそが揺さぶられてクラクラした。
 みっともない姿を晒す前にカッコつけておきたかったなんて言って、クリスマスデートを華麗にエスコートしてこちらを散々打ちのめしたくせに、抱かれるためにここまでの準備を一人でこなしただなんて、ああもう本当に、なんて可愛い人なんだろう。きっとこの後どんな姿を見ることになったって、それをみっともないだなんて、きっと絶対に思わない。
 本当は怖いし不安だと言っていた。それでも抱かれたくてここに居るのだと、ちゃんと恋が出来ているのだと、言ってくれた。もっと、好きを受け取りたいのだとも。
 年下の、行為に慣れていない童貞男に抱かれるのだから、怖いのも不安なのも当たり前だ。しかも出来る限り優しく抱きたいと思っている事を、事前に一度だって相手に伝えていなかった。こちらの恋心を知って、それを受け止めると決めた後の彼は本当に優しくて、端々に大人の余裕を見せていたから、怖いだとか不安だとか健気な覚悟だとか、そんなものは全く見えていなかった。
 どうすれば、何をすれば、何を言えば、彼の覚悟に見合うだけのものが返せるのだろうか。今この胸に湧き上がる愛しさを余すことなく渡したい。伝えたい。
 愛しい。好き。大好き。可愛い。
 もっと愛したい。たくさん可愛がりたい。うんと、気持ちよくしてあげたい。
「あなたのことが、今、とてつもなく愛しいです。本当に、可愛い」
 告げながら開かせた両足の付け根あたりを軽く押し上げ、返事を待たずに奥まった場所へ舌をのばした。

続きました→

 
 
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