一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた10

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*アナル舐めがメインです

 相手の体に付いた泡を洗い流した後、壁に手をつかせて腰を突き出させる。
「あの、何を……?」
「きもちぃこと」
 お前だってしたんだから今度は俺の番だろ、という言葉では通じなかったようだけれど、それはまぁ想定内。
「先に言っとくけど、中も外もしつこいくらいに洗った後で汚いとか全く思わないから、あんま気にすんなよ」
 言いながら尻肉を左右に割って、そこに頭を寄せていく。
「え、ちょ、まさ、ぁあっっ」
 そのまさかだよとは答えずに、そのまま狙った窪みに伸ばした舌を押し当てた。
「ぁ、あっ、ちょっ、まっ、ちがっ、ちがうっ」
「ほなひなお」
 口を開けて舌を出した状態では、同じだよ、は全く違う音になったけれど、もちろんそんなことは気にしない。
「やぁ、しゃべ、ない、っで」
「ほあいお」
 ほらみろお前だって同じことを言う、と思いながら笑ってしまう。
 好きなように体を洗わせたら、相手の興味は途中から勃起したペニスに集中した上に、このままお前の手の中でイッて欲しいかと聞いたら、少し迷う素振りの後で、口でしてみてもいいですかと言われたのだ。もちろん嫌だなんて言うはずもなく、好きにしゃぶらせて、最後はその口の中で果ててやった。
 本人的には飲み込むまでしたかったようだが、失敗して咽るのも、口から溢れる白濁も、それはそれで充分そそる。そもそも一生懸命というか必死というか、詰め込んだ知識でどうにかこちらを喜ばそうと頑張る姿が、たまらなく可愛かった。
 男同士で使えるラブホのご休憩がどうのと言っていたのと同様に、セックスで男を喜ばせるテク的なものでも調べたに違いない。セックス目当てで恋人作ってたと言うような男相手には、確かに効果があると思う。というかあった。
 こっちのリードに任せて好きにヤらせれば満足、なんて思われていなかったのは普通に嬉しかったし、こちらを喜ばせようとして嫌々やってるって感じじゃなかったのもいい。まぁ、好きにさせたら興味なくすの早くなるかもよ的なことを前回言った気もするので、それで頑張ってくれた可能性もありそうだけど。でも抵抗がないってなら、ぜひまたやって欲しいし大歓迎だし、他のことだって興味の赴くままにあれこれ試してくれていい。
 というわけで、相手の口で気持ちよくイッたので、こちらも口を使って気持ちよくイカせてやろうという、いわばお礼のアニリングスなのだが、なぜフェラじゃなくこっちを選択したのかと言えば、ここがこの後自分を気持ちよくしてくれる穴だからだ。
 相手には、この後自分を気持ちよくしてくれる棒への奉仕、なんて思考は全く無かっただろうし、屁理屈こね回してるだけの自覚も一応はある。風呂場で、洗いたてで、という都合の良さと、相手の反応が見たい好奇心ももちろんあった。というかそっちがメインだろって気持ちもなくはない。
 失敗はしたが飲む気まであった相手なら、フェラは後回しにしてベッドの上でも問題ないだろう、という判断でもある。いくら綺麗にした後だって、尻穴を舐められた後の口でキスをされるのには抵抗があるかもしれない。
「ぁっ、あっ、ゃぁ、ああっ、だめっ、だめ、ですっ」
 口では嫌だのダメだの言ってはいるが、その声は気持ちよさそうに響いているし、暴れたり逃げようとしたりはせずに受け入れている。少し強めに押し込んだ舌先を、キュウキュウと絞ってくる穴の動きが、もっと奥までと誘うようでたまらなくイヤラシイ。
 片手を前に回して確かめたペニスの先は、先走りでトロトロだった。ふふっと笑いが漏れて、その呼気に反応したらしい相手が、ヒャンと可愛い鳴き声をあげたのも愛おしい。
 体を洗ってやるついでに胸の先やらペニスやらも弄り回していたし、元々、それなりに射精欲は煽られていただろう。軽く握って扱いてやれば、あっという間に昇りつめた。
「や、やっ、いく、でちゃっあああっ」
 さすがにこの状況では、イクのに合わせて好き好き言ってはくれないらしい。あれはたまらないものがあるよな、と少し残念に思ってしまったので、ベッドの上では好きって言って貰えるように頑張ろうと思った。

続きました→

 
 
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金に困ってAV出演してみた5

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 相手は学生服だが、こちらも一応、私服とそう代わらない衣装が下着から全て用意されていたし、撮影前に案内と説明とを受けてシャワーも浴びたし体の中を洗っても居る。抱かれる気満々で、ここへ来る前に既に家でしっかり準備してきた、なんてのはもちろん言っていない。
 到着時に既に学生服を着ていた彼だって、中まで洗ったのかは知らないし聞いてもいないが、少なくとも同じ様にシャワーは浴びているはずだ。なので、嫌じゃなければ口でされてみたいなというおねだりにも、特に抵抗なく応えてやったし、お返しにと咥えられるのだって拒む理由がない。
 初めてってのは多分嘘じゃないんだろうなと思う程度には拙かったけれど、知識と好奇心は旺盛らしいと思う程度には、あれこれ積極的だったしそれなりに気持ちも良かった。こちらが抱かれる側になることが決定しているのだから、フェラついでにアナルを突付かれ弄られるのだって想定済みだ。
 ただ、いくら好奇心が強かろうと、アナルを舐められるのは想定外だった。どれだけ綺麗に洗ったとしても、さすがにそこを舐められるのは抵抗がある。今まで、舐められたいと思った事もなかったし、舐めたがる相手と交際した経験もない。
「やっ、ちょっ、待って」
 相手の舌がそこに伸ばされる気配に、慌てて起き上がって距離を取った。
 相手はかなり驚いた顔を見せているが、いきなり逃げられたことへの不満などはないようで少しばかりホッとする。思い通りにいかないとすぐに不機嫌になるような相手じゃなさそうで良かった。
 彼の持つ、あえて可愛らしさを振りまいているかのような雰囲気が、実はかなり好ましい。初めての撮影相手が彼で良かったと思っているし、できればその雰囲気を壊すことなく、可愛い年下の男の子の童貞を貰ってあげる、という方向のままでこの撮影を終わりたいと密かに思ってもいた。
「なんで? 嫌?」
「汚いよっ」
「俺は気になんないけど」
「俺が気にするってば」
「フェラはするのもされるのもあっさりオッケーだったのに?」
「フェラとそれとは全然違う」
「ねぇ、もしかして、今まであんまり舐められたこと、ない?」
 一度もないと頷いて見せれば、少し黙って考え込んだ後、ごめん中断させてという言葉とともに監督を呼ばれる。さっきよほどのことがなければノンストップでと提案していた彼自身が止めたということは、これはよほどのことなんだろうか。
 ちょっと意味がわからない。と思ったのも束の間、アナルを舐められる事への値段交渉をされて理解する。結果、ギャラの上乗せに釣られて了承してしまった。
「俺の初めては全部おにーさんが持ってくんだから、俺にもおにーさんが未経験だってこと、させて欲しいなぁ」
 再開された撮影は、そんな言葉に押し切られる形を取って、アナルに彼の舌を受け入れる。
「んひっ」
 背徳感といたたまれなさが酷いのに、舌先が触れただけでゾワッと強い快感が走った。
「ぁっ、ぁっ、ゃんっ、んっ、んんっ」
 アナルのシワを確かめるみたいに、舌先で何度もアナル周りをなぞられて、気持ちよさに上がってしまう声を必死で飲み込む。どうしよう。思っていたよりずっと気持ちがいい。
 汚いとか、そんな場所を舐めるなんて、という抵抗感はもちろんまだある。でも、既に了承してしまって受け入れるしかないのだ、という気持ちが、抵抗感を霞ませる。
「良かった。舐められるの、気持ちぃんだ。ね、声、もっと聞かせて欲しいな」
「恥ずかしい、よ」
「ちょっとだけ聞こえた声、凄く可愛かったよ?」
「でも……」
「じゃあ、もっとうんと気持ちよくなって貰えるように頑張るから、我慢できないくらい気持ちよくなったら、遠慮なく声出して?」
「や、ちょっと、そんな、ぁあっっ」
 頑張らなくていいからとは言えないまま、またアナル舐めが再開されてしまう。丁寧に舐められて、穴の中に舌先をツプツプと抜き差しされてを繰り返されて、時折顔が離れている間は、多分カメラが寄っているんだろう。
 カメラは当然こちらの顔を撮りにくることもあるし、カメラを前にして撮られていることを意識せずにはいられないし、感じている顔や声を晒すのはやっぱりそれなりに抵抗がある。でもそれも、しつこく舐められているうちに、だんだんと意識が出来なくなる。
「ひぁぁああっっ」
 ぐっと舌先を埋め込まれながら、押し付けられた唇でぢゅっとアナル周りを吸われて、目の前がチカチカと爆ぜた。
「んっ、ふぅうっ」
 舌が抜けていく時に、相手が笑ったらしい息がアナルに掛かって、それさえも気持ちが良くて、しかも緩んでしまった口はなかなか閉じられない。
「あぁっ、あっ、やぁあ、それだめっ、やっ、やっ」
 ずっとアナルを舐められるばかりだったのに、突然ペニスを握られ扱かれ出すから慌ててしまう。前と後ろの同時責めなんて弱いに決まってる。
「待って。イッちゃう、それ、イッちゃうって」
 言いながらも、これは間違いなくイカされようとしているのだ、という認識はあった。当然、待ってと言った所で加減なんてされないし、むしろイッていいよとでも言いたげに、扱く動きが加速してしまう。
「あ、ぁあっ、いくいく、でる、でちゃ、あああっ」
 キュッとアナルが窄まった先で、彼の舌がその締め付けを楽しむみたいに蠢くのを感じていた。

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雷が怖いので プレイおまけ12

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 仰向けに寝た体勢で、M字に開いた足を胸に引きよせるように腰を持ち上げる。浮いた部分にはすかさず枕を押し込まれた。
 腿裏を抱える手をジリジリと下げていき、尻タブを掴んでグッと割り開く。注がれる視線をどうしたって感じ取ってしまうし、連動するようにアナルがヒクつくのもわかってしまう。
 アナルを見られることも、自分からその場所を晒すことも、今更そこまでの抵抗はない。だからここまではいい。でも。
「それで?」
 どうして欲しい? 見てればいいのか? と意地の悪い声が、おねだりはちゃんと口に出そうなと促してくる。ついでのように持ち上げた片足を掴まれて、さきほど散々喘がされた中でも特に感じた部分を狙って、レロっと舌が這っていく。
「ひぅっ」
 ビクッと体が跳ねて、晒したアナルもキュッと窄まり、それをしっかり指摘される。
「お尻の穴をヒクヒクさせて可愛いね。ここは早く舐めて欲しがってるのに、まだ上手におねだり出来ないみたいだから、やっぱりもう少し焦らしてあげようか」
 今度は軽く歯を立てられて、再度体を跳ねさせながら甘く声を上げてしまえば、唇が次の場所を狙って移動していく。三箇所ほど柔く噛まれればもう充分だった。
「も、やだ。こっち、こっちが、いい」
「こっちって?」
「お尻の、アナ」
「お尻の穴をどうして欲しい?」
「舐めて、欲しい」
 アニリングスを自らねだるのは初めてだ。回数だって、フェラチオに比べたら格段に少ない。だからそれを口に出すだけでもかなりいっぱいいっぱいなのに。
「舐めて欲しいなら、もっと上手におねだりしてごらん。教えてあげたんだから、出来るだろ?」
 そう。言うべき言葉は教えられている。そして、言えなければ言えるようになるまで、もっともっとグズグズに焦らされて追い詰めらる事も、経験的にわかっている。
 理性を残したまま口にするには抵抗感がやや強いけれど、なりふり構わず口に出来るほど焦らされるのと比べたら、どう考えても前者がマシだ。覚悟を決めて、尻タブを掴む手に力を込める。もう一度グッと左右に割り開いて、彼にアナルを差し出しながら口を開いた。
「お尻の、アナ、柔らかくなるまでペロペロして。あなたのおっきなおちんちん、入るように、舌でほじってグジュグジュに、拡げて」
 よく言えましたの機嫌が良さそうな声と共に、その場所へ彼の頭が寄せられる。熱い舌が、触れる。
「あ、あああ、ぁああ」
 悲鳴にも似た声を張り上げながら、与えられる快感を貪り尽くす。以前彼にそこを舐められる刺激だけで吐精しているので、すっかりそのつもりでいた。やっとイかせて貰えるのだと、思っていた。
「なんでっ、なんでぇ」
 もうイクって所で彼の片手に張りつめたペニスの根本をキツく握られ、混乱しながら喚いてしまった。
「おねだりは、おちんちん入るように拡げて、だろ。舐めてイかせて、じゃない」
「そ、だけどぉ」
「イキたいなら、次のおねだりは?」
 甘やかな声に促されて、早く抱いてとお願いする。こんなにイかせて貰えないのは、今日は先に吐き出すのはダメって言ってたのと繋がっているんだろう。きっとちゃんと彼を受け入れてからじゃなきゃ、今日はイかせて貰えないのだ。
「も、イキたい。も、おちんちん、入れて。気持ちぃとこいっぱいズポズポして、早く、イかせてっっ」
「いい子だ」
 必死で言い募れば楽しげな顔が寄せられて、唇をチュッと軽く吸っていった。

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竜人はご飯だったはずなのに20

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 四つ這いになり尻を突き出す格好で、人型の彼によって十分解された後、竜人の姿となった彼の舌で、更に丁寧に舐め回されたアナルを晒している。
「くれぐれも動くなよ」
「わか、ってる」
 忠告を受けて頷けば、再度彼の舌が穴に触れ、それがゆっくりと奥を目指して差し込まれていく。
「んぁあっ」
 快感に腰が震え、もっともっとと腰を揺すってせがみたくなるのをどうにか耐えれば、それはゆっくりゆっくり、今まではペニス以外決して入り込んでこなかった奥まで穿ってくる。
「ぁ、ああ、……あああ」
 彼の手でぐっと広げられている尻タブの合間、彼の鼻先が潜り込む。今まで頑なにこちらの肌には触れずに居た彼の顔が、尻の谷間に押し付けられている。肌に、彼の皮膚を感じている。
 その感触に、ぞわぞわと背を走ったのは、もちろん快感だけじゃない。
「ぁ、ふか、い……凄っ、うれし、ぃ」
 気持ちぃ嬉しぃと何度も零せば、笑うような息が漏れたのがわかった。さすがにこの状態では言葉による会話は成立しないが、気配と舌の動きで、彼もまた喜び安堵しているはわかる。
 随分と満足気に、尻穴の奥深くを穿つ舌をうごめかす。ここだろと、奥にある善い場所を思い出させるように、舌先がその場所をくじる。
 ペニスに突かれるのとはやはり違う。竜人の長い舌に、体の奥深くを、舐められている。
 それはあの日、人とは確かに違う竜人のペニスを、体の中に意識した時の衝撃に似ていた。背徳感と興奮が膨らみ混ざって、凄まじいまでの快感を生み出している。
「ひぃいい、いいきもちぃ、やばぃいい、いい」
 膝も腰もガクガクと揺れてしまうのを抑えられない。ああ、まずい。こんなに気持ちが良いのに、彼の硬い皮膚と擦れて危険だと思われたら、終わりにされてしまう。
「やっ、や、やめない、でっ」
 もっとして。終わらないで。このままイかせて。
 半泣きでの止めないでという訴えに、尻タブを割り開くように掴む彼の手が少しばかり動いて、腰を支えるような力がこもった。勝手に揺れてしまう腰を、崩れないように支えながら、同時に大きく動いてしまわないように押さえつけているようだ。
 どうやらこのままイカせてくれる気があるらしく、舌の動きも激しくなっていく。
「ぁあっ、ぁああっ、いいっ、いいっっ」
 すすり泣きながら、与えられる刺激をめいっぱい受け取って喘ぎ、絶頂へと駆け上った。
「ぁあああっっ」
 目の裏に光が弾けて、体がふわりと浮くような感覚と、多幸感。尻穴がキュウキュウと収縮し、彼の舌を締め付けているのがわかる。
 なんて、キモチガイイ。
 けれどその緩やかな快感に揺蕩っていられたのは、僅かな時間だけだった。
「ん、ぁっ、待っ」
 ゼイゼイと荒い息を吐く中、少し慌てた様子で彼の舌が抜け出ていくから、こちらの体も驚き跳ねる。そんな体を軽々くるりと反転させた相手は、一瞬息を呑んだ後、今度はその長い舌をこちらのペニスに巻きつけてくる。
「あ、えっ……嘘っ」
 ペニスが反応していた。それを更に育てようと、彼が必死に舌を使って擦りあげている。
 きっと前回、滑りが足りないのと興奮が足りないのとで、自分で弄るのをあっさり止めてしまったからだろう。そういえばあの時も、彼は舐めるのはどうかという提案をしてきていた。
「もーちょいゆっくり、見せつけるみたいに、舐めてみて」
 そっちのが興奮しそうと言えば、小さく頷いたあとで、舌の動きが緩くなった。
 軽く上体を起こして、今度はこちらが息を呑みながら、自身の下腹部をジッと見つめる。それに気付いた相手の、チラリと視線を向けてくる上目遣いの顔がなんともいやらしい。
 彼の興奮の大部分は、また勃起した事そのものへのものだろう。けれど、勃起したら彼のスリットに突っ込んでいいという約束が、それ以外の感情を探そうとする。
 スリットにペニスを差し込まれ、何度も突き入れかき回されたくて、必死にペニスを育てようとしているのだと、錯覚したくなる。期待したくなる。
 そんな期待に、ドクリとペニスが脈打つのを感じた。

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竜人はご飯だったはずなのに16

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 ベッドの上で広げた足の間に、頭というか口先を突っ込まれ、伸ばされた舌で尻穴に唾液を送り込んでもらう。人の姿のときとはやっぱり全然違う。舌の長さや厚みが違うのは当然だが、鼻も口先も押し付けられていないのに、人のときよりも奥まで舌が届いているのがわかる。
 たまらなく、気持ちがイイ。
 本当はもっと竜の頭を肌で感じられたらいいんだけど。でももっと奥にと頼んだって、これ以上顔を寄せてはくれないだろうし、何かを察した彼によって足を押さえられているので、足を閉じて彼の頭を挟んでやることも出来ない。
 それでも、気持ちが良いと喘いで、もっと奥まで欲しいとねだり、キツく押さえられているわけではないから腰を揺すってみせる。
 あまり暴れるなと掛けられる言葉を無視して腰を揺すり続ければ、だんだん押さえつける力も強くなっていく。気をつけてくれているのだろうけれど、たまに爪の先が肌に刺さる痛みにゾクゾクする。痛めつけられたい被虐趣味なんてないけれど、本当の姿で触れて貰っているのだとわかるのがたまらない。
 ただ、こちらがどれだけこの行為を喜び、快楽に体を震わせたって、彼からすれば食事の疑似行為でただの奉仕で、なによりこの体を傷つける事は禁忌だった。
 唐突に、突き放されるようにして彼の舌も手も気配も遠ざかっていく。ビックリして身を起こせば、彼がこちらの腿を凝視しながら固まっていた。
 その視線をたどるように自分の脚へと目を向けて気づく。彼の爪によって裂かれたらしきところから、わずかに血が滲んでいた。
「あー……こんなの気にしなくていい。っつってもやっぱ無駄、だよな」
「すまない」
「いや多分、謝るのこっちの方。お前が押さえつけてくるの嬉しくて、かなりお前煽った自覚ある」
「押さえつけられるのが、嬉しい? のか?」
 酷く困惑させている。さんざん重ねた食事タイムは、基本的には優しさと楽しさと気持ち良さで満たされていて、無理やりされたいなんて様子を見せたことはなかった。
「というかお前の爪が肌に当たってチクってするのが、人じゃないお前が触れてくれるんだって思えて、凄く嬉しかった。お前の頭挟ませてくれないし、もっと奥にってどんだけ言っても、ケツ穴に口先押し付けてもくれないから」
「私の硬い皮膚が擦れたら、お前の肌に傷がつく」
「それはわかってるんだけど。わかってるつもりだったけど」
 でも調子に乗って爪を立てさせて、結果あっさり放り出されたことを思うと、やっぱり考えなしだったかもしれない。
「やっぱ、もう二度としない、とか言い出す感じ?」
「なぜ、私、なんだ」
 ああこれ、また世話係の彼に頼めって言われるパターンだ。でも世話係の彼とは、性的な方面で深い関係になるつもりはなかった。少なくとも、目の前の男が、自分よりも彼をと勧めてくるうちは。
「そんなの、お前がいいから以外の理由があるかよ」
「食事とセックスがセットになっているから、いやらしい事を頼むのは私にと、思い込んでいるだけじゃないのか。あの子に舐めてもらった事はまだないんだろう?」
「あいつのが上手に舐めれて、俺を傷つけること無く、もっと気持ち良くしてくれるはずだって、そう言いたいわけ?」
「まぁ……そうだ、な」
 聞けばやはり、少し躊躇ったあとで肯定された。
 そりゃ確かに、彼に頼んだらもっと気持ち良くなれる可能性はある。ただしそれは今ではなく、将来的に、というやつだ。彼なら、こちらがどうすればより気持ち良くなれるかを、一緒に探ってくれるはずだからだ。
「俺さ、風呂入った時に、あいつに体洗ってもらうのめちゃくちゃ好きなんだけど、それ知ってる?」
「お前の体を、直接手の平で擦って洗っている、という話は聞いているが、それが何か?」
「俺の体に傷つけたら大変なのはあいつも一緒どころか、多分、あいつの方が問題になるよな。でも、あいつは俺のお願いに折れて、ゆっくり俺への触り方を覚えてくれただけなんだよ。お前みたいに魔法で人の姿になるって逃げが出来ないから、最初の頃はホントおっかなびっくりで、ちっとも気持ち良くなんかなかった」
 一度言葉を切って、何が言いたいかわかるかと聞いてみる。相手は渋々ながら頷いているから、多分、ちゃんと伝わっているだろう。
「俺は、アイツじゃなくてお前に、尻穴舐められるだけでイケるくらい上手になって欲しい。ついでに言うなら、繁殖期じゃないお前を性的に気持ちよく出来る方法があるなら、それを知りたいし実践したい。食事目的じゃなく、もっとお前といやらしいことがしたい。人の姿じゃない、そのままのお前と、したい」
「まるで……」
 戸惑う相手の顔に、ゆっくりと朱がさしていく。竜人は表情が読みにくいと思っていたこともあるけれど、とっくに慣れたし、慣れれば簡単にわかってしまう。
「プロポーズを受けているような気分だ」
 さすがに飛躍しすぎだと思ったけれど、それは人の常識で考えてしまうからなんだろう。彼らの繁殖に関する話は詳しく聞けていないし、そもそも結婚という概念があるらしいことすら今知ったのだけど、それならそれでいいかなと思ってしまう気持ちもある。
「プロポーズだっつったら、受けてくれんの? でもって俺と一緒に、この部屋で新婚生活とかしてくれんの?」
 言いながら、それってかなり理想的な生活なのではと思う。もしそうだってなら、本気で結婚してくれと頼み込みたいくらいだ。
 しかし相手は酷く狼狽えてしまって、なかなか次の言葉が出ないようだった。

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竜人はご飯だったはずなのに4

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 君たちが仲良しすぎて少し嫉妬してしまった、なんて言いながら柔らかなキスが落ちる。それはそのまま深いキスへ変わり、惜しげもなくたっぷりと唾液が流し込まれるのを、喉を鳴らして飲み下す。
 相変わらず濃厚な旨味が詰まったような味で量も多いから、確かに食事をしているような気分になる。
「私には、足りないもっと、とは言ってくれないのか?」
 離れていく唇に満足げな吐息を零せば、さみしげな顔を作ってそんな事を言う。でも先程の嫉妬にしろこれにしろ、もちろん本気なわけじゃない。食事としてのセックスを楽しく彩る演出みたいなもんだ。
 口調や発言内容から生真面目なタイプかと思っていたが、相手は意外とノリがいい。最初に情も交えたセックスがしたいと言ったのはこちらだが、そのせいか人間の恋愛事情に興味津々らしく、なにやら勝手にアレコレ調べているらしい。そしてそれを、抱きに来た時に披露してくれる。ようするに、今夜は他者への嫉妬的な要素を取り入れてみた、ってことなんだろう。
 柔軟な対応は彼の持つ権限だけじゃなく、性格によるものも大きそうだった。
「残念だったな。あんたが盗み見てる間に、あいつのキスで満足したよ。それより、足りないのはこっち」
 ベッドの縁から下ろしていた足をM字に広げるようにしてベッドマットの上に乗せ、さらに自ら指をあて、押し開くようにして見せつける。部屋着は相変わらずペラい貫頭衣のみで、下着もないままだった。
 相手は楽しそうにふふっと笑いを零している。
 その笑みに、期待で腹の奥が蠢いてしまう。奥だけでなく、アナルもヒクつき、早くしろと彼を誘う。なんともはしたなくていやらしい体だ。けれどそう思うことで、体はさらに昂ぶっていった。
 彼との食事を重ねるうちにこんな真似まで出来るようになってしまったが、実のところ、こんな風に女の子に誘われたら興奮していた、というようなことをして見せる事が多い。誘われる側でも誘う側でもあまり変わりなく興奮するというのは、こんな体にならなければきっと気づくこともなかっただろう。同じ人間だって性癖は人それぞれなのに、人でもない相手がそれで興奮するかはかなり微妙なところだけれど、誘う自分自身が興奮するのと、相手もとりあえず楽しそうにはしてくれるから、あまり気にしないことにしている。
「あの子はここにはキスしてくれないのか?」
 言いながら、ベッド脇に膝をついた相手がその場所へ顔を寄せてくる。躊躇いもなく舌が伸ばされ、アナルを解しながら中へと唾液を注いでくれる。尻穴に味覚があるわけじゃないからそれを美味しいと感じるわけではないが、食欲に素直な体が彼の舌を食んで奥へ誘っているのははっきりわかる。後、単純にひたすらキモチガイイ。
 あっあっと喘ぐ合間に、足りないもっとと三回ほど繰り返してやれば、どうやら満足したらしい。体を起こして隣に腰を下ろした相手は、どうやらまだ話したいことがあるようだった。
 体の奥は疼いているが、この後たっぷり抱いて貰えるのがわかっているから、こちらもそこまで焦っていない。早く抱いてくれとねだることはせず、会話に付き合うつもりで問いかける。
「なに?」
「腸内のが吸収が良いんだから、あの子にも、こっちにちょうだいって言ってみればいいのにと思って」
「いやいやいや。キスはあのマズい液体の口直しだから。お前が抱いてって言ったら無理って泣かれかけたし、抱けないならケツ穴舐めて、なんて言えるわけないだろ」
「あの子がお前を抱けないのは、繁殖期ではないからだと思うが?」
「は? 繁殖期? あいつ、んなもんあるのか」
「竜族は竜人も含めて大概繁殖期があるものだよ」
 彼にもあるのかと問えば、あるにはあるがとどこか含みのある言葉が返った。
「あ、もしかしてそれで、早く来てって言ってもなかなか来てくんないのかよ」
「それは半分当たりで半分外れだな。本当の意味での私の繁殖期は、後十年近く先のことだから」
「え、十年?」
「大柄になるほど長命な種族だからな。でも小柄なあの子だって、数年に一度のサイクルだぞ」
「ならなんで繁殖期でもないあんたは俺をこんな頻繁に抱けるわけ?」
 世話係の彼が繁殖期じゃないから抱けない、というのが本当なら、なぜ繁殖期が十年以上のサイクルだと言っている男が食事担当なんてしているのかわからない。
「詳しくは言えないが、血筋を絶やさないために作られた薬がある。簡単に言うと、強引に体を発情させて、一晩に大量の子種を撒き散らすことができるようになる。が、強い薬なので体力の消耗が激しい。私でもかなりギリギリ使用許可が出ているし、とてもあの子には使わせられない」
 魔法で人型になれるかよりも、その薬が使える状態にあるかのほうが実は重要で、こちらの要求に即応じられない事も多いのはそのせいらしい。
「なんだ。よっぽど魔法が下手くそなんだと思ってたわ」
「魔力ゼロのお前に言われるのは心外だな」
「だって人型で抱くのに拘ってんのそっちだろ」
「それはお前を傷つける心配があるからだと言ったろう。薬の副作用の心配もあるし」
 個体によっては理性が効かずに相手を抱き潰す勢いで盛ってしまう、なんて場合もあるくらい強い薬で、しかも本来ならこんなに短期間に何度も服用する薬でもないらしい。
「それ、相当負担掛かってるって話じゃないの。なんで食事担当、あんただけなんだよ」
「それはこちらの事情であって、お前が心配することではないな。対策はきちんと考えているし、実行もしてる。現に、私との食事の頻度を落としても、お前はこうして生きているだろう」
 それがあのマズい液体で、あれに慣れてあれが主食になる頃には、この彼は自分を抱きに来てはくれなくなるのかもしれない。彼の体を本気で心配するなら、そうなったほうがいいに決まっているのに。
「そんな顔をしなくても、味の改良は今後も重ねていく。いつか、美味いと言えるものが毎日飲めるようになるはずだし、いずれは固形物も提供できるようになる予定だ」
 そうじゃない。でも抱かれなくなるのは嫌だと言うのも躊躇ってしまう。だって彼の告げた未来のほうが、セックスが食事代わりの今より、よっぽど人間らしい生活だ。

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