兄は疲れ切っている31

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 おろおろと、ゴメンだとか泣かせるつもりは無かっただとか言い募れば、違うよバカと笑うみたいな囁きと共にぎゅうと抱きしめられる。
「嬉しいのと幸せなのと、あとさすがに恥ずかしすぎるだけ」
 先にガッツイたのどう考えても俺だもん、なんてことを、未だスンスン鼻をすすりながら囁かれてしまえば、安堵と愛しさとで体が反応する。吐き出し直後のペニスがまた硬度を増して膨らんでしまうのがわかる。
 あ、と小さな吐息を吐いた兄にも当然こちらの変化は伝わっていて、ふふっと笑われた後、抱きついた姿勢のまま兄がゆるりと腰だけ浮かせていく。しかし。
「ん、ぁっ……」
 甘い声を小さくあげてふるりと体を震わせたかと思うと、すぐにまた兄の重みが降りてくる。
「ねぇ」
 甘えた声に呼ばれてドキリとした。
「つづき、して」
 感じすぎて動けないよという申告に、いいのと問い返す声は興奮で掠れてしまう。
「うん。もっと、して。もっとお前に愛されたい。うんと情熱的に、可愛がってよ」
 俺が好きで仕方ないってもっと教えて、という甘たるい声での誘い文句にゴクリと喉がなった。
「わか、った。けど、先にゴム、付け替える」
 言えば一瞬の躊躇いの後、うんと頷かれてのそりと凭れていた体を起こす。
「あのな、」
「うん、何?」
 困ったような、そして恥ずかしそうな照れ笑いで口ごもられて、なるべく優しい口調になるように心がけながら続きを促せば、感じすぎてて抜くだけでも変な声上げそう、などという理由を聞かされて呻く羽目になった。
「ぁ、お前、またっ」
 おっきくなった、と嬉しそうに笑うのだって反則だろと思う。
「仕方ないだろ。てかわざと煽ってんの?」
 ゴム替えないで二戦目突入して、途中で外れたりの中出し狙いなのかと続けた。中に吐き出した精液がぬるついて、激しく動いた時に中に置き去りにしてしまう可能性が高いことは知っている。つまりそんな可能性を示唆する忠告のつもりだったのだけれど、長いこと彼女持ちだった兄だって、連続使用の危険性くらいは把握していて当然だった。
「んー……ちょっとは、そう、かも」
「え、マジで煽ってんの?」
 もう一度、もしかして中出しされたいのかと問えば、やっぱり曖昧にんーと考えるような素振りを見せる。マジか。
「妊娠するわけじゃないし、性病も持ってないはずだし、ちゃんと洗えてると思うし、だからまぁ、お前が嫌じゃないなら、」
 有りか無しかで言うなら有り、と言われて、気持ちは決まった。
 兄の体を半ば持ち上げるようにしながら、そっとベッドマットに押し倒していく。慌てたようにギュッと抱きつく腕をそのままに、腰だけガツガツ振って、少し早めのピストンで中を突き荒らした。
「ひぁあああ」
 悲鳴のように上がる声と裏腹に、中はギュウギュウと絡みついてくる。
「煽ったの、兄貴なんだからな。めいっぱい可愛がって、愛して、兄貴の腹の中を俺の好きで満たしてやるから、覚悟して」
 俺の好きを思い知れとばかりに告げれば、悲鳴の中に、嬉しいだとかもっとだとかの言葉が混じりだした。強めの腰使いはそのままに、好きだ可愛い愛してると繰り返している内に、悲鳴が甘く蕩けだす。
「ぁ、ぁあ、ぁっ、きもちぃ、あ、も、なか、なか、が、あぁ、」
「いいよ。イケよ。もっかい、中のイイトコ、ずこずこされてイッちゃうとこ、見せてよ」
 ほらここだろと、ぐっと前立腺を押しつぶしてやれば、イクっという短な宣言とともに兄の体が痙攣した。
「ぁあああ」
 ぎゅうと抱きつく腕に逆らうように体を起こしてしまうのは可哀想な気もしたが、ぎゅうと締め付けてくる中の動きには躊躇うことなく逆らって、ずるりとペニスを引き抜き、激しめのピストンにも外れることなくちゃんと被さっていた優秀なコンドームを自分の意志で引き剥がし、生身で再度兄の体を貫いてやる。

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兄は疲れ切っている30

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 膨らみはないものの両掌で兄の胸を覆って、小さな突起を指先で摘む。摘んだそれをクリクリと指の腹で転がせば、甘やかに零していた声のトーンが一段上がって、若干悲鳴じみたものになる。
「ひっ、ぁっ、ぁああ、あっ、や、ぁあん、やっ、やぁ」
 言葉の中には嫌だと混じっているものの、腰の動きは止まらないどころか激しくなっていく。
「あーもー、ホントかぁわいい。ね、おっぱい気持ちぃ?」
「ん、ぅんっ、きもち」
 相変わらずの素直さで気持ちがいいと返されて、つい、じゃあ何が嫌なのと聞いてしまう。
「ぁ、ぁ、だ、って」
「うん。だって、何? 気持ちぃのの何が嫌? さっきみたいに舐めて欲しいとか? あ、勃起しきったガチガチちんぽ触って欲しいって話?」
 さっき乳首をいじった時、ダメダメ言われたのは放置されたペニスが辛いという話だったのを思い出して問う。
「ぁっ、違っ、ダメ、触っちゃ、だめ」
「なんで?」
 三点責め気持ちよかっただろと、片手を下ろして軽く支えるように握り込んでから、敏感な先端を指先でくるりと撫でてやる。先走りでびしょびしょなのはわかっていたし、それをすくい取って乳首に擦り付けて弄ったら、めちゃくちゃ興奮するだろうと思ってのことだった。
「ひぁっ、やぁ、やだぁ」
 半泣きの声と共に、ぷしっと飛び出した先走りが指先を更に濡らす。
「はは、すごっ。先走り飛んできたよ」
 乳首へ持っていくのではなく、溢れたそれを戻すみたいに先端へと擦り付けた。指の先で、尿道口がハクハクと開閉し、小さく息づいているのを感じ取る。開いた瞬間に、軽く指先に力を込めて抉れば、ひぃんと鳴いて兄の体が震えた。
「ぁ、あ、ああ、や、ダメ、きもちぃ、きもちぃからぁ」
「ん、気持ちよくなってよ。いっぱい気持ちよくなって、兄貴がやらしく乱れるとこ、もっと、もっと、見せて」
 濡れた指先を胸に戻して、先走りを塗りつけるみたいに固く凝った乳首を捏ねる。同時に、ずっと弄り続けていたもう片側は、少し強めに摘んで引っ張ってやった。
「ぁああ、やぁ、も、とまんな、あ、イッちゃう、ぁあ、イッちゃう」
 グッと背をしならせて兄の体が大きく震える。ぴしゃっと腹に兄の精液が掛かる気配がした。
「は、トコロテンとかエロすぎだし、今ここでって、可愛いにも程があんだろ」
 後ろだけの刺激でも多分もうイケるだろうとは思っていたが、それが出来てしまう体になったと認めたくなかっただろう兄は、いつも前も一緒に弄って欲しがっていたから、実質後ろだけで達する兄を見るのは初めてだ。厳密には、後ろと胸への刺激で、だけれど。後まぁ、時々腹にペニスが擦れてもいたから、直接弄らなくたって、前への刺激が全く無かったわけでもないだろうけれど。
 まだキュウキュウと締め付けてきているから、今動いたら辛いだろうことはわかっていたけれど、さすがにこちらも限界だった。
 胸を弄っていた両手をするりと落として兄の腰をガシッと掴む。
「まっ、」
 何をされるかわかったらしい兄が慌てた声で止めかけたけれど、構わず下から突き上げた。
「ぁあああっっ」
 ダメとか待ってとかイッてるからとかの泣き言に、無理とゴメンと可愛いと好きを混ぜながらガツガツと揺すりあげ、あっという間に上り詰める。だからそう長いこと無理をさせたわけではないはずなんだけれど、果てて動きを止めればクタリと凭れ掛かって来た兄に啜り泣かれて焦った。

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兄は疲れ切っている29

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 目の前で兄の体が揺れる。
 最初のうちは恐る恐るといった感じでぎこちなかった動きも、すぐに慣れた様子で、けれどゆっくり腰を上下させている。時折イイトコロに掠めるらしく、甘やかな息が漏れたり、体を震わせたり、腰の動きが止まってしまうけれど、もっともっと気持ち良くなればいいのにと思う。自分で、自分のイイトコロを刺激して、喘ぎ乱れる兄が見たいと思ってしまう。
 ただ、それはそれとして、一生懸命にこちらを気持ちよくさせようと頑張っている姿もたまらない。意識的に中をキュッキュと締めながら、こちらの様子を伺ってるのがわかってしまったから、嬉しさと愛しさを込めまくって、熱く吐き出す息に乗せて気持ちいいよと告げた。嬉しそうなドヤ顔に、ますます愛しさが募る。
 いつまでだって見ていたいけれど、自分で気持ちよくなって喘ぎ乱れる兄だって見たい。というジレンマを抱えながらも、結局兄の好きにさせていたら、やがて動きを止めた兄がちょっと休憩などと言って凭れ掛かってくる。最初よりは随分とスムーズに、というよりはそこそこ激しく腰を上下させるようになっていたけれど、その分疲れるのも当然だった。
「気持ちぃし、なにより兄貴が俺を気持ちよくさせようってしてんのが嬉しいんだけどさ、でも、あんま無理しなくていいよ」
「やっぱあの程度じゃイケそうにない?」
「あ、やっぱ俺をイカせようとしてた?」
「そりゃ、出来れば」
「イクのもったいなくてめっちゃ我慢してた。てか、俺がイッたら、兄貴満足しちゃいそうで」
 言えば、そりゃ満足はするけど、と返ってきたものの、こちらの言わんとする事は伝わらなかったらしい。
「うん、だからさ、満足して、もう自分で動いてくれなくなるだろ。俺はさ、兄貴が自分で自分キモチヨクするとこも、見たいんだよ」
 最後に、凄く、と付け加えておく。
「自分で、キモチヨク……」
「そう。だって兄貴、イイトコロにあまり当たらないように動いてたろ。じゃなくて、逆に、イイトコロに当てるように動いてみてよ」
「えっ……」
「無理? できない?」
「無理、ていうか……」
「ていうか?」
「そんなことしたら、どうなるかわからなくて、不安……なんだけど。というか、わざとイイトコロ当てるようなことしたら、あっという間に動けなくなりそうなんだけど」
「出来るとこまででいいから、ダメ? もう無理ってなったら、その後は俺が責任持ってどうにかするからさ」
 どうにかってなんだよと笑われたものの、凭れていた体を起こしてゆっくりと腰を上げていく。ペニスの膨らみが前立腺を強く擦るように体の角度を調整しながら、ゆるゆると何度か上下させた後。
「ぁっ……」
 いい位置を見つけたらしく、小さな吐息を漏らして、それでもまだ迷うような視線を投げてくる。見せて、動いて、と上ずった声で促せば、こちらの期待と興奮とを受け取った兄が、困ったような苦笑を零しながらも、釣られたように頬を上気させていった。
「ぁ、ぁ……ああっ……」
 兄が腰を上下させるたび、先程までとは明らかに違う、快感に震える甘い声が上がる。もっともっと蕩ける顔が見たくて、声が聞きたくて、けれどせっかく兄自身が中のイイトコロを自分で刺激しているのだからと、腰を揺するようなことはせず、代わりに兄の胸元に手を這わせた。

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兄は疲れ切っている28

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 結局フェラは断って、意外と難しいだの言いながらも楽しげに口を使ってコンドームを着けていく兄を見守って、更には、兄が自分で腰を落としながらゆっくりペニスを体内に飲み込んでいく姿を眺めている。とはいえ、こちらも体は起こしたままの、いわゆる座位で繋がろうとしているせいで、見ているのは主に兄の顔なのだけれど。
 もちろん、すると言い出したのは兄の方だった。しかし、抱かれる事そのものには慣れているとは言っても、当然、兄が自分でというのもこの体位も初めてだ。しかも、挿れて欲しくてたまらない、なんて程焦らして居ないどころか、慣らしそのものが充分と言い切れない状態でもある。
 だからもし苦痛が強そうなら、兄が望んだ事だとしても中断するつもりでいた。けれど目の前の兄は、苦しそうではあるものの、それ以上に興奮と喜びとが強そうだ。
 やがて兄の尻タブが腿に触れ、大きな安堵の息とともに、ゆっくりと兄の体重が掛かってくるのがわかる。
「これで、全部」
 入った、とどこか誇らしげに告げてくる顔が可愛くて頬が緩んだ。もちろん加減はされていて、全体重預けられているわけじゃないから、全部と言うにはもう少し先がありそうだけれど、そんな指摘はせずにお疲れ様とその背を撫でた。
 んふふっと満足気に笑って軽いキスを一つ落とした後、兄が甘えるみたいに抱きついてくる。抱きとめる胸の内がほっこりと暖かい。
「さっきも思った、けど、お前が近いの、凄く、いい」
 ほぅと甘さを含んだ柔らかな息を吐きながら言われて、同感だと返す。
「今日は兄貴っからいっぱい抱きついてくれて、凄く、嬉しい」
 甘ったれた可愛い顔見ながらセックスするのが夢だった、とつい零したら、兄がなんだそれと言って笑う。
「疲れ切って、雄っぱい貸してって甘えてくる兄貴が可愛かったから、男同士のセックスのやり方調べたんだって言ったろ。セックスするようになってからも、雄っぱい揉みに来た時だけは甘えてくれてたから、襲いかからないように我慢するの大変だった」
 兄はやっぱりなんだそれと言って笑っている。
「そこで襲いかかったって、甘えてくれてるままの兄貴を抱けるわけじゃない、ってくらいはわかってたから、我慢できてたけど。でも、安心した顔してうっとり雄っぱいに埋もれてる兄貴見ながら、何度、いつになったらセックス中にもこういう顔見せてくれるようになるんだろ、って考えたかわかんない」
「ねぇ、俺、今、安心してうっとりした顔してんの?」
「満足そうなのと、ホッとしてる感じは、する」
「そっか」
「うん。で、うっとり甘えてくれる顔も、見せてもらえると思ってる」
 気持ちよくイッた後とかにと言いながら、兄の背を抱いていた手をするりと肌に沿って落とした。腰を掴んで軽く下から突き上げる。
「ぁんっ、待って」
「辛い?」
「じゃ、なくてっ、俺が、動く」
 抱きついていた体を少し離して、両肩に手を置いた兄が軽く腰を揺らしだす。
「んっ、ぁ、俺のが、体力ない、から、先にやらせて、な」
 でも、と続けながら、兄が艶やかに笑ってみせる。どこか、悪戯めいた笑みでもあった。
「俺に煽られて我慢できなくなったら、その時は、襲って」
 今のこれだけで充分に煽られているし、今すぐガツガツと貪りたい欲求は当然あった。けれど、兄が自分で腰を上下させ尻穴で勃起ペニスを扱いてくれるのを、みすみす逃すわけにはいかない。兄自身が言うように、兄の方が体力がないのは明白で、ガッツリ貪ってこちらが一度落ち着いてから、再度兄に動いてくれなんて要求が通るわけがないのもわかっていた。
 あまりに魅力的な申し出に、つまりは、今すぐガッツリ貪りたい欲求をしばしグッと飲み込むしかない。んんんっと唸ってしまえば、兄が悪戯成功とでも言うように楽しげに笑った。

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兄は疲れ切っている27

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 あっさり指を引き抜いておきながらも、いいのかと口頭でも聞けば、いいよと言いながら抱きつく腕を解いて隣にぺたりと腰をおろす。
「てかそこまで気、遣わなくても普通に入るだろ。も、かなり慣れてる、し」
 それより、と言って差し出された手の意味がわからない。
「なに、この手」
 手の平を上にして差し出されていたから、反射的にその手の平の上に自分の手を乗せてしまえば、犬みたいと笑われてしまった。
「お手じゃなくて、ゴム」
「ゴム?」
「スキン。またはコンドーム」
「え、何すんの」
「何って、お前に着けてやろうと思って」
「何そのサービス」
「嫌?」
「いや、じゃ、ない」
 けど、と続きそうになった言葉を慌てて飲み込んだ。これが恋人になったからしてくれるサービスだってなら、兄は彼女にこういうことをして貰ってた、ってことなのかと一瞬考えてしまったせいだ。さすがにこういう場面で元カノの、しかも行為の内容に触れる話題がマズイのはわかっている。
「ほら、出して」
 ゴムを渡せばさっさとそれを開封しながら急かしてくるが、ムードも恥じらいもないらしい。いやまぁそんなの今更かと思いながら、下着を脱いでそこらに放った。
「がちがち」
「そりゃあ、ね」
「先に口で少しする?」
「俺シャワーしてないけど」
「知ってるけど。というか前回だってそうだったろ」
 お腹の中を洗うという行為が必要な兄は事前にもシャワー必須みたいなところがあるけれど、さっきも断られた通り手伝わせては貰えないので、自分が事前にシャワーを使うということはほとんどない。
 兄からシャワーを浴びてからにしてくれと言われたことなんてなかったし、準備を終えた兄を部屋に残してバスルームへ向かうのが、なんとなく不安だったというのもある。帰ってしまうとまでは思わなかったけれど、一人にしたら泣くかもとは思っていた。だって不安そうな顔をしていることが多かった。まぁ、一人にしなくたって、抱いてる途中で泣かれることは多々あったわけだけれど。
「嫌じゃないの? てか一応聞くけど、もしかして、したかったりする、の?」
「あ、もしかして引かれてる?」
「引く、っつーか、なんでここでその選択肢? とは思うというか、なんで口でしようかって言葉が出てくるのか、割と謎ではある」
「あー……じゃあ、恋人になったお前には知ってて欲しいんだけど、俺、好きな子には割と奉仕的なの。あと同じ男だからかな。過去に自分がして貰って気持ちよかったこととか、して貰えなかったけど興味あったこととか、お前に色々してやりたいなぁって思ってる」
 フェラはともかくとして、これを口で着けるのはしてみたい、なんて言いながら摘んだゴムを掲げられて、知らなかったなと思う。サービスめいた喘ぎ声を聞かされ続けてきたから、奉仕的ってのはわからなくもないんだけど。でも恋人になった兄は、思っていたよりずっと積極的なチャレンジャーだったらしい。
「えっと、汚れたちんぽしゃぶると興奮する、みたいな性癖持ちの可能性については?」
「さすがにそれはない。とは思う」
「とは、思う……」
「それはさ、お前に汚れたちんぽ舐めさせるのが最高に興奮するって性癖あったら、うっかり引きずられて、お前が興奮するの嬉しくて俺も興奮する、みたいなのはあるかもだけど、現状、お前にそういう性癖ないだろって」
「ないね。てか俺の性癖に引きずられて慣らされる気満々とか、さりげなくエロ可愛い要素ぶっこんでくんのヤメテ」
「お前の性癖に慣らされる気満々、とまでは言ってない。多分」
 そう言いながらも、最後に多分、と付け加えてしまう辺り、言ったも同然だという自覚はあるんだろう。

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兄は疲れ切っている26

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 もう無理と言いたげに一度顔をあげた兄は、すぐにもっと前屈みになって、すり寄るみたいに肩口に顎を乗せてくる。抱きつくように背に回された腕にも、ぎゅっと力が込められた。
「ぁ、……ぁっ……ぁあ……」
 激しくイイトコロを責め立てているわけではないからか、充分な呼気が確保されて幾分楽にはなったのかもしれない。抱きつく腕の力はそう変わらないものの、必死にしがみつかれているという感じはなく、漏れる声音も幾分甘く蕩けている。
 キスは兄の意思で中断されてしまったが、体勢が辛いとか嫌だとかの不満は未だ一切ない。嫌だと言えないような関係ではないはずだから、きっと大丈夫ってことなんだろうけれど、いつもみたいにベッドに仰向けに転がっていたほうが絶対楽だろうとは思う。思うけれど、嫌がられないならこのまま続けていたいとも思う。
 だって甘えるみたいに抱きつかれて、耳元で甘やかな声を蕩かせて貰ったことなんて、ない。そもそも媚びた演技みたいじゃない声そのものが初めてだけど、あのサービス的な声ですら、この近さで聞いたことはなかった。
「ぁ、そこ、」
 膨らんだ前立腺を、指先に少しずつ力を入れながら、ぐぐっと押しこんでいく。
「うん。兄貴のきもちいとこ、な」
 指の力を抜いて、押し戻された膨らみをなだめるように何度かクルクルと撫でてから、もう一度指先に力を掛けて、今度は軽く揺すってやった。
「ひぅ、ぁあ、あああ」
「きもちぃ? 辛くない?」
「ぁ、ぁうっ、きも、ちぃいっ」
「ん、じゃあ、もうちょっと弄るけど、もう無理ってなったら言って」
 意地悪しないしちゃんと止めてあげるからと告げて、前立腺を中心に、兄のイイトコロを少しずつ強めに刺激していく。
「ぁっ、ぁあ、ああん、ぃいっ、きもちぃ、ぁ、あっ、そこぉ」
 気持ちがいいところを弄られたら、素直に気持ちがいいと伝える、というのが兄の中ですっかり習慣づいているのかもしれない。作られた甘い声というよりは、我慢できずに漏れ出てしまう、という感じがするから、以前とは全然違って聞こえるし嬉しくてたまらない。
「うん、ここな。クリクリされんのきもちぃな」
「ん、ぅん、きもち、ぃ、きもちい、からぁ」
 もっと、という訴えに、埋め込む指を2本から3本へと増やした。その場所を拡げるみたいに根本近くまで押し込めば、腰がわななき腿が震える。
「んぁあああ」
「キツイ?」
 寝転がるかと声を掛ければ、首が振られる気配がした後、やだ、と確かな否定の声があがった。離れない意思表示なのか、抱きつく腕にまた力がこもる。
「へ、き、だから。このまま、して」
 思わずなんでと聞き返してしまえば、ためらいがちに、ぎゅってしてたいから、と甘えた声音で返され胸が熱い。後ろを慣らす間、この近さが初めてなのは当然相手も同じで、でも、相手もそれが嬉しいんだなんてことまで、頭が回っていなかった。
「ね、まだちょっと早いかも、だけど、兄貴の中、入りたい」
 慣らすの全部やらせて、なんて言ってしまったことをまたしても後悔しながら、ゆっくりするからと頼み込む。頼みながらも、少しでも挿入が楽なようにと、埋めた指でぐじゅぐじゅとその場所をかき回して、3本分の太さを早急に馴染ませていく。
「ぁ、ばか、指、ぬけっ」
 入れんだろと言われて、ずるりと指を引き抜いた。

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