メルフォお返事

メールフォームからたくさん感想を送って下さったクロ様、メールフォームのご利用ありがとうございます!

作品への直接のコメントも、何度もありがとうございます。
私の方も、いつも嬉しいなと思いながらお返事させてもらってますので、あまりお気になさらず、これからもお返事させてくださいませ。

「生きる喜びおすそ分け」の読み返しもありがとうございます。
あの宿は、どんな宿につれてってあげようかとあれこれ検索したときに見つけたものなのですが、見た瞬間に、お風呂3箇所とか凄すぎて意味わかんないな、と思った私自身の気持ちが作中にだだ漏れです。笑

スパダリはやっぱいいですよね〜
私も大好きなので、つい攻めにはスパダリ要素を求めがちです。

彼らのその後はどうでしょうね。年2回のがっつり接待は必要なくて、普段の関係の中に、ちょっと頑張ってもらう時間があれば受けは満足しちゃいそうな気がしてはいます。その「ちょっと頑張る」が、受けと過ごす時間は楽しいと認めた攻めなら、今後はできるようになるんじゃないかなと思うんですよね。でも攻めは攻めで、時々はがっつり接待なデートをしてくれそうでもあります。
どのみち幸せそうな二人の妄想しか出来ないので、ハッピーエンドは素晴らしい!

今連載中のお話も、楽しみにしてくださってて嬉しいです。
手だけでわかるくらい、過ごした時間は短くても、従兄弟は視点の主を好きなんだろうなとか、三つ子の魂的に昔何かあったのかも? などと思いながら書いてはいますが、プロットなどはないいきあたりばったり創作なので、彼らがどんな形に収まるのか私にもわかりませんが、最後まで楽しく読んで貰えるお話になればいいなと思います。
彼らのことも、どうぞよろしくお願いします。

 
 
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二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった2

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 顔出しどころか声出しすらしていないのに、なぜそこまで断定できるのかさっぱりわからない。一瞬服かとも思ったが、法事でしか顔を合わせない彼が、私服を知っているはずもない。そもそもなんで先日やっと二十歳を迎えたような子供が、主に居酒屋ばかりを巡る動画なんてみてるんだ。そりゃ酒を出すのがメインじゃないような店も利用するけれど。でもそういう店だって、基本的には酒を頼んで飲んでいる。
「なんで……」
 頭の中をぐるぐると疑問がめぐって、結果、口に出せたのはそれだけだった。
「手、です」
「て?」
「手は動画に映ってるじゃないですか」
 なぜ自分だとわかったのか、という意味の「なんで」だと思ったらしい。いやそれはもちろん、一番聞きたいとこだけど。
「手だけで!?」
「そ、です」
 あっさり肯定されて、思わずマジマジと自分の手を見つめながら、嘘だろとこぼした。
「形もですけど、印象的なのはどっちかというと仕草とかです」
「しぐさ……」
「この前の法事で、あなたの手元ばっかり見てる俺には気づいてたでしょ?」
「えっ?」
「そんなにビール飲みたいの、って言われたから、見てるのはあなたが飲みまくってたビールの方だと思ったみたいですけど」
「ああ、なるほど。てか、え、あれって俺の手を見てたの!?」
 そんな会話を交わした記憶はもちろんある。その時に、次の誕生日で二十歳なのでと返されたから、二十歳を前にアルコールに興味津々なだけだと思っていた。
「そうですよ。というか、これがあなただってのは否定しない、ってことでいいですか?」
「え、否定して良かったの?」
「あなただと思った理由を細かに説明する手間が省けたので助かります」
 つまりそれは、否定したところで追求されて認める羽目になるだけじゃないのか。
「つかよくそんな動画を、俺だってわかるほど見たよね。おっさんが安い店で安い酒を飲み渡るようなの、見てて楽しい?」
「見てるのは父ですね」
「え、おじさんも知ってんの!?」
「いや、そこは全く気づいてないと思いますけど」
「そうなんだ。てかそれは俺が認めた今後も秘密にしといてくれるわけ?」
「それは、言わない代わりに何かをねだってもいい、みたいな?」
 すかさずそんな返しをしてくるところが、なかなかに侮れない。というか、そうか。こちらがこれを親やら親戚やらに今後も隠し続けたいと思うなら、彼はそこにつけ込んで、こちらに何かを要求することが可能ということになるのか。
「そこはぜひ無償で。って言いたいとこだけど、何かたかられるくらいなら好きにすればいーよ。親は俺が休みに出掛けてるのをデートとか思ってる節あるし、知ったらあれこれうるさそうだけど、まぁ、そんなのスルーでいいし」
 いい年をした男が安酒を飲み歩いているというだけの動画で、誇れるようなものではないが、違法性があるようなものでもない。いい加減結婚して孫の顔をと思っているらしい親に、実は結婚予定の彼女なんてものは居ないと知られるのも、孫を諦めて貰うにはちょうどいい頃合いという気もしなくはない。
「別にわざわざ言う気はないんですけど、ただ」
「ただ、なに?」
「俺もその撮影に同行したいというか、ちょっとその動画に俺も映ってみたいと言うか」
「え、一緒に飲みに行きたいって、そういう話なの!?」
「そうです」
「なんで!?」
「顔出し声出しなしで首から下だけ映った息子に、父が気付くか試してみたいから」
 大真面目な顔で言われた内容がなんだか微笑ましい。そんな理由で、と思ったら笑ってしまったが、気づいた場合は連動してこの動画主があなただって事にも気づかれるかも、と言われてなるほどと思う。
「動画になんて出せない、なら、まぁ、それは諦めてもいいんですけど。でも、同行してみたいのはけっこう本気でお願いしたいです」
「え、出なくてもいいの? なのに同行したいの?」
「どんだけ飲むんだよ、食うんだよ、みたいのを生で見てみたいです」
「あー……そんなふうに思いながら見てる、と」
 確かに一度の撮影で何軒も渡り歩くので、酒には強いしなんだかんだで結構な量を食べている。それを面白がるコメントもそれなりの数貰うので、そう珍しい感想ではないのだけれど。
「まさに今日、その撮影に行く気があるんだけど、じゃあ、ついてくる? てか思いっきり平日なんだけど学校は?」
 聞けば、夏休みに入りましたと返ってきて、大学生めっちゃ羨ましいなと思ってしまった。

続きました→

 
 
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二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった1

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 実家暮らしではあるが、土日休みの両親と違って平日休みの仕事なので、休みの日の朝、家の中は本来ひどく静かなものだ。しかし今朝は自室を出たところですぐに違和感に気づいた。
 ぼそぼそと人の話し声が聞こえる。というよりは、どうやらリビングのテレビが点いているらしい。
 消し忘れなんて随分と珍しい。そう思いながらも、とりあえずテレビはそのままにトイレを済ませて顔などを洗う。どうせ朝食を摂りながら自分もテレビを点けるのだから、別にそのままでもいいか、という判断だ。
 あれ? と思ったのは、顔を洗い終わって水を止めた時だ。先程まで確かに小さく漏れ聞こえていたテレビの音が聞こえなくなっている。
 どういうことだと疑問に思いはしたが、それでも、リビングに誰かがいるとは考えなかった。休みだと聞いては居ないが、もし親が居るならこのタイミングでテレビを消す意味がわからないし、親が居ないのに客だけそこに居るなんて考えるはずもない。
 だから無造作にリビングの扉を開けてしまったし、どうやら自分が入ってくるのを待っていたらしい相手と思いっきり目があってしまって、相手が誰かを認識するより先にまずは驚いて悲鳴とも言えそうな声を上げてしまった。腰を抜かして尻もちをつく、なんて醜態をさらさずに済んで良かった。
「うぎゃっ」
「おはようございます。やっと起きたんですね」
 待ちくたびれた様子の、呆れた声が掛けられる。親が仕事に出る前には来ていたのだろうから、確かに何時間も待たせてしまったのだろうけれど、でも来るなんて一言だって聞いてないし、なぜここに居るのかも謎すぎる。
「おはよ。つか、え、なんで?」
 そこに居たのはけっこう年の離れた従兄弟だった。同じ市内在住ではあるが、ご近所と言えるほど近くはないし、そもそも年が離れすぎてて個人的な交流などない。なんせこちらが中学生の頃に生まれたような子だし、彼が小学校に入学したくらいで、正月に祖父母宅に集まるようなこともなくなっている。
 祖父が亡くなったあと、祖母が老人ホームに入居したせいだ。
 老人ホーム絡みで親同士はそれなりに連絡を取り合っていたのかも知れないが、年の離れた子供同士が顔を合わす機会はなくなり、祖母の葬儀で久々に顔を合わせた時には彼は中学生になっていたし、自分はもう社会人だった。中学生の彼と、祖母の葬儀で会話を交わした記憶がほとんどない。多分、軽く自己紹介的な挨拶をした程度だと思う。
 それから法事で何度か顔を合わせるうちに、多少の雑談はするようになったが、3回忌から7回忌まで4年ほど空いた間はなんの音沙汰もなかったのに。
「この前の法事で、もうすぐ二十歳だって、言ったの覚えてます?」
「ああ、そういや言ってたな」
「先日、誕生日を迎えたので」
「ああ、うん、おめでとう?」
 まさか誕生日プレゼントをねだりに来たってこともないだろう。おめでとうとは口にしたけれど、さっぱり意味がわからないままなので、語尾は疑問符がついて上がってしまった。
「その、一緒にお酒を飲みに行ける年齢になったので」
「え、ちょっと待って。俺と一緒に飲みに行きたいって話? え、なんで?」
 ますます意味がわからない。酒が飲めるようになったから、という理由で、たいして交流のない従兄弟をわざわざ誘う理由なんてあるだろうか。
「一緒に飲みに行きたい、の前に、ちょっと確認させてほしいんですけど」
「確認? 何を?」
 携帯を取り出して何やら操作したあと、画面をこちらに向けてくる。そこに表示されていた画像に、ザッと血の気が引く気がしたし、彼が何を確認したいかも察してしまった。
「これ、あなたですよね?」
 そこには趣味で上げている動画が映し出されていた。

続きました→

 
 
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勝負パンツ3(終)

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 短パンを引き下ろした先、あらわれたピンクのフリルレースには、中央にワンポイントで小さなリボンが付いている。その下には少し長めの白いフリルレースがついていて、その下の光沢あるピンクの身生地の縁にも、やはり白のレースがあしらわれていた。
 なぜこれを選んだか、というのは明白だ。あの日、彼に見せた下着がこれだったからだ。他にも数種ある色の中からピンクという色を選んだのだって、このショーツの宣伝写真の1枚目がピンクだったからなんだろう。
 いつか着せたいとお気に入りに入れていた中で、あの日、これくらいなら見せても引かれないかと思ったものだ。まぁ、見事に変態と言われたわけだが。
「ほんっと、可愛いなぁ、お前」
「言うなっ」
 ぶっきらぼうに言い放たれたけれど、照れているだけなのはわかっている。
「これ、俺が見せたの、ちゃんと覚えて帰ったってことだろ? 俺がお前に着せたくて、お気に入りに入れてたやつ」
「そりゃ、だって、こんな恥ずかしいもん着るなら、少しでもお前の好みに合わせたいっつうか」
 もごもごと言い募る顔は既にかなり赤かった。
「うん。すげぇ嬉しい。あの時、変態だなって呆れた顔してたから、可愛い勝負パンツ、買うとしてももっとシンプルなの選ぶかと思ってたから。すげぇ似合ってるし、可愛いよ」
 本気で? と問いたげな視線に頷いて、再度、可愛いし似合ってると繰り返してやれば、安心したのかフニャッと緊張の緩んだ笑顔を見せる。その顔がまた、めちゃくちゃ可愛い。
 言われ慣れていないから苦手に思うだけで、恋人である自分に、可愛いと思われることそのものを嫌がられているわけではないことはわかっている。恋人に可愛がられるのが嫌だなんて相手だったら、そもそもこんなに長く恋人関係を続けられるはずがない。
「なんか脱がすのもったいないな。ああでも、とりあえず上、脱がせていい?」
 上がTシャツのままよりも、フリルの下着だけを着けさせた彼を見たかった。欲を言えば、上もフリルで覆いたいけれど。
 あっさり頷いて、脱がすまでもなく自分でTシャツを脱いでしまった彼の胸に手を置いて。
「いつかこっちも、フリルで飾りたいよな」
「えっ……」
「絶対かわいい」
 言い切ってやれば、困ったように眉を寄せてしまう。
「無理して着せたいとは思ってないんだけど、メンズ用の可愛いブラとかもあるからさ」
「マジか……」
「変態でゴメンな。でもこんなに可愛いお前を、もっともっと可愛く飾って可愛がりたい。だからさ、今度、お前に似合うようなの探しても、いい?」
 それとも一緒に探そうかと誘ってみたが、さすがにこれに頷いてはくれなかった。けれど、探すことそのものは、どうやら許可が降りたらしい。
「お前が、選んで。お前の目がオカシイ前提だけど、俺に絶対似合うやつ」
 目はオカシクないしお前は可愛いんだと力説してやりたい気持ちを抑えて、とりあえずは任せておけと自信満々に返しておいた。

<終>

※ 今回参考にした下着はこちら メンズ ショーツ ・ フロントダブルフリル サイドバインダー【CREAL】【男性下着】

 
 
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勝負パンツ2

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「え、うそ、まじで買ったの? あれを?」
「冗談だったとか、言うなよ?」
 ぶん殴りそうだからと物騒な言葉が続いたけれど、もちろん冗談だったなんて言うつもりはない。ただ、本気であれを用意するなんて、欠片も思っていなかっただけだ。
 前回、風呂場からシンプルなXバックの下着一枚で出てきたこの男は、すげー勝負パンツ買ったんだと自慢げに見せびらかしてきたので、勝負パンツだってならこういうのを穿いてくれと、フリル満載なメンズ下着の通販ページを見せた記憶が確かにある。めっちゃ蔑むような視線をよこされ、変態だなって言われた記憶もだ。
 彼が抱かれる側ではあるが、彼に女性的な要素は欠片もないどころか、どちらかといえば男らしいと言われるタイプなので、際どい下着でもスポーティーなものであればそう抵抗なく穿いてくれそうではある。社会人になっても筋トレを欠かさない彼には、そんな下着もきっと違和感なく似合うとも思う。
 でもだからこそ、フリルに纏われた彼を見てみたいと思うし、きっと可愛いだろうなと思ってしまう。格好良い彼を見れる機会は多々あるけれど、可愛い彼が見れる機会というのは少ないので尚更だ。
 格好良くてセクシーで可愛い恋人の、可愛いところを存分に可愛がりたい欲求を持つのは仕方がないと思う。だって可愛いんだから。
 ただまぁ、絶対に嫌がられるのはわかっている。彼に向かって可愛いと躊躇いなく言うような人間が少なすぎて耐性がないのか、可愛いと言われるのは苦手らしい。
 そんな彼に、可愛い下着を着けてくれだとか、その姿を可愛がらせてくれだなんて、言えるはずがないだろう。けれどメンズ下着にも可愛いフリル製品があると知ったときから、恋人のこの男に穿かせてみたいとずっと思っていた。
 前回、勝負パンツだなんて言うから思わず願望がこぼれ出てしまったけれど、その願望が叶うなんてことは欠片だって思っていなかったのに。
「冗談だったなんて言うわけ無いだろ。すげーみたい。脱がしていい?」
「や、やだ!」
 予想外すぎる出来事に、興奮を前面に出しすぎてしまっただろうか。だいぶ引き気味に断られてしまった。
「なんでよ。俺に見せるために着てくれたんだろ?」
「今めちゃくちゃ後悔してる。てかやっぱ着替えてくる」
「じゃあ俺も行く」
「は?」
「せめて着替えるとこだけでも見たい。てかお前の可愛い下着姿、絶対見たい」
「それじゃ意味ないだろ。やっぱ見られたくねぇって言ってんだっつの」
「だからなんでだよ。俺のために選んだ、俺を喜ばせるためのパンツだろ。俺に見せないでどーすんだ」
「そ、だけど、でもなんか、」
「でもなんか、なに?」
 言うのを躊躇うような素振りに続きを促してやれば、渋々と言った様子で口を開く。
「なんか、お前が勝負パンツにすごい興奮してて、やだ。見る前からそんな興奮してて、見られてがっかりされるのも嫌だし、見られてもっと興奮されるのも、なんかやだ。あんなパンツにここまで興奮されんのかと思うと、なんか、悔しい」
「いやちょっと待って。え? パンツに嫉妬してんの?」
「だってお前がセックス前にこんなテンション上げてんの、珍しい」
「それはどっちかって言ったら、パンツじゃなくてお前が可愛いせいだよ。お前の可愛い下着姿に興奮するんであって、フリル付きパンツ単体に興奮できる性癖はさすがにないぞ」
「何言ってんだ? 俺が穿いたら萎える要素のが強いだろ? あんなパンツ、絶対似合ってないんだから、想像で興奮してんならがっかりするだけだぞ」
「いやいやいや。何言ってんのはお前の方だって。今現在、俺のために似合わないと思いながらフリルパンツ買って穿いて緊張してるお前、それだけでめっちゃ可愛いから。あと見ないままで断言するけど、絶対似合ってるから。絶対可愛いから。がっかりなんて絶対しないから」
「そこまで言うのかよ」
「言うよ。だって絶対可愛いもん。お前がこんな緊張してるってだけで、今、本当にあの日俺が見せたような、フリル付きのパンツ穿いてんだって信じられるからな」
 どんなの買ったのか見てもいい? と尋ねれば、ようやく観念した様子で頷かれた。

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勝負パンツ1

 今日は顔を合わせた最初から、恋人の様子がおかしかった。ソワソワしているというか、どこか緊張していると言うかで、内心結構焦っていた。だって思い当たることがない。
 なんせ、互いの誕生日とも恋人同士が抑えておきたいイベント日とも全く近くないのだ。付き合い出した日だとか、初めてセックスした日だとかを今まで記念日的扱いをしたことはないから、そういや初めてセックスした日が近いなとは思ったけど、それはきっとあまり関係がない。
 実のところ、別れ話を切りだすタイミングを図っているのでは、と疑っていた。なんせ予定外の遠距離恋愛中で、ほぼ毎週末会えていた関係から、この半年ほどは月に1度会えるかどうかの関係だ。その月1度にしたって、距離がある分交通費で結構な額が飛んでいく。
 遠距離になってしまったのはこちらの都合なのに、こちらの多忙さを気遣って相手から来てくれるばかりなのも、正直心苦しいと思っていた。こっちでの食事は全て奢っているし、帰りの切符類もこちらが購入しているが、だとしたって、相手の負担の方が断然大きいのはわかっている。
 いい加減付き合いきれないと言われても、新しく気になる相手が出来たと言われても、情けなく相手にすがって考え直してくれと頼む以外の方法が思いつかないし、そんなのに絆されてくれる状況なら、付き合いきれないなんて言い出さないだろうことは想像がついてしまう。彼の性格的に、恋人がいる状態で他の相手と行為をするとは考えられないから、浮気報告という線は薄そうだけれど、それだって絶対にないとも言い切れない。ただそれも、やっぱり彼の性格的に、浮気報告=別れ話になるだろうと思ってしまう。
 別れたいと言われたら、それはもう、ほぼほぼ決定事項で、自分にそれを覆すだけの能力がないのも明白だ。せっかく手に入れた、生涯添い遂げたいと思えるような同性の恋人が、今もまだ、同じように生涯を添い遂げたいと思ってくれているかなんてわからない。
 しかし、そんな心配はどうやら杞憂だった。
 泊まる予定で来ている相手は、別の宿を取っていたりはしなかったし、帰宅後も話がしたいと言い出しはしなかった。いつもどおり、こちらに先にシャワーを浴びるよう促し、その間にトイレであらかた準備を済ませて、入れ違いでシャワーを浴びに行く。つまり、今夜も抱かれる気があるということだ。
 それだけでひどく安堵はしたけれど、でもそうするとますます、あの緊張の意味がわからない。しかも、風呂場から戻った彼は、あからさまにその緊張を膨らませていた。いつもは下着くらいしか着用しないくせに、今日はしっかりと寝間着代わりの短パンとTシャツを着込んでも居る。
 昼間、そういや初めてセックスした日が近いなと思ったせいもあってか、まるで初めての時のような緊張ぶりだと思う。なんだか随分と初々しい。
「なんかすげー可愛いんだけど」
「ぅえっっ?」
「なぁ、なんで今日、そんな緊張してんの?」
「そ、れは……」
「そんな緊張されると、初めてした時のこと思い出すな。大丈夫だからこっちおいで?」
 あの日と同じ言葉を掛けながら、あの日と同じように隣のスペースをポンポンと叩いて誘えば、幾分ホッとした様子で近寄ってきた彼が隣に腰を下ろした。
「で、緊張の原因は何?」
 抱かれる気があるという時点で、別れ話の可能性はなくなったと思っているので、他に考えられる要素はなんだろうと思う。
「何か変な性癖にでも目覚めちゃった?」
「はぁっ!?」
 驚きと不満とがあらわな声音に、どうやら違うというのはわかったけれど、同時にますます難易度が上がる。
「ああ、うん、違うのはわかった。けど、ごめん、全く理由が思いつかない」
 降参だと肩を竦めて見せれば、キッと眉を吊り上げて、お前が言ったくせにと強い口調で非難されて意味がわからない。
「俺が言ったって何を?」
「お前が言うから、買ったのに」
「買った? って何を?」
「パンツ」
「パンツ?」
「勝負パンツだよ!」
「ああ、って、ええっっ!?」
 理解が一気に押し寄せたけれど、同時にひどい驚きに襲われても居た。

続きました→

 
 
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