弟の親友がヤバイ2

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 夕飯後もまだリビングで勉強を続ける彼らの邪魔になるわけにはいかないが、当然、自室に戻る気はない。リビングとはいえ極力二人きりにさせたくない。
 さすがにテーブルの向かいで見張り続けるのは悪いし、TVをつけることも出来ないので、少し離れた場所にあるソファーにだらしなく身を預け、取り敢えずスマホを弄り続ける。
 時折互いに何かを教え合っている会話のほかは、シャーペンがノートの上を走るかすかな音が聞こえるだけの、至って静かな空間だ。思っていた以上に二人は真面目に受験勉強をしていて驚いた。
 静かすぎて眠い。
 気付けば寝入っていたようで、体を揺すられ起こされた。
「んぁ……?」
「目、覚めましたか?」
 目の前、随分と近い距離にある顔は、弟のものではなく弟の親友である男のものだ。
「あー……なんで、お前?」
「さて、なんででしょう」
 寝起きでぼんやりした頭でもイラッときた。
「ヒント、復讐」
 こちらの苛つきをわかっている様子で、なのに柔らかに笑う。綺麗な笑顔だなんて思ってつい見惚れた事も、顔とセリフとのチグハグさにも、混乱が加速する。
「ふく、しゅう……?」
「俺、めちゃくちゃ負けず嫌いなんですよね。あと結構根に持つタイプです」
 軽やかに、まるで歌でも口ずさむように告げながら、彼の手がジーンズの股間をさらりと撫でていくから、ギョッとして立ち上がろうとする。しかしそれは叶わなかった。
 グッと腰を押さえられ、体のバランスが崩れる。慌てて座面に手を突こうとしたが、何故か両手が一纏めにタオルと紐とでぐるぐる巻きにされていて、焦って余計にバランスが崩れただけだった。
「えっ、えっ??」
 腰を横に強く引かれる感覚の後、ずるりと上体が傾いでいき、気づけば横長のソファに半ば押し倒された上、相手が自分の膝辺りにまたがっていて身動きが取れない。
「抵抗されると面倒なんで、手は括らせて貰いました」
「ふざっけんな。退けよ」
「嫌です」
「っつかお前ら勉強はどうした。あいつはどこ行った」
「眠そうだったんでお開きになりましたよ。寝るって言って自室戻りました」
 三十分くらい前にと言って、もう寝てるんじゃないかなと続ける。さすがにもう寝起きのぼんやり感は抜けたが、それでも相手の言葉がほとんど理解できない。
「意味わかんねぇ。で、なんでお前だけここに居んだよ」
 二人で勉強するスペースすら確保できない弟の部屋は、当たり前だが彼が寝るための布団を敷くスペースもなく、彼が寝るのはリビング隣接の和室の予定だ。母が出しておいた来客用の布団は、夕飯後、彼が風呂を使っている間に弟が和室に敷いていた。
「寝るならお前もさっさと隣行けって」
「何言ってんですか。ここに俺だけ残った理由なんて、そんなの、お兄さんと二人きりになりたかったからに決まってるじゃないですか」
 楽しげな顔に背筋を冷たいものが走る。これはかなりマズイ状況なんじゃないかと、ようやく気付いた。
「や、やめろっ!」
 スボンのフロントボタンに手がかかり、慌てて声を上げる。
「静かにしてください。騒ぐと大事な大事な弟に、醜態さらす事になりますよ。あいつだけ部屋に戻した俺の気遣い、むしろ感謝して欲しいとこですからね?」
 リビングで寝落ちしてたから、特別にここで済ませてあげるんですよと、随分な上から目線に頭の中がグラグラと揺れた。本当に意味がわからない。
「大丈夫ですか? まったくわからないって顔してますけど。可愛い弟の隣の部屋で、俺にアンアン言わされるの堪える方が良かったっていうなら、今から場所移しましょうか」
 優しく抱き上げて連れて行ってあげますよなんて、これまた柔らかで楽しげな顔で笑うけれど、その顔を見てももう恐怖しか湧かない。
「心配しなくても、こう見えて結構鍛えてるんで、派手に暴れたりしなきゃ落としませんよ。というわけで部屋、戻ります?」
「い、…やだ……」
 かろうじて絞り出した声は震えた上に掠れている。
「あー良い反応ですね。怯えてるの。俺もあの日、めちゃくちゃ貴方が怖かったですから、これでおあいこって事で」
 じゃ、まずは俺の手で気持ちよくなりましょうかと言われながら、とうとうジッパーが下された。

続きました→

 
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BAD END回避(スライム姦)

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 自分が魔界の見世物小屋と思しき場所へ連れてこられ、スライムたちに陵辱される日々を送るようになってからどれほどの時間が流れたのかは定かではないが、その生活はある日唐突に終わりを告げた。
 それは体を宙に持ち上げられ、大きく開かされた足の間から腹に詰まったスライムたちが、自重によって落ちていくショーの真っ最中で、ずるりぬるりと腸壁を滑っていくスライムたちのおぞましい感触に呻き喘いでいた時だった。
 気持ちが悪いと思うのに、ゾクゾクと背筋を走る快感は、ここでの日々の中で覚えこまされたものだ。
 何を言っても叫んでも懇願しても無駄だった。何もかもとうに諦めきっていて、口から漏れる言葉は失くし、ただ苦しさに呻き快楽に喘ぐ。何も考えず体の示すままに声を漏らすのが楽だった。
 初めは何が起きたのかさっぱりわからなかった。
「あっ…んんっ、ぁ…ひゃっ?……んぁぁぃゃあああっっ」
 体の中からゆるりと落ちていたスライムたちが、急速に動いて次々と体外に排出して行くから驚いて、その感触に久々に大きな悲鳴を上げてしまった。
 宙に吊るされていた体も無造作に床へ下ろされて、体に纏わり付いていたスライムたちがそそくさとどこかへ消えていく。一切の拘束が解かれるのは、この場所へ連れてこられてから初めての事だった。
 ふと気づけば、先程まで目の前に並び、下卑た様子でこちらを見ていたモンスターたちの姿もない。ぼんやりと見回す室内では、客と思しきモンスターたちが慌てた様子で逃げ惑っている。
 自分も逃げるなどという思考も体力もなく、そのまま呆然と逃げ惑うモンスターたちを眺めていたら、肌をウロコで覆われた大柄な二足歩行のモンスターが近づいてきた。見た目の特徴的に雄の竜人とわかってはいるが、ここまで大柄な竜人と対峙するのは初めてだ。
 かつて戦ったことがある竜人は、せいぜい自分の背丈と同じくらいだったし、もちろんこちらは何人もの仲間が居た。それでもさすが竜人と思わされる強さだったし、戦闘態勢を整えた状態で出会うならまだしも、こんな状態で出会った所で何が出来るわけでもない。
 むしろこれはチャンスかもしれないと、わかりやすく怒気を孕んだその姿に、一筋の希望を見た気がした。
 近づいてくるのを黙って見上げていたら、その竜人は目の前にしゃがんで顔を寄せてくる。まるで瞳の奥の何かを探ってでも居るようだ。
 見るからに屈強そうな体躯をしていたし、こちらを射抜くように見つめる眼光も鋭いのに、何故か欠片も怖いとは思わなかった。卑猥な目的で近づいてきたのではないことがはっきりとわかる、彼の澄んだ瞳のせいかもしれない。
「意識ははっきりしているか?」
 久々に聞く人の言葉だった。体の大きさからも、周りを圧倒する力強い気配からも、相当高度な種族だろうことは感じていたが、目の前の竜人はどうやら人語を操るらしい。
 随分と流暢に人語を話すのだなと、場面に似合わずのんきにそんな事を思った。
「ダメか……」
 がっかりした様子のため息と共に立ち上がりかける竜人に慌てて手を伸ばす。とは言っても、久しく拘束される事に慣れきった体の動きは緩慢だ。
「待って」
 諦めきって喘ぐ以外に言葉を発しなくなっていたせいか、それだけの短い単語ですら、舌がうまく回らない。
「話せるのか!?」
「殺して、くれ」
 驚きの声からも僅かに動いた表情からも明らかだった喜色は、こちらの発した言葉ですぐさま霧散してしまった。
 すっと顔を逸らした彼は立ち上がり、遠くへ向かって何事か吠える。それは人の言葉ではなかったから、彼が何を言ったのかはわからない。
 やがて駆け足で近づいてきたのは、打って変わって随分と小柄な竜人だった。まだ子供というよりは、きっとそういう種族なのだろう。その小柄な竜人へ何事か託すと、それきり彼は居なくなってしまった。
 一旦姿を消した小さな竜人は、やがて清潔そうな布を抱えて戻ってきた。その布で裸の体を包まれた後は、軽々と言った様子で抱き上げられる。
 並んで立ったら自分の背丈の半分程度しかない体躯のくせに、やはり竜人だからなのか凄い力だ。
「お前、あばれる、しない。わかった」
 先ほどの彼ほど流暢ではないが、こちらの彼も多少人の言葉を話せるらしい。片言でも暴れるなという警告は理解して、わかったと返して頷いてみせた。
「お前、運いい。たすかる」
 こちらを気遣ってかゆっくりと歩き出しながらそんな言葉をかけられて、やはりこれはここに囚われている人間たちを救い出すための動きらしいと認識した。
 人を助けるのかと思うと不思議だったが、人間界にも囚われ無体な仕打ちを受けているモンスターたちを保護する活動がないわけではないから、きっと似たようなものなのだろう。
 助かりたかったわけではないのだが、どうやらこのまま殺して貰えそうにはない。それでもスライムたちに嫐られるためだけに、ただただ生かされているような日々から抜け出せることは、確かに幸運なのかもしれないと思った。

続きました→

 
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仲間のために一人残って戦った結果(スライム姦/BAD END)

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 魔界へ続くとされるダンジョンの中、殺されるつもりで自分が残った。自分が残り敵の目を惹きつける事で、大事な仲間たちが無事に逃げ切れるならこの命など惜しくはない。
 少しでも時間を稼ごうと、持てる力を振り絞って剣を振り回し続けたがそろそろ限界だ。足に力が入らず、敵の攻撃を受けて吹き飛んだ体が壁に激突する。
 背を打ち付けた衝撃で脳みそまで揺れた気がした。ゆっくりと意識が暗転する中、仲間たちが逃げ切れている事を切に願った。

 体を這いまわるスライムたちに肌が粟立ち抑えきれない声があがる。
「あぅ、あぁ…やめっ、ろ……コロセ」
 多少数が多かろうと、最下層の弱小モンスター相手に良いようにされているのは、武器も防具もアクセサリーも全て取り上げられて丸裸な上、何らかの魔法でスライムたちが強化されているか、逆にこちらの攻撃力が下げられているせいだ。
 もともとパワープレイヤーで魔法類は使えない。なのに、腕に絡みつきまとめあげて拘束してくる1匹を、引き千切ることすら敵わない。
「う…ぁっ……いや、だっ」
 人語を解すことのない彼らに何を言っても無駄だ。それでも嫌だ、ヤメロ、殺せを繰り返すのは、彼らを自分にけしかけている存在を認識しているからだった。
 自分が今いる場所はステージの上か、もしくは動物園の檻の中のようなもので、スライム相手に為す術なく陵辱される自分を、楽しげに見つめてくる視線がある。
 死を覚悟して一人残って戦った自分は、結局殺されずに連れ去られ、魔界における見世物小屋的なものへ売られたのだと思う。
 スライムたちによって頭もほとんど固定されているから、じっくり周りを観察する余裕はないが、部屋の中はかなり広い様子で、アチコチで自分と同じように、連れられてきた人間たちが下等なモンスター類に弄ばれているようだった。
 固定された視界の中、つまらなそうに通り過ぎて行くのも、足を止めて興味深げにこちらを見つめてくるのも、にやにやと眺め続けているのも、今まで倒してきたモンスターや対峙したことのない未知のモンスターたちだ。
 高度なモンスターたちの中には人語を話すモノも居ると聞いたことがあるが、稀に掛けられる言葉の意味はわからなかった。ただしそれらが揶揄いや侮辱を含むものなのだろうことは、彼らの雰囲気と声音でわかる。
「んぁっ」
 熱を冷ますように体の上をアチコチ這っていたスライムの一部に胸を覆われ、少し高い声が上がってしまった。この後何が始まるか、体はもう嫌というほど知っている。
「あっ、あぁっ、んんっ」
 ぷにぷにとした触感で胸を揺すられながら、尖りっぱなしの乳首を捏ね回されれば、先程までとは比べ物にならない快感が走って身をよじった。
 床に投げ出されて横になった状態から、やがて背中に集まったスライムたちにより掛かる体勢へと変えさせられ、立てた膝を大きく割り開かれる。
 顔は正面に固定された。目の前にはショーのスタートを嗅ぎとったモンスターたちが並び、興奮気味にこちらを見つめている。
 開かれた足の間に勃ち上がるペニスに絡みついた一部に、擦るように上下しながら締め付けられれば、鈴口からはたまらず透明な雫がこぼれ出た。
「あ、あっ、イヤ、だっ。入る、なっあああっっ」
 亀頭を覆い先走りを吸収した後、足りないとばかりに小さな入口を拡げるように、穴の奥へと触手を伸ばされる。既に慣れた行為に痛みはないが、そんな場所をスライムのツルリとした触感で擦られてさえ、快感に声を漏らす自分自身に絶望することは避けられない。
 ペニスから侵入した触手に前側から前立腺をつつかれ、尻肉を左右に引っ張られて晒されている後ろの穴が、より深い快感を求めてヒクついているのがわかる。後ろから侵入した触手と前後同時に責められた時の、恐ろしいまでの快感を思い出して体が震える。
 今回はどんな風に責められるのか、何度イけば終わるのか。そして終わってもどうせ少しの休憩を挟んで、何度だって繰り返される。
 何らかの魔法か、もしくはスライムから直腸を通して栄養を与えられているのか、力尽きて事切れることさえ許されないのだ。
「いや、だ……助けて……殺して、くれ……」
 ボロリとこぼれ落ちる涙さえ、喜々として頬に這い上がってきたスライムにすぐさま吸収されて行く。
 ここにあるのは絶望だけで、なのに死ぬことさえ許されない。舌を噛み切ろうとすれば、腔内にまでスライムが侵入してきて阻まれるのは実証済みだった。
 誰か……
 どこにも届かない願いを虚しく繰り返しながら、責めを激しくするスライムたちに翻弄されて嬌声を響かせた。

救出しました→

お題提供:pic.twitter.com/W8Xk4zsnzH

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戸惑った表情/拘束具/同意のキス

 本日のデートの目的地はSMプレイが可能なラブホテルで、部屋に入った瞬間から、相手はやはり戸惑いの表情が隠せていない。
「やめる? 無理強いする気はないけど」
 相手は緊張を滲ませながら、それでも否定を示すように首を横に振った。
「嫌だ。お前は俺のもんだ」
「それを否定する気はボクにだってないよ。でも、大事な子に酷い真似をしたいわけでもない」
 恋愛感情と性癖は必ずしも一致しない。
 拘束されて逃げられない男を相手に、鞭打って苦痛にゆがむ顔を見ることも、野太い悲鳴の声を聞くことも。イかせないギリギリの所で弄りまわして、イかせてくれと涙混じりに懇願させることも。そのまま吐精は許さず空イきさたり、吐き出すものが無くなるまでイかせ続けることも。
 それらのことで最高に興奮するという事実は確かにあるが、今目の前にいる男に対しても同じようにしたいのかと言えば、正直否定の気持ちのほうが強い。彼は大切に慈しみたい大事な恋人で、性的な興奮を満たすためだけの行為に利用するのは、性癖が性癖だけに躊躇われた。
 自分の異常性には気づいていたから、ずっと隠して、彼の前では常に優しい恋人を演じていたのに、先日とうとう彼にも知られる運びとなってしまった。
 彼の体に無体なことをしないために、他で発散させている。という事への理解は辛うじて得られたように思う。けれど今後もそれを見逃してくれる気は一切ないようで、彼は自分が相手をすると言って譲らない。どうしても別の誰かでなければダメなら、恋人関係を解消するとまで言われてしまえば、それはもう頷かざるをえない。
「俺だけで満足できないなら、恋人やめるって言ったよな?」
 これはもはや脅迫でしかない。
「わかってるよ。だからこうして連れてきたでしょ。そっちこそちゃんと覚悟できてるの?」
「しつっこいな。お前の話はちゃんと聞いたし、自分でもそれなりに調べてみた。ちゃんと覚悟もしてるし、何されたってそれでお前をふったりしない」
 俺が信じられないか、などと真っ直ぐな目で見つめられながら言われれば、否定の言葉など返せるはずもなかった。
 もちろん、いくら大丈夫と言われた所で彼はまったくの未経験者なのだから、彼で自分の性癖を満たした結果、お前の嗜好についていけないと言われて、振られてしまう不安がないわけではないのだけれど。それでも。
「それならまずは簡単な拘束から始めようか」
 視線で促す先にはX字の磔台がある。ゴクリとかすかに喉の鳴る音が聞こえてきたが、気づかなかったふりをした。
「おいで」
「服は?」
「脱がなくていいよ」
 初心者には服のままでという方が抵抗感が薄いことを知っている。もちろん、プレイ中にその服が汚れる可能性が高いことを教える気などないし、替えの服を用意してきていることも知らせるつもりはなかった。
「さて、これで簡単には逃げ出せなくなったけど、どうしようか?」
 両手足を磔台に括り付けた後で問いかける。
「どうでも、お前がやりたいように」
「本当に?」
「ああ」
「服越しにずっと焦らされ続けて下着の中を先走りでドロドロにするのと、利尿作用強いお茶を飲んでもらってお漏らしか、どっちの方がいい?」
 想像したのかうっすらと頬を染め、迷うように視線が彷徨った。
「ねぇ、本当に覚悟してきたの?」
「して、る」
 もう一度やめておくかと尋ねる前に、肯定の言葉が返される。
「どっちでも、いい」
「お漏らしで濡れたジーンズ履いて帰ることになっても?」
「着替えは、持ってきてる」
「そうか。それは残念」
「ゴメン」
「いや謝られるような事じゃないけどね」
「けど、服を汚すかもって不安になる姿が見たかったのかと思って」
「うんまぁ、それはあるけど……」
 彼に自分の性嗜好を推察されるとは思わなかった。なんとも不思議な気分で眉を寄せたら、もう一度ゴメンという言葉が聞こえてきた。
「お前がどんなことに興奮するのか、調べながら色々考えた。お前のことが好きだよ。お前のことをもっと知りたい。他の誰かに俺の知らないお前を知られてるのは許せない。何をしたっていい。だから、俺だけのもので居てくれ」
 真摯な言葉に胸が熱くなる。その気持のまま、両手足を桀られ動けない相手の顔を両手で包み込み、そっと唇を寄せる。
 何度も軽く触れ合わせ、やがて深く触れ合おうと舌が伸ばされてきた所で顔を離す。相手を焦らすというよりも、自分自身を焦らす目的で。
「じゃあ、お茶を飲んでから、おしっこ我慢しつつ下着の中をドロドロにしてみよっか」
 愛しくて愛しくて大切な彼を、めいいっぱい辱めて可愛がって、そしてそんな彼にめちゃくちゃ興奮する自分の姿を見せてあげたいと思った。

 

 

レイさんにオススメのキス題。シチュ:デート先、表情:「戸惑った表情」、ポイント:「拘束具」、「お互いに同意の上でのキス」です。
#kissodai http://shindanmaker.com/19329

 
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電ア少年 転校生の場合

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 それは終業の挨拶を終えて教師が教室を出て行った後、カバンを手に立ち上がった直後のことだった。
「まてよ、転校生」
 クラスでも目だって大柄な、大沢という少年に声を掛けられた。
「ワイ、急いどるんやけど」
 ムダだろうなと思いながら告げれば、やはり不興を買ったようだ。
「付き合い悪過ぎるんじゃねぇの、転校生よ」
「こっちにはこっちの都合があんねん。ほな、また明日」
 自分の態度が悪いことは百も承知で、けれど、新しい学校の新しいクラスメイトと馴れ合う必要はないとも思っていた。だから、さっさと逃げ出すに限る、とばかりに、雅善は目の前に立ちはだかる大沢の横をすり抜けようとした。
「待てっつってんだろ!」
 伸びてきた手に痛いほど腕を掴まれて、しまったなと思う。体格差はそのまま明確に腕力の差を現しているだろう。
 殴り合ったら、どう考えても自分の方が被害を被る。それでも一応は覚悟を決めて、手にしたカバンを床へ落とすと拳を握った。
 力の差はあっても一方的に殴られてやる気はなかったし、自慢できるようなことではないが、喧嘩慣れはしてると思う。上手くやれば同等のダメージを相手にくれてやれるだろうし、クラスの中で面倒そうなのはコイツだけだったから、コイツさえ黙らせることが出来れば後々楽そうだとも思う。
 負けられない。
「やんのか?」
「やる気マンマンなんは、そっちやろ?」
「勝てると思ってんのかよ?」
「負ける気はせんね」
「そうかよっ」
 言うなり足を払われてさすがに反応し切れず、整然と並んでいた机を巻き込んで、雅善は派手に床に転がった。
「痛っ……」
 椅子か机の足かに打ち付けた膝がジンと痺れ、雅善は小さな呻き声を漏す。二人を囲むように見守っていたクラスメイト達の騒ぐ声が耳に煩い。
「押さえろっ」
 そんな中、大沢の扇動するセリフが耳に届く。大きくなるざわめきと、数人が近寄ってくる気配。セリフの意味を理解した時には既に、伸びてきた複数の手によって両腕と両足を床に縫い付けられていた。
「放せや、この卑怯者!」
 取り巻くクラスメイト達を、雅善はキツイ瞳で睨み付ける。どちらかというと、大沢に逆らうのが怖いのだろう。雅善の視線に一瞬はたじろぐものの、必死の形相でもがく雅善を押さえつけている。
「侘びを入れるなら今のうちだぜ?」
 大沢の上履きが、雅善の股間の上に乗せられた。
 脅しを掛けるように軽く力のこもる足先に、大沢が何をするつもりなのか悟って、さすがに雅善も血の気が失せる。それを知って、大沢がニヤリと意地の悪い笑みを見せた。
「どうしたよ? 怖くて声も出ないか?」
 見下ろす大沢の醜悪な顔に、ツバを吐き掛けてやりたい衝動が襲ったが、それが叶う体勢ではない。雅善は大沢を睨みつけながらギリギリと歯を食いしばって、こみ上がる怒りを耐えた。
「なんだよその目は、ムカツクな。いつまで気取ってるつもりだよ?」
 何とか言えよと促されて、雅善は怒りに任せて言い募る。
「お山の大将気取っとるんは自分の方やろ、大沢。そないにでかい図体しとるくせに、タイマン張ることも出来ん弱虫や。侘びなんぞ入れる必要あらへんわ」
「なんだとっ」
「うあっっ!」
 股間を踏みにじられ、雅善の口から苦しげな声が漏れた。可哀想という女子の囁きに、羞恥で身体が熱くなる。
 もしも予測と違わず大沢が『電気アンマ』を仕掛けてくるとしたら、クラス中に醜態を晒してしまうだろう。掛けられたことも、掛けたことも、ないわけじゃない。ただ、ふざけてやりあった経験しか持たない雅善は、内心恐怖でいっぱいだった。
 この大沢相手に許してくれなんて、絶対言いたくない。かといって、終業直後でほぼクラス全員が見守る中、痴態を晒すのだって嫌だ。
 大沢に足を抱えられるのを目の端で捕らえながら、雅善は覚悟を決めてギュッと唇を噛み締めた。
「ぐぅ……あああぁぁっ」
 振動する大沢の足に、噛み締めた唇を割って、雅善の悲鳴が漏れる。床へと押さえつけられた両腕を力の限りバタつかせて身をよじろうとする雅善の額には、いくつもの汗の玉が浮かんでいた。
「おいっ、その辺にしておけ、剛士」
 遠くで誰かの声がして、股間への刺激が止まる。大沢の名前がタケシなのだと、初めて知った。
「何やってんだよ、お前。俺はそんなことしろなんて一言だって言ってないだろ?」
「だけどよ、ビリー」
「いいからやめろ」
 誰かが近づいてくる足音と、それに伴い下ろされる両足と開放される両腕。
「大丈夫か?」
 ムクリと身体を起こした雅善に手を差し出したのは、見たことのない顔をしている。先ほど大沢がビリーと呼んでいたが、黒い髪と黒い瞳を持つこの男の本名ではないだろう。
「誰や、アンタ」
「隣のクラスの、河東美里。名前を音読みしてビリーって呼ばれてる」
 ふーん、と気のない返事を返して、雅善は美里の手を借りずに立ち上がった。
「ほいで、自分、首謀者なん?」
「違う」
「ま、ええけど。止めてくれた礼だけは言うとくわ。おおきに」
 雅善は身体についた埃を軽く払うと、床に投げ出していたカバンを拾って何事もなかったかのように教室の出口へ向かって歩いていく。
「待てよ、ガイ!」
 その背に美里の声が掛かって、雅善は仕方なさそうに振り向いた。
「初対面の人間に、名前呼び捨てされるいわれはないんやけど?」
「お前も俺を、ビリーなりヨシノリなり、好きに呼べよ」
「そういう問題とちゃうやろ」
「そういう問題だよ。お前と友達になりたいんだ、ガイ」
「は?」
「大沢から話を聞いて、興味を持った。大沢には、放課後一緒に遊ぼうと誘って貰うつもりだっただけなんだ」
「そんなん一言かて言われてへんけど?」
「話を聞こうともせず睨みつけてくるからだろ!」
 口を挟んだのは、当然大沢だ。雅善は肩を竦めて見せる。
「それで、ガイ。俺達と一緒に遊びに行かないか?」
「無理や」
「なんだとっ!? 折角誘ってやってんのに、なんなんだよ、お前の態度はよっ!」
「騒ぐなよ、剛士。理由くらい、聞かせて貰えるんだろ?」
 大沢を制し、ニコリと微笑みすら浮かべながら尋ねてくる美里に、雅善は小さなため息を一つ吐き出した。
「ウチ、母子家庭やねん。仕事行っとるオカンに代わって、ワイが家事やっとんのや。一緒に遊んどる時間なんてあれへん」
 同情なんていらない。
 雅善はざわめくクラスメイト達に背を向けて、今度こそ教室を後にした。

 
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サーカス8話 調教再開

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 二度と逃げ出せないような、声の漏れない防音設備の整った部屋を用意して欲しい。その要求に、オーナーは簡単に応じてくれた。
 ビリーはもちろん、ガイに逃げ出す意思がないこともわかっている。それでもそれを求めたのは、セージの目から逃れたいからだった。
 ガイが今後の調教に激しく抵抗する可能性も高かったし、あまりに騒がれては、さして壁の厚くないビリーの部屋ではやはり都合が悪い。ビリーはガイを、新しく用意された部屋へと連れ出した。
「ここが、お前の新しい部屋だ」
「ワイの、部屋……」
 見上げる視線が、さすがに不安で揺れている。それはそうだろう。薄暗い石造りの部屋の中にあるのは、小さな机と簡素な椅子。壁の一部には、何本もの鎖がぶら下がっているのが見える。
 ベッドは当然用意されていないが、カーペットなどという洒落たもののないこの部屋の床に布団を敷くのでは、夜は相当冷え込みそうだった。
 どちらかというと、館の部屋に似ている。窓からさす明かりがある分、多少はましと言えるだろうか。
「残りの調教は、ここでする。お前がどんなに泣いても喚いても、声が外に漏れる心配はないから安心するんだな」
 血の気が失せた表情で、それでもガイは頷いて見せた。
「わかった。ほいで、ワイは、何をしたらええの?」
 返す言葉は、とうに覚悟はできていたとでも言うように、サラリと零れ落ちてくる。こういうところが、セージはもちろんの事、ビリーすら心揺すられる要因となるのだろう。潔くて、頭がいい。
「まずは、自分で身体の中を洗って来い。自分一人で、抱かれるための準備が出来るようになるんだ」
「自分、で……」
「そうだ。やり方はわかっているだろう?」
「ほな、行ってくる」
 ガイはホッと息をつくと、部屋の隅に造られたシャワールームへと足を向けた。
 お前はホント、物わかりが良くて助かるよ。掛けようかと思った声を、ビリーはなんとか飲み込んで、部屋に唯一の椅子に腰掛けた。
 あの日、ガイが体内に注入された薬を洗い流す行為を、ひたすら嫌がって暴れた理由。身体を無理矢理に拓かれる痛みに耐えることは出来ても、排泄を強いる屈辱的な行為で感じてしまう自分を、ビリーには知られたくなかったのだろう。
 あの時ビリーは薬のせいだと思ったが、それだけではなかったことを、館でのガイの様子を問い合わせて知った。あまりの嫌がりように、確かめないわけにはいかなかったのだ。
 開放感のもたらす快感。苦痛だけの日々の中、ガイの身体がガイの意思に反して、それを身につけたのだと言うことは容易に想像できる。けれど、さしておかしな反応ではないのだと言って聞かせるよりも、ビリーは気付かなかった振りをする道を選んだ。
 ただガイが、自分自身が感じると言う行為全てに嫌悪を示すとしたら……
 それはガイが準備を終えて戻ってきたときに明らかになるだろう。たとえ泣かれたとしても、調教の手を緩めるつもりも、そんなものに絆されない覚悟も決めたビリーだったが、やはり出来ることならあの日のような涙は見たくないと願ってしまう。
 ビリーはジッと、シャワールームの扉を見つめ続けていた。
 
 
 シャワールームから出てきたガイを壁際へと呼んだビリーは、まずはその首に首輪を嵌めた。
「ペットらしくていいだろう?」
 お前の態度次第では、鎖に繋がれた生活をさせる。と脅しをかけながら、ビリーは続いてガイの両手首に皮製の手枷を巻き付けた。そうしてから、壁から下がる鎖を繋いで、かかとが少し浮く程度に吊り下げる。
「何を、する気やの……?」
 困惑気味のガイに、ビリーは小さく笑って見せる。
「そんなに脅えなくていい。おとなしくしていれば、痛いことは何もしない。ただ、激しく動かれると、俺が疲れるからな」
 痛い思いをさせないというのは、約束してやれる。それが、ガイにとって救いになるとは限らないが。それでもガイはビリーの言葉を信じたようで、ほんの少し微笑み返しながら。
「ワイのこと、抱くわけとちゃうの?」
 自分へと向けられた笑顔にも、その口から吐き出された言葉にも、ビリーは軽い衝撃を覚えた。
「抱かれたいのか?」
 反対に問い返す。問い返されるとは思っていなかったのか、ガイは考えるように口を噤む。
「まぁ、今抱いたとしても、お前は痛みくらいしか感じないだろうからな」
 答えを待たずにそう告げたビリーは、ガイの左足にも同じように拘束用の皮ベルトを取りつけた。鎖を繋いで持ち上げれば、ガイは右の足先だけが身体を支える、心許ない姿勢となる。
 ビリーの前で裸体を晒すことにはさすがに慣れてしまったガイも、恥ずかしそうに頬を染めた。それでも、ビリーの次の行動を待つように、口を閉ざしている。そうして強制的に開かせた足の間に、ビリーは潤滑剤を垂らした右手を差し込んだ。
「ビリー!?」
 さすがに慌てたような声が上がる。
「酷くはしないと言っただろう? イイ思いがしたかったら、身体の力を抜いておけ」
 声を掛けながら、ゆっくりと指を一本埋め込んだ。潤滑剤の助けを借りて入り込む指に、ガイの肌が粟立っていく。
「ああぁ……っ!」
 堪え切れずに零れる声から甘さを引き出すように、ビリーは慎重にガイの中を探る。それにはさして時間は必要なかった。
「イヤ、ぁ……」
 苦しげな吐息とあふれ落ちる甘い声。いやいやと頭をふる仕草によって、額に掛かる前髪が揺れている。この状況では、そんな些細な髪の動きにすら快感を誘発されるようで、ガイの体は小刻みに震え、彼の体内に沈む人差し指を締めつけた。
「こういう時は『イヤ』じゃなくて『イイ』だ。自分の体が本当に嫌がっているのか、喜んでいるのか、わからなくはないだろう?」
 まだ、追いつめるには早い。強い刺激になりすぎないようにと注意しながら、優しく。熱く絡みついて来る、ガイの体の奥を探る指先をそっと動かした。
「はぁあ、ああァ…」
 歓喜の声に混じって、ジャラジャラと金属の擦れる音が混じる。与え続けた快楽によって、唯一の支えである右足の膝もがくがくと小刻みに震えていた。
 与えられることに慣れていない身体に、途切れることのない快楽を与え続ける。それもまた、一種の責め苦であることはわかっている。それでも、ガイにはこれを、快楽として認識してもらわなければならなかった。
「まだ、わからないか?」
 ガイにならこの一言で、要求されていることがなんなのかわかるだろう。もちろん、ビリーが望む言葉を口にするまで、この責め苦が続くのだと言うことも。
「あ、あぁん……ん、イ、イ……」
 小さな刺激を与えれば、いくぶん声を落とした甘い吐息。その後、恥ずかしそうに頬を赤く染めて、唇を噛み締めた。
「イかせて欲しいか?」
 彼の体の限界を感じて、優しく問う。
「………………イかせて」
 しばらく逡巡した後の小さな呟き。やはりこれも、言えなければ終わらないのだと理解しているのだろう。
「よく言えたな。ご褒美に、気が遠くなるほどイイ思いをさせてやろう」
 ビリーは言いながら、張り詰めた欲望に唇を寄せた。上目づかいに様子をうかがえば、驚いたように目を見張るのが見える。
「や、イヤゃ、ぁ、ああ…ビリー!! やめっ、ビリー!」
 口の中に含んだ途端に、激しい抗議の声があがり、金属の擦れ合う音が大きく響いた。さすがにこれは、ガイの中の予測を大きく超える行為だったらしい。
 そんな抵抗にかまうことなく吸い上げる。埋めたままの指先で少し強めの刺激を与えれば、一際大きな嬌声を響かせてガイの身体が痙攣し、案の定そのまま意識を手放してしまった。
 首輪以外の拘束具を取り外してやったビリーは、そっと布団の上へとガイを運び降ろす。疲れを滲ませながら目を閉じるガイの、額に掛かる髪をそっと掻き上げる。
 何度も優しく髪を梳いてやってから、最後に軽いキスを一つ。涙の流れた後を残す頬へと落として、ビリーは部屋から出て行った。

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