二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった12

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 そんな拙いキスでも、繰り返せば相手の興奮が増していく。なんせ双方全裸で、相手を抱えているのだ。距離が近いので、相手のペニスが反応を示せばこちらの腹にも当たる。
 誘うように、唇が触れた瞬間に舌を伸ばして相手の唇を舐めてやれば、驚いた様子でバッと身を起こしてしまう。
「そろそろ次に進もう」
 そんなに驚かせるつもりはなかったが、仕方がないので、言葉で先を誘った。
「つぎ……」
「ディープキス。する気があるなら、顔寄せて」
 思い当たる節がない、なんて顔ではなかったけれど、はっきりと言葉にして、ついでに相手の意思を問う。
 ほんの少し躊躇ったようだけれど、そこに嫌悪の色はない。そこにあるのは期待で、自ら触れに行かねばならない覚悟を決めるための時間だろう。
「口、少し開けといて」
 触れる間際に囁いて、先程と同じように舌を伸ばせば、素直に口を開いた相手の口内にやすやすと進入出来てしまう。
 ほんのりと感じる口内の爽快感に、歯を磨いてきたのか、と思った。こちらは一度目のシャワー時に二度寝する気満々で磨いているが、あれから結構時間が経っているので気づけたのだろう。
「ん、ぅっ……」
 ゆるゆると口内を舌先で探れば、少々苦しげに息を詰まらせているけれど、顔を離すことはない。頭を押さえているわけでもなければ、顔を固定しているわけでもなく、こちらの両手は変わらず相手の背にあるのだから、嫌だと思えばすぐに顔を上げて逃げられる状態にも関わらず、口を開いてこちらの舌を受け入れ続ける様が、やはりなんともいじらしい。
 感じるだろう場所へ舌先が触れれば、ビクリビクリと手のひらの下の皮膚が戦慄くのでわかりやすかった。当然、腹に当たるペニスの硬度も増していく。
「ぅあっっ、や、ちょっ」
 片手を双方の腹の隙間に差し込んで、形を変えた相手のペニスを握ってやれば、慌てた様子で顔が離れていき、逃げるように身動いだ。何かしらの反応はあるだろうと思っていたが、想定以上に動かれてしまって、こちらも慌てて握ったばかりのペニスを放り出し、相手を抱え直すのに必死になってしまった。膝に乗れと促しておいて、支えきれずに落とすわけにはいかない。
 結果、いい加減この体勢には無理があると、相手の体をベッドの上に転がすことにした。
 仰向けに転がる相手の体を挟むように両腕を突いて見下ろせば、見下ろす側から見下ろされる側になった相手の顔には、さすがに不安が滲んでいる。
「俺に勃起ちんこ触られるの、いやだった?」
「いやっていうか……」
「びっくりしただけなら触らせて」
 嫌だとかダメだとか言われることはないだろう、とは思ったけれど、勝手に触れる真似はしない。迷うように口を閉ざす相手の視線がウロウロと彷徨って、最終的に、こちらの股間に視線が止まった。相手ほどではないが、こちらもゆるく反応はしている。
 互いに互いのペニスを握って扱くのもありだろうか。先ほど風呂場で躊躇いなくこちらのペニスを握って勃たせたのだから、触っていいから触らせて、という方が相手も了承しやすいかもしれない。
「お前も触る? 一緒にするか?」
「あの……」
 すぐに頷かれると思ったのに、相手は何かを言いたげにしながらも躊躇っている。
「どうした?」
 言いたいことがあるなら言っていいよと促してやれば、躊躇いは残しながらも口を開いた。
「抱くって、俺のお尻に、挿れる、んですよね?」
「そうだけど」
「だったら、その、おちんちんじゃなくて、お尻を……」
「つまり、やっぱ俺にちんこ触られるのは嫌って話?」
「いえ、嫌なわけじゃ、ないです、けど」
「嫌じゃないけど? なに?」
「その、気持ちよくなっちゃう、から」
「そりゃ気持ちよくさせたいからな」
「ううっ……」
 何がそんなに気になっているのかさっぱりわからない。
「まさか、気持ちよくなりたくないとか?」
「えと、はい」
「は? なんで!?」
 そんなバカなと思いながらも口に出してみたら、あっさり肯定が返ってきてしまい、あまりに想定外過ぎてめちゃくちゃ驚いた。

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二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった11

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 どのみち感じている振りなんて出来ないとは思うが、せめて、嫌悪や恐怖を感じるようなら、なるべくすぐに気付けるようにしておきたいと思った。
 一方的に快楽を貪るセックスになんて興味がない。やりたい盛りには結果的にそうなるケースも間々あったけれど、その分テクも観察眼も磨いてきたつもりだ。男相手のセックス経験は積んでないのでテクはともかくとして、相手の様子から良し悪しを見抜く目に関しては、男女でそう違わないと思いたい。
「顔が見たいしキスもしたい」
 そう言葉を重ねれば、明らかに「キス」の部分に反応して相手がおずおずと抱きつく腕を緩めて体を離した。相手の方が若干低い程度でそこまで身長差はないので、足に乗せて抱える相手が身を起こせば、当然こちらが見上げる形になる。
 恥ずかしそうに頬を赤くして、視線を合わせることなく戸惑うように視線をあちこち彷徨わせながら、それでも、相手の視線が主にどこへ向かっているのかはわかってしまう。唇だ。
 尻から離した手を持ち上げて、相手の頬を挟むように包み込めば、さすがに視線が合わさった。間違いなく、期待の滲んだ目をしている。
「キスしていいなら、もーちょい顔寄せて」
 既に頬を手で包んでいるし、そのまま少し力を込めて引き寄せればいいだけだ。こちらの意思が伝われば、抵抗することなく顔を寄せてくるだろう。
 そうわかっていながら、言葉にして相手の意思を問う。好き勝手にさせては貰うが、一方的に好きにされるセックスを、相手に許す気はなかった。
 ゆっくりと顔が近づいてくる。そのまま向こうから触れてくるかと思ったが、そこそこの距離を残して動きが止まってしまう。唇が触れ合う間近でなら、最後の一歩はこちらから踏み込め的な駆け引きと受け取るけれど、この場合はもちろん違う。この様子だと、多分キスも未経験と思って良さそうだ。
 二十歳を超えて真っ更とは、という驚きは当然あるけれど、祖母の葬式で再会したのは彼が中学生の頃だから、そこから先ずっとこちらを意識していたと言うなら、キスすら未経験なのもそう不思議ではない。まぁ、もっと手近なところでとりあえず試してみようとは思わなかったのか、という気持ちはあるけれど。もしくは、近所ではなくとも同じ市内在住なのだから、意識してたというなら、もっと早くに近付いてきたって良かったのに。
 そう思ったところで思い出す。そういや当初の目的は、酒を飲みに行ける年齢になったから一緒に飲みに行きたいであって、気になる相手とあわよくばセックス、なんて気持ちは欠片もなかった可能性のが高いんだった。幼かった彼に過去の自分が与えていた影響を全く知らなかったせいで、誕生祝いで奢っている最中に、やれそうなら奢る、なんて事を言って相手を惑わせたのはこちらだ。
「まだ遠いって」
 言いながら、さすがに引き寄せるように頬を包んだままの手に力を込め、同時に少し首を伸ばし、そのままゆっくりと唇を触れ合わせる。これが相手にとってのファーストキスである可能性が高いなら、初回は触れ合うだけでいい。
 軽く触れただけで、伸ばしていた首を戻して頬を包む手も外してやれば、相手も近づけていた顔を離して行ったけれど、絡んだ視線には戸惑いと疑問とが浮かんでいる。これだけ? と言いたげで、けれど少し待っても、そんな言葉が彼の口から発されることはなかった。
「もっとする? キス」
 問えば無言のまま小さく頷かれる。
「じゃあ、今度はそっちからしてよ」
「順番?」
 その発想はなかった。思わず交互にキスし合うのを想像して、小さく笑う。
「それもいいけど、そうじゃなくて。引き寄せて伸び上がってキスするより、そっちからキスして貰う方が楽だから」
 それで納得が行ったのか、相手の顔が近づいてきてそっと唇が塞がれた。
「もっと」
 素早く相手の背中に腕を回して引き止めながら、すぐさま離れていこうとする唇へ向かって次をねだる。躊躇ったのは一瞬で、そのまま離れかけた距離が戻って唇が触れた。
 二度ほど繰り返せば、もっと、などとねだらなくとも、繰り返し唇を触れさせる。とはいえ、ただただ触れて離れるだけの拙いキスのままだけれど。

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二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった10

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 なんせ、悪くなかったと思って貰えたら、やりたくなった時に呼んで貰えるようになるかも。なんて事を口にしていたくらいだ。多分、こちらが好き勝手やって満足するだけで、相手からすれば目的達成なんだろう。
 やりたい盛りの若い頃なら、セフレとして重宝した可能性はあると思う。相手の愛想が尽きるまでと割り切って、相手の体を利用することを躊躇わなかったかもしれない。
 とはいえ、セックスは体を使ったコミュニケーションという認識だし、やれないならデートに時間や金を使いたくないという気持ちはあっても、恋人を穴扱いした記憶はないし、明確にセフレと呼ぶような相手が居たこともないので、本当に割り切ったお付き合いが出来たかはわからないけれど。
 そもそも、こんな一方的な献身を受けるのが初めてだし、恋人になりたいわけじゃない、なんて相手を抱いた経験もない。恋人ではない相手としたこともなくはないが、一応、やったあとに恋人になれる前提で抱いていた。
 かといって、恋人になりたいと思っているわけじゃないのがはっきりわかっている、一回り以上年下の、しかも男の子相手に、恋人になる前提で触れられるほどの図太さも無神経さも持ち合わせていない。
 こんなに抱かれたがっているのだから、抱いてやりたいと思うし、無理だとも思わないけれど、一方的な献身を放漫に受け取り、便利な穴として利用するのはどうしたって躊躇ってしまう。たとえ相手がそれを望んでいるのだとしてもだ。
 やりたいだけで突っ走れる若さはもうないし、一緒に酒が飲める年齢になったとはいえ、これだけ年齢差があったら、どんな結果になろうとお互い様だとは言い難い。もし相手を傷つけるようなことになったら、責任を感じずにいられるとは思えない。
「……ぁっ、ふ……」
 耳のすぐ近くで吐かれた甘やかな吐息を拾って、思わず体に緊張が走った。じっと抱きしめる相手の体は随分と熱を持ち始めていて、かすかに震えてもいるようだ。
 一瞬何が起きているのかわからず混乱しかけたけれど、すぐに、どうしようかと考えながら相手の背を無意識に撫で回していた事に気づいた。冷えた体を少しでも温めてやりたかっただけで、下心を持って愛撫していたわけではないのだけれど、相手からすればこちらの意図など関係がないのはわかっている。
 随分と感じやすいんだなと思ってから、耐性がないのかと思い直す。抱かれた経験がないことは聞いているが、さきほどの話からすれば、誰かを抱いた経験だってないだろう。誰かを好きだと思う前に、想像で作り上げたはずの理想の男と再会してしまったせいで、自分がゲイなのかすらわからないと言っていたくらいなのだから。
 動きを止めていた手を、今度はしっかりと意図を持って動かした。何をしたかというと、今までは背中しか撫でていなかった手を相手の尻へ持っていって、撫でるだけでなく柔く揉んでやった。
「ふぁっ」
 ビクリと小さく体を跳ねたけれど、逃げる様子はない。しかし、考え事をしているうちに少しばかり緩んでいた抱きつく腕の力が、また先程と同じくらいには強くなってしまったし、相変わらず体を震わせてもいるから、嫌がっていないという確信は持てなかった。
 顔を見たいなと思う。顔を見て確かめたい。
「なぁ、顔上げて」
 好き勝手抱いていいと思っているのは事実だろうから、好き勝手にさせて貰う覚悟を決めて声をかける。ただし、相手が考える好き勝手とはかなり違うだろうけれど。

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二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった9

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 ラブホではないという点を一応は考慮して、ベッドの上にゴムやローションを転がしたついでに、部屋着を広げて敷いておく。シーツやらを汚すよりはいくらかマシかも知れない。
 やるためのスペースを作り終えたあとはベッドの端に腰を下ろす。後は相手が出てくるのを待つだけだった。
 しかし、思った以上に時間が掛かっているようで、なかなかバスルームのドアが開かない。いい加減様子を見に行ったほうがいいかと腰を浮かせたそのタイミングで、ようやくカチャリと音がした。
「大丈夫か?」
 思わずそう声をかけたのは、出てきた相手の動きがやけに緩慢だったからだ。こちらが裸で出てきてしまったのもあってか、やはり相手も裸だったから、本当は、使ったバスタオルを持ってきてくれと言うつもりだったのに。
 それよりも、相手の様子が気になってしまった。慣れないことをして疲れてしまった、という程度ならいいのだけど。
「あ、はい……」
「お腹、痛くなってない?」
「だいじょぶ、です」
「なら、いいけど。てか続きする気は残ってる?」
 一人になってあれこれ考えたら抱かれるのが嫌になった、という可能性も捨てきれない。抱かれたいという気持ちがやたら強いのは感じていても、その理由がイマイチ不明なままだし、ちょっとしたキッカケで思い込みが反転するなんてのもありがちだ。人の手で洗腸される、なんて経験は、きっと充分なキッカケになるだろう。
「抱かれたいとは、思ってます、けど……」
「何か気がかりが出来たってなら、言っていいよ。即解消できるかはわかんないけど」
「いえ、いいです。このまま、抱いて、ください」
 そう言われても気にはなる。とは思いながらも、口では、じゃあおいでと相手のことを呼んでいた。
「とりあえず、ちょっとここ座って」
「ここ?」
「そう、ここ。向い合せな」
 近づいてきた相手に向かって、自身の腿をポンポンと叩いて見せれば、相手はあからさまに戸惑っている。まぁベッドの上に転がされるつもりでいたのだろうし、当然な反応なのはわかる。
「抱かれたいんだろ?」
 そう言ってやれば、疑問やら戸惑いやらは、やはりあっさりと飲み込んだらしい。抱かれたいなら、という言葉でどこまで言うことを聞くつもりなのか、試してやろうなんてことは思っていないけれど、どうにも不安を掻き立てられる。
「わかり、ました。けど、その、向かい合わせに座ったら、」
「ああ、うん、俺に抱きつく感じで」
 大丈夫だからおいでと示すように両腕を広げて見せれば、また少し戸惑いと逡巡をみせたけれど、今度は何も言わずに待っていれば、すぐに覚悟を決めた様子で乗り上げてくる。赤くなった顔を見られたくないのか、ぎゅっと抱きついてくる腕は結構強い。
 広げていた腕を回して抱きとめた背中は、風呂上がりにしては冷えていた。冷えているのは合わさる胸もだ。
「体冷えてんなぁ。まさか水浴びてきたってことないよな?」
「いえ、さすがに。というか、あの、これ、本当に何の意味が……」
「んー……特に意味があるわけじゃないけど」
「は?」
「セックスすんなら、もうちょっと楽しい感じでやりたいなと思って。というか、今のお前をこのまま抱くのは、ちょっとこっちの罪悪感? 背徳感? が強すぎて」
「なんですか、それ」
「本気で抱かれたいらしいのはわかったし、突っ込む気も満々だけど。ちょっと気負い過ぎと言うか、抱かれるためならなんでもする、みたいになってんの、自覚ある?」
「自覚というか、抱いて貰えるなら、なんでもするつもり、ですけど」
 ああやっぱり、と思う反面、どうしたもんかと溢れそうになる溜め息を飲み込んだ。

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二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった8

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※ 洗腸描写あり

 充分に反応を示したペニスを握る手の圧が上がってきたところで、それ以上されたらイキたくなるからと止めさせ、相手の準備を開始する。
「とりあえずそこに手突いて、尻こっち突き出して。あ、足は少し開いてね」
「はい」
「穴、触るよ」
「は、んっ」
 恥ずかしそうな様子はあるが、指示した姿勢にも文句なく素直に従い、位置を確かめるようにアナルに触れた指も、わずかに身を竦めた程度で受け入れている。
 なんだか健気だなと思う頭の中では、過去に準備を手伝ってやった時の、当時彼女だった相手の反応を思い返していた。既に何度か抱いた相手で、年だって近かったから互いに遠慮なんてものはなく、どちらかが手慣れているというわけでもなかったせいで、ぎゃあぎゃあ騒ぎながら準備をした。
 あれはあれで楽しかった気もする、なんて思いを馳せている場合ではないのだけれど。なんせ経験がないわけではないが、今だってさして手慣れているわけでもないのだから。しかも今回の場合、相手に洗腸知識がまるでない上にこの従順さとなると、相当注意していないと絶対に無理をさせるなと思った。
「なぁ、最後にうんこしたのっていつ?」
「今朝、です」
「快便だった? 最近便秘気味とか、逆に下痢気味とか、ある?」
「いえ。とくには」
「了解。ならぬるめのお湯入れてくけど、もし熱いと思ったらすぐ言って。我慢すんなよ」
「はい」
 ずっとチョロチョロと湯を流しっぱなしになっているホースの先を、アナルにぐっと押し付けてやる。
「んっ……」
「お湯、入ってるのわかる?」
「ぁ、は……い……」
「熱くない?」
「だい、じょぶ、……です」
「じゃあ苦しくなったら教えて。無理はしなくていいからな」
「は……い」
 顔は見えないが声は震えてしまっているし、体だってあちこちガチガチで、時折やはり力が入りすぎているのかプルプルと震えている。
 年の差がありすぎるせいか、やはり健気だと思ってしまうし、どうにかして少しでも宥めてやりたくなる。しかしそれをグッとこらえて、黙って様子を見守った。余計なことをして、意識が腹の中に注がれる湯から逸れる困るからだ。
「……ぁ、」
 苦しいの言葉を待たずにさっさとホースの先を退けて、代わりに指の腹でグッとアナルを押さえつける。
「トイレ移動してほしいんだけど、今指離したら漏れそうな感じ?」
「いえ、多分、大丈夫、です」
「わかった。じゃ、トイレ移動して、お腹の中のお湯出していいよ」
 指を離して促せば、多少ヨロヨロとした足取りではあるものの、すぐにトイレにたどり着く。
「朝うんこ出てんなら、お腹の中にうんこ溜まってるってこともないだろうし、なるべくさっさとお湯出しちゃって。音が気になるなら、そこのスイッチ押すといいよ」
 たまたま目についた擬音装置を指して言えば、軽く頷いてスイッチが押される。まぁ排泄音が聞こえなくなるわけではないけれど、気休めにはなるだろう。
「出たらもっかい洗うから戻ってきて」
 多少顔色は悪くなっているが、こちらの指示通り動けているし、酷くショックを受けているという様子もないので、さっさと終わらせてしまおうと思った。
 同じように二度目を終えたあと、戻ってこいと言う前に、排泄物を確認させる。
「どう? 水、汚れてる?」
「そんなには……でも、全く汚れてないわけでは」
「じゃ流さないでこっち戻って」
 曖昧な返答に、仕方がないので自分の目で確認に向かった。覗き込んだ便器の中は、まぁいいかと思う程度には綺麗だったので、そのまま水を流してバスタブの中の相手を振り向いた。
「頑張ったご褒美に体洗ってやろうか?」
「え?」
「それとも気持ち落ち着けるのに一人になりたい?」
「お尻の中、洗うのは?」
「うん、もういい。体洗って、あとはベッドの上でしよう」
 再度、体を洗うのを手伝ってもいいし、一人で出来るなら先に出ていると告げれば、一人でできますと返ってきた。
 やはりと思いながらも少し残念な気持ちになったのは、明らかに疲れた顔をした相手を慰め宥め、よく頑張ったと褒めて甘やかしてやりたい気持ちが湧いているからなんだろう。

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二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになった7

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「本気で言ってんだよな?」
「もちろん本気です」
 思わず確かめてしまっても、やはり即座に肯定が返る。
「聞いてもやっぱよくわかんないけど、本気で言ってて、俺なんか相手に初めて差し出して後悔しないってなら、とりあえず準備くらいはしてみるか」
「後悔しません」
「なら服全部脱いでバスルームおいで」
「バスルーム、ですか?」
 なぜ、と聞きたげなのがありありとわかる様子に、そこで準備をするからだと教えてやる。ついでに、準備とは何をするのかも。
「準備ってのは尻穴の中、綺麗に洗うことを言うんだよ。特殊なプレイ以外はトイレか風呂場でやるもんなの」
 そう思うと、風呂とトイレが同じ空間のビジネスホテルというのは良かったかも知れない。初めてでもこの近さなら、漏らすような事なくトイレで排泄出来るはずだ。
「えと、バスルームにおいで、ってのは、つまり……」
「やり方わかんない上に一度もやったことないってなら、俺がやるしかないだろ」
「いいんですか?」
「いいって何が?」
「だって準備してきて、って言ってたから。お尻の中洗うって、つまり、水入れて排泄を繰り返すんですよね? それ、手伝いたいようなものじゃないですよね? やり方教えてもらえば、一人で出来るかもしれませんよ?」
「気にするのそっちなのかよ」
「え?」
「俺に浣腸されたり、腹の中の水吐き出す音を聞かれたり、ちゃんと綺麗になったか排泄後のトイレ覗かれたりすんの、恥ずかしくて耐えられない、みたいなのはないのかと」
「恥ずかしいと思わないわけじゃないですけど、それより、そんなのやらせて萎えられる方が困るというか、その、準備手伝ってもらった結果、抱いて貰えなくなったら嫌だなって」
 どんだけ抱かれたいんだという呆れもあったが、そこまで思ってるなら抱いてやらないとという、使命感染みたものが胸のうちに湧いてくる。
「準備だけで音を上げて、もうやだ、とかそっちが言い出さない限りは抱く気満々だから心配すんな。根がケチだから、むしろ突っ込むまでに手間掛かるほうが燃えるたち」
「ケチだから?」
「金出してやれないのも、準備に手間かけてやれないのも、極力避けたいてこと」
 まぁ金額や手間に見合うだけのものが得られなかったとか、得られそうにないなと思えば、面倒さが勝ってしまうという面もあるのだが。でもこんなに抱かれたがって、しかも初めてを捧げようとしてくれている相手への準備が、途中で面倒になることは多分ない。抱いてやらないとと思った時点で、男の体に勃つかどうか、なんて次元でもなくなっている。
「なるほど」
 わかったら服全部脱いでバスルームなと声をかけて、抱えていた衣類を自分が使ったベッドに放り、ついでにその場で下着も脱いで放ったあと、さきほど出てきたばかりのバスルームに戻った。シャワーヘッドを外して、湯量と温度の調節が終わる頃、失礼しますと言いながら相手がおずおずとバスルームに入ってくる。
 言ったとおり全裸だが、さすがに恥ずかしそうではある。部屋の照明よりもバスルームのほうが断然明るいせいで、表情がよく見えるというのも大きいかも知れないが。
「こっち」
 呼べば素直にバスタブの中に入ってくるが、その視線はどうやらこちらの股間に向いている。
「気になるか?」
「本当に俺で、勃ちます?」
「ははっ、やっぱそれかよ」
 想像通りの答えが返ってきたので、思わず笑いが溢れてしまう。
「ちゃんと勃つか、先にちょっと触ってみるか?」
「いいんですか?」
「いいよ。だってもし勃たなかったら、準備が無駄になるもんな」
 じゃあお言葉に甘えてと、相手の手が真っ直ぐに股間に伸びてくる。最初こわごわと触れたそれが、確かめるようにやわやわと何度も握ってくるだけで、ペニスは少しずつ形を変えていく。他人の手に触れられるのなんてかなり久々で、触れているのが男の手であろうと、間違いなく気持ちが良かった。

続きました→

 
 
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