イケメン相手にこんな関係になる予定はなかった19

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 一緒に気持ちよくなるなら、いつも通りペニスを重ねて扱くほうが確実だろうなと思ってしまうのは仕方がないと思う。けれど相手がいつも通りで済ます気がないのも明白だ。
 最後だから、という理由もはっきりわかっているし、応じる気だってあるけれど、でも自分が気持ちよくなれるかどうかは重要だろう。快感が足りない状態で、相手ばかりが気持ちよく感じている姿を見せつけられるのはなんだか怖い。目の前で、きれいな顔が色っぽく息を吐く姿を、変な男とどこか冷めた気持ちで見ていられた頃とは違うとわかっている。
 一緒に気持ちよくなる前提の行為だから、相手も気持ちよくなってもらわないと困るのに、相手が感じ入る姿に性的な興奮を覚えるようになったことを認めたくなかった。飽くまでも、体に直接与えられる快楽で興奮していると思っていたかった。
 だからはっきり気持ちがいいと言い切れる快楽が欲しい。
「んー、ちんこ同士擦れるはずだから気持ちよくはなれると思うけど。でも手で握って扱くほどの刺激はないだろうから、やっぱ焦れったいとか思わせる可能性はあるよね」
 それはつまり、結局の所焦らしプレイ続行って話ではないのか。口には出さなかったが、そんな不満を相手はどうやら察したらしい。
「萎えちゃったって感じでもないからこのまましてもいいかと思ったけど、じゃあもう少し気持ちよくなってからにする?」
 言いながら、未だローションで濡れたままの手が、躊躇いなくペニスを握ってきた。
「ぁあっ」
 ぬるぬるな手に包まれるだけで、腰の奥が痺れるように気持ちがいい。けれど握った手を上下させてくれたのは数度だけで、ペニス全体にローションをまぶし終えた後は、手のひらをペニスの裏側に押し当てるようにして上下させ始める。結構な圧をかけられているので、物足りなさはあるものの、充分に気持ちがいい。
「はぁ……」
 熱い息を吐き出せば、快感を拾っているのは相手にだって伝わってしまう。
「想像してみてよ。ここをさ、俺の硬いおちんちんがぬるぬる擦ってくるとこ」
 そう言われたら、想像せずには居られない。握って扱かれる方が絶対に気持ちがいいのに、ビクンと脈打つペニスは、まるでそれを求めて興奮しているみたいだった。
「どう? 気持ちよくなれそうでしょ?」
 んふふと笑う相手は満足げで、素股で一緒に気持ちがよくなれると確信したに違いない。
「も、いーから」
 わかったからさっさと始めろと促せば、敷かれたタオルで濡れた手を軽く拭った相手が、両足を抱えるように持ち上げてくる。
「ちょ、なんで!?」
 想像していた素股と違う。というか濡れた腿を合わせたその隙間にペニスを突っ込んで擦るんじゃないのか。なのに両足は開かれていて、相手のペニスがその合間をぬこぬこと擦りあげてくるたびに、自身の勃起ペニスがゆらゆらと揺れている。
「やっぱ足開いてると狙いがイマイチ定まらないね」
 どうやらこちらのペニスの裏側を擦り上げようとしているらしく、そう言いながらも成功率が上がっているのか、ちゃんと気持ちがいい瞬間があるから困る。
「ぁ、もっ、バカやってないで」
「そう言いながらもちょっと気持ちよくなってるよね?」
「うぁ、うっせ、ぇ」
「も、ちょっとだけ」
 開かれた足の間を擦るだけの行為で相手がどれくらい感じているかはわからないが、肉体的な快楽とは別の何かを楽しまれている気がする。いやまぁ徐々に成功率が上がっているのだから、何を狙って何を楽しんでいるかはわかるのだけれど。だんだんと気持ちいい時間が増えているこちらは気が気じゃない。
 素股がしたいと言われて、自分も一緒に気持ちよくなれるかは心配したが、自分ばかりが気持ちよくなる想定はなかった。

続きました→

 
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