親友の兄貴がヤバイ14

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 言われた通り歯を磨いてバスルームを出たら、部屋の中は随分と暗くなっていた。小さく灯る明かりは、二つのベッドの間に置かれたサイドテーブルのフットライトだけだ。
 バスルームのドアを閉じてしまえばかなり暗い。少しだけ目が慣れるのを待って、それから彼の待つベッドへ近寄っていく。
 先程自分が彼を待っていた時と、今度は立場が逆だった。彼は身を起こしてベッドに腰を掛けていたから、その隣に腰を下ろす。
「謝ったほうが、いいですか?」
 怒らせたとは思っていない。ただ彼の覚悟になかったことをしたのだろう自覚はあった。待って嫌だ止めての言葉を、強い抵抗がないからと無視したのも事実だ。
「怒っては、いない。かなり色々、ビックリした、だけで」
「驚かせて、すみません」
「自分からフェラしたがったりもだけど、お前、口ですることの抵抗感、あんまないのな。一応聞くけど、舐めて慣らすのが当たり前とか変な知識でやってないよな? ローションとか使う気ある?」
 持ってきてないならこれ使ってと差し出されたボトルに、初めて彼がそれをずっと握りしめていたことに気づいた。暗さに全く気づいていなかった。
「大丈夫です。ゴムも、ローションも使います。ちゃんと持ってきてます」
 慌てて先程枕の下に仕込んだゴムとローションとを、枕の下から引っ張り出して彼に見せる。そんな仕込みを明らかに笑われた気がするが、相手の緊張が緩んでこちらもホッと息を吐く。
「なんか見たこと無いローションだな」
 彼の握っていたローションはごくごく普通のというか薬局にも並んでいるような有名な品だったが、自分が用意してきたのは確かにそこらで買えるようなものじゃない。クリスマスお泊りデートが決定したときにこっそり通販した。年齢はギリギリセーフだが、多分高校生という身分で手を出すのはアウトな品だ。
「まぁ、アナル用なんで」
 暗いので見えにくいのかと、アナル用とわかるラベルを彼の目の前に近づけてやった。
「うぇっ!?」
「買いました。通販で」
「そ、そう、なんだ」
「貴方を抱きたいって言うばっかりで、どう抱くつもりか、そのために何が必要か、貴方にどうして欲しいのか、そういうの全然話し合わなくて、すみません」
「いやそれは、俺も、聞かなかったし」
 お互い様だろと言ってくれるが、まったくそうは思えない。どこまで行っても、彼の負担が大きい現実とぶち当たる。
「アナル舐められるなんて、思ってもませんでしたよね?」
「汚いと思わないのかって衝撃はあるけど、そこ使って愛し合う以上、そういうのもありなんだって、頭では理解、してる。お前は最初っから男が性愛対象なわけだし、多分、俺が女の子を舐めれるのと、気持ち的にはそう大差ないんだろうとは思う。でも自分に重ねると、そんなとこ舐めんの絶対無理だって思うから、メチャクチャびっくりするし、どうしても汚いって思う。本当、ゴメン」
「謝らないでいいです。それと、俺だって相手と場合によります。男のなら誰のでも舐められるわけじゃないですし、というか正直あなた以外無理ですし、さっきのだって、貴方があんまり可愛いことしてるから、思わずって感じでしたし」
「可愛い?」
 思い当たることがない様子で聞き返されたので、中まで綺麗に洗ってくれてますよねと確認するように返した。
「えっ、嘘、なんで?」
「それ、なんでわかるのかって聞いてます?」
 理由を教えたら、恥ずかしすぎるんだけどと呟きながらがっくりと項垂れてしまう。
「俺が抱きたいとしか言わなかったせいで、自分でいろいろ調べて、一人で頑張ってくれたんだって思ったら、なんかもう堪らなくなって、可愛くて、愛しくて、汚いなんて欠片も思わず舐めてましたよ。しかも、ビックリして声を抑えるの忘れた貴方が、嫌だとかダメだとか言いながらも可愛い声を聞かせてくれたから、嬉しかったのもあって止めれませんでした。というか正直、まだ舐め足りないくらいの気持ちで」
「うん待って、無理」
 つい正直に言い募ってしまったら、項垂れた姿勢のまま強い声に遮られてしまった。
「ああ、はい。歯も磨いて来ましたし、さすがにこれ以上アナル舐めする気はないです。でもセックスそのものを諦める気もないです」
 もう一度キスから初めていいですかと問えば、項垂れたままの顔をこちらに向ける。
「俺イッたしもう終わり、とか言う気はないんだけどさ、明かりこのままでも、いい?」
「暗すぎません?」
「だって恥ずかしさが限界超えた」
「その理由可愛いんで頷いてあげたいところですけど、見えない中でちゃんと出来る自信がありません。もしこの暗さでするなら、気持ちいいか痛くないかを見逃さないように、ずっと貴方の顔を近くで見つめちゃいますけど。それは恥ずかしくないんですか?」
「恥ずかしいに決まってるだろっ!」
 結局、サイドテーブルの上に乗ったライトを点ける許可をもらって、再度ベッドに並んで横になった。

続きました→

 
 
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親友の兄貴がヤバイ13

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 ふっくらしたアナルに舌先で触れた瞬間、相手の腰が大きく跳ねる。
「え、ちょ、っ嘘っっ」
 この後何をされるか理解したらしい相手から、動揺しきった声が上がる中、両足を押し上げていた手を少しずらして腰を押さえ、更に舌を押し付けた。
「や、待っ、ダメ、ゃっ、ぁあっ、きた、ないっ、からぁ」
「汚くないですよ。ここも、石鹸の香り」
「言う、なぁっ、あぁ」
 ダメだ嫌だ汚いと否定の言葉に混じる、若干高く響く声は明らかに善がっているように聞こえたし、暴れて逃げようともしないから、一度だけ汚くないですと返した後はそのままアナルへのキスを続ける。
 柔らかなタッチで舌を這わせた後、少し圧を上げてシワを伸ばすように舐め回し、この後の行為を予感させるように舌先を窪んだ中に差し入れた。
「んぅ、ぁあっ、あああ」
 感じていることを知らせてくれるというよりは、どう考えても声を抑える事も漏らさないよう口を押さえることも忘れている。かなり動揺し続けている様子に、申し訳ないと感じるよりはやはり嬉しいと思ってしまう。
 ツプツプと何度も舌を出し入れし、差し込んだ時に押し当てた唇で周りごとぢゅうと吸い上げたら、ビクビクと腰を揺らしてひときわ高い声があがった。
「ひゃぁっ、ぅっ、も、やぁあっ」
 半泣きな声に、随分追い詰めてしまったらしいと思う。
 でも気持ちいいって感じてくれているでしょう? 
 そう口で問う代わりに、腰を押さえていた手を片方外して、確かめるようにペニスを握った。
「はぁあぁ、っん」
 嬌声とともに腰が浮く。ペニスは萎えることなく反り立ったままで、ダラダラと先走りを零し続けている。手の中で熱く脈打つそれは、今にもはちきれそうだった。
 こんな状態になるほど、やはり相手はちゃんと感じてくれている。それを相手にも自覚させるように、わざとグチュグジュと濡れた音が立つように扱きあげる。もちろん、舌先はアナルに埋めたままだ。
「ん、ゃぁあ、ああああっっ」
 ビュクッと尖端から精液が吐き出されていくのを手のひらで、キュッと窄まるアナルの締め付けを舌先で感じながら、飲み損ねたなと少しだけ残念に思った。
 ゆっくりと頭を上げて見下ろす先、相手は荒い息をつきながら呆然としている。
「気持ちよく、イケました? よね?」
 掛けた声に反応した相手と目線があった瞬間、相手の顔がくしゃっと泣きそうに歪む。随分と辛そうな顔だった。
 ああ、マズイ。どうやらやりすぎたと瞬時に悟る。
「ビックリ、しすぎてる。悪いんだけどさ」
「はい」
 これ以上は無理だという言葉が続くのだろうと思って、神妙な気持ちで返事をしたのに、相手は全く予想外の言葉を続けた。
「歯、磨いてきて」
「えっ?」
「その口で、この後キスとかされんのちょっと無理そう」
「あ、はい。わかり、ました」
 間の抜けた声になったが、それは仕方がないと思う。若干潔癖気味な相手の言い分はわかるが、腑に落ちない。というか歯さえ磨いてくればまだ続ける気があるのだと、そう期待していいんだろうか。
 でも泣きそうなままの顔を見てしまうと、続けられる可能性は低そうだと思ってしまう。それでもわかりましたと告げた通り、バスルームへ向かうためにベッドを降りた。
「その間に、俺も、気持ち落ち着けとくから。ゴメンな」
 背中に掛かった声に首を振り、振り返らないまま口を開く。
「いえ、謝らないで下さい」
 無理はしないで。という言葉は結局飲み込んでしまった。望み薄でも、歯を磨いて戻る間に、彼が気持ちを持ち直してくれたらと願わずにいられない。
 だって彼の可愛さを知ってしまった。愛しい気持ちは膨らんでいくばかりだ。
 今日じゃなくてもいいと、もう一度口に出来そうにはない。彼を、抱きたい。

続きました→

 
 
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親友の兄貴がヤバイ12

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 口の中で硬さを失わない相手のペニスに嬉しくなって、胸の時以上に必死になって舐めしゃぶる。感じてくれているのが良くわかるという点でも、胸の時以上に夢中になった。
 可愛い喘ぎ声などは聞こえて来ないけれど、押さえきれない荒い呼気が手の隙間から漏れていたし、時折飲み込みきれない喘ぎが鼻に抜けて「んっ」と小さな音を立ててもいる。咥えるペニスの尖端からはとろりとろりと先走りが溢れ続け、つるりとした尖端の割れ目へ舌を這わせて窪みをくじるように舐め取れば、口の中でビクビクとペニスが震える。
 与えるままに返ってくる反応が嬉しくて、その素直さが可愛くも有り、楽しくもあった。
 あまり深くまで飲み込むことはせず、尖端を口に含んで舐め回しながら、竿部分をゆるゆるとこすったり、陰嚢をやわやわと揉んでやる。精液を飲ませてくれとは言ったものの、そう早急に達せるほどの刺激を与えるつもりはなかった。嬉しくて愛しくて楽しいこの時間を、もっと引き伸ばしたい。
 前回のようにイかせてとお願いされればもちろんそれ以上に焦らす気もないが、そんなお願いを口に出す余裕が、今回も相手にあるかどうかは微妙そうな気もする。
 陰嚢を柔らかに揉みながら、指先を伸ばして会陰部を押してみる。一瞬ピクリと腿が震えたが、それ以上の反応はない。乳首以上に開発が難しいと聞くし、最初はやはりこんなものかと思いながらも、会陰部をあちこち撫でつつきながら指先をじわじわと更に奥へ進めていく。それに合わせて、尖端を含んでいた口も竿部分を喰むようにしながら降りて、指先がアナルへ触れる頃には根元部分へ到達していた。
 アナルのシワを指先で擦りながら、陰嚢をパクリと咥えてちぅと軽く吸ってみる。
「ひゃぁ……んぅっっ」
 ビックリして口元の手が外れたのか、随分と可愛い声がチラリと耳に届いた。もっと聞かせてくれたらいいのにと思いながら、口の中で玉を転がし、ふっくらと膨らんでいるアナル入り口を指先で撫で続ける。
 随分とシャワーに時間を掛けているとは思っていたが、まさか中まで洗っていたとは思わなかった。キュッと窄まっているのではなく、ふっくらと盛り上がってしまっているアナルは、きっと何度もお湯を注がれそれを排泄したのだろう。
 自分だって色々とゲイセックスの知識は漁っていたし、ちょっとネットで調べればすぐにそういった情報は入手できるから、最初から抱きたいと宣言されていた彼だって、きっと色々自分で調べたのだということはわかる。それにしたって、抱かれる覚悟はしたと言ってもここまでとは……
 女性としか付き合ったことがないはずの相手が、そこまでの準備をするという覚悟のでかさに、脳みそが揺さぶられてクラクラした。
 みっともない姿を晒す前にカッコつけておきたかったなんて言って、クリスマスデートを華麗にエスコートしてこちらを散々打ちのめしたくせに、抱かれるためにここまでの準備を一人でこなしただなんて、ああもう本当に、なんて可愛い人なんだろう。きっとこの後どんな姿を見ることになったって、それをみっともないだなんて、きっと絶対に思わない。
 本当は怖いし不安だと言っていた。それでも抱かれたくてここに居るのだと、ちゃんと恋が出来ているのだと、言ってくれた。もっと、好きを受け取りたいのだとも。
 年下の、行為に慣れていない童貞男に抱かれるのだから、怖いのも不安なのも当たり前だ。しかも出来る限り優しく抱きたいと思っている事を、事前に一度だって相手に伝えていなかった。こちらの恋心を知って、それを受け止めると決めた後の彼は本当に優しくて、端々に大人の余裕を見せていたから、怖いだとか不安だとか健気な覚悟だとか、そんなものは全く見えていなかった。
 どうすれば、何をすれば、何を言えば、彼の覚悟に見合うだけのものが返せるのだろうか。今この胸に湧き上がる愛しさを余すことなく渡したい。伝えたい。
 愛しい。好き。大好き。可愛い。
 もっと愛したい。たくさん可愛がりたい。うんと、気持ちよくしてあげたい。
「あなたのことが、今、とてつもなく愛しいです。本当に、可愛い」
 告げながら開かせた両足の付け根あたりを軽く押し上げ、返事を待たずに奥まった場所へ舌をのばした。

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親友の兄貴がヤバイ11

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 胸を舐め弄る前にもどって、また触れるだけのキスから始める。キスを繰り返しながら、手のひらと指先とで相手を撫で摩る。
 キスは触れるだけだが、簡易寝間着ははだけさせた後なので、手に触れるのは相手の肌だ。胸の先に触れればやはりピクリと体が跳ねて、目の前の顔はクッと息を呑んでいる。
 また胸ばかりを弄られると思っているのか、戸惑いと諦めと悲壮な覚悟とが入り混じるような表情を見せるから、こちらも一度緩く首を振って見せてから、触れるばかりのキスを深いものへ変えつつ、手は別の場所へ滑らせた。
 触れ合う唇と舌とで相手の安堵を感じ取ったのは一瞬で、するすると肌を滑り下ろした指先を腹の窪みへ潜り込ませれば、ビクリと盛大に身を跳ねる。
「ふひっ……ひぅ、っ」
 擽るように指先を揺らせば、合わせた口の隙間から笑いをこらえ切れない様子で呼気が漏れた。腹もひくひくと波打たせるくらい擽ったいらしいのに、それでも止めろと突き放される事はないのかと内心驚いていた。
 擽ったい場所は性感帯の卵だなんて話もあるし、それを知っていていて快感に変わるのを待ってくれているのだとしても、現状気持ちいいよりも圧倒的に擽ったくてのその反応なのだろうから、結局は擽ったいのを無理に耐えさせているのと変わりない。申し訳無さにすぐにその場所から指先を抜いて、またするりと手の平を滑らせる。
 前回同様下着は履いていないため、腹に沿って手を降ろしていけば、すぐに手の甲に濡れた感触が触れた。固く反り上がったものが、先走りを零しているのだ。
 下生えまで降りてその場所を軽く撫で、手のひらに触れる陰毛の感触を少しばかり楽しんだあと、手を返して屹立を軽く握り、根本からゆっくりと尖端へ向かって移動させる。溢れた先走りで幹も既に濡れていたが、動きがゆっくりなためか卑猥な水音がたつことはない。
 触れ合う唇と舌の先、相手は震えるように息を詰めている。
「ふぁっぁ、あぁっ、ぅっ」
 たどり着いたびしょ濡れの尖端を手のひらで包んで柔らかに揉めば、合わせていた口が思わずと言った感じで開き、歓喜の声が上がって腰が揺れた。
 前回気持ちよさそうにしてくれた触り方をなぞるように触れれば、相手はすぐに追いつめられた様子で荒い息を吐き始める。
「ぁ、イイっ…きも、ちぃ……そんな、されたら、い、っちゃう、よっ」
「口でして、いいですか?」
 キスの合間の訴えに、握る手を止めて問いかけた。
「次は口の中でイッてくれるって、言いましたよね。飲ませて下さい、あなたの」
「ぇ……っぁ、ああ、……そう、だな。うん、じゃあ、……その、口で、して?」
 随分と躊躇いながらも許可されて身を起こす。
 前回彼が言い出したことなので戸惑いはなさそうなものの、やっぱり諦めと悲壮な覚悟とが入り混じるような表情を見せている。けれどさすがにこれは譲れない。
 口の中に含んで舐め啜っても柔らかなままだった、あの夜の絶望を払拭したかった。ちゃんと反応してくれている彼を、十分に勃起した彼のペニスを、口の中に迎え入れてみたい。吐き出される先走りも精液も、味わってみたい。
 彼の足を開かせてその間に身を置き、勃起ペニスへ向かって身を屈め頭を寄せていく。
「んんっっ」
 尖端をぺろりと舐めれば、ニガしょっぱいような不思議な味が口に広がり、耳には息を詰めるのを失敗したような、少しくぐもった音が聞こえてきた。ちらりと目線を上げれば、どうやらまた口元を手で押さえてしまっているらしい。
 さすがに胸とは違ってちゃんと快感を、それも手で弄るよりは数段強い刺激を受け取ってもらえるだろう。そう考えれば盛大に喘いでしまうのが恥ずかしいのだとわかるから、その手を外して声を聞かせてくれと頼むような真似はしなかった。

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親友の兄貴がヤバイ10

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 片側を口で、もう片側はやはり手で、同時に胸の尖端を弄り倒す。吸ったり引っ張ったりしたせいか、その場所は小さいながらも明らかにふっくらと固く勃ち上がっていて、気持ちよく感じてくれているのかはわからないものの、時折相手の体がヒクリと波打つのがわかる。
 舌で転がし柔らかに歯を立て、ちうちうと吸い上げるのに夢中だった。左右を交代し、濡れた乳首を指先で擦るのも、酷くイヤラシくて興奮する。
 息継ぎで吐き出す自分の息が熱い。
 興奮で自分自身の体温も上がっているし、相手の胸に顔を埋めている状態なのと、そもそも頭がほとんど掛布の中だというのもあるだろう。まだまだ胸を吸って弄ってしていたくても、ベッドの中は息苦しいほどに暑くなっていて、しかたなく一旦顔を離した。
 起き上がって深い呼吸を何度か繰り返した。篭っていない新鮮な空気が美味しい。
 その後でバサリと掛布を捲って剥がす。前回は手で弄っただけだったから終始掛布の中だったけれど、さすがにこのまま先へ進むのは無理だと早々に諦めた。恥ずかしいだとか嫌だとか言われるかもしれないが、そう言われたら口の中で射精してくれるって言われたことを持ち出そうと思う。ベッドに潜ったままでフェラなんて、絶対に暑すぎて出来ない。
 内心そんな意思を固めるこちらに、掛かる声が何もない。それに気づいて窺い見た相手は、口元に手を当てた状態で、困ったようにこちらを見上げていた。
 もしかして、こちらが胸を弄るのに夢中だった間、ずっとそうして声を堪えていたのだろうか?
 そんな疑惑を抱きながら、部屋の明かりの下に曝け出された相手の胸の先の片方を、指先でキュッと摘んでみた。ピクンと小さく身を跳ねながら、辛そうに眉を寄せる。口元に当てていただけのように見えた手は、今はグッと口を押さえつけていた。
 恥ずかしくて喘ぐのを耐えているのか、それとも嫌だとこぼしてしまうのを堪えてくれているのか、その様子からではわからない。
「声、聞かせてくださいよ。少しは気持ち良かったですか? それとも嫌なのを耐えてます?」
 言いながら摘んだ乳首をクリクリと指の腹で擦ってやれば、口を押さえつけていた手が外され、止めろと言わんばかりに手首を強く掴んできた。すぐに指を止めれば、噛み締めていた口から大きく息を吐く音が聞こえてくる。
「すみません。嫌だったんですね」
 性感帯とは言っても、未開発で感じまくれるような場所でないことはわかっている。多分きっと、現段階では自分ばっかり楽しい場所なのだ。
「じゃない。やじゃ、ない」
「やじゃないって顔じゃないですよ?」
「胸だけ弄られてアンアン言うのなんて無理だって」
「男性だって胸で感じるようには、なれるみたいですけど。でも確かに初めてで感じろなんて無理な話ですよね。俺も自分本位に弄り回した自覚ありますし、上手に出来なくてすみません」
「ちっがぅ」
 一度怒ったように声を荒げた後、その勢いはどこへやらという弱々しさで、恥ずかしいだけで感じてなかったわけじゃないと教えてくれたが、先程、弟相手に本気で嫉妬すると教えてくれた時以上に真っ赤な顔をしている。
 感じていると言わせて羞恥心を煽るプレイをしているわけでもないのに、結果的にそうなってしまっているのが居た堪れない。そういうプレイで言わせているなら、もっと素直に興奮できそうなのに。それくらい、恥ずかしそうに感じていたと話す相手は可愛いのに。
 恥ずかしいのを堪えてあれこれ教えてくれる姿は、可愛くて可哀想でなのに随分と頼もしくもある。けれどこんなことをさせ続けてはいけない。相手の優しさに甘え続けてはいけない。
 だって恋人となってくれた相手を、目一杯甘やかしてやりたいのはこちらの方なのだから。
 自分だって、本来ヘテロで女性としか付き合ったことがない、五つも年上の男を抱くのだという覚悟を決めてきたはずなのに、そのための知識だって色々詰め込んできたはずなのに、でもやっぱり相手を目の前にすると難しい。
 結局また、気を遣わせてしまった。
 困った顔や戸惑う顔や泣きそうな顔や真っ赤な顔を見る限り、確かに相手にだって余裕はないんだろう。なのに、年上の余裕なんてベッドの中に持ち込めないと言いながらも、頼りないこちらを引っ張ってくれる。大丈夫だからと次へ進む勇気をくれる。
 抱かれる覚悟が決まっているという相手を、もっと信じようと思った。その覚悟があるからこその態度なのだと、わからないほど鈍くはない。
 ごめんなさいとありがとうを心のなかでだけ呟いて、もっとしっかりしなければと思いながら、起こしたままだった体を倒して再度彼の隣に寝転んだ。

続きました→

 
 
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親友の兄貴がヤバイ9

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 一度体を起こして、二人一緒にベッドの中に潜り込む。前回相手がそう促したから、自分もそうしただけという話で、本当は部屋の明かりの下に全てを曝け出させたい気持ちもあるのだけれど、それは追々、相手の様子を伺いながらにしようと思う。嫌だという拒否の言葉を聞くのはなるべく避けたい。彼に対してはどうにも気持ちが弱くなる。
 前回ホテルで教わった通り、好きという気持ちを込めてちゅっちゅと軽いキスを繰り返す。もっとなどと言われる前に自分から何度も唇を触れさせながら、手だって動かし、相手の体の線をホテル備え付けの簡易な寝間着の上からゆるゆるとなぞる。
 抱いていいという許可を、直前にはっきりと貰った上で触れているのだから、不安で触れられないわけじゃない。がっつきたい気持ちが無いわけでもない。でもなんだか勿体なくて、性急に剥きあげて直接その肌に触れて撫で回したり、キスを落として吸い付き舐め回したいとは思わなかった。
 相手は時折目を開けて、少し困った様子でへにゃへにゃ口元を歪ませることがあるものの、結局何も言わずに、軽く触れるだけのキスも、酷くゆるやかにしか刺激を与えないその手も、受け入れている。
 そういえば前回も、ぎこちないこちらを急かすような言葉を吐くことはなかった。ただ今回以上に躊躇うこちらを気遣って、何度も繰り返しキスをねだられた。それとあの時は、目もほぼずっと開かれていたなと思う。
 でも顔は、あの時とそう差異がない。自分だって緊張はしていてきっと怒ったような顔になっているだろうから、緊張で口元が歪んでしまうだけのそれを、拙い自分を笑われているなどと思うことはないけれど。
 ああでも、こんな顔を見せていたのは、勃起ペニスに触れた後だった気もする。記憶の中にあるこの顔は、もっと熱に浮ついた色を乗せて、荒い息を吐いていた。
 あの顔をオカズに何度も抜いたなんて事実を告げるつもりはないが、思い出してしまったせいで腰が重くなる。自分の性器がゆるく勃ち上がっているのを自覚した。
 さすがに気持ちが急いて、簡易寝間着の上からさらりと触れて確かめた相手の股間も、既に随分と形を変えていたからホッとする。
「ぁ、っ……」
 小さく溢れた声を合図に口内へ舌を差し込んだ。寝間着をはだけて直接肌へも触れていく。
「ん、んぅっ」
 指先に触れた胸の先の小さな尖りを捏ね回していたら、抗議するような呻きが漏れて慌てて手を離した。
「すみません。痛かった、ですか?」
 口の中を探るようなキスも中断して、相手の様子を伺う。相手は恥ずかしさと戸惑いとを混ぜながら、逃げるように目を伏せている。
「痛くは、ない。ゴメン、気にしないで続けてくれて、いい」
「じゃあ、気持ちよかった、とか? 胸、感じますか?」
「わ、っかんない、よ。胸なんて、自分で弄らないし、誰かに弄られるのも初めて、だし」
 初めてと言う言葉に胸が高鳴る。嬉しくなる。
 彼の体を弄り回す積極的な恋人は居なかったということなのだろうか。男の恋人が居たことはなく、アナルが処女であることも聞いてはいたが、女の子だって好きな相手の体には触れたいと思うものだと、当たり前のように思っていたのだけれど。
 口での愛撫は普通だとか、次回は口の中で射精してくれるだとか、それなら飲んでもいいだとか言っていたから、若干潔癖気味でもそれなりに色々とするのもされるのも経験済みだと思っていた。それともペニスへの愛撫と、胸への愛撫は、女性からするとまったく別のものなのだろうか。
 男の胸だって性感帯の一つだなんてことは当たり前の知識だと思っていたけれど、なんせ初恋を自覚して以降、未成年でも情報を探りやすいネットを使って、ゲイ関連サイトを色々と読み漁ってしまったせいで、男女のセックスの当たり前が良くわからない。
「あの、それなら、舐めてみても、いいですか?」
 もちろん最初から、口を使った胸への愛撫だってするつもりでいた。でもまだ一度も、口以外の場所へ唇を落としたことがない段階で、その場所だけを舐めたいなんて言う気はなかったのに。
「えっ?」
「誰にも弄られたことがないなら、舐めたり吸われたりしたこともないんですよね?」
「したい、の?」
「したいです。というか、あなたが抱く側の時、そういうのしなかったんですか?」
「した、けど。でも、女の子のおっぱいと、俺の真っ平らな胸じゃ、なにもかも違う、だろ」
「俺が、性愛対象が男だけのゲイだって、あいつに聞いて知ってますよね? 女子の胸に魅力を感じたことなんてないですから、女子の胸なら舐めたくなるなんて気持ちはさっぱりわかりません」
「そ、そっか。そうだよ、な」
「それに男とか女とか、多分あんまり関係ないです。色々経験済みの年上の恋人が、経験したことがないなんて言ってること、試さずにいれますかって話ですよ」
 観念したように、わかったいいよの言葉が吐き出される口に再度ちゅっとキスを贈ってから、もぞもぞと頭を下げて、相手の胸の先にまずはそっと唇を押し当てた。

続きました→

 
 
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