俺が本当に好きな方6(終)

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6章 本当の本当に両想い?

【悟史の部屋】
祐希を押し倒す悟史を見た隆史が、問答無用で悟史を殴りつけた。

祐希:(やばい、さっき以上に怒ってる)
   (なんで隆史が帰ってくるかもって考えなかったんだよ、俺)

悟史:いってぇな!
  :突然入ってくるわ、人のこと殴るわ、何なんだお前!

隆史:何だじゃねぇ!
  :お前こそ祐希に何してんだ!

悟史:泣くから慰めようとしてただけだよ、邪魔すんなよ

隆史:泣かしてんのお前だろ!

悟史:はぁ?
  :俺のせいなわけあるかよっ

隆史:明らかに嫌がってただろうがっ
  :ほら来い、祐希
  :とりあえず俺の部屋に移動な

悟史:おい、横暴すぎんだろ!

隆史:うっせぇ、大事な話があるんだよ

祐希:え、あ、ちょっ

有無を言わさぬ勢いで腕を捕まれ、隆史の部屋へと連れて行かれる。
ドアが閉まると同時にジロジロ顔を見られ、いたたまれずに顔をそらした。

祐希:なんだよ……

隆史:悟史に、何かされたか?

祐希:何か?

隆史:キスとか、それ以上とか?

祐希:な、ないよっ
  :てか押し倒されてたのも、悟史が悪いわけじゃないから!
  :お、俺が、全部悪い

隆史:なんでだよ
  :悟史がお前を好きで、ああなってたなら、お前が襲われてたんだろ

祐希:ちがっ!ちがうから!!

隆史:あんな困った情けない顔してたくせに、なんで悟史庇うんだよ
  :そういやほとんど抵抗してなかったよな?
  :まさか嫌じゃなかったとか?
  :やっぱ悟史が好きなのか?
  :悟史と付き合う気で、だから黙って押し倒されてたのかよ!

祐希:違う違う違うっっ
  :抵抗出来なかったのは理由が……
  :っていうか、本当に、悪いの俺だから
  :ごめん、ごめんなさい
  :(ああくそ、また涙が……)

隆史:おい、泣くなよっ
  :泣いてねぇで、
  :なんで悟史じゃなくて祐希が悪いのか説明しろって!

祐希:だって、俺が……
  :俺が、隆史のこと、好きになったのが悪い

隆史:はぁ?

祐希:ごめん、気持ち悪よな、ほんと、ごめん

隆史:いや、別に、気持ち悪くは……

祐希:泣いてるからって、気ぃ使わなくていいよ
  :男同士で好きとか、俺だって気持ち悪いって思うもん
  :でも悟史はさ、俺が隆史のこと好きって知って
  :逆に俺を好きになってくれたんだよ

隆史:は?なんだそれ?

祐希:隆史に彼女できて落ち込んでる俺を、ずっと慰めてくれてたの
  :隆史の代わりにしていいよって、言ってくれてた

隆史:俺の、代わり……

祐希:そうだよ、悟史、優しすぎんだよ
  :あんまり優しいから、甘えて、甘えすぎて
  :だからさっきのは俺の自業自得なんだ
  :好きって言ってくれる相手に期待させた、俺が、悪い

隆史:あー……
  :それで、嫌とも言えずに、押し倒されてたってのかよ

祐希:ごめん、悟史のことも、俺が悪い
  :俺が誘惑したようなもんだから、気持ち悪いの、俺だけだから
  :俺のことは切っていいからさ
  :だから悟史は許してやってよ

隆史:待て待て待て
  :切っていいって何?

祐希:だって俺と親友続けんの、もう、無理だろ
  :俺、恋愛感情で、隆史のこと好きなんだから

隆史:あーその、俺だって……
  :俺も、祐希が、好きなんだけど

祐希:気ぃ使わなくっていいってば
  :それとも、泣いたから同情してんの?

隆史:違うって、本気で言ってる
  :俺も、恋愛感情で、祐希が好きだ

祐希:ばかっ!
  :そんなの信じられるわけ無いだろ
  :彼女持ちが何言ってんの

隆史:それだけど、俺、彼女とは別れてる

祐希:は?なんで?まじで?

隆史:マジで
  :なんかやっぱ違うって気がして、
  :彼女と遊ぶより祐希と遊びたいなって思うこと増えて
  :そしたら、振られた

祐希:振られたの?

隆史:うん、そう
  :ただまぁお互い様っつうか、
  :向こうもなんか違うって思ってたみたいだから
  :どっちが先に言い出したかってだけの話だよ

祐希:そ、っか……

隆史:それよりさ、彼女と付き合ってた時の違和感の理由、
  :さっきわかったんだよ

祐希:違和感の理由?

隆史:祐希が悟史に好きって言われてるって聞いて、
  :めちゃくちゃ頭に血ぃのぼった
  :絶対許せないって思って、ああ、俺も祐希が好きなんだ、って

祐希:待って待って
  :さっき言ってた許せないっていうの
  :男同士で付き合うなんてありえないって話じゃなくて?

隆史:男同士がありえないとか、気持ち悪いとか、
  :俺は一言も言ってねぇよ
  :なんか、誤解してるみたいだけど
  :俺が許さないって言ったのは、悟史と、っていうか
  :祐希が俺以外と付き合うの、許せそうにないわ

祐希:それって、隆史、俺と付き合いたいの?

隆史:そりゃ好きなんだから付き合いたいに決まってんだろ

祐希:ほ、本気で?

隆史:さっきから全部本気だけど
  :なぁ、信じろよ、俺を

祐希:信じたいよ、信じたいけど、でも……

隆史:俺ら、両想いだぞ?

祐希:うぅっ……
  :(そんな事言われたら……)
  :(また泣いちゃうじゃん)

隆史:泣くなって
  :それとも嬉し泣きか?

祐希:わか、っないっ
  :嬉しい、もあるけどっ
  :でも喜んでいいのか、わかんなくて

隆史:そこは素直に喜べよ
  :でもって、俺を好きだっていうなら、頼むから、
  :俺以外の男には触らせんな
  :さっき、悟史に押し倒されてるの見て、
  :とっさに殴っちゃうくらい嫌だったんだ
  :これからは、俺にだけ、触らせてよ

祐希:隆史だけ、って……
  :本気で俺に、そんなことしたいって思うの?

隆史:好きなら当然だろ

祐希:男同士なのに……

隆史:まだそれ言うかよ
  :好きって気持ちに性別なんか関係ないだろーが

祐希:(おんなじこと、言ってる……)

隆史:っつーかそんな気になるなら試してみりゃいいんじゃね?

祐希:試すって?

隆史:んーじゃあ、キスでもしてみる?

祐希:き、きす!?
  :俺が相手で出来んの??

隆史:出来るよっ

引き寄せられたかと思うと、唇にふにっと柔らかな感触が押し付けられる。

祐希:(あ、隆史とまじで、キス、してる……)
  :(どうしよ、嬉しい)
  :(気持ち悪いとか、全然思えない)

隆史:ほら出来た
  :俺は全然気持ち悪くなかったぞ
  :むしろめっちゃ良かったしもっとしたい
  :祐希は?

祐希:お、俺も、嬉しいばっかりだった

満足げな顔がまた近づいてきて、何度もちゅっちゅと唇をついばんでいく。

祐希:(隆史のキス、すげー気持ちぃ)
  :(男とキスなんてしたら、もっと気持ち悪いはずって思ってた)
  :(実際はこんなにも満たされてる)
  :(ごめん悟史、俺、やっぱ……)
  :(隆史じゃないと、ダメみたいだ)
  :隆史、俺……

隆史:好きだよ祐希、俺と、付き合ってよ
  :なぁ、頼むから

祐希:うん

やったぁと満面の笑みを浮かべる隆史に、これからは恋人としてよろしくと返して、後で一緒に悟史に謝りに行こうと笑いあった。

<終>

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俺が本当に好きな方5

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5章 男同士で好きなんて

【夜の住宅街】
半泣きで隆史から逃げ出したものの、とても自宅へ戻る気にはなれない。

祐希LINE:悟史、今どこにいるの?

悟史LINE:どこって、家にいるけど

祐希LINE:わかった、今から行く

悟史LINE:なんだよ突然
     :何かあったのか?
     :おーい、祐希?
     :ダメだ、携帯見てないな

【悟史の家の前】
祐希LINE:家の前、着いた
     :ごめん、携帯見てなくて

悟史LINE:いーよー
     :ちょっと待ってろ迎えに行く

数分と経たずに目の前のドアが開き、祐希を見て驚いた悟史に手を引かれるまま、部屋へと連れて行かれる。

悟史:ほら入って
  :てかマジで何があった?

祐希:その、隆史に呼び出されて……

悟史:やっぱ隆史か
  :で、何言われて泣いたんだよ

祐希:泣いては、ない

悟史:ウソつけ、目ぇ真っ赤だっての

祐希:まだ!泣いてない!

悟史:あーつまり、今から泣く?
  :あれ?もしかして泣きに来た?

祐希:そゆこと言うなよっ

悟史:あ、図星?
  :ははっ、なんか嬉しいな
  :俺のとこ来てくれてありがと

笑われて緊張が緩むと同時に、こらえていた涙がボロリとこぼれ落ちた。

祐希:も、ほんと、ばかぁ……

悟史:胸なら貸すけど?

祐希:そんな、の、要らなっ

悟史:泣きに来といてつれないなぁ

祐希:泣き、きたんじゃ、な、っい

悟史:ん、じゃあほら、ティッシュ
  :でもって、そろそろ聞かせて?
  :隆史に、いったい何言われた?

祐希:その……
  :悟史と付き合うなんて許さない、って

悟史:え、ちょ、待って
  :俺と付き合ってくれる気、あるの?

祐希:いや、ちがっ、デートが!

悟史:デート?

祐希:悟史と週末デートするみたいなこと言っちゃって
  :これ、お前がデートって言いはるからだぞ!
  :止めろって言ってんのに

悟史:あー、うっかり言っちゃったって話か

祐希:で、なんか色々ごまかせなくなって……
  :悟史に好きって言われてるってこと、言った

悟史:そしたら俺とデートするなって?

祐希:というより、男同士だぞ!?って驚いてた
  :その後、許せないって言ってたから、その、ゴメン……

悟史:いや、謝られる意味がわかんないんだけど

祐希:だってこれから先、きっと悟史も
  :隆史に気持ち悪いやつって、思われる
  :だから、ゴメン

悟史:え、気持ち悪いって言われたのか?

祐希:直接そう言われたわけじゃないけど
  :お、男同士で好きだとか、そんなの気持ち悪いって
  :絶対そう、思ってる
  :(俺に向かってあんな怒ったの、初めてだった……)

思い返したせいでまた涙が溢れてくる。
涙を拭いながら必死で言葉を続けていく。

祐希:それに俺だってわかってるんだ
  :男同士で好きだなんて、頭おかしい
  :そんなの気持ち悪いに決まってる、って
  :(わかってても、自分が思ってるだけならまだ耐えられたけど)
  :(好きな相手にそんな態度見せられるのはやっぱ……)

次々と流れ落ちてしまう涙に俯けば、そっと悟史の腕に抱きしめられる。
体は跳ねてしまったが、黙って受け入れ、跳ね除けることはしなかった。

祐希:(優しい悟史に黙って甘えてる俺って)
  :(……ほんと、ずるい)

悟史:なぁ……

祐希:ごめん……

悟史:謝んなくていいけどさ
  :でも、聞いておきたいことあるんだけど、いい?

祐希:うん

悟史:俺のことも、頭がおかしくて気持ち悪い奴だと思ってる?
  :だから付き合ってくれないの?

祐希:そ、れは……
  :(違うって言いたいけど)
  :(好きって言ってくれるのに好きになれないの)
  :(隆史に似てるからだけじゃないのかも?)

悟史:こんな風に頼ってくるのに、俺じゃダメなの?
  :祐希を好きになったせいだ、って言うならさ
  :俺はどうしたらいいんだろうな?

祐希:悟史の気持ち知ってて、甘えて……
  :甘えるばっかで、本当、ごめん
  :こんなの、よくないよな

悟史の腕から抜け出そうともがくが、逆にギュッと抱きしめられてしまう。

祐希:悟史?

悟史:謝られたいわけじゃない
  :人を好きになる気持ちに性別なんて関係ないだろ
  :気持ち悪いなんて思わないし、思って欲しくないよ

祐希:うん……
  :(でもそんな簡単に、変われないよ)
  :(俺も、きっと、隆史も……)

悟史:祐希を好きになって、俺は幸せを感じてるよ
  :だからこそ、祐希にも俺を好きになって欲しい

祐希:それは、やっぱ俺には難しい、よ
  :ごめん、だから、ねぇ悟史
  :そろそろ放して欲しいんだけど……

悟史:この幸せを祐希にも教えたてやりたいんだ

祐希:そんなこと言われたって、困る
  :っていうか、放せってば!

悟史:隆史の許しなんて必要ないし、何を言われようが俺が守るよ
  :だからさ、祐希……

グラリと体が傾いで、気づけば悟史に押し倒されていた。

祐希:え、ちょっ、なにを……

悟史:わかんない?

祐希:わかりたく、ない、かも

悟史:俺にしとけよ
  :俺なら祐希泣かせたりしない
  :俺の気持ちを利用して、甘えまくればいい

祐希:それは、ダメだろ

悟史:祐希はそう言うけど、でも俺はそれで幸せ感じてる
  :だからダメじゃない

祐希:でも……

悟史:好きな子にさ、泣きたいって時に頼られて
  :目の前で泣かれて、腕の中でも泣かれたら
  :こんなのダメだとか、俺を好きになるの難しいって言われたって
  :やっぱ期待はしちゃうもんだよ?

祐希:(それは、そうかも……)
  :(ああ俺、ほんと、何やってんだろ)
  :(こんなの絶対ダメって思ってんのに)
  :(優しい悟史に甘えまくった自業自得じゃん)

悟史:もっと慰めても、いい?

祐希:(ダメって言いたいけど、言えないよ……)
  :(ああでも、やっぱ気持ちは受け入れられないし)
  :(なんか怖い……)

遠くから慌ただしい足音が近づいてくると、ノックもなく突然部屋の扉が開かれる。

隆史:おい、祐希来てんのかっ
  :って何やってんだお前ら!?

続きました→

 
 
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俺が本当に好きな方4

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4章 揺れる気持ち

【休日のファミレス】
ランチを食べながら、映画の感想を言い合っている。

祐希:あと、エンドロールの入りがさぁ

悟史:あー、あれ、めっちゃカッコ良かった!

祐希:だよな!

悟史:なんか、いいよな、こういうの

祐希:こういうの?

悟史:映画見て、カッコイイって思うツボが一緒なとこ
  :すげー嬉しい

ニッコリ笑う悟史に隆史の笑顔が重なって、ドキリと心臓が跳ねる。

祐希:そ、それは俺も、話してて楽しい、けど……

悟史:楽しい、けど?

祐希:いや、なんでもない

悟史:これもう何度も言ってるけど
  :俺と隆史を錯覚したって、気にする必要ないんだからな

祐希:気にならないわけ無いだろ

悟史:隆史の代わりでも、祐希とデートできるだけで嬉しいし

祐希:ほんと、そういう事言うの止めろってば
  :悟史が居てくれて良かったって気持ちはあるから説得力ないけど
  :代わりが欲しいわけじゃないんだって

悟史:そりゃ俺だって一応さぁ
  :俺を好きになってくれたら嬉しいとは思ってるよ?

祐希:俺だって、そう思ってるよ!
  :(隆史を想い続けるのは不毛だってわかってる)
  :(できるなら、俺も悟史を好きになりたいよ)
  :けど!

悟史:わーかってるって
  :だからさ、錯覚だってなんだっていいんだってば
  :今は俺と一緒が楽しかったり、嬉しかったりするだけで
  :そんでいつか、隆史より俺のがいいかもって思って貰えれば

祐希:そんな上手くいくもんか
  :(だって似過ぎなんだよ)

悟史が隆史に似せた振る舞いをするせいで、今まで以上に隆史を意識するはめになっている気もして、複雑な気持ちでため息をこぼす。

悟史:いいよ、気長に待つつもりだし
  :ちょっとでも隆史の代わりになれてるならさ
  :今はそれだけで、かなり満足できてる

祐希:(そんな風に笑うから、ずるい)
  :(こんなのダメだってわかってんのに……)

【夜】
隆史LINE:今近くまで来てんだけど
     :ちょっと出てこれねぇ?

祐希LINE:わかった
     :いつもの公園な

隆史LINE:りょーかい

【自宅近くの公園】
公園のベンチに二人で腰掛けている。

隆史:急に呼び出して悪ぃな

祐希:いや別に、いいけど
  :でも久々というか、珍しいな

隆史:んー、最近祐希と話せてないなって思ってさ

祐希:いやそれ、隆史に彼女出来たからだろ
  :邪魔しちゃ悪いって気ぃ遣ってやってんだろ

隆史:それは、わかってっけど
  :でも、それだけでもないだろ

祐希:それだけじゃない、って?

隆史:最近、悟史とばっか遊んでるみたいじゃん

祐希:前はお前とばっかり遊んでただろ
  :隆史と遊べなくなって、それが悟史に代わっただけだ

隆史:じゃあ、俺ともまた遊んでよ
  :次の土曜、空いてる?

祐希:いや、空いてない

隆史:何すんの?

祐希:悟史と服買いに行く約束してる

隆史:え、じゃあそれ、俺も行く!

祐希:それはちょっと……
  :俺だけで決められないって言うか

止めろと言いながらも、デートという扱いを受け入れてしまっているので、独断で隆史の参加を許可するのは躊躇われる。

隆史:は?相手、悟史だろ?

祐希:そ、だけど
  :でもお前だって、遊ぶとき悟史連れてこなかっただろ

隆史:だって悟史、一緒に行きたいとか言わなかったもん

祐希:それまだ仲良くなってなかったからだよ
  :なら今は?
  :俺と遊ぶ約束してるとこに悟史が連れてけって言ったら?

隆史:えー……別にダメとは……

祐希:あー、まぁ、そりゃそうか
  :(隆史と遊び行くのはデートじゃないもんなぁ)
  :でも悟史もいいって言うかはわかんないだろ

隆史:なんでダメなんだよ
  :てか、悟史がって言いつつ、本当は祐希が嫌なんじゃねぇの?

祐希:違うっ!!
  :だって悟史は多分、嫌がるから……

隆史:嫌がるってわかってんの?なんで?

祐希:なんでって、デートに他の男連れてくとかないって言うか

隆史:デート?

祐希:あっ……

隆史:えっ?
  :デートすんの?悟史と?

祐希:あー……

隆史:え、うそ、マジ話?

祐希:その、悟史に好きって言われてて……
  :(ああもう、ごまかし方なんてわかんないよ〜)

隆史:はぁ?まさか付き合ってんの?

祐希:いや、まだ付き合ってはない、けど

隆史:まだ?
  :ってことは、付き合う気はあるってこと?
  :つかデート行くってことは、そういうことだろ?

祐希:付き合う気があってってわけでもないっていうか
  :ちょっと色々事情があって……

隆史:何だよ事情って
  :てか男同士だぞ!?

隆史の言葉に、胸に鋭い痛みが走る。

祐希:彼女作った隆史からすれば、変だろうとは思うけど、でも

隆史:なぁ、悟史と付き合うとか、許せそうにないんだけど

祐希:ご、ごめん……

隆史:謝んなよっ
  :謝られたって許せねぇんだよ

どんどんきつい口調になっていく隆史に、隆史への想いを否定されたような気持ちになって、じわりと涙が滲んでいく。

祐希:(ああもう、最悪だ)
  :(泣き顔なんて、絶対見せたくない……)
  :男同士での恋愛なんて、気持ち悪くて当然だよな
  :変なこと聞かせてごめん、帰るっ

隆史:あ、おい、待てよっ

引き止める隆史の声を振り切って、祐希は走って公園を飛び出した。

続きました→

 
 
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メルフォお返事

お祝いメッセージを送ってくださったMさま、いつもありがとうございます。
7年と言ったら確かに、小学生が中学生に上がりますね!
思わず頂いたメッセージを遡って確認してしまったのですが、2018年の7月にはじめましてのメッセージを頂いているので、3年近く通ってくださってる事になりますね。(2017年の春にも返信不要でMさんという方からメッセージを頂いているのですが、もしそれもだとすると、4年以上になります)
本当に、長いことお付き合いありがとうございます。

CHATNOVELさんは、アプリは当分残すよという話だったのですが、まさかのアプリは残ってるけど作品は削除という状況になって、これはちょっと想定外でした。
挿絵付きのチャット形式で読めなくなってしまったのは残念なのですが、思ったより早く全文公開できるようになって良かったなと思う気持ちも、間違いなくあるんですよね。
Mさんからも、以前のメッセージでアプリ入れられなかったと伺っていたので、全文読んでもらえる機会ができて本当に良かったです。
楽しみにしてもらえて嬉しいです。明日から未公開部分の更新になるので、ぜひ試し読みの続きを読んでやって下さい。

朗読も聴きに行って下さったみたいでありがとうございます。
いやぁ、私自身あれはかなりの驚きで、本当に素敵な経験をさせてもらいました。
小説の朗読を聴く機会そのものがあまりなかったので、私もかなり新鮮で楽しかったです(´∀`*)

執筆活動の復帰も、楽しみにして下さってありがとうございます。
久々なので、先日の雑記に書いた通りの更新が続けられるか多少の不安はありますが、頑張って書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

 
 
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俺が本当に好きな方3

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3章 悟史からの告白

【放課後】
祐希と悟史が一緒に学校を出ていく。

悟史:今日、帰りどこ寄ってく?

祐希:んー、なんか食べて帰りたい、かなぁ

悟史:じゃあ、ファミレスかファストフード?

祐希:だな
  :……あっ

少し離れた前方に並んで歩く、隆史とその彼女の楽しげな姿に悟史も気がつき、納得した様子で頷く。

悟史:ああ……
  :あいつらのことなんて気にすんなよ、って言っても無理だよな
  :愚痴だって何だって聞いてやるから、
  :とりあえず俺らも移動しようぜ?

祐希:うん、でも……
  :あー、その、やっぱ今日は帰るわ

悟史:え?なんで??

祐希:最近お前に頼りすぎてるっていうか、
  :泣き言ばっか聞かせたくないよ

悟史:別にいいのに

祐希:俺がやなんだって
  :また今度、ちゃんと笑える時に付き合うから
  :今日はゴメンな

【夜】
悟史LINE:今、家にいる?

祐希LINE:いるけど、なんで?

悟史LINE:行っていい?
     :というかもう家の前にいるんだけど

祐希LINE:はぁ??
     :なんで?

悟史LINE:どうしても会って話がしたいから

祐希LINE:わかった、待ってて

玄関へと悟史を迎えに行った祐希は、ドアを開けた瞬間に見えた顔に大きく目をみはる。

祐希:え、隆史……じゃ、なくて悟史?

悟史:そう、悟史の方

祐希:髪、なんで切っちゃったの?

悟史:だってこうすると、まるで隆史みたいだろ?

祐希:だからなんで、隆史そっくりに……
  :って、話は部屋で聞くわ

初めて悟史を自室に入れたが、隆史そっくりの悟史に違和感を隠しきれない。

祐希:隆史が部屋にいるみたいで、すごく変な感じなんだけど

悟史:隆史はよく来てた?

祐希:まぁ、前はそれなりの頻度で

悟史:今は?

祐希:聞かなくたって知ってるくせに

悟史:うん、知ってる
  :だからだよ

祐希:だからって?

悟史:俺が髪切った理由

祐希:いや、全然わかんないけど

悟史:隆史の代わりになりたいって思って

祐希:代わり?

悟史:俺ら見た目そっくりだし、俺を隆史だと思っていいよ

祐希:は?

悟史:俺なら祐希に寂しい思いさせないし、好きだって言ってやれる

祐希:いやちょっと、何言ってんの

悟史:本気
  :俺さ、祐希のこと、好きになったっぽい

祐希:いやいやいや
  :待って待って待って

悟史:好きだよ、祐希

祐希:待てって言ってんだろ!
  :つか、見た目そっくりだって、お前は悟史で隆史じゃないだろ

悟史:隆史が部屋にいるみたいだ、ってくらいに錯覚できてんじゃん

祐希:確かにそうは言ったけどさぁ……

代わりになんてしていいはずがないと思いながらも、どう断ればいいのかわからず黙り込む。

悟史:今日さ、祐希、俺に頼りすぎてるって言って帰っただろ

祐希:うん

悟史:俺さ、もっと頼られたいよ、祐希に
  :隆史の代わりだっていいから

祐希:気持ちは、ありがたいって思うよ
  :でも……隆史の代わりになんて……

悟史:出来ない、じゃなくて、したくないだけだろ?
  :俺がそうしてくれって言ってる
  :頼むよ、お前のことが好きなんだ

祐希:ごめん、考えさせて

続きは明日9時投稿予定です。

 
 
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俺が本当に好きな方2

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2章 隆史に彼女

【昼休み】
祐希と悟史の教室に、お弁当を持った隆史が浮かれた様子でやってくる。

隆史:聞いて聞いて〜

祐希:なんかいいことでも有った?

隆史:そう!
  :大ニュースだから聞いて驚け!

悟史:いやちょっと落ち着けよ
  :てかまずは座れって

隆史:あ、はい

悟史に促されて、隆史も用意されていた椅子へと座る。

祐希:(どっちが兄なんだかって感じ)
  :(悟史が一緒だと、隆史の新たな一面が見れたりするんだよな)
  :(悟史と友達になれて良かったなぁ)

悟史:で、何が大ニュースだって?

隆史:俺、彼女できちゃった!

祐希:は?

悟史:マジで!?

隆史:マジも大マジ
  :同じクラスの子でさ、俺のこと好きになっちゃったって

悟史:告白されたってこと?

隆史:うんそう

悟史:付き合うってなら、隆史も相手の子が好きなわけ?

隆史:あー……
  :好きになる予定、的な?

祐希:(告白されたら付き合って、それから好きになるんだ……)
  :(いいなぁ、女の子って)

悟史:相手どんな子だよ
  :好きになれんの?可愛い?

隆史:なれるなれる
  :可愛いよ!

隆史の言葉に、可愛い子ならきっと自信を持って告白が出来ただろうと思ってしまって、口から羨望の言葉がこぼれ落ちる。

祐希:いいなぁ……

悟史:えっ?

祐希:あっ、やばっ、声に出てた

隆史:羨ましいか?

祐希:あ、うん、そうそう、羨ましい!
  :というか、おめでとう
  :(笑え、俺)
  :(ちゃんと笑えてるかな?)

隆史:あざーすっ
  :あー祐希、それでさぁ……

隆史が申し訳無さそうに祐希の顔をうかがってくる。

祐希:うん、なに?

隆史:今日、一緒に帰る約束してたじゃん?

祐希:あ、あー、うん、いいよ

隆史:いいよ、って?

祐希:えと、彼女と帰るからって話じゃなくて?

隆史:そう!それ!
  :え、いいの?

祐希:うん、大丈夫だから気にしないでいい

隆史:そか、ありがと
  :祐希のそういうとこ、ほんっと好き!

祐希:そりゃどーも
  :(親友、としか思ってないから言えるんだよなぁ)
  :(こんな好き、言われたって喜べないよ)

隆史:てかこの埋め合わせはちゃんとすっから!

祐希:ん、期待しないで待っとく

弁当を食べ終えた隆史が早々に自分の教室に帰っていく後姿を、いつもならギリギリまで居座って喋っていくのにと思いながら目で追ってしまう。

悟史:大丈夫か?

祐希:え?

悟史:ショックだったんだろ?
  :ちょっと顔色も悪くなってるぞ

祐希:え、嘘、顔に出てる?
  :てか俺ちゃんと笑えてなかった?
  :どーしよ、隆史も気づいてたかな

悟史:いや、あいつは多分気づいてないな
  :浮かれきってそれどころじゃなさそうだった

祐希:そ、っか
  :ならまぁいっか

悟史:俺はあんまり良くないけどな

祐希:何が良くないって?

悟史:っつーか、もしかしなくても、隆史が好きだったりする?
  :もちろん、友情じゃない方の好きな

祐希:え、いや、なに、言って……

悟史:さっきのいいなぁって、本当に彼女出来て羨ましいって意味?

祐希:えっ?

悟史:隆史と付き合える女の子が羨ましい、ってやつじゃないの?

祐希:そんな、わけ……

隠していた気持ちを言い当てられて肯定できるわけもなく、何故こんなことを聞いてくるのかと焦って視線を落とす。

悟史:ごめん、困らせたいわけじゃないんだけど
  :でも知っておきたくて

祐希:知りたいって、なにを……

悟史:隆史のことどう思ってるのか

祐希:それは、自他ともに認める親友で!

悟史:いや、さすがにさっきのでわかったよ
  :祐希の片想い、なんだろ?

祐希:あ、ちがっ、あのっ、待って
  :(どうしよ完全にバレてる)

悟史:大丈夫
  :隆史に言ったりはしないから

祐希:絶対?

悟史:絶対に

続きました→

 
 
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