二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった28

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「あーそんな不安そうな顔すんなよ。絆されたんだって言ったろ。お前を恋人にしたいって思ったのは俺の意思で、恋愛感情かと言われると微妙だけど可愛いなとはマジに思ってるし、お前相手に勃つのだって確認済みだし」
 初の男の恋人だというのは事実でも、何の問題もない。
「お前の勃起ちんこだって平気で触れるし」
 言いながら、片手を相手の股間へ持っていく。
「んぁっ」
 無造作にペニスを手の平で覆えば、小さな声が甘く上がった。先程よりも興奮度合いが足りないのか、反応はしているが幾分柔らかい。しかし、握り込んで軽く扱いてやれば、あっという間に先程一瞬触れたのと同じか、それ以上に固く張り詰める。
 相手に逃げる様子はなかった。ただ、戸惑うように視線を揺らした後、どうしていいかわからないと言いたげに見つめてくる。
「まずはお前が気持ちいいことだけするから、楽にして、ただただ気持ちよくなっとけばいいよ」
 わかったかと聞けば、小さな声でハイと返された。
「よし」
 期待と羞恥だろうか。頬がゆっくりと染まっていくのを見ながら、一旦体を起こして近くへ転がしていたローションのボトルを手にとった。
「ローションオナニー、やったことある?」
「いいえ」
「だろうな。ヌルヌルの手でちんこ扱かれんの、めっちゃ気持ちいいから。楽しみにしてな」
 抱く気はあるが、いきなりアナルに触れるつもりはない。まずは一回、ペニスだけを扱いてイカせてやろうと思っていた。
 何をするつもりかを口で説明してやりながら、手の平の上でローションを少しばかり捏ねた後、ヌルヌルになった手を再度相手の股間へ伸ばす。
「うひゃっ」
 驚いた様子で身を竦めているのを小さく笑いながら、ペニスに満遍なくローションを塗りつけるように、ゆっくりと手を動かしていく。
「ぁあっ、は、ぁん、んんっ、んっ」
「壁厚いとは思えないから、大声でアンアンされんのも困るけど、声我慢する必要もないから。あんま噛み締めてると、唇痛くなるぞ」
「で、でもぉっ」
「俺が聞きたいの。お前が気持ちぃって喘ぐ声」
 聞かせてよと頼めば、ううっと小さく呻いて恥ずかしいと訴えてくる。それがいいんだろ、と、思ったままを口に出す。
「それがいいんだろ。俺に恥ずかしいことされて、なのに興奮して気持ちよくなっちゃうの、見せてよ。絶対かわいいし、俺もそれ見て興奮するから」
「ほ、ほんと、に?」
「本当に」
 再度ううっと呻いたあと、小さな声がわかりましたと返すのを機に、与える刺激を強くしていく。片手で扱きながらもう片手で陰嚢を揉んでやったり、片手で敏感な亀頭を撫で回しながらもう片手で竿を扱いてやる。
「ぁああっ、ぁあんっ、うっ、ぁ、ぃいっ」
 相手の反応を見ながら、だんだんと良さそうな場所を狙って、握ったり擦ったりの圧を強めていけば、あっという間に切羽詰まった声を上げだす。快感が強すぎるのか、目蓋はほぼ降ろされている。
「ぁ、いいっ、も、いく、いきそっ、ぁあっ」
「いつでもイッていいぞ」
「ぁああっ、ぁ、イク、ぁ、好き、ぁあっ、いっちゃう、好き、すきっ」
 なんだこれ。体を繋げた状態でならまだしも、手でイカせてる最中に、好き好き言われるなんてのはかなり斬新だった。
「想像以上に可愛いな、お前。俺も、好きだよ」
 フハッと笑いを溢すのとほぼ同時に、相手の体と手の中のペニスが大きく震える。
「やぁ、イクっ、ぁあっっ」
 残滓を絞り出すように数度扱いてやってから、汚れた手や相手の腹をティッシュで軽く拭ってやり、目元を腕で覆いながら息を整えている相手の隣に身を横たえた。

続きました→

 
 
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