金に困ってAV出演してみた26

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「早く抱いてって言ったら、抱いてくれんの?」
「さぁどうしようか。だってこれ使われたくなくて、抱かれる方がまだまし、とか思って言ってるなら、大人しくこれ使われてた方が良かった、って思うような抱き方を考えないとだよね」
 使わないでって言いたいわけじゃないって言ったのに。抱かれる方がマシな気がするから、という理由で早く抱いてと言いたいわけでもない。でもそんなこちらの言葉を聞いてくれる気はないようで、ちょっと待っててと言い置いて出ていってしまった彼は、すぐに何かを手に戻ってくる。
 その手の中のものを、なにそれ、と聞く必要はなかった。だって既に一度、写真でだけど、打ち合わせの時に目にしている。どう使うものなのか、知ってしまっている。
「これ、わかる?」
「尿道、プラグ」
「うん、当たり。ね、今すぐ抱いて欲しい?」
 つまりは、それを装着された状態でなら、あの長いアナルビーズの使用は諦めてもいいってことらしい。何が何でも、使ったことのないオモチャを使いたい意思を感じる。
 この分だと、電気刺激を送る機器も持ち込まれていそうだ。隙を見せたら使う気満々で、とはあまり思いたくないんだけども。
 無理だと拒否したものを持ち出して、そんな聞き方をするのはズルいと思いながら首を横に振った。
「そっか残念。先生すぐイキたくなっちゃうし、最近じゃ我慢できなくてトコロテンしちゃうから、これでおしっこ穴に栓して射精我慢すれば、きっともっともっと気持ちよくしてあげれると思うのに」
 トコロテンするところを撮影された記憶はないが、既にそう出来る体になっているらしい。また時間軸が前後した撮影をされていて、イキたくて仕方なくなったら、今日はオモチャでそのままトコロテンして見せてって言われるのかも知れない。
「せっかくだし、これも着けてする? すぐにベッド行かなかったお仕置き、とか」
 どこまで本気で言っているのかわからない。それの使用は許可していないのに、このまま押し切られたらどうしよう。聞いてないと拒否してもいいんだろうか。
「わかったらこれ以上手間かけさせないで。これ使われたくないなら、今すぐベッド行って、ズボン下ろしていつもの姿勢。10数える間に出来なかったら、本当にこれ、使うよ」
 いーち、にーい、と数を数えだされて、慌ててベッドに乗り上げる。言われた通りに、ズボンを下ろして丸出しになったお尻を突き出すように四つ這いになれば、カウントを止めた相手が近寄ってきて、良く出来ましたとでも言いたげにお尻を撫でた。
「ねぇ先生、いい機会だから、このまま自分でお尻広げて、おねだりして見ようか。奥の方でも感じられる体に躾けてください、って。その体が誰のものか、ちゃんと自分の口で宣言してさ。俺にされるんじゃなきゃ感じられない体になりたい、ってお願いするの」
 いい機会だから、というのは、拒否したら尿道プラグを装着するぞという脅し、なんだろうか。やっぱりどこまで本気かはわからない。
 ただ、さっき引き出したかった言葉は引き出せた。宣言しろだのお願いしろだの、こちらの口から言わせようとしてはいるものの、彼との行為でなければ満足できない体にしたい欲を、この生徒も確かに持っているのだ。
 チラリと振り返って確かめてしまった相手の顔は、不快と不安と期待とが混ざって見えた。言葉の内容と聞こえてきた声音からは、嗜虐の滲む楽しげな様子を想像してしまうのに。
 彼の中で、どんな感情が渦巻いているんだろう。監督としての彼はもう、こちらの好意を知っているけれど、物語の中の彼はまだ、好きになってあげたいと思われているなんて、欠片も気付いていない設定だろうか。それとも、少しはその可能性にも気づき始めての、期待なんだろうか。
 だったらいいな、と思いながら、頭を下げて額をベッドに押し付ける。頭と両膝の三点で体を支えながら、自由になった両手をお尻に回して、両尻タブを掴み左右に開いていく。

続きました→

 
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