Wバツゲーム1

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 昼休み中の下らない遊びの中で、告白されたら相手が誰だろうと最低一ヶ月はお付き合いする。などという罰ゲームを言い渡された翌日の一限が終わった直後、三年の教室に自分を訪ねてきたその一年生男子に見覚えはなかった。それどころか相手だって、多分こちらのことはたいして知らない。
 相手が待つ教室の入口まで歩く途中、相手の顔が苦々しげに変わったのが印象的だったが、理由はすぐに理解した。
「好きです。付き合って下さい」
 意を決した様子でよく通る大きな声で告白してきたくせに、最後に小さく舌打ちした上に、男じゃねぇかと呟いた声まで聞こえてしまったからだ。
 なるほど。確かに男女どちらにも使われるような名前だが、どうやら相手はこちらの性別すら知らずに訪ねてきたらしい。
「何? 罰ゲーム?」
「そおっす」
 正直でよろしい。
 こちらの罰ゲームについては内容が内容なので、昨日の放課後には既にかなり広範囲に周知されていたと思う。だって万が一、知らずに本気の告白なんてしてくる子が居たら大変だ。
 そんなわけで、今の自分に告白なんて真似事をしてくる可能性が高いのは、同じように罰ゲームでだろうと思っていたし、相手が男なのもはっきり言えば想定の範囲内だった。むしろ、罰ゲームで良かったとすら思う。
「いいよ。じゃあ宜しく」
「えっ!?」
 今後一ヶ月ほどは、この見知らぬ一年生と恋人ごっこをするんだなぁなんて思いながら了承を告げたら、相手が心底びっくりした声を上げるから、こちらの方こそ驚いた。
「何驚いてんの。俺の罰ゲーム知ってて来たんでしょ?」
「なんすか、それ」
 本気で驚かれた上、訝しげに眉を寄せるから、もしかしなくても本当に知らないらしい。マジかと思いながら苦笑する。
 知らずに来たなら可哀想に。
「俺今、最初に告白してきた相手と一ヶ月以上お付き合いする罰ゲーム、発動中なんだよね」
 目の前の一年生はゲッと呻いた後、忌々しそうにやられたと呟いている。
「そっちの罰ゲームの内容は?」
 聞けば、自分相手に好きだから付き合ってくれと言ってくるだけだったらしい。相手まで指定されてた事に多少の疑問を持ちつつも、見知らぬ一年生に告白されてオッケーするわけがないと気楽に考え、だったらさっさと済ませてしまえと一限終了と同時にやってきたようだ。
「まぁどう考えても嵌められたよね、君」
「そっすね」
「でもまぁあんな堂々と告白してきた以上、俺の罰ゲームにも付き合ってくれるよね?」
「あ、はい。よろしくお願いします」
 素直に肯定が返されて、ペコリと頭まで下げた相手に驚く。てっきり、冗談じゃないとゴネられると思っていた。
「じゃあ昼休みになったらまた来て。一緒にご飯食べよ」
「はい」
 やっぱり素直に了承を告げる相手に、授業始まるからそろそろ戻りなと告げて、慌てて去っていく背中を見送る。
 そういや制服のネクタイから学年だけはすぐにわかったけれど、名前すら聞かないままだった。こんな罰ゲームをやらされていることや、本人の雰囲気的にも、何がしかの運動部に所属しているのだろうとは思うが、何をやっているのかも聞きそびれてしまった。
「かわいー年下の恋人ゲットおめっとさん」
 自分の席に戻る途中、そう声を掛けてヒヒヒと笑ったのは、もちろん昨日のゲームに参加していた友人の一人だ。
「お前、あいつ知ってる?」
「うちの後輩」
「てことはあいつの罰ゲーム考えたのお前かよ」
 正解と笑った相手はバスケ部だ。期待の新人君だよーと続いた言葉は軽かったが、そこに嘘はないだろう。長身の自分と並んで目線がそう変わらなかったことだけでも、バスケではきっと重宝される。
「こっちの事情知らされてないとか、可哀想だろ」
「それなのにお前の罰ゲームにも付き合うって言ってくれるいい子だったろ?」
「まぁな」
「可愛がってあげてね。練習とか見に来てもいいからね」
 罰ゲームを使って後輩をけしかけてきた本当の目的は多分それなんだろうと思った。自分も過去にバスケをやっていたことをこの友人は知っているし、辞めてしまったことを未だに随分と惜しんでくれている。
「行くわけ無いだろ」
「気にしないのにー」
「俺が気にするんですー」
 相手の口調に乗ってこちらも軽く返しながら、一ヶ月とは言え恋人ごっこをする相手がバスケ部だったことに、小さなため息を吐き出した。

続きました→

 
 
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親友の兄貴がヤバイ(目次)

弟の親友がヤバイの続きです。全19話。
前作で恋人になった二人が、クリスマスに初エッチする話。
今回視点が変わって受験生(視点の主)×社会人(親友の兄)。
攻の視点で受の体を弄り回したかっただけ。
オマケとして、翌25日の話を弟の視点で書いたものがあります。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
後半ずっとベッドの上なので、性的描写が多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 その後の二人
2話 親友宅で受験勉強
3話 帰り道
4話 クリスマス当日
5話 不安いっぱい
6話 手を握られる
7話 演じられた格好良さ
8話 教えてもらう嫉妬
9話  ベッドの中へ
10話 胸を舐める(R-18)
11話 屹立を握る(R-18)
12話 舐めしゃぶる(R-18)
13話 アナル舐め(R-18)
14話 枕下のゴムとローション
15話 前立腺への刺激(R-18)
16話 飲精(R-18)
17話 ゴム装着
18話 挿入(R-18)
19話 煽られてがっついて(R-18)

オマケ話 童貞卒業した親友がヤバイ

 
 
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童貞卒業した親友がヤバイ

親友の兄貴がヤバイシリーズのオマケ話。弟視点。

 受験生だってクリスマスは楽しみたい!
 というわけで、25日の夕方から既に引退済みの元部活仲間たちと揃ってカラオケに行った。去年も一昨年もイブに騒いだのに、今年だけイブでなくクリスマス当日になったのは、メンバーの一人が最近できた恋人とのデートで参加できないとか言いやがったからだ。
 もちろんそのメンバーと言うのは親友で、最近できた恋人というのは自分の兄なわけだが、さすがにその事実を周りは知らない。彼らが知っているのは、相手が五つ上の社会人であることと、親友が中学時代から一途に想い続けていた相手をようやく落としたという事くらいだった。
 二人が恋人となるまでにかなり協力したのも事実だし、二人の事を応援する気持ちも、生ぬるく見守る気持ちもある。ただ内情を知りすぎていて、周りのテンションとはイマイチ馴染めていなかった。
 クリスマスイブにお泊りデートをすると漏らした親友に、周りが「年上のエッチなお姉さんにあれこれ手解きされつつ童貞卒業」というイメージを持つのはまぁわかる。実際、兄が抱かれる側になるらしい。でもとうの昔に童貞を捨てている兄が男に抱かれるなんて人生を想定していなかったことも知っているし、自宅で受験勉強をしようと言って親友を招いた時には兄の方から色々ちょっかいを出していたのも知っている。
 ものすごく正直に言えば、クリスマス当日の夕方、童貞卒業ではなく処女喪失した親友と対面する羽目になる可能性も考えていた。後はやっぱ無理と兄が逃げてお預けを食らわされた可能性。
 だからカラオケなのに誰も曲を入れずに、さあ洗い浚い昨夜の詳細を吐けと言わんばかりに親友を質問攻めする周りと、困った様子の親友をハラハラしながら見守るだけだった。
 まぁそれは杞憂に終わったというか、親友は無事に童貞を卒業していたし、相当良い思いをしてきたらしい。
 相手が男だとわかるような事を一切漏らさない程度には理性が働いているくせに、問い詰められるままあれこれ口を滑らす親友は、明らかに相当浮かれていた。
 いわく、ヤバイくらいに可愛かったらしい。
 え、相手、あの兄ですよね?
 親友の語る昨夜の恋人はいったい誰それ状態だった。
 語れない部分を隠すためにあれこれ盛ってる可能性もあるにはあるが、親友の性格的に話を盛ることはないだろうって気もする。多分きっと、兄の男らしい部分やらを省くと可愛いが前面に出るしかなくなるんだろうと思った。
 まぁ弟の目から見ても乗せやすくチョロい人ではあるから、それを可愛いと思えないこともない。かもしれないけれど。
 でも聞けば聞くほど、なんだか兄の話を聞いている気がしなくて、結局気付けば自分も、ガッツリ話の輪に加わっていた。
 もちろん親友の初体験話だけで終始したわけではなく、それぞれの恋やら受験やら引退した後の部のことなんかも話したし、途中からはせっかくカラオケなんだからと歌だって歌った。
 そんな数時間を終えての帰路、一人になった後でコンビニに寄ってあれこれカゴに突っ込んだついでに、赤飯のおにぎりも一つカゴに入れる。
 会計を済ませた後は家まで残り数分の距離を、親友と電話しながら歩いた。一応の確認ってやつだ。
「なぁ、お前、本当に兄さん抱いたんだよね?」
 周りに人気がないのをいいことにド直球な問いかけをすれば、電話の向こうで親友がおかしそうに笑う気配がした。
『嘘は一切言ってない』
「うん。でもなんか、お前が話してた相手が兄さんって気がしなかったというか、お前、本当は兄さんと別れてて、昨日は俺の知らない別の誰かとお泊りデートだったんじゃないかとかさ」
 さっき感じたことを正直に告げれば、益々おかしそうに笑った後で、大成功だなという声が耳に届く。
「大成功って?」
『弟のお前が混乱するくらい、俺の相手があの人だってわからないように話せてたって事』
 学区が同じという狭い範囲内に互いの家があるせいか、親友は兄との交際を他人に知られるのを相当警戒しているから、それで敢えてあんな話を聞かせたのかもしれない。
 自分が兄の話をちょくちょく会話に出すせいもあるが、今日いたメンバー全員が兄を間接的に知っている。直接兄と会ったことがある奴だって居る。けれど親友のあの話を聞いて、相手が兄だなんて思いようがないだろう。
「でも嘘は言ってないんだろ?」
『言ってない。本当にヤバイ可愛さだった』
「それ、お前の目とか脳みそがヤバイって話じゃなくて?」
『それは否定できないな』
「だよね。俺のことは可愛いってよりあざといだけとか言うくせに、あの兄さんがめちゃ可愛とか、どう考えてもお前の目がオカシイもん」
『それでいい。あの人の可愛さを俺だけが見れるってなら、むしろ最高だろ?』
 どこまで本気で言ってんのかは、声だけではさすがにわかりにくい。でもきっと本気だ。
「うへぇ」
 そう思ったら口から呆れ混じりの声が溢れていた。親友はまた、今度は楽しげに笑っている。
 本当に今日はどこまでも機嫌がいい。そして親友をそうさせているのは、間違いなく兄だった。
 そうこうしているうちに自宅前に着いてしまったので、それを告げて電話を切る。一度リビングに顔を出して帰宅を告げてから、自分の部屋ではなく兄の部屋のドアを叩いた。
 返事がないのでもう一度、今度は強めに叩いた後、暫く待って勝手にドアを開ける。部屋の中は明るかったが、ベッドの上の兄はどうやらすっかり寝入っているようだ。しかも寝るつもりはなかったのか、布団の中には入っていない。
 仰向けに転がる兄の腕の中には、親友と一緒に選んだクリスマスプレゼントが抱えられていたうえに、随分と穏やかで幸せそうな寝顔を晒していたから、思わず携帯カメラを起動して写真を撮った。
 すぐさま、確かに可愛くないこともないという文面を添えて、その写真は親友へ送ってやる。そうしてから、兄の肩に手を置いて軽く揺すった。
「兄さん、このまま寝たら風邪引くよ?」
「んぅ……」
 声を掛ければ、小さく唸った後でゆっくりと目が開いていく。ぼんやりしたまま数度瞬いて、状況を把握したらしき後はお返りと言いながら身を起こす。
「ただいま。これ、俺からのお祝いね」
 言いながら、手にしたコンビニ袋から取り出したおにぎりを差し出した。
「え、なんで?」
 兄弟間でクリスマスにプレゼントを交換する習慣はない。しかも差し出されているのはおにぎりだ。兄は意味がわからないと言いたげな顔をしておにぎりを見つめるばかりで、手を伸ばしてくることはなかった。
「いやほら、無事に処女散らされたって聞いたから、やっぱ赤飯かなって思って?」
「は?」
「三回もイカされた上に最後顔射されたってマジ?」
「ちょっ、え、嘘だろ」
 あまりの慌てっぷりに、やっぱ本当に一切盛ってないんだなと思う。まぁわかってましたけど。
「色々聞いちゃったー」
「またかよ。何度も思ってることだけど、筒抜けにもほどがあるだろ。あ、ちょっと待って。お前ら今日、部活仲間とのクリスマス会って……」
「うん。皆であいつの初体験、根掘り葉掘り聞きまくった」
 ふひひと笑えば、ものすごく嫌そうに眉を寄せる。気持はよく分かる。
「それお前、一緒になって聞いてたの? 相手俺って知ってて? 信じらんないんだけど。お前、止めろよ。つうかあいつも話すなよ」
「誰それってくらい、兄さんの話じゃなかったから大丈夫」
「意味わかんないんだけど」
「あいつの相手が兄さんだって、誰も気づけないくらい、知ってる俺すら疑うくらい、兄さんのイメージとは全く重ならない話聞かされたんだよね。でも嘘は言ってないってのも本当っぽいから、不思議だよねぇ」
 それとも本当にあいつの前だとめちゃくちゃ可愛くなっちゃうの? と、小首を傾げながら聞いてみたら、嫌そうな顔のまま、それはきっとあいつの目と頭がちょっとオカシイせいと返ってきたから笑うしかない。
「ホントそれ」
 肯定したら、ホッとしたようにだよなと返されるから、あ、ちょっと失敗したと思う。だって親友は本気でこの兄をめちゃくちゃ可愛いって、そう思っていることに違いはないんだから。それを目とか頭がオカシイせいって、兄本人が思っているのはマズイ気がする。
「でもプレゼント抱きしめて嬉しそうに寝てる兄さんは、確かにちょっと可愛かったかも」
「そういうの要らないから。てかこれ、お前も一緒に選んでくれたんだろ? ありがとうな。嬉しい」
「気に入ってくれたなら良かった。ってそうじゃなくて!」
 急に声を荒げたせいで兄は一瞬驚いた顔を見せたが、こんな自分の反応には慣れても居るから、次には苦笑でどうしたと聞いてくる。
「あいつの目とか脳みそがちょっとおかしいせいで兄さんが可愛く見えるんだとしても、あいつはむしろそれが最高だってさ」
「なんでだよ」
「兄さんの可愛さを見れるのがあいつだけだから?」
「どんな顔でそれ言ってんだか」
「それ聞いたの電話越しだったから顔はわかんないけど、声は真剣だったよ。多分本気で言ってる」
 言えば参ったと言いたげに小さなため息を一つ。
「で、お前はそれ聞いて大丈夫だったのか?」
「え、何で俺?」
「あいつ、お前が恋愛の意味であいつ好きって、わかってないだろ。お前があの時とっさに自分と付き合えばいいって言ったのも、あいつの失恋を慰めるために思わず言っただけって思ってるよな。可愛さで言ったら俺よりお前のが断然可愛いのに、俺を可愛いって言いまくるの聞いて辛くない?」
「いや別に。というかその程度で辛くなるなら、二人の応援なんてしないって。俺があいつを好きってことは気にしないでいいからさ」
 学内女子からの告白を、好きな人が居るからと頑なに素気無く断り続けた親友を見てきたからか、想いに気づいた最初からほぼ諦めの付いている気持ちだ。それに信頼のおける親友という立ち位置は心地良い。下手に気持ちを知られて今の関係が崩れるほうがよっぽど困る。
「いやどうしたって多少は気になるだろ。お前、あいつ来ると俺に見せつけるみたいにイチャつくし」
「あ、わざとってわかってた?」
「わかるに決まってんだろ」
「その結果、俺に煽られた兄さんが、さっさとあいつを物にしようと抱かれるの頑張っちゃったってなら、俺はあいつに感謝されるべきだと思うんだけど真相は?」
「ノーコメントで」
「それってほぼ肯定じゃん」
 そんな中、携帯が震えて親友からお返しとばかりに一枚の写真が届く。
「あのさ、ちょっと前言撤回していいかな」
「なんの前言だよ」
「あいつの目とか脳みそがオカシイから、兄さんが可愛く見えるって話」
 確かにあんためちゃくちゃ可愛いわと、送られてきた写真を突きつけてやれば、兄の顔が目に見えて赤くなっていく。
 写真の中の兄は明らかに事後っぽくて、目は泣いたのか少し赤くなっていて、でも蕩けるみたいに幸せそうに笑っていた。その笑顔には確かにあざとさの欠片もない。
 というかカメラの前でこんな顔見せるってどんな状況よ?
 なんか凄いもん見ちゃったなと思いながら、真っ赤になってうろたえる兄がさすがに可哀想になって、送られてきた写真は兄の目の前で消去した。それでも動揺しきったままの兄をこれ以上見ていられなくて、逃げ出すようにそそくさと部屋を出る。結局赤飯おにぎりは受け取って貰えず、自分の手の中に握られたままだった。
 親友には、送られた写真を兄に見せたら真っ赤になって再起不能ぎみになったんだけどどうしようと返信したのだが、多分その後、親友は兄に電話をかけたんだろう。兄の部屋とは隣同士で、会話内容まではっきり聞き取れはしないものの、壁越しでも兄の話し声が聞こえていた。
 ハラハラしながら聞き耳を立てていたが、やがて電話を終えたのか静かになり、次には自分の携帯が親友からのメッセージを受信して震える。ちゃんと許して貰えたから大丈夫という文面に、親友が凄いのか、兄がチョロいのか、きっとその両方だろうなと思いながら、取り敢えずホッとして大きく息を吐いた。

オマケって文字量ではない感じですが、クリスマスだしいいかなと。なんとかクリスマス当日に間に合って良かったです。なお、送られてきた写真は二回目エッチの後に動画撮影されたもの(スクリーンショット)
これで本当に彼らの初エッチ話は終了となります。お付き合いどうもありがとうございました〜

 
 
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親友の兄貴がヤバイ19(終)

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 わかってるよと返る相手の口調もいささか強いが、憤りというよりはもどかしくて仕方がないと言いたげだ。
「知ってるし、分かってるし、でもまだ傷ついてないし、多分この後も傷ついたりしない」
 強い口調のままそう吐き出した相手は、それから柔らかな声で、ねぇ、と続ける。
「これ以上、焦らす気ないって、言ってたろ?」
「焦らしてるわけじゃ……」
「お前は俺に優しくしてくれてるだけってわかってるけど、でもそれ、めちゃくちゃ焦らされんだってば。俺だって早く見たいんだよ?」
 腰を掴んだ手に相手の手が添えられたかと思うと、腰を掴む手を剥がしにかかられる。口調は柔らかだったのに、手に掛かる力は強かった。そして拘束が緩めばまた腰を揺すってくる。
「ぁあっ、ちょ、……見たいって、何、をですかっ」
 抱きつく腕のなくなった上体を起こし、揺れる腰を再度強く掴んだ。強く掴みすぎたのか、一瞬相手の顔が苦痛に歪んだ気がして、慌てて力を緩めたけれど、相手も諦めたのか再度手を剥がしに掛かることも、腰を揺すってくることもなかった。
「っそんなの、お前のヤラシイ顔、にっ、決まってる。俺に突っ込んで、気持ち良くなってイッちゃうとこ、見せてよ」
 お前ばっかり俺を二度もイかせてズルいと拗ねた口調で言われたけれど、その二回とも、相手のイキ顔なんて見ていない。まぁ、そういう話ではないって事はわかっているけれど。
「あーもう、目一杯優しくしたいこっちの気持ち折るようにそーやって煽るの、本当、酷いですよっ」
「だってもう目一杯、優しくされたもん」
「もん、とかクソ可愛いのどうにかしろ。じゃあもう、お望み通りがっついてあげますよ」
 こっちの顔見る余裕があったらいいですねと言いながら、素早く腰を引いて強く打ち付ける。
「ぅあっ!!」
 そのまま自分の快楽だけを追って腰を振り立てれば、ひっきりなしに高い声が上がった。
「あっ、ぁあ、ぁああっっ」
 声も、僅かな明かりの中に浮かぶ表情も、どちらもかなり苦しそうだけれど、こちらももう止まれない。
「も、イキます、よ」
 告げれば、辛そうに眉間を寄せてこちらを必死に見つめていた相手の顔が、一瞬柔らかにほころんだ。この状況で、そんな嬉しそうに微笑まれたら堪らない。
「ヤバすぎ」
 思わず零した呟きと共に、相手の中に思いの丈をぶちまける。正確には、さきほど装着したゴムの中だけど。
 吐き出してスッキリしてしまうと、次にやってくるのはなんとも中途半端な後悔だった。
 煽ってきたのは相手で、多分相手の望むままに振る舞ったはずで、でも本当はもっと優しくしたかった。性急に自分の快楽だけ貪るような真似はしたくなかった。いきなりでは難しいかもしれないが、相手のキモチイイだって探りたかった。さっき確かめた前立腺だって、優しく突いて擦ってしてみたかった。
 そんな気持ちがグルグルして、吐精した余韻に浸るどころか固まって動けなくなっていたら、相手が動いて力をなくしたペニスがズルリと相手の中から吐き出されてくる。確かに繋がっていたものが切られたような気がして寂しい。
「おーい」
 掛けられた声にハッとして相手を見れば、嬉しくて仕方がないという気持ちに苦笑を上乗せしたみたいな顔をしていた。その顔がぐっと近づいてきて、ギュウギュウに抱きしめられたかと思うと、わしゃわしゃと頭を撫でられる。
「わがままきいてくれて、ちゃんとがっついてくれて、ありがとな」
 きっとその言葉に嘘はない。本心なのだというのはわかるが、でも納得はできそうになかった。
「本当に、あんなのが、良かったんですか?」
「うん」
「全く気持ちよさそうじゃなかったですけど。というか、辛かった、ですよね?」
「まぁ体は初めてなんだから仕方ないよな。でも痛いのは殆どなかったし」
「やり方次第で、もうちょっと、貴方も気持ちよくなれたと思うんですけど」
「それはゴメン。次は俺も、お前だけ気持ちよくなってなんて言わないから、一緒に気持ちよくして?」
 次という言葉に、ああ、次もあるのだと思って少しだけ気持ちが浮上する。
「次、あるんですね」
「俺より若いんだから、そんな体力ないとか言わないだろ? ああ、もしかして一回だけで終わるつもりだったから、あんな必死に堪えて頑張ってたの?」
「え、次って、まさか今日の話ですか?」
「そうだけど。というか、お前の言う次って、またお泊りデートがあるかどうかって話なの?  お前の受験終わったらデートもセックスもいっぱいする気でいるんだけど、そんなつもりないとか言うなよ?」
 言いませんよと答えながら、抱きつく体を抱きしめ返した。
「でもなんか、抱かれる側の貴方が、セックスにこんな積極的なのめちゃくちゃ想定外だったんで、イマイチ信じられないと言うか」
「ああ、うん。それは確かに。俺も自分が抱かれる側で、こんなにお前欲しくなるって思わなかった」
 こんなイヤラシイ体にしたのお前だからね? 責任取ってね? と続いた言葉に、即座にもちろんですと返せば腕の中の体が楽しげに小さく揺れる。
「じゃ、も少し休憩したら、今度は二人一緒に気持ちよくなれるセックスな」
 その言葉通り、二回目は体を繋げてからの時間を大事にするようなセックスをした。お互い相手の快楽を煽りまくるようなことはせず、同時に果てられるようにと、快感の波を合わせていく作業はひたすら幸せだった。
 しかも更にその後、相手の手で、結局自分も三回目をイかされることになった。
 十分満足した後だったので全く必要ないのだが、彼によって植え付けられた過去のトラウマを、彼自身が随分と気にしているらしいのを知ってしまって拒否できなかったからだ。
 彼の手に反応するペニスを包み込んで扱きながら、二度もイッた後なのにすぐにこんなに硬くして淫乱でイヤラシイ体だと笑う顔は、あの日の蔑むような冷たいものとは全く違う。
 愛しくて仕方がないと言いたげな優しい顔だ。
「俺が何度だってこんなになるのは、弄ってくれるのが貴方の手だからですよ。俺を、淫乱でイヤラシイ体にしてるのは、今も昔も、貴方なんですからね?」
「そうだよ。だから、ちゃんと責任取らせてね?」
 ふふっと笑った顔がスススッと降りていって、まさかと思ううちにパクリとその口に咥えられてしまう。
 口内の温かさと、ぬめる気持ちよさと、くちゅくちゅと小さく響く卑猥な音。そしてなにより、若干潔癖気味な彼が口を使って愛してくれているという事実に。三度目だというのにあっと言う間に昇り詰める。
 なお、さすがに飲むのは無理だと判断した相手が咄嗟に顔を離したものだから、初お泊りデートの締めくくりに、意図せずして顔射を決めるというオマケが付いた。

<終>

ダラダラセックスにお付き合いありがとうございました。書いててとても楽しかったです!
予定していたオマケ話も無事書き上がりました〜
オマケを読む→

 
 
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親友の兄貴がヤバイ18

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 晒されたアナルへペニスの尖端を押し当て、ゆっくりと体重をかけていく。視線はどうしたってその場所へ注いでしまうが、そんな自分に相手の視線が注がれているのは気配でわかる。
「んっ……」
「うぁ……」
 押し込む力に従いじわりと広がっていたアナルに、とうとう亀頭の張り出した傘部分がズリと入り込めば、息を詰めるような声が耳に届いた。同時に自分も、亀頭を包み込むキツい締め付けに吐息を零す。
「はい、った」
 安堵するような相手の言葉に疑問符はない。
「まださきっぽだけですよ」
「うん」
 はにかみながらの短い肯定は、どことなく嬉しげだ。しかもまた、なんだか幼く見えて随分と可愛らしい。
 そう思ったら、下半身が正直に反応した。
「ふはっ」
「うっ……」
 驚きと笑いとが混ざったような息を零した相手が、キュッとその場所を締め付けてくるものだから、こちらも堪らず呻いてしまう。
「早く奥まで入れたいんだろ? 我慢してないで入っておいで」
 苦笑混じりの甘い誘いに、大きくしたのは早く突っ込みたくて焦れたからではないのだと、そんな訂正はしなかった。代わりに、痛みはないかと確かめる。
「うん、まぁ、なんとか大丈夫っぽい、かな。だからいいよ」
 もう一度おいでと誘われて、またゆっくりと腰を押し付けていく。既に一番太い部分を抜けているので、それは加えた力のままヌプヌプとアナルの奥へ沈んていった。
 だから力任せに押し込んでしまわないよう気をつけながら、少しずつ馴染ませるように奥へと進んでいく。痛いのを嫌がって自分で慣らすような真似をした恋人に、なるべく痛みを与えず繋がりたかった。
「は、……ぁ……ぁあ……」
 それでも押し入るごとに、細い息が漏れ聞こえる。感じているのがわかるような色のあるものではないが、取り敢えずは辛さを訴えるような苦しみの乗った声でもなさそうだ。
「くっ……んん……」
 意識的にか無意識にかわからないが、キュウキュウと締め付け蠢く内部に、こちらも時折動きを止めて漏れかける息を噛み殺した。
 薄い膜越しにもわかる、彼の内側の熱。繋がる場所から流れ込んで、自身の体温も確実に上昇している。のぼせそうだと思った。
「全部、入り、ました、よ」
 相手の臀部に自分の腰が密着する頃には、随分と息も上がっていた。
 ホッとしつつ窺い見た相手も、上気させたほの赤い頬と潤んだ瞳でこちらを見返していたが、その表情は色々なものが入り混じった様子でなんとも微妙だ。
「大丈夫、ですか?」
「ん……」
 問えば小さく頷いて、少しの逡巡の後、両腕を広げるようにしながら伸ばしてくる。来てという声はなかったが、多分そういう意味なのだろうと思って、なんだろうと思いながらも上体を相手に寄せた。
「えっ、ちょっ……」
 待てないとばかりに肩を掴まれたかと思うと、思いの外強い力で引き寄せられて抱きしめられる。
「お前……おまえ、さ……」
 耳の横で吐き出される、感極まって切羽詰まった様子の声は、少しだけ涙声だ。正直意味がわからない。
「はい」
 それでも聞いてます、聞こえてますという意味と、先を促すつもりで短く言葉を返した。
「好きだ」
「えっ?」
「好きだよ。お前が好きだ」
「俺も、好きです」
 意味のわからなさは益々加速した感じがするが、それでも応じるように好きだと返す。しかしそれは、益々相手の涙を誘ったらしい。
「うん。わかる」
「あの、なんで泣いてるんですか? 痛いとかじゃない、ですよね?」
「ん、痛く、ない」
「じゃあ、なんで……」
「お前が、俺を好きだから」
「は?」
「本当に、俺を大事に抱いてくれてるの、わかるから。お前が苦しそうに、我慢しながら、俺を気遣ってゆっくり入ってくれたのが、なんかもう、たまんない」
 もっとがっつけよ、なんて泣き声で言われても苦笑するしか無い。
「凄い煽ってきますけど、がっついて痛いって泣かれたら、それこそトラウマになりそうなんで」
「お前はもっと下半身に正直でいいと思う」
 繋がっている場所から、相手にもこちらの状態は筒抜けらしい。こちらの締め付けが強くなったと感じるのと同じように、相手も煽られたこちらがまた大きくしたのを、その体で感じているんだろう。
「ちょ、っと、……腰、揺すんないでっ」
 だからって、これは些か煽り過ぎじゃないかと思う。
 抱かれるの初めてのくせに、自分で腰揺すっておねだりとか、随分と淫乱なんじゃないですか?
 そう言ってやりたい気持ちをグッと飲み下す。この人に淫乱な体だと言われて傷ついた過去は確かにあるが、それをここで持ち出してやり返すのはあまりに子供じみている。
 しかもきっとこの人は、淫乱だと罵られることよりも、やり返されたことに傷つくのだ。
「傷つけたく、ないんですってば」
 相手の腰をガッチリ掴んで動かせないようにして、憤りごと吐き出した。

続きました→

 
 
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親友の兄貴がヤバイ17

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 深いキスを相手から貰うのは初めてだ。自分の舌を相手の口の中に突っ込んだことはあっても逆はなかった。
 口の中を舐められるという初めての感覚に肌が粟立つ。
 それは乱暴とまでは思わないが、決して優しいキスでもなかった。珍しい。というかこれは一体どういう事だ?
 思いの外激しく口内を探られ、混乱しつつも必死で応じている中、ゆっくりと相手の体重が伸し掛かって来る。
 支えきれずに後方へ身を倒したが、相手の手が背中を支えてくれたので、倒れ込む衝撃は軽かった。というよりも、これはどう考えたって、優しく押し倒されたという状況だろう。
 さすがにどういうつもりか聞こうと、相手の両肩へ手を当て相手の体を押し返そうとすれば、するすると簡易寝間着の上を滑り降りた彼の手に、ギュッと股間を握り込まれて声を上げた。
「ぅあっっ!」
「なんだ。ちゃんと、勃ってんだな」
「何言って、というか手……」
 彼の手はまるで形と大きさを確かめるかのように、布の上からゆるゆると擦ってくる。焦れったいような刺激でも、散々待たされていたその場所には強すぎるくらいで、続けられたら結構あっけなく果ててしまいそうな気がする。
「実は、気負いすぎて勃たない、みたいな事になってんのかと思って?」
「勃ってますよ」
「うん。やっぱ昔よりこっちも育ってそうだ。なぁ、直接、触って欲しい?」
「むしろ手を放して欲しいですけど。貴方の手に直接弄られたら、間違いなくすぐに出ちゃいますよ? というか手、放してくれないとこの状況でもかなりヤバイんですが」
「それは嫌? トラウマ、思い出しちゃう? てかさ、どの程度までなら俺から仕掛けても、お前平気なの?」
「どの程度?」
「焦らしまくるお前に、焦れきった俺が襲いかかったら、お前に新たなトラウマを植え付けんのかなって」
 つまりは襲いかかりたいくらい、既に焦らされ切ってるという訴えだと思って良いのだろうか?
「まぁ、まどろっこしいから俺が抱くとか言って、慣らしてもない体に突っ込まれたら、新たなトラウマになりそうですね」
「そういう襲うじゃない!」
「わかってますよ。俺のを勃たせて、貴方がその上に自分から乗ってくれるとか、そういう方向の襲うだったら歓迎します。恋人が積極的に求めてくれたら、普通に嬉しいです」
 でも、と続けて言葉を切れば、続きを促すように相手も疑問符をつけてその音を繰り返す。
「でも?」
「今日はこれ以上焦らす気もないですし、初めてはやっぱり奪われるより奪いたい側です」
 貴方のバックバージンを奪いますという気持ちを込めつつにっこり笑って見せてから、ゴム取りたいから一度どいて下さいと頼めば、苦笑とともに体の上に乗っていた重みが引いていく。しかしそれに合わせて起こそうとした体は、相手の手で制されてしまった。
「俺が取るよ。でもって、着けさせて」
「えっ?」
「その程度の刺激でもイッちゃいそう?」
 先程枕の下から引っ張り出したゴムを素早く手にした相手は、その素早さでさっさと開封している。しかも視線が、はやく脱げと言わんばかりだ。
「え、や、それは、わかりません。けど、いったい……?」
「ちょっと育ったお前、見てみたくなっちゃった。というか見ておかないと不安。なんか、思ってたより大きい……ような、気がする」
 それは見てしまったら余計に不安になるのでは? と思いながらも、成長期前の中学生サイズを突っ込まれる気でいたんですかと苦笑する。
「そこまで失礼なことは思ってないけど、だってお前の、俺よりデカくない? あっ、おいっ」
 苦笑しながら身を起こし、相手の手からサッとゴムを奪い取る。
「サイズにそう違いはないです。自分のも貴方のも握った俺が言うんだから大丈夫。自分で着けますから、貴方は横になって目を閉じて、足開いて待ってて下さいよ」
「え、やだ。大丈夫に思えない。つか最後の、余計不安煽ってるよな?」
 わざとか聞かれてわざとですと笑ってやれば、相手の手が今度は寝間着に伸びてくる。黙って脱がされて、本当にたいして彼のと大きさの変わらない、反応しきったペニスを見せてやって、結局彼に見守られながらゴムを装着した。その上にたっぷりローションを垂らして、準備は終わりだ。
 顔を上げれば、相手はまだ股間を見つめている。彼の周りに色濃く漂う、緊張の気配を感じ取らずにはいられない。
 彼だって抱かれるのは初めてなのだ。わかっているようで、やっぱりわかってはいなかったのかも知れないと、その気配に改めて思い知る。
 名前を呼べば、ハッとしたように顔を上げるから、怒ったような顔になっていたら申し訳ないなと思いながら、出来る限りの優しい気持ちで。
「大事に、抱きます。だから貴方の中に、入らせて下さい」
 ん、と頷きそっと視線を落とした彼が、ゆっくりとベッドに仰向けになり、おずおずと足を開いていく。
 ゴクリと自分の喉の鳴る音が聞こえた。

続きました→

 
 
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