竜人はご飯だったはずなのに22

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 スリットは彼の性器を収めている袋であって、人間の女性の膣とは全く違う。自分が突っ込む側でのアナルセックス経験はないが、筒状の直腸はやはり膣に近いはずだし、自分の体感からしてもそうだろうなと思う。
 つまり何が言いたいかというと、スリットは射精を促すように、グニグニとペニスを締め付けてはくれないってことだ。ただ、ヌルヌルな粘液で満たされた中で、彼のペニスと自分のペニスが触れ合い擦れる刺激は悪くなかった。
「ぁ、う、うぁっ、ぁあっ」
 腰を突き入れるたびに、自分よりも体の大きな竜人が、戸惑いの滲む甘えたような声をあふれさせているのもたまらない。
「は、っはぁ、どうよ。痛いとか、しんどいとか、あるか?」
「それは、大丈夫そう、だ」
「ん、なら、もーちょい動く。やな感じしたら、教えろよ」
 単調な突き入れを止めて、どうすれば相手がもっと気持ちよくなれるかを探るように、腰を揺らしてペニスで中をかき回した。
「んぁっ」
 指を突っ込んで弄った時に、反応が良かった場所をペニスの先で狙って突いてみれば、思わずと言った様子の高めの声が漏れ落ちる。
「やっぱここ、か」
 スリット内の彼のペニスは、発情時に比べれば十分に小さいのだろうけれど、それなりに太さも大きさも硬さも保持している。
 実のところ、コツさえ掴めば強引にスリットから剥き出すことも可能だし、そうやって確かめた平時の彼のペニスは、人基準ならやや小ぶりかも程度の立派さがある。その状態を維持して貰えれば、それで尻穴を犯してもらうことも可能かな、なんてことを考えてしまった程度に魅力的だったけれど、さすがに提案したりはしなかった。
 まぁ、どれくらい維持できるのか試すみたいに、維持できなくなるまででいいからしゃぶらせて、っていう提案はしたけれど。結果、繋がる前に相当焦れきってなきゃ、その時間でイクのは無理だなって思ったから、尻穴で扱かせてなんてことは言わずに済んだってだけなんだけど。
「ぁあっっ」
 いくつもある段差の、一番付け根に近いところへペニスの先を押し当て、グッグと何度か押し上げたあと、ずりりとその段差を捲るように一つ上の窪みへペニスを滑らせてやった。
「……ぁあっ……あああっっ」
 段差の下部分が敏感で、ずりっと段差を捲られるのが、かなり弱いらしい。しかも感度はペニスの先端に近づくほど高くなる。そうやって段差を捲るたびに、堪えきれない嬌声が溢れてくる。指で弄るより、ずっと強く押し付け擦り上げている自覚はあるから、甘く吐息をこぼす程度じゃ収まらないんだろう。
 何かに耐えるように、脇に投げ出されている手がシーツをキツく握りしめていた。
「ツライ?」
「いい」
 多分、大丈夫という意味だろう。
「善いのか? きもちぃの? まだダイジョブ? もっとして、いい?」
 コクコクと頭が縦に揺れたけれど、どれに対する肯定かを確認するほど意地悪くはない。
 一度少し腰を引いて、また根本に近い部分から順に、段差を抉るように刺激してやる。先端まで到着したら、もう一度根本から。そうやって何度も自分のペニスを使って、相手のペニスを可愛がってやる。
 相手は何かに耐え続けながらも甘く啼き続けていて、もうやめてくれとは一切言わなかった。けれど、キモチイイからもっともっと続けて、という様子ではないのもわかっている。
 自分自身のペニスも気持ちはいいが、射精しそうだという感覚はやはり起こっていない。繁殖期ではなく薬も使用していない相手だって、当然射精はしないだろう。
 こちらの体力が尽きるまで、もしくは相手が刺激に耐えきれなくなるまで。やはりそれが終わりの目安だろうか?
 結構アレコレ指でも舌でも弄り回したけれど、自分が尻穴で絶頂を極めるように、彼がスリットで絶頂を極めたことはない。強い刺激にいつも以上に乱れた姿を見せてくれているけれど、だからって彼自身が全く未知の絶頂へ、連れていってやれるとは思えない。もちろん、いつかそうなればと思う気持ちはあるけれど。
 だとしたら、自分自身がイクことを目指すほうが、まだ可能性がありそうだと思った。間違いなく精液なんて出ないけど、大昔、射精を覚えてバカみたいにオナニーしまくっていた頃、白いものなんてもう出ないってほど出しまくった後で、精液を出さずにイッたような記憶がおぼろげにある。さすがにあれはやりすぎだったが、あんな感じで、射精しなくても絶頂に到れるんじゃないだろうか。
「なぁ、俺が気持ちぃように、動いてみて、いいか?」
「ぁあ……もちろん、だ」
 どこかホッとした様子を見せるから、やっぱり相当キツかったんじゃないかと思って苦笑する。
「じゃ、お言葉に甘えて。けど、止めてくれってときは、ちゃんと言えよ」
 わかってると返った言葉の信憑性はやっぱり薄そうだと思ったけれど、取り敢えず、相手を刺激する動きから、自分自身の気持ち良さを探っていく動きに変えた。

続きました→

 
 
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竜人はご飯だったはずなのに21

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 彼のスリットにペニスを突き立て腰を振る自分や、それに善がり喘ぐ彼の姿を想像すれば、期待はますます膨らんでいく。彼の舌が巻き付く自身のペニスも膨らんで、直接受け取る快感と、視覚から受ける刺激への興奮と、見事に勃起しているペニスへの感動と、自分もまた雄であることの自信と、行為への期待と、胸の中に一度に色々なものが湧き出てくるから、なんだか溺れてしまいそうな気分だった。
「も、いいだろ。早くお前に、突っ込みてぇ」
 喘ぐような訴えに、ようやく彼が頭を上げる。興奮しきった顔をしている相手をジッと見つめてやれば、恥ずかしそうに顔を背けてから、おずおずと体を背後へ倒していく。追いかけるように覆いかぶさり、ちゅっと音を立てて口先に一度触れた後は、すぐに頭を下ろしてスリット部へ吸い付いた。
「んぁ、っ」
 ビクリと体を跳ねさせて、嫌がるように腹をよじる。
「何? 土壇場で、怖くなった?」
 前回は反応したと言っても勃ち上がりかけた程度だったから、相手がこちらの勃起しきったペニスを見るのは初めてだ。体格相応にデカイ自覚はあるが、けれどそれも人としてならであって、自分より体格も良ければペニスだってデカイ相手が怯むほどではないはずなのだけれど。ただ、いくら元々そのつもりでいたとしても、彼が他の雄の欲情したペニスを受け入れた経験がないのも事実だった。
「今更やっぱなしは無理だぞ。けど、優しくする努力は、する」
 初めてだもんな。優しくしてやらないとだよな。そんな気持ちで、これから自分を受け入れてくれる予定の場所を、愛しさを込めてそっと撫でた。
 まぁ、こっちだって竜人のスリットに突っ込むなんて経験は初めてなのだけれど。でも期待と興奮に任せきって、乱暴に突っ込みかき回すような真似をしていいわけがない。少しだけ冷静さを取り戻せたようでホッとする。
 なのに。
「違う。それはいい、から、早く、入れてくれ」
 萎えてしまう前に、なんて続いた言葉に、そっちの心配かよと苦笑を噛み殺す羽目になった。
「んな簡単に萎えてたまるか」
「しかし、興奮が覚めてしまったら」
「だからそう簡単に覚めねぇよって。けどまぁ、心配なら、可愛く啼いとけ」
「かわい、……く?」
「そうそう。俺がお前に舐められてる時みたいに、もっと素直に気持ちぃって喘げよってこと」
 意味がわからないと言いたげだった相手にそう告げて、もう一度スリット部へ顔を寄せる。手早く舐め濡らして、軽く解したら突っ込んでやれと思っていた気持ちを脇へ放って、いつも以上に執拗に舐め啜って、数本の指をまとめて突っ込みかき回してやった。
 スリットの中の粘液を掻き出して、甘酸っぱいそれをジュルジュルと音を立てて吸いあげる。指先に触れる、袋の中に収まっている彼のペニスを撫で擦る。
「ぁ、あっ、ぁあ、気持ちが、いいっ」
 甘い吐息を零すことは多くても、はっきり気持ちが良いなんて言ってくれたことはなかった。ただ、気持ちが良いと言ってくれと求めたこともなかった。
 こちらが萎えないようにと必死なのかもしれないが、言われた通りに気持ちが良いと零す素直さが、可愛いとも愛しいとも思う。
「なぁ、想像してみ。ここに俺の勃起ちんこ突っ込まれて、これが俺のにゴリゴリぬるぬる擦られるとこ」
「ぁあ、ああっ」
「どうよ。一緒に気持ちよくなれそ?」
「ぁ、なる。なれる、からっ」
 再度早くと急かされて、突っ込んでいた指を引き抜いた。ドロドロに濡れたその手で、数度自分のペニスを扱く。もちろん、少しも萎えてなんかいない。それどころかさっき以上に張り詰めている。
「な、こっち見て」
 呼びかけて、相手の目に手の中の勃起ペニスを見せつけた。
「ちっとも萎えてないの、わかるか?」
「……ああ」
 ゴクリと相手の喉が鳴る。はっきりと期待の滲んだ顔に、満足気に笑ってしまうのを自覚する。
「これがお前の中入るとこ、しっかり見てて」
 言いながら、相手のスリットにペニスの先をゆっくりと押し付けていく。
「ぁ……ぁあ……」
 緩んだスリットがくぷりと中の粘液を溢れさせながら、ぬぷぬぷと亀頭を飲み込むのに合わせ、戸惑いと歓喜とを混ぜたような声が相手の口から細く漏れ出ていた。

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竜人はご飯だったはずなのに20

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 四つ這いになり尻を突き出す格好で、人型の彼によって十分解された後、竜人の姿となった彼の舌で、更に丁寧に舐め回されたアナルを晒している。
「くれぐれも動くなよ」
「わか、ってる」
 忠告を受けて頷けば、再度彼の舌が穴に触れ、それがゆっくりと奥を目指して差し込まれていく。
「んぁあっ」
 快感に腰が震え、もっともっとと腰を揺すってせがみたくなるのをどうにか耐えれば、それはゆっくりゆっくり、今まではペニス以外決して入り込んでこなかった奥まで穿ってくる。
「ぁ、ああ、……あああ」
 彼の手でぐっと広げられている尻タブの合間、彼の鼻先が潜り込む。今まで頑なにこちらの肌には触れずに居た彼の顔が、尻の谷間に押し付けられている。肌に、彼の皮膚を感じている。
 その感触に、ぞわぞわと背を走ったのは、もちろん快感だけじゃない。
「ぁ、ふか、い……凄っ、うれし、ぃ」
 気持ちぃ嬉しぃと何度も零せば、笑うような息が漏れたのがわかった。さすがにこの状態では言葉による会話は成立しないが、気配と舌の動きで、彼もまた喜び安堵しているはわかる。
 随分と満足気に、尻穴の奥深くを穿つ舌をうごめかす。ここだろと、奥にある善い場所を思い出させるように、舌先がその場所をくじる。
 ペニスに突かれるのとはやはり違う。竜人の長い舌に、体の奥深くを、舐められている。
 それはあの日、人とは確かに違う竜人のペニスを、体の中に意識した時の衝撃に似ていた。背徳感と興奮が膨らみ混ざって、凄まじいまでの快感を生み出している。
「ひぃいい、いいきもちぃ、やばぃいい、いい」
 膝も腰もガクガクと揺れてしまうのを抑えられない。ああ、まずい。こんなに気持ちが良いのに、彼の硬い皮膚と擦れて危険だと思われたら、終わりにされてしまう。
「やっ、や、やめない、でっ」
 もっとして。終わらないで。このままイかせて。
 半泣きでの止めないでという訴えに、尻タブを割り開くように掴む彼の手が少しばかり動いて、腰を支えるような力がこもった。勝手に揺れてしまう腰を、崩れないように支えながら、同時に大きく動いてしまわないように押さえつけているようだ。
 どうやらこのままイカせてくれる気があるらしく、舌の動きも激しくなっていく。
「ぁあっ、ぁああっ、いいっ、いいっっ」
 すすり泣きながら、与えられる刺激をめいっぱい受け取って喘ぎ、絶頂へと駆け上った。
「ぁあああっっ」
 目の裏に光が弾けて、体がふわりと浮くような感覚と、多幸感。尻穴がキュウキュウと収縮し、彼の舌を締め付けているのがわかる。
 なんて、キモチガイイ。
 けれどその緩やかな快感に揺蕩っていられたのは、僅かな時間だけだった。
「ん、ぁっ、待っ」
 ゼイゼイと荒い息を吐く中、少し慌てた様子で彼の舌が抜け出ていくから、こちらの体も驚き跳ねる。そんな体を軽々くるりと反転させた相手は、一瞬息を呑んだ後、今度はその長い舌をこちらのペニスに巻きつけてくる。
「あ、えっ……嘘っ」
 ペニスが反応していた。それを更に育てようと、彼が必死に舌を使って擦りあげている。
 きっと前回、滑りが足りないのと興奮が足りないのとで、自分で弄るのをあっさり止めてしまったからだろう。そういえばあの時も、彼は舐めるのはどうかという提案をしてきていた。
「もーちょいゆっくり、見せつけるみたいに、舐めてみて」
 そっちのが興奮しそうと言えば、小さく頷いたあとで、舌の動きが緩くなった。
 軽く上体を起こして、今度はこちらが息を呑みながら、自身の下腹部をジッと見つめる。それに気付いた相手の、チラリと視線を向けてくる上目遣いの顔がなんともいやらしい。
 彼の興奮の大部分は、また勃起した事そのものへのものだろう。けれど、勃起したら彼のスリットに突っ込んでいいという約束が、それ以外の感情を探そうとする。
 スリットにペニスを差し込まれ、何度も突き入れかき回されたくて、必死にペニスを育てようとしているのだと、錯覚したくなる。期待したくなる。
 そんな期待に、ドクリとペニスが脈打つのを感じた。

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竜人はご飯だったはずなのに19

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 たしかあの時は、世話係の彼の権限ではどこまで話していいかわからないというのと、人である自分が彼らの繁殖について知るのは良くないと思うと言われたんだった。さて、こちらの彼はどういう判断をするんだろう?
「なぁ、お前らって好きな相手と繁殖期が揃わなかった場合って、どうすんの? 繁殖行為も仕事の一つってのは聞いたけど、好きとか関係なく繁殖期同士でセックスしてんの? それとも子供作れなくても、好きな相手とセックス楽しんだりする?」
 知っちゃいけないことなら言わなくてもいいけどと付け加えれば、相手は少し考えたあとで口を開く。
「仕事として行う子作りはもちろんある。繁殖期同士のものが顔を合わせて、合意に至れば子を作る。正確には、繁殖期が来た雌の目に叶えば、自分の子を成せる」
 圧倒的に雌の数が少ないんだと言った相手は、雌の竜人と戦ったことはないだろうと聞いてくる。言われてみれば確かに、雌の竜人なんて一度も見たことがない。
「彼女たちは大切に守られていて、子を産み育てるのが仕事で戦闘はしないんだ」
 仕事で行う繁殖の場合、自分の子を成せるとは言いつつ、その生まれてくる子供に会うことすら出来ないらしい。繁殖に関しては雄は種を提供するまでが仕事で、雌ともその繁殖期間だけの付き合いになるようだ。
「なら仕事じゃない子作りは? 夫婦で繁殖期揃わなかったらどうすんだよ」
「そもそも雌雄で夫婦という概念が、特別な階級のものにしか当てはならないんだが、そういった階級のものであれば例の薬を使って雄が雌の繁殖期に合わせて自身を発情させて対応する」
 人の世界とは繁殖のあり方が大きく違うのはわかっているから、理解できなくても仕方がないと彼は言う。
「えーと、じゃあ、その特別階級以外は、好きになった女口説いて結婚して一緒に暮らしたり、好きな女に自分の子を産んでもらって一緒に育てる、みたいなことは出来ないってこと?」
「そもそも特定の場所で守られ生活している彼女たちと、成人後に会話できるのなんて、繁殖期のお見合いくらいなんだが」
「マジか。てことは繁殖期に数少ない雌に選ばれなかった奴って、その性欲どうすんだよ」
 聞けば当然一人で処理すると返された。ただし幾つかの例外パターンもあるようで、一番多いのが別種族の雌との合意あるセックスで、その次が同族の雄相手の合意あるセックスで、数はかなり少ないが別種族の雄に相手をして貰うこともなくはないようだ。
 ごくごく稀に、相性が抜群に良い相手となら、別種族との間でも子が成せる場合もあるようだし、相手次第だけれど育児に関われる可能性も高くなる上に、ハーフの子はどういった力を持って生まれてくるか全く謎なところも大層魅力的らしく、常から別種族の雌と懇意になる機会を狙っている雄は多いらしい。
 ついでに言うなら、禁止されていて発覚すれば下手したら殺されるほどの罪になるのが、合意のない相手をむりやりに襲うことで、繁殖期の己の理性に自信がない奴らが閉じこもるための、専用施設まであるというのだから驚きだった。
 そして、好きな相手の発情を受け止めるのが嬉しい、というのは、同族の雄が相手を務める場合の話らしい。受け止める側は発情しているわけじゃないから、基本的には気持ちが良くなれるわけではないけれど、それでも好きな相手との行為は素晴らしいというのが定説だそうだ。
「基本的にはってことは、気持ちよくなれる場合もあんの?」
「雌雄での夫婦という形態は特別階級にしか存在しないと言ったが、雄同士で決まった相手と長年続けているペアはそこそこ居る。相性が良い相手と何度も行為を繰り返すと、発情して無くても気持ちよくなれるらしいとは聞いたことがあるが、ペアを組みたいような相手が居るわけでもなかったし、さすがにその詳細までは気にしたことがなかったんだが……」
 少し言いにくそうに言葉を切った相手は、受け入れる側が訓練すれば発情無く快感を受け取れるようになるのは事実だと、自分の体で実感していると言って、困惑と羞恥を混ぜたような顔をした。

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竜人はご飯だったはずなのに18

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 毎日それなりに忙しくしていても、たまに一日まるまるオフだという日がある。そんな日は当然、昼間から目一杯キモチガイイ行為に耽る。
 食事のセックスは夜から朝にかけてだったけれど、彼の寝室がこの部屋になってからは、夜遅くに行為をねだることはしなくなった。早く戻れた日に少しと、オフな日にたっぷりと。それでだいたい満足できる。
 長時間触れ合うときは、だいたい最初は人型だ。加減は覚えてもらったから、元の姿だってそうそう傷つくことはないのだけれど、こちらが竜人の姿で触れられるのを好むように、相手が人型で触れ合うのが好きだと言うので、相手がある程度満足行くまでは人の彼に触れられる。
 鋭い爪を持つ竜人の指をアナルに突っ込むなんて真似はさすがに出来ないが、人の指なら尻穴の中を色々イジれる、というのが相手にとってかなりポイントが高らしい。
 尻穴に味覚はないものの、やっぱり唾液を送り込まれる方が体が喜ぶのがわかるし、どうしたって指より舌で舐めて貰うほうが好きだけど、唾液という圧倒的な快楽物質なしに指だけでイカされるのも悪くはない。これは食事ではないと思い知るような、純粋な快感が嬉しい。互いに性器が勃たない状態での触れ合いだけれど、肌を触れ合わせて想いを通わせ気持ちよくなるこの行為は、間違いなくセックスだろと思う。
 それと最近は、人型の間に立場を変えて、相手のアナルを弄ってみたりもしている。指で弄られるだけで気持ちよくなれるのだから、もしかしたら、相手だって中を弄られる快感で絶頂を極められるようになるかもしれない。
 まぁ、魔法で人型になるというのが、どこまで同じになれるものなのかはわからないけれど。
 ただ、自分の体で気持ちが良いと感じることを、相手の体にも試しているうちに、少しずつ相手の体も変化しているようだった。しかもその変化はどちらかというと、竜人の姿のほうが顕著だった。
 人型のアナルは深く弄ってもなんとなく気持ちがいい程度らしいのに、竜人のスリットは随分と敏感になってしまって、指を突っ込んでかき回しても、舌を突っ込んで舐め回しても、感じ入って甘い吐息を零す。かといって湧き始めた快楽に身を委ねきることは出来ないようで、戸惑いの滲む恥ずかしげな様子がたまらなく自分の中に残る雄の部分を刺激する。
 彼を絶頂に連れていきたい。もっともっと気持ちよくさせたい。そして今後もし勃起機能が回復するなら、その時はこのスリットにペニスを差し込み、何度も突き入れかき回してやりたい。
 そんな欲求を漏らせば、相手はあっさり、当然そのつもりでいると返してきたから驚いた。でも言われてみれば納得する部分も多い。
 こちらはスライムに嬲られまくって体の機能を変えられているし、初めて彼に抱かれたときはとにかく飢えきって死を待つような状態だったから、男に抱かれるという行為を否応なく受け入れてきてしまった。けれど彼は違う。抵抗感がかなり強そうなのに、それでも拒むこと無く触れさせてくれるのが嬉しくて、でもなぜ許すのかはなんとなく聞けずにいた。
 だって仕事として仕方がなく受け入れてくれているだけだって知ってしまったら、やっぱりそれなりにショックを受けるだろうなって、わかっていたからだ。
「もしかして、いつか勃起した時には相手しろって、言われてたりする?」
 だから嫌々でも受け入れて弄らせてくれるのか、とまではやっぱり聞けない。
「強制はされていない。拒否権はある。ただ、現段階でお前に誰かを抱きたい衝動が起きた場合、相手は私かあの子の二択しかないからな」
「つまり、アイツにそんな相手を務めさせるのは可哀想、みたいな理由で、お前が抱かれる気でいる?」
「まさか。彼にだって拒否権はある。あの子は確かに初心だけれど、芯はしっかりしてるから、彼の意に沿わなければ応じないよ。まぁお前が本気で頼み込んだら、頷くとは思うがな」
 好きな相手の発情を受け止めるのは喜ばしいことだからと続いた言葉に、そういや似たようなことを聞いたことがあるなと思った。

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竜人はご飯だったはずなのに17

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 結果から言うと、プロポーズ云々はひとまず棚上げされてしまったものの、彼の寝室がこの部屋になった。つまり、一日の終りに彼は毎回この部屋を訪れ、同じベッドに入って眠っていくわけだ。
 それなりに忙しいのか、カーテンが閉められて随分経過してから戻ってくることも多かったし、何の連絡もなく一晩中姿を見せない日もなくはない。でもそういう時は謝ってくれるし、お詫びの名のもとに甘やかして構ってくれるから正直どうでもいい。というか、ほぼ毎日会えるってことが以前の生活と違いすぎて、たまに会えない日があるのなんてホントどうでもいい。
 もちろん、世話係の彼も相変わらずこの部屋には出入りしていて、朝と夜にカーテンの開閉と共に食事の液体を運んでくるし、日中のほとんどを彼と過ごす。口直しのキスは貰わなくなったし、誘惑しまくることもなくなったけれど、そんな自分の変化を、食事担当の彼と上手くいっているからだと言う理由で喜んでくれている。
 ただ、食事としてのセックスは、あれ以来一度もしていない。生きるためのエネルギーは朝晩の液体で補えたし、味の改良は着々と進んでいるし、口直しとしてではないキスをたくさん食事担当の彼が与えてくれるから、体の奥が疼きまくって精液を搾り取りたいって欲求が湧かなくなった。精神的な満足というのはやはり大事らしい。
 強い薬で体を発情させなければならないと知ってしまったし、そんな負担をかけてまでセックスで食事をする必要なんてない。というのも、大きな理由の一つだ。
 もの凄く正直に言ってしまえば、大きなペニスで奥を突かれることで得る快感はやっぱりあったし、結局一度きりになってしまった、竜人姿の彼の勃起ペニスへの未練もある。でも、あの日こちらが望んだとおりに、食事目的じゃないイヤラシイことを重ねるうちに、ペニスに貫かれなくたって十分気持ちよくイけるようになった。
 当初望んでいた以上の生活に激変して、こちらとしては大満足なのだけれど、少しだけ問題があるとすれば、あの日勃ちかけたペニスがあれ以降結局無反応という辺りだろうか。
 もちろん自分的にはどうだっていいんだけど、彼らがどうでも良くないらしいというか、人としての機能を取り戻させたがっているというか。多分、モンスターの餌食になって肉体改造までされてしまった人間たちを、もとの体に戻してまた人間界で生活できるようにしたいっぽい計画な気がしている。
 体の機能が完全に戻ったって、今更人間界へ戻ろうなんて欠片も思えないだろう。けれど、同じような目にあって元の生活に戻れるなら戻りたいってヤツのために、モルモットを続けるのは構わない。あんな目にあって精神が壊れること無く生き続けていること自体が、そうとう稀なケースで、自分自身が彼らにとって超貴重なサンプルだってのも、わかっているつもりだ。
 竜人本来の彼のペニスで絶頂した、という部分が引き金の可能性があるから、いずれ食事目的ではなくこちらの勃起を促す目的で、セックスをする日が来るかもしれない。ただ、今のところは様子見だそうだ。
 食事目的ではない彼との行為で、もっと深く感じるようになれば、反応する可能性があること。もしかしたらもっと効力の弱い低リスクな薬が出来るかもしれないこと。世話係の彼の繁殖期の周期が2年程度なこと。最悪10年待てば食事担当の彼の繁殖期が来ること。
 なんて聞かされて、長命種族ゆえののん気さってのは、やっぱりあるのかもしれないと思った。後、世話係の彼とのセックスが計画に組み込まれていたのは驚きだった。だったら先に、繁殖期中のそこらの竜人とセックスしてみるのが手っ取り早そうなのに。
 ただこれは、世話係の彼も食事担当の彼も揃って酷く言葉を濁すので、気づくのに時間がかかったけれど、つまりは雌ならまだしも雄の人間なんかとセックスできるわけねーだろ、と多くの竜人が思っているということだった。繁殖期であれば肉体は発情しているから、仕事として割り切って応じてくれる相手を探すことは可能かもしれないけれど、どう考えてもそんな事務的なセックスに感じて勃起するタイプじゃないからただの無駄だという判断は、多分正しい。
 さらってきた人間を開放しようという動きはそこそこあるものの、モンスターの餌食になって肉体改造までされた人間を、保護して生かして元の生活に戻れるようにしようなんて活動はかなり細々としたものらしいから、見つけてくれたのが彼らだった自分は、間違いなく相当運がいい。元々、保護した以上は最後まで責任持って世話してくれる気でいたらしいけれど、さすがにこんな関係になるとは思っていなかったと言った彼は、濃厚な唾液をたっぷり口内に流してくれた後で、でもこの生活も悪くはないと笑った。

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