竜人はご飯だったはずなのに20

1話戻る→   目次へ→

 四つ這いになり尻を突き出す格好で、人型の彼によって十分解された後、竜人の姿となった彼の舌で、更に丁寧に舐め回されたアナルを晒している。
「くれぐれも動くなよ」
「わか、ってる」
 忠告を受けて頷けば、再度彼の舌が穴に触れ、それがゆっくりと奥を目指して差し込まれていく。
「んぁあっ」
 快感に腰が震え、もっともっとと腰を揺すってせがみたくなるのをどうにか耐えれば、それはゆっくりゆっくり、今まではペニス以外決して入り込んでこなかった奥まで穿ってくる。
「ぁ、ああ、……あああ」
 彼の手でぐっと広げられている尻タブの合間、彼の鼻先が潜り込む。今まで頑なにこちらの肌には触れずに居た彼の顔が、尻の谷間に押し付けられている。肌に、彼の皮膚を感じている。
 その感触に、ぞわぞわと背を走ったのは、もちろん快感だけじゃない。
「ぁ、ふか、い……凄っ、うれし、ぃ」
 気持ちぃ嬉しぃと何度も零せば、笑うような息が漏れたのがわかった。さすがにこの状態では言葉による会話は成立しないが、気配と舌の動きで、彼もまた喜び安堵しているはわかる。
 随分と満足気に、尻穴の奥深くを穿つ舌をうごめかす。ここだろと、奥にある善い場所を思い出させるように、舌先がその場所をくじる。
 ペニスに突かれるのとはやはり違う。竜人の長い舌に、体の奥深くを、舐められている。
 それはあの日、人とは確かに違う竜人のペニスを、体の中に意識した時の衝撃に似ていた。背徳感と興奮が膨らみ混ざって、凄まじいまでの快感を生み出している。
「ひぃいい、いいきもちぃ、やばぃいい、いい」
 膝も腰もガクガクと揺れてしまうのを抑えられない。ああ、まずい。こんなに気持ちが良いのに、彼の硬い皮膚と擦れて危険だと思われたら、終わりにされてしまう。
「やっ、や、やめない、でっ」
 もっとして。終わらないで。このままイかせて。
 半泣きでの止めないでという訴えに、尻タブを割り開くように掴む彼の手が少しばかり動いて、腰を支えるような力がこもった。勝手に揺れてしまう腰を、崩れないように支えながら、同時に大きく動いてしまわないように押さえつけているようだ。
 どうやらこのままイカせてくれる気があるらしく、舌の動きも激しくなっていく。
「ぁあっ、ぁああっ、いいっ、いいっっ」
 すすり泣きながら、与えられる刺激をめいっぱい受け取って喘ぎ、絶頂へと駆け上った。
「ぁあああっっ」
 目の裏に光が弾けて、体がふわりと浮くような感覚と、多幸感。尻穴がキュウキュウと収縮し、彼の舌を締め付けているのがわかる。
 なんて、キモチガイイ。
 けれどその緩やかな快感に揺蕩っていられたのは、僅かな時間だけだった。
「ん、ぁっ、待っ」
 ゼイゼイと荒い息を吐く中、少し慌てた様子で彼の舌が抜け出ていくから、こちらの体も驚き跳ねる。そんな体を軽々くるりと反転させた相手は、一瞬息を呑んだ後、今度はその長い舌をこちらのペニスに巻きつけてくる。
「あ、えっ……嘘っ」
 ペニスが反応していた。それを更に育てようと、彼が必死に舌を使って擦りあげている。
 きっと前回、滑りが足りないのと興奮が足りないのとで、自分で弄るのをあっさり止めてしまったからだろう。そういえばあの時も、彼は舐めるのはどうかという提案をしてきていた。
「もーちょいゆっくり、見せつけるみたいに、舐めてみて」
 そっちのが興奮しそうと言えば、小さく頷いたあとで、舌の動きが緩くなった。
 軽く上体を起こして、今度はこちらが息を呑みながら、自身の下腹部をジッと見つめる。それに気付いた相手の、チラリと視線を向けてくる上目遣いの顔がなんともいやらしい。
 彼の興奮の大部分は、また勃起した事そのものへのものだろう。けれど、勃起したら彼のスリットに突っ込んでいいという約束が、それ以外の感情を探そうとする。
 スリットにペニスを差し込まれ、何度も突き入れかき回されたくて、必死にペニスを育てようとしているのだと、錯覚したくなる。期待したくなる。
 そんな期待に、ドクリとペニスが脈打つのを感じた。

続きました→

 
 
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■


HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁

8日まで更新未定(雑記)

大晦日の雑記にも書きましたけれども、明日から7日まで出かけるのですが、お正月でやはりなんだかんだ忙しく、事前に更新用の話を用意できませんでした。
そんなわけで、次回確実に更新するのは8日になります。
が、一応iPadは持っていくので、余裕があれば突発的に更新したりするかもしれません。


 
 
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■


HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁

竜人はご飯だったはずなのに19

1話戻る→   目次へ→

 たしかあの時は、世話係の彼の権限ではどこまで話していいかわからないというのと、人である自分が彼らの繁殖について知るのは良くないと思うと言われたんだった。さて、こちらの彼はどういう判断をするんだろう?
「なぁ、お前らって好きな相手と繁殖期が揃わなかった場合って、どうすんの? 繁殖行為も仕事の一つってのは聞いたけど、好きとか関係なく繁殖期同士でセックスしてんの? それとも子供作れなくても、好きな相手とセックス楽しんだりする?」
 知っちゃいけないことなら言わなくてもいいけどと付け加えれば、相手は少し考えたあとで口を開く。
「仕事として行う子作りはもちろんある。繁殖期同士のものが顔を合わせて、合意に至れば子を作る。正確には、繁殖期が来た雌の目に叶えば、自分の子を成せる」
 圧倒的に雌の数が少ないんだと言った相手は、雌の竜人と戦ったことはないだろうと聞いてくる。言われてみれば確かに、雌の竜人なんて一度も見たことがない。
「彼女たちは大切に守られていて、子を産み育てるのが仕事で戦闘はしないんだ」
 仕事で行う繁殖の場合、自分の子を成せるとは言いつつ、その生まれてくる子供に会うことすら出来ないらしい。繁殖に関しては雄は種を提供するまでが仕事で、雌ともその繁殖期間だけの付き合いになるようだ。
「なら仕事じゃない子作りは? 夫婦で繁殖期揃わなかったらどうすんだよ」
「そもそも雌雄で夫婦という概念が、特別な階級のものにしか当てはならないんだが、そういった階級のものであれば例の薬を使って雄が雌の繁殖期に合わせて自身を発情させて対応する」
 人の世界とは繁殖のあり方が大きく違うのはわかっているから、理解できなくても仕方がないと彼は言う。
「えーと、じゃあ、その特別階級以外は、好きになった女口説いて結婚して一緒に暮らしたり、好きな女に自分の子を産んでもらって一緒に育てる、みたいなことは出来ないってこと?」
「そもそも特定の場所で守られ生活している彼女たちと、成人後に会話できるのなんて、繁殖期のお見合いくらいなんだが」
「マジか。てことは繁殖期に数少ない雌に選ばれなかった奴って、その性欲どうすんだよ」
 聞けば当然一人で処理すると返された。ただし幾つかの例外パターンもあるようで、一番多いのが別種族の雌との合意あるセックスで、その次が同族の雄相手の合意あるセックスで、数はかなり少ないが別種族の雄に相手をして貰うこともなくはないようだ。
 ごくごく稀に、相性が抜群に良い相手となら、別種族との間でも子が成せる場合もあるようだし、相手次第だけれど育児に関われる可能性も高くなる上に、ハーフの子はどういった力を持って生まれてくるか全く謎なところも大層魅力的らしく、常から別種族の雌と懇意になる機会を狙っている雄は多いらしい。
 ついでに言うなら、禁止されていて発覚すれば下手したら殺されるほどの罪になるのが、合意のない相手をむりやりに襲うことで、繁殖期の己の理性に自信がない奴らが閉じこもるための、専用施設まであるというのだから驚きだった。
 そして、好きな相手の発情を受け止めるのが嬉しい、というのは、同族の雄が相手を務める場合の話らしい。受け止める側は発情しているわけじゃないから、基本的には気持ちが良くなれるわけではないけれど、それでも好きな相手との行為は素晴らしいというのが定説だそうだ。
「基本的にはってことは、気持ちよくなれる場合もあんの?」
「雌雄での夫婦という形態は特別階級にしか存在しないと言ったが、雄同士で決まった相手と長年続けているペアはそこそこ居る。相性が良い相手と何度も行為を繰り返すと、発情して無くても気持ちよくなれるらしいとは聞いたことがあるが、ペアを組みたいような相手が居るわけでもなかったし、さすがにその詳細までは気にしたことがなかったんだが……」
 少し言いにくそうに言葉を切った相手は、受け入れる側が訓練すれば発情無く快感を受け取れるようになるのは事実だと、自分の体で実感していると言って、困惑と羞恥を混ぜたような顔をした。

続きました→

 
 
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■


HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁

カウントダウンで怯えて泣いて2(終)

1話戻る→

 カウントダウンが始まる前にたっぷり興奮できるようにと、家を出る前からあれこれ準備された彼の体は、友人たちと合流した後わずか三十分足らずで発情しだしてどんどんおかしなことになっていたから、さすがにこれ以上は無理そうだし一人で帰すのも不安だから送ってくと言えば、最初から体調悪そうだったもんなとあっさり納得されて、二人揃って無事友人たちの輪を抜けた。
 でももちろん、そのまま素直に帰るわけがない。大学からは少し離れているけれど、仕送りの関係で兄と住むマンションの近くには、そこそこ有名な神社がある。初詣は絶対嫌だなんて言われなければ、間違いなく今夜のデート先にはそこを選んでいたはずだ。もちろん、明日彼を帰す前に、ちゃんと神様の前に立っても恥ずかしくない格好で、揃ってそこへ初詣に行くつもりでもある。
 そんなわけで、大晦日から元旦にかけての電車内は当然かなり混み合っている。日々乗り慣れている電車なので、どの駅でどちら側の扉が開くかも把握済みだし、乗り込んだ後は開閉回数が少ない反対側のドアへ向かって、ぐいぐいと相手の体を押し込んでいく。駅を一つ過ぎた時には、相手の体をドアの窓にぺたりと押し付ける事に成功していた。
 その体を、背後から抱え込むように腕を回す。もちろん両手とも、相手のポケットに差し込んでいる。
 慌てて振り向こうとする相手にそれを許さず、窓に映る姿越しにうっとり笑いかけてやった。
「家の駅まで、後もうちょっとだけ頑張ろうね」
「む、むり……」
「頑張ってくれるだけでいいよ」
 口に手を当ててと促せば、素直に両手とも口元へ持っていき、それをギュッと押し付けている。無理だなんて言ってたって、相手が期待してしまっていることは、手の中でビクビク震えるペニスが証明していた。
 いい子だと囁いて、後は無言で彼の勃起ペニスを弄り倒す。今回は両手を使えるので、先程よりもずっと大胆に、ベルトもフロントボタンも外して尻が丸出しになるくらいまでズボンを下げてやったし、ペニスを擦るのと一緒にパンパンに膨らんだ陰嚢もやわやわと揉んでやった。
 こんな空間で下手に抵抗して注目を浴びるのが怖いのか、相手はされるがまま、言われた通りに声を漏らしてしまわないよう頑張り続けている。必死に堪える顔が窓に映っていて、なんとも可愛らしい。
 とっくに同じようにガチガチに硬くなっている自身の勃起ペニスを相手の尻の谷間に押し付けながら、相手のペニスの根本を戒める器具をゆっくりと取り外してやれば、さすがに驚き目を瞠ったのがわかった。この後何をさせられるのか、彼がした想像は間違いなく当たっているだろう。
「次の駅で降りるから、ね」
 言葉にして伝えたのはそれだけでも、上手にイケたらご褒美が待っていることくらいは、まだ短いお付き合いの中でも身に沁みているだろう。普段何度も言葉にして繰り返してきたのは、こういう日のためにだ。
 はっきりイかせる目的でしごけば、相手はいともあっさり吐精を果たしたけれど、耐えきれなかったらしい涙がホロホロと流れ出している。
 汚れた手を取り敢えず仕方がないと彼の服で拭ってから、急いでズボンを引き上げ戻してやったあと、ポケットから抜いた両手を彼を間に挟んでドアに押し付け、グッと腕に力を込めた。そうしてむりやり小さなスペースを作り上げ、こちらへ体を向けるようにと促す。
 最初少し躊躇う様子を見せたけれど、彼の泣き顔を隠したいこちらの目的を正直に伝えれば、相手はくるりと向きを変えてすぐさま目元をこちらの肩に押し付けてくる。腕の力を抜けばまたすぐに二人揃ってドアに押し付けられてしまったけれど、両手はしっかり彼の背に回っていた。
 目的の駅について一斉に人が降りても、その流れに乗って降りることはしなかった。ガラガラに空いた車内にホッと息を吐きながら、相手の体を緩く抱き直す。声を殺して泣き続ける相手を宥めるように、何度も何度も背を撫でた。

 結局、一駅先からタクシーを使って帰宅した。兄も友人たちとオールナイトで年越しだから、家の中は冷え切っている。
 そんな冷えた玄関先で、先に靴を脱いで上がっていた相手が、こちらが鍵を掛けるのを不安そうに見守っていた。さすがにあんな泣かせ方をするつもりはなかったし、あれで互いの興奮が覚めてしまったのは明白だし、この後どうしようかと思う気持ちは当然ある。
 だからこちらも黙ったまま見つめてしまったのだけれど、また相手の目にジワジワと涙が溜まっていくから焦る。
「ごめんっ」
 咄嗟に口を出たのはやはり謝罪で、けれど相手はブンブンと首を横に振って、同じようにごめんと口に出す。
「なんでそっちまで謝るの」
「むしろお前は謝んなくっていい」
「だからなんでよ。どう考えたって、俺がやりすぎだったでしょ」
「どうしても無理なら、ちゃんとお前を止めればよかったのに、そうしないで感じまくってイッたくせに、泣くなんて興ざめなことして、ホント、ごめん」
 一度も使われたことがないけれど、二人の間で決めたストップワードは確かにある。
「そんなのいいよ。というか、そっちだってどんなことになら耐えられて、どんなことはダメなのか、まだ自分でわかってないことばっかりでしょ。お互い知識ばっかり膨らませた臆病者で、実践面はまだまだ初心者同士だってのに、わかっててアレコレ詰め込みすぎた上に、相手の限界も判断できなかったんだから、俺が悪いよ」
 互いの性癖が合致しただけでなく、実際には経験がないところも一緒で、だからこそ付き合ってみようと思えたし、彼と共にゆっくり経験を積んでいくつもりなのに。互いの就職先もそこまで離れていないことがわかっているし、卒業後も関係を続けていく予定で、今の段階で焦ってアレコレ試す必要もないのに。
 信頼がないぶん不安が膨らむことまでわかっていながら、泣くまで追い詰めたのはこちらだ。
「でもっ!」
「わかった。じゃあ、今日のところはお互い様ってことにしよ。あそこまですることなかったろって怒ってないなら、俺はそれでいい。それより、今日、この後どうしたい? 抱きたいって言っても平気?」
 大きくはっきり頷いた相手が、それから何を考えたのか頬を赤く染めていく。
「どうしたの?」
「さっきの」
「さっきの?」
「ご褒美、期待してる、からっ」
 あまりに可愛い訴えに、もちろんだよとうっとり笑った。

「怯えて泣いている受けを甘やかしつつ、苛めるS攻め」のリクエストありがとうございました。

 
 
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■


HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁

カウントダウンで怯えて泣いて1

 神への冒涜って感じがするから初詣だけは嫌だ。と言われていたので、とあるテーマパークの年越しカウントダウンイベントを選んだ。
 せっかくなので同じ学科の友人何人かに声を掛けたら、あれよあれよとそこそこの大人数になってしまったが、どうせ春には卒業だと思えば、万が一バレても残り数ヶ月がちょっと気まずい程度だろう。
 そういうことになったからと伝えるまでもなく、それは学科が一緒の恋人の耳にも入り、当たり前だが何考えてんだとめちゃくちゃ怒られた。それを、きっと最高に興奮する夜になるよと、うっとり笑って封殺する。この笑顔に相手が弱いことなんて、とっくに知ってる。
 もちろん気付かれないようにはするし、万が一の時には絶対に守りきってやるつもりではいるけれど、そんなこちらの覚悟を相手に知らせる必要はないだろう。互いの性癖を知ったことから、そういった関係になって日が浅いのもあって、まだまだ信頼なんて程遠いのはわかっている。でも信頼がないからこそ、相手の不安を大きく煽れそうだとも思っていた。

 カウントダウンを待つ人混みの中、仲間内では一番後方にそっと陣取り、右隣に立つ恋人にピッタリ寄り添ったあと、相手のポケットへ右手を突っ込んだ。コートはもちろん事前に細工済みで、手はそのままポケットを突き抜けて、すぐに相手の服へと触れる。
 相手がビクリと肩を跳ねるのに構わず、目指したのは当然股間部分で、そこにはズボンのフロントから引きずり出されているペニスが熱を持って硬く勃ち上がっていた。確かめるように触れた先端は、たっぷりと先走りを零してびしょびしょに濡れている。
 愛しさがこみ上げふふっと漏れ出る小さな笑いに反応して、ガチガチに緊張している相手が、チラリと縋るような視線を流してくるから、耳元へ口を寄せて可愛いと囁いてやった。囁きながら、握り込んでゆるゆると上下に扱きだす。
「ふぁ……んっっ」
「うん。声はなるべく我慢しとこうね」
 慌てて口を両手で押さえた相手に、アイツらに気付かれて振り向かれたら大変だもんねと釘を差してから、耳元へ寄せていた頭を離した。
 後はもう、カウントダウンの間中握ったペニスへ緩やかな刺激を送り続け、カウントゼロを数える間際に数度だけ、イかせる強さでギュッギュと扱く。大きく体を震わせたものの、根本を戒められているせいで、その程度で射精してしまうことはない。
 年が明けた瞬間にポケットからは手を引き抜いたけれど、ガクリと沈んだ隣の体を支えるのに必死で、お祝いムードで盛り上がる周りのテンションには一切乗れなかった。しかしそれも却って好都合というものだ。一番近くに居た友人に、向こうのベンチで休ませるからと声を掛けて、恋人を抱えて人波をかき分け隅のベンチへ向かって進む。
「ぁ、……っあ、ぁあっ……」
 口から外れた手はダラリと垂れ下がっていて、もう声を押さえ込む余力がないらしい。フルフルと頭を振って嫌がるのを無視して、脇の下から回した手でコート越しに相手の胸辺りをグニグニと強く揉んでやれば、泣いているようにも聞える切なげな吐息が漏れた。
 さすがにコート越しにピンポイントで乳首を責めてやることは出来ないけれど、胸の先に付けてやった飾りが揺すられれば、興奮してぷっくり腫れているだろう乳首に、十分な刺激が与えられているはずだ。
「気分は悪くなってない?」
 運んだベンチに腰を下ろさせ、自分は座らず正面に立って、相手を窺うように腰を曲げる。もちろん、感じ入ってトロトロになっているはずの恋人の顔を、自分の体で隠すためだ。
 両頬を手の平で挟んで少し強引に上向かせた顔は、想像通りに興奮しきって真っ赤になっている。少し怯えさせてしまったのか、潤んでユラユラと揺れる瞳が不安げだ。でも、怒っては居ない。まだまだ踏み込んでも良さそうだ。
「もう少し頑張れそう?」
 さすがにキツイのか、無理だというように首を横に振る仕草をした相手に、連れて帰るから暫く具合悪いふりしててと告げて、一度背後を振り返る。多少は落ち着いた様子の人混みの中から、そろそろ友人たちが出てくるだろう。

続きました→

 
 
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■


HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁

一年間ありがとうございました(雑記)

大晦日ですね。
後4時間弱で今年も終わりですが、この後22時に、今年最後の更新をします。
しかも更にその2時間後、日付が変わるのとほぼ同時に、もう一つ更新します。
というかですね、結局またイベントネタを書きすぎまして、1話で出すにはちょっと長いなと思って切りました。
カウントダウンネタに、頂いていた「怯えて泣いている受けを甘やかしつつ、苛めるS攻め」というリクエストを絡めて書いています。
テーマパーク内と電車内で受けの子を弄り回す羞恥系で挿入シーンはありません。
そんなわけで、イベントネタが書けた上にリクエストまで消化できて、自分的にはなかなか頑張った大晦日でした。

ついでに、年明けからの予定を少し。
4日から7日に掛けて泊りがけで出かける予定が入ってまして、一応事前に書きためてから出かけるつもりではあるのですが、その期間更新が乱れるか、最悪更新をお休みする可能性がちょこっとだけあります。
いつも通り更新できない時はまたお知らせしますが、一応先に言っておきます。

それでは最後に、一年間お付き合い下さり、どうもありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願いします。m(_ _)m

 
 
*ポチッと応援よろしくお願いします*
にほんブログ村 BL短編小説/人気ブログランキング/B L ♂ U N I O N/■BL♂GARDEN■


HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁