金に困ってAV出演してみた20

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 互いのペニスが擦り合わされる興奮はもちろんあるが、それよりも、やっとイッてもいいんだという安堵が大きい。そして焦らされまくった体は当然のように、あっという間に絶頂した。
 早すぎと笑われて、あっさり終わってしまった時間を惜しまれながらも焦らしすぎたと謝られて、それから約束通り、今度は相手をイカせるためのフェラを開始する。といっても、こちらがイッてから相手のを口にするまでには、一度休憩が入ってたりするのだけれど。
 椅子に腰掛けた相手の開かれた両足の間に座って、目の前に反り立つペニスに頭を寄せていく。
「ねぇ、先生ってやっぱ、俺が好きなんじゃないの。もしくはかなりの変態なのかな? 自分の我慢汁とザーメンまみれのちんこ差し出されて、素直に咥えちゃうって普通じゃないよね?」
 確かに先程、こちらが出した精液を自身のペニスに塗りつける様子を撮らせてはいたけれど、その後の休憩ですっかり拭き取られているし、彼のを口でするのだって初めてじゃない。だから全く抵抗なく口を開いてしまったが、まさかこんな言われ方をするなんて思ってなかった。
 ただ、頭の上で彼が色々と喋る言葉は全部無視していいと事前に言われていたので、黙ってフェラに集中する。
「少なくとも、ノンケじゃないよね。俺が生徒だから好きになっちゃダメだ、みたいに思ってくれてるんならいいのに。まぁ、実は変態、ってのでもいいんだけどさ。それならそれで、楽しめそうだし、ね。ああ、これは嬉しい誤算だなぁ」
 聞きながら、少し不安になってくる。さっきまで散々お尻をいじられるシーンを撮っていたけれど、脅されて仕方なく受け入れている、というだけだと思っていた。
 脅されて弄られているのに感じてしまうのを、変態だねと言われた記憶はない。でも、体は嫌がってないみたいだよとか、もしかしてヤダヤダ言うのを無視されて弄られるのが興奮するのかな、みたいな事は言われていたような気がする。
 あれ? 全く聞いてないけれど、もしかして、変態って設定があったりするんだろうか?
 なんて疑問が頭に浮かぶ頃には、相手がそろそろイキそうだと訴えている。この前は顔に掛けられたけれど、今回は口に出したいと言われて許可済みだから、口の中に出される気持ちの準備をしておく。
 飲む必要はないけれど、なるべく口に留めて欲しいと言われている。口の中に出されたものを撮りたい的な思惑があるんだろうことはわかる。まぁ、もし噎せて吐き出しちゃってもフォローはするから気負わずに、とも言われているんだけど。
「ああ、イク。出すよ。ちゃんと、全部受け止めてよ、先生」
 頭を押さえられて、グッと喉の方まで押し込まれたペニスが口の中でビクビクと脈打っている。息を詰めて喉を締めて、ギュッと目を閉じながら、吐き出されてくる粘液を口の中にためていく。
 口の中で反応する相手のペニスが愛しくて、フェラは嫌いな方ではないのだけれど、さすがに美味しいと思える境地に至った経験はなく、口に出されたりそれを飲まされたりするのはやはりそれなりに苦手ではあるのに、鼻に抜けていく青臭い匂いにほんのりとトキメイているらしいから驚く。
 たぶんきっと、人と性的に触れ合うのが久々なせいだろう。あの盗撮セックス以降、恋人どころか体だけの相手を探す気にもならなくて、すっかりご無沙汰だった。
 ついでに言えば、彼とのセックスを思い出しながら、それをおかずに抜いた事もなくはない。いつか来るはずの撮影依頼を、少しだけ、楽しみにしてもいた。本当に撮影依頼が来るのかは、半信半疑でもあったけれど。
「ねぇ、口開けて。先生の口の中で射精したって、俺に実感させて?」
 出し切ったのかズルリと口からペニスを引き抜いた相手に、うっとりとした声音でねだられて、口を開き精液を乗せた舌を少しばかり突き出して見せる。カメラが寄ってじっくり撮影された後、一度口を閉じて周りを探ってしまったのは、口の中のものを吐き出すにしても、ティッシュなりが欲しいからだ。もし手の平に出した方がいいなら、そう指示が出るはずだとも思う。
 けれど見上げた相手は少し困ったように、何かを迷うようにこちらを見下ろしている。
「ね、それ、飲んでよ。って言ったら、どうする?」
 口の中が空なら、えっ、と声を発していただろう。だってそんな事を言われても、どうすればいいのかわからない。飲まなくていいって言ってたのに。
「俺を好きなら、俺が出したザーメンだって、飲めるんじゃない?」
 試すみたいな言い様に、一瞬、このまま飲んであげたらどうするんだろうと思ってしまう。好きだから勃起したし、好きだから口でしたし、好きだから口に出されたものだって飲めてしまう。という態度を見せたら、既に撮ってしまったお尻を弄られるシーンはどうなるんだろう。
 脅されて開発されていくという基本のストーリーが変わってしまうんじゃないだろうか?
 多分、無理だと首を振って、好きじゃないという否定が欲しいんだろう。そう思うのに、飲めないと首をふることが出来ず、かといって飲み下してしまうことも出来なかった。
「ははっ、凄く困ってる。ごめんね、困らせて。はい、これに吐き出して」
 ティッシュの箱を渡されてホッとしていいはずなのに、口の中のものを吐き出しても、カットの声が掛かって撮影が中断しても、何かが心のなかに引っかかったままだった。

続きました→

 
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