今更嫌いになれないこと知ってるくせに15

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 指2本がキツイと言っていたから、なぜ苦しげな息を吐いたかはすぐにわかった。
「待って。ストップ」
 慌てて止めれば、羞恥に耐え切れなかったのか途中からずっと下ろしていた瞼を上げて、なぜと言いたげに潤んだ瞳を向けてくる。
「気持ちいい所まででいいから」
「でも……」
「気持ちよくなりすぎてイきたくなる?」
 尋ねれば、躊躇いがちにだけれど、肯定を示すように頷いた。やはり感じすぎてしまわないように、指を増やして自ら広げていく方向へ移行したようだ。
「じゃあちょっと俺と交代ね」
 体勢はそのままでいいよと言って、横臥する甥っ子の背後へまわる。ローションを手のひらに多めに垂らしてから、それを送り込むようにしながら、少しだけ開いた後ろの口へ中指をゆっくりと埋めていく。
 緊張からか甥の体はかなり強張っていたし息も詰めているようだったが、さすがに直前まで本人の指が埋まっていたその場所は、指の1本くらいならローションの滑りを借りて難なく収まるようだった。
 取り敢えず根本まで埋めてから、少し待って甥の様子を探る。初めて他人に触れられたのだと思えば、仕方がないどころか可愛らしくもあるが、浅く短く繰り返す呼吸に、やはり緊張が酷いようだと思った。
「深呼吸して。別に痛くも怖くもないだろ?」
 もう片手で肩と背中を撫でてやりなが促せば、少しづつ呼吸が変わっていく。
「そのまま呼吸続けて。俺の指でも、キモチクなろうな」
 言いながら、ゆっくりと指を引き抜いた。抜けてしまわない程度に引きぬいた後は、またゆっくりと中へ埋めていく。
 見ていたと言っても、その場所を弄る指を注視していたわけではない。というよりも、角度的にそんなものは見えていなかった。ただし手や腕の動きから、気持ちが良いだろう速度をある程度は推測できる。
 様子を見つつ、その気持ちが良いであろう速度を保って抜き差しを繰り返せば、一度熱の上がった体はすぐにも快感を思い出したようだった。
「……ぁッ」
「いいよ。また気持ちよくなってきたね」
 可愛いよと声をかければ、背後からでも少し嫌そうに首を横に振るのが分かった。
「本当に可愛いのに」
 相手には確実に見えていないが、少しだけ口を尖らせて拗ねた口調で告げた後、前屈みになって先ほど撫でてやった肩にガブリと齧りついた。
「んああっ!?」
「ちなみに今のは俺からすると意地悪の部類な」
 驚きで大きく上がった声に満足しながら少しだけ笑ってしまったら、ヤダよと今にも泣きそうに弱々しい声が返される。
「意地悪されたくないなら、もっと可愛く啼いてごらん?」
「わ、っかんな…い、ぁ、んっ、ムリっ」
「簡単だよ。素直に気持ちいいって言えばいい」
「ぁあ、…ああんっ、んっ」
「気持ちいいだろう?」
 そういう声を出してるよと指摘しつつ、何度か問い直せば、やがてその口から気持ちが良いとこぼれ始める。
「あ、ぃいっ、…ん、キモチ、いっ」
「いい子だ」
 頭を撫でてやったら、声のトーンが少しばかり上がった気がした。
「あっ、あっ、にー…ちゃ、きもちっ、きもちぃよぉ」
 いい子だ可愛いと繰り返しながら、空いた手で主に上半身の触りやすい場所を優しく撫で擦りながらゆるく刺激してやれば、声音はどんどん甘えを含んでいく。
「ぁあ、も、イきたい…前、さわ、って…イかせてぇ」
 甘ったれたすすり泣きの懇願に、一度指を引きぬきその手を前に回して、ガチガチに張り詰め先走りをトロトロと零して濡れるペニスを握ってやった。

続きました→

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