雷が怖いので プレイおまけ13(終)

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 アナルに彼の熱を押しあてられながら、まだイッちゃダメだよとは言われた。でもペニスの根本を戒めていた指はもう離れていたし、焦らされ切った体は否応なしに昇りつめていく。
「ダメダメいっちゃ、も、いっちゃ、ぁ、でちゃ、ぅぁあああああ」
 ダメと言われてもイかずに耐えきるのは無理だった。久々に、挿入されるのと同時にイッてしまった。ゆっくりと腸内を押し進んでいく彼のペニスによって、中から押し出されるみたいにしてペニスの先からドロドロと、先走りよりもずっと濃いものが溢れ落ちているのがわかる。
 強い快感に浸りながらも、おしおきされるのかなという疑問が、チラと頭の隅を掠めていった。
 強い快感の波が去っても、ジンワリとした痺れが纏わりついている。そっと撫でられるだけでも、肌の上でその痺れが弾けて小さな快感を生んでいた。
「んっ、ぁ……っ」
「おしっこお漏らしは我慢出来たのに、精液お漏らしは我慢出来なかったな」
 お漏らし我慢してって言ったのにと笑いながら、腹の上にこぼした白濁を、剃りあげツルツルの下腹部に塗り広げられる。
「ぁっ、勝手にイッて、ごめ、なさい」
「我慢出来なくて、ダメダメ出ちゃうって言いながらお漏らししちゃうの可愛かったから、かまわないよ」
「あの、おしおき、は……」
「我慢出来なかったらおしおき、なんて一言だって言ってないだろ」
 今日はそういうの無しだよと言いながら、優しく頭を撫でてくれるのが、酷く気持ちが良かった。うっとりと目を閉じれば、何度も何度も繰り返し、彼の手がサラサラと髪を梳いてくれる。
 体中の力が抜けていくような気持ち良さに身を委ねているうちに、意識が深く深く沈んでいく。ヤバいと思った時にはもう手遅れで、そのまま寝落ちてしまったらしい。

 いつもは早くても昼過ぎからなのに朝からだったし、想定外な飛行機距離の移動や、初めての旅行ではしゃいだからか、思いのほか疲れていたようだ。目覚めたらすっかり朝で、先に起き出していた相手はベッドヘッドにクッションを積んで、寄りかかるようにして朝刊を読んでいた。
 なんでもう朝なんだとガッカリしながら身を起こせば、それに気づいて相手がおはようと声を掛けてくる。
「おはよう、ございます」
「よく寝てた割に、元気がないな」
「だって昨日、あなた、イってないですよね?」
 なんであのまま寝かせたりしたんですかと聞けば、あっさり旅行だからと返された。
「お前がしてってお願いした事は、一応叶えてやったつもりだけど?」
 確かにイイとこいっぱいズポズポ突いてやる前に終わったけど、それはお前が我慢出来ずに漏らしたからだと言われて、お仕置きしないって言ったのになんだかお仕置きされたみたいだと思ってしまう。
「それは、そうかも、ですけど……」
「納得いかないのは、余計なことを考えてるからだろ」
「余計なこと? ですか?」
「バイト代出さない分お前の希望を優先するとは言ったが、俺だってちゃんと楽しんでるって言ってんだろって話。お前がしてって言った事はなるべく叶えてやるし、もちろん俺だって一緒に楽しむけど、俺のためにってのは考えなくていい」
 昨夜自分が子供みたいに扱われたいと言い出した理由を、きっとわかっているんだろうとは思っていた。でも切っ掛けは彼に何かを返したい気持ちだったとしても、あの日みたいに子供みたいな自分を可愛がって楽しむ彼の姿をもう一度見たいのも本当だった。
「一個だけ、聞いていいですか?」
「いいよ」
「俺が余計な事を考えてたから、ちゃんとしてくれないで、そのまま寝かせたの?」
 おしおきされたのかと聞けば、はっきり違うと返されて少しホッとする。
「お前は色々考え過ぎて何か誤解してるっぽいな」
 寝かせたのは旅行だからって言っただろうと苦笑しながら、彼はさらに言葉を続けた。
「あのまま朝まで起きなかったくらい、昨日は疲れてたって事だろ。朝から呼ばれて、移動して、あちこち連れまわされて。初めての旅行で気を張ってたのだってあるよな?」
 否定できる要素は何もなく、黙って頷くしかない。
「今日だってまだ連れて行きたいところがあるし、いつもみたいに朝飯食って車乗ってりゃ家の近くまでってわけに行かないんだから、夜はそりゃある程度控えるだろってだけだ。お前がねだらなくたって、最初から、それなりに焦らして気持ちよく一回イかせて終わる予定だった」
「だとしても、俺だけイってそのまま寝落ちで終わりなんて……」
「元々はお前を弄り回して喘がせてイかせるようなプレイばっかで俺には一切触れさせずに帰してたし、お前を抱くようにはなったが、だからって俺がイったかなんてのは、お前がそこまで気にするような事じゃない」
 でも一度も抱かれる前と今とでは、彼側の状況が違う。以前は自分だけ気持ちよくなるプレイばかりでも、彼は他で欲を発散出来ていた。
「そんな、……無理、です。気にします。気に、なります。気にしないとか、無理、ですよ」
「どうして?」
「だって今は、俺としかしてないって、言ってくれたじゃないですか」
 もし断れないような事情で誰かとする事があっても、きっともう彼は自分にそれを知らせないだろうと思う。事情があってさえそうだろうと思うのだから、もし欲の解消で誰かを抱くようなことがあっても、それは絶対に知らせないし悟らせないはずだ。
 だからせめて、なるべく自分と過ごす時間の中で、彼にもちゃんとイって欲しい。
「俺、あなたがそう言ってくれた日、俺だけでもあなたに満足して貰えるように頑張りますって、言いましたよね」
「なるほどな。俺がイかないと、お前以外を抱くかも、とか思うわけか」
 信用ねぇな、という言葉は音になって漏れる事はなかったけれど、でもその困惑混じりの苦笑顔から読み取ってしまった。
「ごめ、なさい」
「あー、いや、いい。お前の言い分は、まぁ、わかったよ」
 どうしてもってなら今日の観光諦めて、今からもう一度抱くけどどうすると聞かれて、そんな選択出来るわけがないと思う。
「選べません、よ」
「だろうな。だから今回だけは、俺も充分楽しんでるし満足してるって俺の言葉信じて、せっかく来たんだから観光優先させてくれ」
 もしまた旅行する事があっても、その時はお前だけイかせて終わりにすることはしないからと言われて、なんだか申し訳ない気持ちになる。結局、彼に何かを返したいって気持ちが、独り善がりの我儘となってしまった気がする。
 わかりましたと頷きながら、こぼれそうになるため息を必死で飲み込めば、やっぱりこちらの浮かない気持ちに気付いている様子の彼が、少しばかり雑な手つきでガシガシと頭を撫で回す。落ち込まなくて大丈夫だからと言ってくれる声は、ひどく穏やかで優しかった。

<終>

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せっかく下さったリクエストに長いこと気づけずすみませんでした。リクエストありがとうございました!

 
 
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雷が怖いので プレイおまけ12

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 仰向けに寝た体勢で、M字に開いた足を胸に引きよせるように腰を持ち上げる。浮いた部分にはすかさず枕を押し込まれた。
 腿裏を抱える手をジリジリと下げていき、尻タブを掴んでグッと割り開く。注がれる視線をどうしたって感じ取ってしまうし、連動するようにアナルがヒクつくのもわかってしまう。
 アナルを見られることも、自分からその場所を晒すことも、今更そこまでの抵抗はない。だからここまではいい。でも。
「それで?」
 どうして欲しい? 見てればいいのか? と意地の悪い声が、おねだりはちゃんと口に出そうなと促してくる。ついでのように持ち上げた片足を掴まれて、さきほど散々喘がされた中でも特に感じた部分を狙って、レロっと舌が這っていく。
「ひぅっ」
 ビクッと体が跳ねて、晒したアナルもキュッと窄まり、それをしっかり指摘される。
「お尻の穴をヒクヒクさせて可愛いね。ここは早く舐めて欲しがってるのに、まだ上手におねだり出来ないみたいだから、やっぱりもう少し焦らしてあげようか」
 今度は軽く歯を立てられて、再度体を跳ねさせながら甘く声を上げてしまえば、唇が次の場所を狙って移動していく。三箇所ほど柔く噛まれればもう充分だった。
「も、やだ。こっち、こっちが、いい」
「こっちって?」
「お尻の、アナ」
「お尻の穴をどうして欲しい?」
「舐めて、欲しい」
 アニリングスを自らねだるのは初めてだ。回数だって、フェラチオに比べたら格段に少ない。だからそれを口に出すだけでもかなりいっぱいいっぱいなのに。
「舐めて欲しいなら、もっと上手におねだりしてごらん。教えてあげたんだから、出来るだろ?」
 そう。言うべき言葉は教えられている。そして、言えなければ言えるようになるまで、もっともっとグズグズに焦らされて追い詰めらる事も、経験的にわかっている。
 理性を残したまま口にするには抵抗感がやや強いけれど、なりふり構わず口に出来るほど焦らされるのと比べたら、どう考えても前者がマシだ。覚悟を決めて、尻タブを掴む手に力を込める。もう一度グッと左右に割り開いて、彼にアナルを差し出しながら口を開いた。
「お尻の、アナ、柔らかくなるまでペロペロして。あなたのおっきなおちんちん、入るように、舌でほじってグジュグジュに、拡げて」
 よく言えましたの機嫌が良さそうな声と共に、その場所へ彼の頭が寄せられる。熱い舌が、触れる。
「あ、あああ、ぁああ」
 悲鳴にも似た声を張り上げながら、与えられる快感を貪り尽くす。以前彼にそこを舐められる刺激だけで吐精しているので、すっかりそのつもりでいた。やっとイかせて貰えるのだと、思っていた。
「なんでっ、なんでぇ」
 もうイクって所で彼の片手に張りつめたペニスの根本をキツく握られ、混乱しながら喚いてしまった。
「おねだりは、おちんちん入るように拡げて、だろ。舐めてイかせて、じゃない」
「そ、だけどぉ」
「イキたいなら、次のおねだりは?」
 甘やかな声に促されて、早く抱いてとお願いする。こんなにイかせて貰えないのは、今日は先に吐き出すのはダメって言ってたのと繋がっているんだろう。きっとちゃんと彼を受け入れてからじゃなきゃ、今日はイかせて貰えないのだ。
「も、イキたい。も、おちんちん、入れて。気持ちぃとこいっぱいズポズポして、早く、イかせてっっ」
「いい子だ」
 必死で言い募れば楽しげな顔が寄せられて、唇をチュッと軽く吸っていった。

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雷が怖いので プレイおまけ11

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 正直に言ってご覧と、彼の声が頭の中に響いた。
「だっておしっこ、出ちゃう。それされたら、おしっこ我慢できなくなる、から、ダメ」
「そうだな。ホテルでお漏らしなんて、大変だよな」
 じゃあ頑張って我慢しような、という言葉に血の気が引いていく。
「う、うそ、でしょ?」
「どう思う?」
 肯定も否定もないまま、止まっていた指がまたクルリと先端を撫でた。
「あんっ」
 刺激が止められて油断していたせいで、盛大にビクッと体を竦ませながら、次の衝撃に備えてギュッと固く目を閉じる。
 どうしょう。どうしよう。と頭の中をどうしようがぐるぐると回った。我慢させるだけが目的ならいいけど、もしホテルで粗相させるのが目的だったらどうしよう。
「いい子。そのまま我慢して、我慢して、我慢できなくなったら教えるんだよ」
 我慢できなくなる前に止めてくれる気があるのだと信じて、必死で何度も頷いた。
 彼はもう一度いい子だと囁いて、今度は腕ではなく足首を掴んで持ち上げる。足だって執拗に舐められ吸われ甘噛されれば、同じようにゾワゾワが全身を駆け巡るのを知っている。期待だけでソワソワして、肌が粟立つ気配がした。
 ペニスの先端だけを意地悪に弄られながら、じっくりと片足ずつ責められ焦らされ、意識がバラバラになりそうだ。
「ひっ、ひぅ、ぁ、ぁあっ、や、やっ、も、さきっぽだけ、やぁあ」
 実際のところ、漏らしそうになるほどの刺激は殆ど与えられていない。そこを弄られているというのを忘れさせない程度に、次々溢れ出る先走りを確かめてでもいるように、合間合間にくるっと先端を撫でられていた。先端をくるくる動くのは人差し指だけで、他は支えるように柔く握っているだけなのがもどかしい。
「は、はやくっ、おちんちんギュってして、グチュグチュってしてよぉ」
 完全に泣き言だった。彼の手にペニスをもっと強く擦り付けたくて、腰を振りそうになるのを、片足を抱えた彼によって静かに抑え込まれている。
「まだダーメ。うんと焦らして欲しいんだろ?」
「も、じゅーぶん、だからぁ」
「肝心なとこまだ全然舐めてないし、今おちんちんグチュグチュにしたら、お前すぐイッちゃうだろうが」
 一回吐き出させてっていうのも、今日はダメだとさっき言われた。理由は知らないけど、今日はダメってはっきり言われたから、よほどのことがなければそれは覆らないだろう。
 第四土曜なんだからって言えば簡単に覆る可能性はあるんだけど。でもそんなの絶対に言いたくない。行為中にそれを言って、彼を自分の思い通りに動かすような事をしてしまったら、彼に少しでも何かを返したいと思った自分自身の気持ちを裏切ってしまう。
 舐められ焦らされ子供になりきる遊びがしたい。そうお願いしたのは自分自身だってことも、わかっていた。
「だって、だってぇ」
 自分が望んだことだってわかってはいるけど、でも、既に充分焦らされてて辛い事実も、依然として存在している。
「おちんちん早くちゃんといじってってねだるお前は可愛いけど、もっともっとグズグズにして、もっともっとイヤラシいおねだり、させてみたいね」
「するっ、するから。も、できる、から」
 藁にもすがる思いで、どんなおねだりをすればいいのと泣きついた。

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雷が怖いので プレイおまけ10

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 剃り残しチェックついでにシャワーを浴びるという彼に、先に部屋へ戻るようにと言われてベッドに腰掛け待つことおよそ十分。お待たせと言って戻ってきた彼に、優しいキスをされながらベッドの上に押し倒された。
 少しずつキスが深くなって、彼の大きな手がバスローブの隙間から入り込んで、肌の上をさらりと撫で滑っていく。さわさわと柔らかなタッチだけれど、多くの毛を剃り落とした部位は執拗に、何度も手の平も指先も行き来する。
 それだけでも気持ちが良くて、うっとりと吐き出す息も、彼のキスと混ざって溶けていくようだ。
 一通り肌の上を滑った手が、ここが最後とでも言うように、開かせた足の間に入り込んで尻の谷間とアナル周りを撫で擽った。
「んっ、んんっ……」
 ビクビクと体が震えてしまうけれど、見越したように深く深く口付けられていて呻くことしか出来ない。深い口付けで頭の中は霞みかけているのに、期待でアナルがヒクついているのがわかる。指先が入ってくる気配なんて欠片もないし、ただの確認作業だともわかっているのに、わかっているからこそ焦らされて体が熱を上げていく。
「どこもかしこもツルツルすべすべの、可愛い体になってるな」
 満足気な声にホッとしながら、ようやく開放された口で大きく何度も息を吸った。そうしている間に、肌蹴て乱れたバスローブを脱がされてしまう。
「剃ったところを舐められながら、うんと焦らして欲しいんだっけ?」
 フフッと漏れた笑いにゾクゾクする。はい、と返す声が微かに震えてしまったのは、きっと期待だった。
「エッチで可愛い悪い子だね。じゃあ、自分からうんとイヤラシくて可愛らしいおねだりが出来るまで、たっぷり焦らしてやろうな」
 気持ちイイことを覚えた体がどこまで我慢できるか楽しみだと言いながら、右腕を取られて持ち上げられる。晒された脇の下に彼の頭が近づく気配だけで、全身をさざなみのような快感が包んでいく。
「ふ、……ぁ……ぁあ……あんっ」
 舌がゾロリと肌を這う。脇の窪みを抉るように舌が穿って、時折吸い付かれて、引っ張られた肌を柔く唇で食まれたり、歯で甘噛される。大きく喘いでしまうほどの鋭い快感は走らないけれど、ずっと大小様々なゾワゾワが体中を巡っているから、戦慄き肌も粟立ち続けている。
 もちろん、右が終われば次は左だ。
 時折口を離した彼に、可愛い声だと言われるたびに、漏らす声が甘ったれていくのはもちろん自覚していた。体中を巡るゾワゾワが徐々に腰に集まって、ペニスが張り詰め先走りを零していることも、言われるまでもなくわかっている。
「ツルツルの脇の下舐められて、子供が甘えるみたいな可愛い声漏らしてるくせに、おちんちんは凄いことになってるな」
「ヒャうっ」
 からかうみたいに先走りを零す先端を指先でチロッと撫でられて、咄嗟に上げてしまった声はビックリするほど高音で、彼は楽しげに笑いながら今のは凄く可愛い声だったと言った。
 可愛い可愛い子供みたいと繰り返されて、仕草も声も、彼によって幼く変えられていく。
「このままもっと可愛くなろうな」
 言いながら、彼の指先がまたペニスの先端に触れた。先走りを掬い取り、その滑りを使って塗り広げるように、先端をくるくると撫でてくるから慌ててしまう。
「ぁ、あっ、ダメっ、それダメぇ」
 すっかり甘ったれた声を発しながらイヤイヤと首を振ればすぐに指は止まったけれど、意地の悪い声が何がダメかと聞いてくる。わかっているくせに。つまりは言わせたいのだ。

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雷が怖いので プレイおまけ9

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 今夜は剃ってしたいと言ったら、相手はおかしそうに笑って、もしかしてパパって呼んでくれる気になったのかと聞いた。昼間彼からの提案をあんなに嫌がったのに、自分からこんなお願いをしているのだから、当然言わされる覚悟は出来ている。
「呼べってなら、呼びます、けど」
「けど、なに?」
 もちろん抵抗は有るし、自分から進んでパパなんてとても言えそうにない。だから出来れば、冷静さなんて欠片も残ってないほどドロドロに気持ちよくなってしまった後に、彼の誘導で言わされたい。
 そう言ったら、やっぱりおかしそうに笑いながら、そんなプレイはしなくていいよと返された。
「本気でお前にパパって呼ばれたかったわけじゃない。お前が思う以上に、ちゃんと俺も楽しんでるって言ってるだろ。そう心配すんなって」
 なんでこんなことを言い出したか、わかっているというような口ぶりだ。
「でも、俺はっ」
「もちろん、お前が本気でしたいならする。ただ、俺に気を遣って言ってるなら必要ない。お前が本当にしたいこと、して欲しい事を言えよ」
 そのためにある日なんだからと言われて、わかってますと返す声は間違いなく緊張が滲んでしまったけれど。
「したい、です。全身ツルツルの体になって、あなたに、子供みたいに、扱われたい」
 自分から積極的にやりたいなんて思ってないはずだったのに。そう言ったはずなのに。そう思うと、声が微かに震えてしまう。
 かつての言葉を翻して、しかもこんなことを自らねだるなんて、彼はこんな自分にどう思うんだろう。こちらの本気は絶対に伝わっているはずだけれど、それを喜んでくれるのかはさっぱりわからない。
 実際、目の前の彼は、少し驚いた様子で言葉をなくしている。やっぱり本気で望んでいるとは思っていなかったんだろう。
 今夜彼と、そういう遊びをしたいのは事実だ。だけど本当に望んでいるのは、あの夜楽しげだった彼の姿をもう一度見たいという方だったから、こんな風に誘っても、同じように楽しんで貰える自信がなかった。
 羞恥と緊張と後悔とがぐちゃぐちゃに入り混じって心臓が痛かった。でももう言ってしまったから、彼がその気になるように、更に言葉を重ねていくしかない。
「ツルツルで子供みたいで可愛いって、いっぱい言われながら、毛を剃り落としたところをしつこく舐められて、焦らされて、おっ……、おちんちんも、気持ち良くしてって、おねだりしたり、そういう、子供になりきる、遊び、を今日はしたい、です」
 あの夜を思い出しながら、期待を込めて相手を見つめる。相手は驚いた顔を苦笑に変えて、それから優しい声音でわかったと言った。
「それがお前の望みなら、望みどおり、今夜はお前を子供みたいに可愛がってやる」
 その言葉にホッと安堵したのも束の間、それで準備はどうすると聞かれて首を傾げる。
「準備?」
「俺の手で、子供の体にされたいかって話」
「ああ、もしかして、俺が自分で剃ってくるのもありなんですか?」
「まぁな。でも子供みたいに扱われたいってなら、中洗うのもまとめて、今日は最初っから俺が全部やってやるのも悪くないよな」
「は? ちょ、えっ、ナカ?」
「お前は飲み込みがいい良い子だったから、結局目の前で排泄させたことはなかったけど、」
「自分で! 自分で剃ってきますから、子供扱いはベッドの中だけでっ」
 相手の言葉を遮るみたいに慌てて言い募れば、相手はニヤニヤと含み笑いたっぷりに、お前は本当にいつまでも可愛いねと言った。
「第四土曜だから気を抜いて発言してるってならいいが、バイトの時のおねだりには気をつけろよ。まぁ、俺としては、お前の迂闊さはバイトの時こそ歓迎だけど。あと、剃り残しのチェックはするから、一通り準備終わったら一回呼んで」
 準備しておいでと促されて、逃げるみたいにバスルームへ向かう。からかわれたというよりは多分結構本気で、それこそバイトの時だったらそのまま実行されるか、少なくともこんな簡単には逃して貰えなかっただろう。
 一人になって、大きく安堵の息を吐く。簡単に逃してもらえたこともだけど、なにより、彼が楽しげだった事が重要だった。

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雷が怖いので プレイおまけ8

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 どれだけこちらが贅沢し過ぎでサービスされ過ぎって思ってたって、彼はちっともそう思っていないし、彼の中での第四土曜日の扱いは変わりそうにない。かといって、嬉しい気持ちを隠しきって嫌がるなんて真似はしたくない。つまらなくて無意味で苦痛だなんて演技をしたって、彼を騙せるはずがない。でも騙せるわけがないからって理由よりも、この時間を喜び楽しんでいる自分自身を否定するようなことをしたくない、という理由のほうがはるかに大きかった。
 ただただ、どうしても貰いすぎだと思ってしまう分を、自分も彼に何かしら返したいと思っているだけなのに。旅行に付き合ってって話さえも、結局は彼自身ではなくこちら基準の場所選びだったし、いくら彼が自分の気持ちを優先したって言ってくれても、そんなの自分が嬉しいばっかりだ。
 そうすると、自分から彼が喜んでくれそうなプレイをねだってみる、というくらいしか思いつかないのだけれど、それもなかなか難しい。そもそも、自分からこういうプレイをして下さいなんて言ったことがなかった。
 言われるまま可能な限り従って、彼の与えてくれる羞恥や快感に身を委ねるようにして、泣いて善がって痴態を晒せば、彼はだいたい楽しげで満足そうにしてくれる。彼の不興を買いそうなことなら、経験的にある程度思いつくけれど、逆にこちらがねだって彼が喜んでくれそうなプレイなんて思いつかない。
 そう、思っていたんだけれど。
 チビの童顔なせいで実年齢より大きく下回って見られることは確かにあるのだけれど、昼間ふらっと立ち寄った店舗で、彼と親子に間違われたのは正直言ってショックだった。色々気にかかることや考えてしまうことはありつつも、やっぱり彼との旅行という部分ではしゃぎ過ぎていたのは認める。だから余計に子供っぽく見られたんだろうことはわかっているが、その事実すら動揺を加速するようだった。
 しかし、慌てて違いますと言ってしまったのは、失敗だったのかもしれない。ただでさえ実年齢に差があって、その上でこちらのこの見た目だから、親子じゃないならかなり不審な組み合わせに見えてしまう可能性を失念していた。どう考えても友人には見えないだろうし、実際友人と言えるような関係じゃない。でももちろん、愛人ですなんてもっと言えない。
「俺たちそこまで年の差ないですよ」
 どうしようとますます慌ててしまう中、横から彼の声が聞こえた。思わず見上げた横顔は少し胡散臭い笑顔を貼り付けていたけれど、それを胡散臭いと思ってしまうのは、自分が彼の優しい笑顔も楽しげな笑顔も意地悪な笑顔も知っているからなんだろう。
 結局、自分たちを親子扱いしてきた店員さんは、兄弟って事で納得したらしい。いやそれもだいぶ違うけれど。でも肯定も否定も返さない彼を見ていれば、さすがに、兄弟と思われるのがこちらにとっても都合がいいというのは理解できた。
 ただ、この件は自分にとってはショックなばかりの出来事だったけれど、彼にとってはそうでもなかったらしい。
 店を出た後ホッと安堵の息を吐いた自分と違って、彼は随分と楽しげに、お前が否定しなきゃ親子で通しても良かったのになんて言っている。
「いくら俺の見た目がガキ臭くても、さすがに小学生に間違われたことはないんですけど。中学生にだって殆ど間違われませんけど、仮に中学生の父親って考えても、あなたじゃ若すぎでしょう」
「俺が老けて見えた可能性もある。っつーか、どっちかっつったら距離の近さの問題だと思うけどな」
 チラリとこぼれた、立場が変わると見えるものも随分変わるもんだなと言う言葉に、つい彼の過去を思い浮かべてしまったけれど、本当にそれが関わっている発言なのかは良くわからなかった。彼の過去の話は聞いてるだけで苦しくなるようなものが多いから、親子に間違われたことを明らかに楽しんでいる様子の彼と、頭の中で上手く繋がりそうにない。
「距離の近さ?」
「実際の関係考えたって、兄弟てよりは親子のが近いっつーか、経済援助してくれる男性探すのをパパ活とか言うらしいし、どう考えても兄ってよりはパパがのが正解だろって事」
 ちょっとパパって呼んでみるか、なんて事をニヤニヤ顔で言われたって、従えるわけがない。お父さんなんてもっと嫌だし、親父も絶対無理。
 ムリムリムリと言い張っても相手は残念だと言いつつも楽しそうに笑っているから、多分からかわれているだけなんだろうけれど、ふと、以前ホテルに宿泊した際に全身剃られて甘やかされたというか、子供みたいに扱われた夜があったことを思い出す。第四土曜日としては珍しく、あれは彼の遊びに付き合ってのプレイだった。

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