イケメン相手にこんな関係になる予定はなかった13

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 軽く触れ合うものから口内を舐められたり舌を吸われるようなものまで、繰り返し何度も唇を塞がれながら、今まで触れられたことのない場所をあちこちと手が這っていく。やがてキスが止んだかと思えば、手が這ったその後を追うように唇が落とされ始めて色々とむず痒い。
 散々勃起ペニスを晒して、握られ扱かれ時には舐められるまでしてきたのだから、それに比べたら全然大したことはされていない。そう思うのにどうにも恥ずかしいのは、相手がこれを「イチャイチャ」なんて表現したせいなんじゃないかと思う。
 抱かせて貰えないなら最後にイチャイチャしておきたい、という相手の言い分を受け入れはしたが、もちろん歓迎はしていないし戸惑いだってある。なんでそんな思い出作りじみた事をしたがるのかという疑問は、結局相手が自分をどう思っているのかを問い質すことに繋がるとわかっていて聞けはしないけれど。
「どっか、気持ちいいとこ、ある?」
 声は背後から聞こえてきた。なぜなら相手に背中を向けているからだ。キスをしながら首や背中や腰を中心に触られた後、向きを変えられて項やら背中やらに唇を落とされながら、今度は胸やら腹やらを触られている。
「っ、ふ、……おしえ、ないっ」
 逃げ出すほどじゃないくすぐったさがあちこちで発生しているが、それらを気持ちいいと呼ぶには快感が足りない。だいたい教えたらそこを集中的に触られるんだろうし、正直それは避けたい気持ちもある。
「ここは?」
 背中から回されている手がゆるっと両胸を覆った。胸の膨らみなど欠片も無いのに、まるでそこに膨らみがあるかのように置かれた手を見てしまったら、まるでそこに膨らみがあるような気がしてくるから恐ろしい。
「どんな感じ?」
「どんな、って……」
 手のひらを撫で付けるように動かされたが動きは緩い。それでも圧を変えながら何度も繰り返されると、だんだんとゾワゾワした感覚が広がっていく。
 手のひらを押し付けられているので、胸の膨らみの錯覚はなくなってしまったが、平らな胸を懸命に撫で擦って快感を与えようとしているその手の動きが視覚的にあまりよろしくない。肌感覚だけでなく、視覚的にもなんだかむず痒くなってしまう。
「乳首、立ってきた」
「いうな、よ」
「だって反応あったら嬉しいじゃん。ちょっとは気持ちぃ?」
 ただの生理反応だと強がるのも、素直に気持ちがいいと答えるのも躊躇って、結果口を噤んでやり過ごす。ついでにのように、相手の手の動きを追ってしまうのは良くないと、ギュッと目を瞑ったのは失敗だった。
「ぁっ……」
 目を閉じたことで感覚が鋭敏になったのがわかる。特に今は胸しか触れられていないから、そこにだけ意識が集中してしまうのも大きい。
「ぁあっっ」
 慌てて目を開けたのと、プチっと膨らんだ両胸の先を相手の指先が押しつぶすのは同時だった。突然の強い刺激と、視覚的なイヤラシさで、まったく抑えられなかった声は大きく響き、ビクリと盛大に肩が跳ねた。
「ぁ、っぁ、っばか、やっ、やめっ」
 確かに派手に反応はしたが、気持ちが良かったとは言い難いのに、相手の指先がしつこく乳首を弄り始めてあっさり息が上がり始める。
「なんで?」
 気持ちいいんじゃないの、と言われながら、とうとう乳首を摘まれた。
「ぁあああ、あっ、あっ、やだぁ」
 軽く引っ張られて指先でクニクニと揉まれると、体の奥をビリビリとした何かが走っていく。さすがに大人しく相手に体を預けてなんか居られなくて、相手の腕ごと払いのける勢いで、逃げるように体を丸めてしまった。

続きました→

 
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