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9章 仲直りセックスをしよう
【川瀬家のリビング】
食後のお茶を飲みながら意を決して話し出す。
山瀬:あのね、川瀬くん
:ちょっと確かめたいことがあるんだけど
川瀬:はい、なんですか
山瀬:俺のこと、飽きちゃった?
川瀬:は?
:なんですそれ
山瀬:最近、俺に素っ気ないの
:自覚ある?
川瀬:あー……それは
山瀬:それって俺に飽きたせいじゃないの?
川瀬:え、いや、違いますよ!
山瀬:でもさ、この前
:ランチのお店が同じになった時
:最近はトレーニング中に
:辛い顔見せなくなったって言ってただろ
川瀬:ちょ、えっ、いや
山瀬:川瀬くん好みの顔しなくなっちゃったから
:冷たくして俺を落ち込ませようとしてるなら
:間違いなく成功はしてるけど
:そういうのはさすがに辛すぎるよ
川瀬:違いますって
山瀬:じゃあどんな理由で素っ気ないの?
川瀬:それは……
山瀬:昨日、川瀬くんに俺が言われたことだけど
:言ってくれなきゃわからないよ?
:直接話したかったから昨日は濁したけど
:俺はちゃんと話したよ
:それに、本当に飽きたわけじゃなくても
:今みたいな態度が続くなら
:俺はもう、ジム、辞めようと思ってる
川瀬:待って下さい!
:本当に違いますから
:ただその、ちょっと嫉妬してたと言うか
山瀬:嫉妬?
:誰に?
川瀬:それは山瀬さんの部下たちに、です
山瀬:えっと、一緒にランチしてた子たちのこと?
川瀬:そうです
:凄い慕われてましたよね
:隣りに座ってた男性にはお腹揉まれて笑ってたし
:それでつい、カッとなって
:大人げないことをしました
山瀬:大人げないこと?
川瀬:話に割って入ってジムに勧誘したでしょう
:あれ、山瀬さんが楽しそうにしてるの
:邪魔したかっただけなんです
:その、すみません
山瀬:え、あ、いや
:それは別に謝らなくていいけど
:というか知人の知人に営業掛けるの
:普通のことだと思ってたから
:まさか嫉妬とか思ってなくて
:(あの不自然な笑顔)
:(やっぱり営業スマイルじゃなかったんだ)
川瀬:その後の素っ気無い態度も
:その、意識して気持ち抑えてないと
:嫉妬で何するかわからなくて
:山瀬さんを傷つけたかったわけじゃないです
:落ち込ませてすみません
山瀬:よ、良かったぁ
:(ただの嫉妬とか拍子抜けだけど)
:(こんななら)
:(もっと早く聞けばよかった)
川瀬:良かった?
山瀬:だって飽きられたんだと思ってたから
:ね、本当に俺が辛い顔見せなくなったこと
:つまらないとか思ってない?
川瀬:思ってないです
:むしろそんな顔させないようにしてるの俺です
山瀬:え?どういうこと?
川瀬:ギリギリ見極めるの得意だって知ってますよね?
:効果下がる分は俺の家でカバーすればいいかと思って
:すみません
:気づいてるかと思ってました
山瀬:気づいてなかった
:てかなんで?
川瀬:そんなの、苦しそうな顔見たら
:その後気持ちよくイカされて蕩けるところまで
:見たくなるからに決まってます
山瀬:そんな自信満々に……
川瀬:その分は家で見せて貰えるから
:職場では危ない橋を渡らないだけです
山瀬:そ、そっか
:(オンオフ切り替え苦手なタイプかぁ)
:(嫉妬で何するかわからないってのも)
:(トレーニング中だろうと関係なく)
:(手を出しそうだったってことか)
:あ、あともう一つ、確認したいんだけど
川瀬:はい
山瀬:俺たちって、恋人?
:恋人って思っててもいいの?
川瀬:え、違うんですか?
山瀬:いやほら、好きって言ったし
:好きって言ってもらったけど
:デートしたこともないし
川瀬:あの、今こうして山瀬さんが俺んち居るのを
:お家デートって言うんじゃないんですか?
山瀬:あ、あー、そういう認識か
:いやほらそういうのもさ
:今初めて知ったから
川瀬:なるほど
:じゃあ改めて言っておきます
:俺もう、山瀬さんのこと
:手放せる気がしてないです
山瀬:えっ?
川瀬:俺の性癖ごと受け入れてくれて
:そんな俺を好きって言ってくれる相手
:手放せるはずないでしょう
:これから先もずっと
:俺の恋人で居て下さい
山瀬:本当に?
川瀬:本気です
山瀬:ありがと、嬉しい
:じゃあ、末永くよろしくお願いします
川瀬:こちらこそよろしくお願いします
互いにペコリと頭を下げた。
山瀬:ということで
:この後はぜひ
:仲直りのセックスがしたいな
川瀬:仲直りのセックス、ですか?
山瀬:冷たくされて悲しかったから
:川瀬くんが俺を大好きってわかるような
:そんなセックスをしてよ
川瀬:ああ、なるほど
山瀬:してくれる?
川瀬:任せて下さい、と言いたいところなんですが
:ただちょっと色々感情のセーブが怪しいと言うか
:ずっと嫉妬を抑えてた所に
:末永くよろしくだの仲直りセックスだの聞いて
:これ以上自分を抑えてられる自信がないです
山瀬:よくわからないんだけど
:性癖の話ならしたいことしていいよ?
川瀬:性癖もありますが
:体力的な話ですかね
:端的に言うと
:今抱いたら抱き潰しそうです
山瀬:な、なるほど
:(毎回こっちが先にへばっちゃうし)
:(確かにいつもかなり余力ありそうだもんなぁ)
:って、それ聞いて
:じゃあ今日はセックスするのやめよう
:とはならないよね?
川瀬:いや少し期間をあければ
:多少は気持ちが落ち着くかと
山瀬:俺は明日休みだし
:抱き潰してもいいからしよう
:これから先もずっと俺を手放さないなら
:俺がそれを思い知るような
:そんなセックスをしてよ
川瀬:それなら任せて下さい!
【2時間後】
正常位で抱かれている腹の上は山瀬が吐き出したものでドロドロになっている。
山瀬:ぁあっ、あっ、も
川瀬:またイキそうですか?
山瀬:ん、ぁ、イク、また、イッちゃう
川瀬:いいですよ
:何度だってイッて下さい
山瀬:うぁ、あ、ダメっ弄るのダメっ
川瀬:どうしてです?
:おちんちん弄ったほうがイキやすいでしょ?
山瀬:あぅ、も、出ない、でな、からぁ
川瀬:お尻だけでイキたい?
山瀬:ん、おしり、おしり気持ちぃから
川瀬:そうですね
:そろそろドライも決めれそうですもんね
:じゃあそれは後で練習しましょう
山瀬:あ、とで……?
川瀬:白いのはもう出なくても
:潮なら吹けるんじゃないですか?
山瀬:そ、なの、むりぃ
川瀬:無理じゃないですって
:さっき一度できたじゃないですか
山瀬:ぁ、あぁ、ゃっ、ダメっ
川瀬:ね、正志さんが可愛く潮吹きするところ
:もっかい見せて下さい
山瀬:んぁあああっっ
強い快感に脳が焼け、制御できない体がビクビクと跳ねる。
下腹部からプシャッと水の跳ねる音がした。
川瀬:ああ、最高に可愛かったですよ
:正志さん、大好きです
うっとりと甘やかな声に胸の奥が喜びで疼く。
苦しさはあるが、川瀬の想いの大きさを感じるようで嬉しさが勝ってしまう。
山瀬:ぅ、ぁ、おれ、も、すきぃ
川瀬:意識飛んで戻ってこれなくなるまで
:まだまだいっぱい
:恥ずかしくて苦しくて気持ちいいこと
:してあげますからね
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