一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた(目次)

二十歳になった従兄弟を連れて酒を飲みに行くことになったの続きです。
引き続きキャラの名前なし&視点変更なし。全16話。

「再度撮影兼ねて遊びに行き、可愛い年下の恋人を態度でも金銭面でも甘やかす攻めと、こんな優しい人が自分なんかとずっと付き合ってくれるはずないと思ってギクシャクする受け。そんな受けに甘えていいと説明してくれる攻め。恋が続くうちに一生懸命イチャイチャしようとする二人」というリクエストを頂いて書いた、本編から3週間後の初デート話です。
洗腸の手伝いは今回もしてますが描写はほぼなく、代わりに風呂場でのアニリングス描写がそこそこあります。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的描写が多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 あれから3週間
2話 久しぶり
3話 酒の力を借りて
4話 早々とチェックイン
5話 昼寝を終えて
6話 セックス抜きでも会いたい
7話 昼寝後にやりたかったこと
8話 そろそろ準備へ
9話 欲しいご褒美
10話 お礼のアニリングス(R-18)
11話 やっとキス(R-18)
12話 今更の緊張(R-18)
13話 前回とは違うこと(R-18)
14話 繋がる(R-18)
15話 余裕のない急ぎ足(R-18)
16話 ベッドでゴロゴロ

 
 
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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた16(終)

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 今日は深夜に開始した上に翌日仕事だった前回と違ってあれこれ余裕があるので、余韻を堪能して繋がりを解いた後も、即シャワーを浴びには行かずに、ベッドの上でゴロゴロイチャイチャしていた。
 そんな中、相手のお腹が派手に鳴ったのは、ちょっとお腹が減りましたと自己申告されたほぼ直後で、相手は少し恥ずかしそうにお腹を押さえている。
「ははっ、凄い音でたなぁ。無事に2回目セックス気持ちよく終えたら、安心して食欲戻った?」
「うっ……まぁ、多分、そうです」
「じゃあ、今から夕飯食べに出ようか」
 疲れ切ってる感じじゃないから今日はまだ動けるだろ? と問いながら確認した時刻はまだ20時をまわったくらいだった。
「行きます! 行きたいです。てか撮影の続きとか、します?」
「んー、それはまた今度でいいかな」
 何軒も回る都合で基本軽めのツマミと酒、という選択になりがちだし、しっかり夕飯を食べるには不向きな店も多い。安心したみたいだし、気分良くふわふわと酔っ払ってくれるってなら、もうちょっと飲ませてみたい気持ちはあるが。
 でもまぁがっつり夕飯が食べれそうな店にだって、大概アルコールメニューがあるものだ。今日はもう飲むの禁止、とでも言わない限り、こちらに合わせて一緒に酒を飲むだろう。
「お、俺のせいで、すみません」
「え、何が?」
「俺がてんぱって酔っ払ったせいで、今日の撮影中断になっちゃったから」
「それ、そんな気になるの?」
 何度否定しても繰り返すってことは、よほど気に掛かっているらしい。まぁこっちだって何度も繰り返し否定するだけなんだけど。
「え?」
「今日のはデートだし、お前が撮影同行でって言うからそうなっただけで、元々別にどこでも良かったっつうか、クズいこと言うならヤることヤれて俺的には今日のデートは既に充分成功してるんだけど。ってかその点、お前も割と同じじゃないの?」
 ヤりたい気持ちは自分のが強い、みたいに言ってたくらいだし。とからかうつもりで言ってやれば、再度すみませんとしょぼくれた声で謝られてしまった。可愛く照れてくれるかなと思っただけで、別に謝らせたくて言ったわけじゃなかったので少々焦る。というか、何を謝られているのかよくわからない。
「お前が謝るようなこと、なんもないはずなんだけどなぁ。てか自分ががっつり経験してきたことなのに、若者が持て余す性欲に気づいてあげれなくてごめんな。って、むしろ申し訳なく思ってるのは俺の方なんだけど」
 枯れてはいないが昔ほど性欲に振り回されていないのは事実だし、自分的にはそれがプラスに働いていると感じることが多いけれど、がっつかれるのを喜ぶ若い恋人には物足りなさもあるかもしれない。
「てわけで、一応まだヤル気はしっかり残ってるから安心してくれ」
「へ?」
「とりあえず一旦お腹満たしに行くけど、戻ってきたらまたヤルぞ。って言ってんだけど」
「えっ? ええ!?」
「いやお前、なんでそんな驚いてんの」
 まだ20時で明日は仕事も休みだって言うのに。
 さすがにこちらがイクのはあと1回くらいかなと思いはするが、相手のことはもう2回くらい搾り取ってやれないかと思ってたりもする。もちろん、もっとイケそうならそれ以上だっていい。
「だ、だって、今日のデートはもう充分成功してる、って」
「それ、動画撮影中断なんて気にするようなことじゃない、って部分がメインだぞ。まぁ既に充分成功してるから、何が何でもまだヤルぞ、とまでは思ってないし、お前の体の負担次第なとこもあるけど。てか体、2回目突っ込むのは無理かもな感じ?」
「え、いや……多分無理ではない、ですけど、えぇ……」
 なぜそんなに動揺しているのかわからなすぎる。
「突っ込まれるのしんどければまた手とか口とかで気持ちよくなってくれればいいから、無理なら無理って言っていいんだぞ?」
「あの、無理とかじゃなくて。だって今日、お互いにもう2回もイッてます、よね?」
 まだするんですか、みたいな驚きらしくて、逆になにかが腑に落ちる。
「あー……ちなみに、お前の一度のオナニー回数、最高で何回?」
「えっ? 一度の回数? ですか? えっ、一度の?」
「なるほど。一回出せばだいたい満足して終わりなタイプか」
 ちなみに、ヤりたい盛りだった頃は一度のオナニーで2・3回抜くのは当たり前だったし、1度のホテルインで最高7回射精した過去もある。なんて言ったらドン引きだろうか。
 いやもうホント、ある程度性欲が落ち着いてからのお付き合いで本当に良かった。夕飯食べた後にもう1回、に驚く相手では、過去の自分なんてすぐに「無理です」と言われてしまいそうだ。
 そしてもう一つ、なるほど、と思ったことがある。ヤりたいばかりのクズで振られる、に全く実感がなさそうなのも、きっと彼自身の性欲基準なせいだろう。
 こちらの性欲解消という意味では別にここで終わったって構わないというか、ヤり足りない不満が残っているわけでもなし、求めすぎて振られる展開は避けたい。ただ、求めまくったらどこまで喜んで応じるんだろうとか、一回のデートで何回くらい相手を射精させられるだろうとか、ゲスい欲求がチラリと頭のすみを掠めていく。
「あ、あの、嫌とかではないんで! あなたが、し、したいだけ、して下さい!」
 こちらが考え込んだ理由の一部に気付いたらしい相手の意気込みに、思わず笑いがこみ上げる。
「う、嬉しいですし、あ、あの、信じてます、から」
 だって俺が本気で嫌がるような酷いことはしないでしょう? と続いた声は、本気でそう信じている声だと思った。
 相変わらずの盲目的発言だと思う気持ちもあるが、わかってるなぁと思う気持ちもある。確かに、本気で嫌がられてもなお、自分の欲を優先することはしないだろう。
 そんな信頼に、むず痒いようなくすぐったさを感じなくもないが、同時に、嬉しいとも思うし、裏切りたくないなとも思う。
 だからきっと、大丈夫。
「確かにそうだな。じゃあ、戻ってきたらもっかいヤルのは決定で」
 でもまずはシャワーと夕飯だなと言って、二人一緒にベッドを降りた。

<終>

リクエストは「再度撮影兼ねて遊びに行き、可愛い年下の恋人を態度でも金銭面でも甘やかす攻めと、こんな優しい人が自分なんかとずっと付き合ってくれるはずないと思ってギクシャクする受け。そんな受けに甘えていいと説明してくれる攻め。恋が続くうちに一生懸命イチャイチャしようとする二人」でした。
まさか3週間放置してるとは思ってなくて、書いてびっくりな出だしになりましたが、彼らのその後を楽しく書かせてもらいました。リクエストありがとうございました〜

1ヶ月ほどお休みして、残りのリクエストを4月1日(月)から更新再開予定です。
次に書くのは「エイプリルフールの攻防」のエンド直後初エッチなんですが、思いっきりエイプリルフールなので、先に翌年のエイプリルフール小ネタかなと思います。
残りのリクエスト詳細はこちら→

 
 
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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた15

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 抱きつかせておく必要がなくなったので、しっかりと身を起こして、自分が気持ちよくなるために腰を振る。
「ぁっ、ひっ、あぅっ、ぅっ、ひぅっ」
 突かれるのに合わせて漏れる声も、涙を滲ませ歪んだ顔も、ペニスの根本や先端をぎゅっと握っている2つの拳も。強い快楽を拾っていて、イッてしまわないように耐えているせいだと知らなければ、とても興奮できるような姿態ではないけれど。知っているから、そんな姿に煽られまくってしまう。
「悪ぃ。もちょっと、だけ、我慢してくれ。すぐイク、から」
「は、ぁあっっ」
 こちらの意図は伝わっているようで、はいと言い切れなかった相手が、必死に何度も頷いている。
「いい子だ。一緒に、イこうな」
 また何度か頷いた相手が、こちらを見つめてへにょっと笑う。
「うれ、ひっ、ぃ、あぅっ」
 嬉しいって何が、と一瞬考える。いい子だと褒めたことか、一緒にイこうとしていることか。でもそれらはこの状況で、わざわざ声に出して伝えてくるほどのことなのか。
 そう思ったことが伝わったのかはわからないが、へにょりと笑った口元から、ふへっと気の抜けるような笑いまでこぼれくる。
「が、ぁあっ、ぁん、っつかれて、ぅふっ、の、がぁ」
 もう一度、嬉しいです、と繰り返されて、そういや昼寝の後にそんなことを言ったなと思い出す。がっつかれたいかと聞いたら、きっとホッとしたり嬉しかったりはすると、答えていた。
「はは、そりゃ良かった」
 たまらなく、愛しい。そんな気持ちを溢れさせながら、相手の前立腺を狙って腰を振る。
「はうぅっ、ぁ、ああっ、そこぉ」
「きもちぃとこ、当たってる?」
「あ、ぁあっ、あたっ、あぁ、だ」
「ダメじゃない。いいよ。そろそろその手、放そうか」
 その口からダメだイヤだと溢れる前に、こちらから否定して終わりを促した。
「い、いく、の?」
「イクよ。このままイイトコいっぱい当ててあげるから、俺のちんこぎゅうぎゅうに締め付けながら、イッて?」
 一緒にイクよと繰り返せば、股間を押さえていた手が外れてこちらへ向かって伸びてくる。
 請われるまま前傾して抱きつかせながらも、変わってしまう角度を調整しつつ腰を振り続ければ、相手はすぐにも昇りつめそうだ。
「ぁ、ぁっ、ああっ、い、ぃいっ、い、っちゃ」
「好きだよ」
「ふぇ? ぇっ?」
「お前が好きだ」
「ぁ……あぁ、おれ、おれも、すき、です」
「うん。俺も好き」
「あっ、いく、いっちゃ、すき、すきっ」
「ほんと可愛いな、好きだよ」
「も、でちゃ、あぁ、すぅんんんっ」
 最後の好きを奪うように口づけて、絶頂に蠢き搾り取らんとする相手の動きに、こちらもそのまま身を委ねた。

続きました→

 
 
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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた14

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 イカせてしまわないように気をつけつつ、どうにか前回と同じくらいに広げ終えれば、相手は既に相当疲れたような様子でくたりとベッドに体を投げ出している。原因は、前回よりも確実に、中を弄られることで感じていたせいだ。
 前回だって後半はペニスも同時に弄ってやったし、イカせないようにしつつ広げるのは一緒だったけれど、でも今回は口を使ってフェラしているし、同時に中のイイ場所を捏ねて擦ることもしていた。急いで解す、とは言ったが、感じさせないとは言ってない。
 だって前立腺を弄られることを期待するような仕草を見せていたのだから、同時に弄られて気持ちよくなるのが怖い、と言われた前回とは違う。
 前回同様こちらのゴムを着けてくれようとしたのか、起き上がってこようとする相手を少し休憩しとけと制して、自身と相手にゴムを手早く装着した。
「ぁ……」
 両足を抱えあげるようにして身を進めれば、相手が少し慌てたように腿を抱えて姿勢を正す。
「そのまま楽にしてて良かったのに」
「でも」
「手の置き場所に困っちゃう?」
「まぁ、はい」
「じゃあ」
 言いながら前傾すれば何を促されたかわかったようで、腿から外れた手が伸ばされ肩を掴む。引き寄せるような力に従って更に身を寄せ、ちゅっと軽くその唇を吸った。
「キスしながらちんこ入れようか。それとも、気が散るからやめとく?」
「して、欲しい、です」
「わかった」
 可能ならお尻広げる意識はしておいて、と言いながら、ペニスの先端を穴に押し当てれば、相手の意識がそちらへ向くのがわかる。
「入るよ」
 囁いて、反射的に「はい」と返すために開かれただろう口の合間に、舌を伸ばすようなキスを仕掛けていった。
「は、ぃんっ……んっ、んぅ……」
 相手が飲み込んでくれるのをじっくりと観察していた前回と違い、押し付ける力に従ってぬぷっと亀頭が沈んでいく。相手の舌が震えて、少し苦しそうな、けれど気持ちよさそうでもある甘い息が、喉の奥から鼻へと抜けていった。
「辛いか?」
「だいじょぶ、です」
 一旦口を離して問えば、もう入ったんですねと、どこかうっとりと返ってくる。
「まだ先っぽだけな」
「でも、嬉しい、です」
「嬉しい?」
「この前はなんか色々いっぱいいっぱいで必死だったし、初めてで凄い気ぃ使ってくれてたのもわかるから、今日は思ったよりすんなり入ったし、良かった、って、思って」
「そうか」
「それに……」
「それに?」
 言うのを躊躇って一度口を閉じてしまったその先を問えば、更に少し迷う様子を見せた後で、お尻がもう気持ちぃんです、と照れ笑いながら教えてくれた。
「ぁあっっ」
「そんなこと言われたら、そりゃ興奮するっての」
 わざと? と聞けば、違いますと否定されて、そうだろうなとは思う。思うけれど、前回よりもスムーズに亀頭を飲み込み、更にそれが気持ちいいのが、本気で嬉しいのだと思うほどに興奮が増してしまう。
「お前が可愛すぎてたまんないよ。も、もっと奥まで、入っていいよな?」
「はい」
「はぁ、も、ほんと、可愛い」
 可愛いに反応してお尻がきゅっと締まるんだよな、というのを思い出してしまって繰り返す。
「ぁっ、ああっ、やっ、ああっ、ゃぁ、んんんっっ」
 可愛い可愛いと何度か繰り返しながら、ヌプヌプと軽く前後させつつ少しずつ奥へと押し込んでいけば、肩を掴んだままだった手が途中で外れて股間へ向かう。
 一瞬、挿入が辛くて気を紛らわせるために自分でペニスを弄るのかと思ったが、どう考えても気持ち良さげな声を上げているからそれは違う。むしろ気持ち良すぎて扱かずにはいられないってことかと思い直すが、でもどうやらそれも違ったようだ。
「もしかして、出ちゃわないように、押さえてんの?」
「だ、だってぇ」
 イッたらスッキリしちゃって続けるのしんどくなるかもだし、できれば一緒にイきたい。らしい。
 つまり押さえてなきゃそのままイッちゃいそうなくらいに気持ちいいってことか。と相手の言葉を理解すると同時に、また少し馴染むのを待って、なんて思っていた余裕は吹っ飛んだ。

続きました→

 
 
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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた13

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 次に何をされるかわかっているから緊張するのであれば、前回と違うことを混ぜて感じさせてやればいいのかも知れない。という想定のもと、わかった、と告げて相手のペニスを握って確かめた。
「もし本気でやめてほしかったら、俺を蹴って止めさせろよ」
「えっ? なに、する、つもり……?」
「これ、舐めてやろうと思って」
 言いながら手の中のペニスを軽く扱いてやる。
「ひぃぇえっ!?」
 悲鳴と驚きの混ざるみたいな声を上げて盛大に体をビクつかせたけれど、元々ベッドの上に移動した後で、してやるつもりはあったのだ。
「え、えっ、なん、で」
「なんで、って、お前が風呂場でしてくれたの気持ちよかったから、お前にもしてやろうと思って」
「でもあれはっ、お、お尻、舐めて貰った、からっ」
「うん。でもだからって今、お前のちんこ舐めない理由にはならないよ」
 まだされたことないキモチイイでお前の緊張ぶっ飛ばそうぜ、と続ければ、こちらの意図は伝わったようだ。
「え、ええ〜……」
 まぁ意図が伝わっただけで、相手の戸惑いは依然として大きそうだけれど。
「一緒にお尻の中も広げるから、痛いとか気持ち悪いとか、我慢できない何かがあったらちゃんと教えろよ。っていうか、ほんと、蹴っていいから」
「え、や、でもっ」
 ダイジョブダイジョブと若干無責任な言葉を重ねて、多分めちゃくちゃキモチイイだけだよと言いながら、口を開けて握ったペニスの先端へ向けて頭を寄せていく。
「んぁああっっ」
「ひぃこえ」
 思った通り、気持ち良さげに蕩けた声があがった。
「や、しゃべ、っな」
 ほらみろ、と思いながらふふっと笑う吐息にも、あちこちの肌がビクビクっと戦慄いて、埋めた指はまだ1本なのに、ギュウッと痛いくらいに締め付けられている。
「ぁっ、……ああっ……ん、……」
 最初はそこそこの声量を漏らした相手も、落ち着くのを待ってからゆるゆると開始した動きには、控えめな声で応じてくる。相手の顔は見れないが、その声には緊張も、何かを堪えるような様子もない。思惑通りでホッとする。
 風呂場で一度吐精済みなので、相手をイかせるつもりはなかった。口の中に咥えたものにはあまり強い刺激を与えずに、注意深く腸内を探っていく。
「んぁっっ」
 前立腺を探り当てて弄れば少し声の調子が変わったけれど、いやだとか止めてとか、静止を望むような声はあがらない。今回は最初っからペニスを同時に弄っているし、それどころか口奉仕で前回以上の快感を得ているはずだし、前回最後の方は多分ここを擦られてイッたのだろうから、気持ちよくなれそうなのが怖い、という状況にはなっていないようだ。
 だったら、と、少し強めにぐりぐりと押しつぶすように捏ねてやる。
「ぁああっっ、や、っ、だめっ」
 またビクビクっと体を揺らして、キュウキュウと指を締め付けながら、歓喜の色が濃い声がダメだと訴えた。その訴えを飲むように、一旦ペニスを吐き出して、埋めていた指もゆるっと引き抜いてしまう。
「ダメなのは、気持ち良すぎてイッちゃいそうだから?」
「……ぁ」
 残念そうな吐息が漏れてくるから、湧き上がる気持ちのままふふっと笑った。
「もっとして欲しい、って顔してる」
「だ、って……」
「そろそろ指増やしてこうって思っただけだよ」
 すぐにまたしてあげるよと笑えば、イジワルだと少し膨れてしまった。
「ごめんな。この後はちょっとイジワル続くかも」
「えっ?」
「さっき風呂場で一回イってるし、出したらそのあと一旦冷静になっちゃって、お尻弄られるのしんどくなるだろ。だから、気持ちよくはなって貰うけど、もうしばらくイクのはなしな」
 二本に増やした指をアナルに押し当て力を入れていけば、早く、とでも言うみたいにアナルがクパッと開いて飲み込んでいく。
「うん、ほんと上手」
 そう褒めながらも、体勢が辛くないか確認しておく。なぜなら、今回も律儀に脚を抱え続けているからだ。
 まぁ今回はフェラついでにこちらもなるべく相手の腰を支えるようにはしているので、すぐに異変が察知できるようにと相手の顔やら穴の様子やらに意識の大半が向いていた前回よりは、同じ体勢でも多少は楽だと思いたい。
「だいじょぶ、です」
「ん、じゃあもうちょっと頑張ろうな。あんまりイジワルし過ぎて泣かれたくないから、少し急いで解すけど、痛かったらちゃんと教えろよ」
「わかって、ます」
「よし」
「ぁっ……」
 前立腺に指先を当てれば、期待の滲む吐息が漏れる。それをしっかり感じた後で、先ほどと同じように、屹立したペニスへと頭を寄せた。

続きました→

 
 
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一回り以上年下の従兄弟を恋人にしてみた12

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 年齢差があるからいい子扱いしても不満がなさそうどころか嬉しそうにするし、素直に頭を撫でられるし、やっぱりそれも嬉しそうだから、撫でくりまわしていい子だ偉いぞと可愛がってしまうが、そういや年上の男に褒められるのが嬉しいみたいな性癖持ちだったっけ。
 いやそれは否定してたかもしれない。確か、初恋の人なんだって実感する、だっただろうか。
 まぁどんな理由だろうと、嫌がられてなくて嬉しそうにされるんだから、今後も気にせず好きに褒めまくって可愛がっても問題ないよな、と思う。エッロ、と口に出して煽れないのは少々残念ではあるが。
「えっちですごく可愛い」
 いやでも褒めと同時なら大丈夫では? と思った瞬間には声に出ていた。
 こちらに向けられたお尻がビクッと揺れたけれど、それで恥ずかしがって抱える脚が降ろされてしまうことも、開かれた脚が閉じてしまうこともない。ただ、早く、と急かす短な言葉には羞恥が色濃く乗っていた。
「ん、わかってる。触るよ」
 さんざん焦らしまくった後なので、これ以上は可哀想だとローションに濡れた指先を押し当てる。軽く力を込めるだけで、1本目の指はあっさりと飲み込まれていった。
「痛くないか?」
 痛くはないだろう。とは思ったが、とりあえずでそう声を掛けてみる。
 呻かれることすらなかったのが、逆になんだか不安を煽った。予想では、気持ちよさげな声が漏れるだろうと思っていたのだから尚更だ。
「っ……だ、だいじょぶ、……です」
「本当に?」
 やはりなんだか少し様子がおかしい。そう思いながら、ゆるゆると埋めた指を前後させてみた。
「ひぅっっ、……うっ……」
 またしても気持ち良さげな音は漏れず、それどころか、ぎゅっと目を閉じてこちらの視線を避けるみたいに横向けた顔は、どう見たって何かを耐えている。でも指を食む穴はキュウキュウと蠢きもっとと言わんばかりに締め付けてくるし、確認したペニスも萎えることなく充分張っているように見える。
「どうした? 気持ちよくないか?」
「い、いえ……き、きもちぃ、です」
「じゃあもっと気持ちよさそな声、聞かせて?」
 重ねて、お前が気持ちよくあえぐ声が聞きたいよとも言ってみた。
「む、むりっ」
「無理? なんで?」
 前回はこちらの要望にしたがってそれなりに声を聞かせてくれたのだから、恥ずかしさやらが理由ではないはずだ。この反応の意味が全くつかめない。
「やっ、ぬかない、で」
 お願い続けてと必死な声に懇願されてしまい、抜きかけた指を再度埋めれば、明らかに安堵の息を吐く。同時に弛緩した体に、逆に相手の緊張を突きつけられた。
「もしかして、すごく緊張してる?」
「ううっ……だ、ってぇ」
「えっちな格好、って言ったから、自分がどんな状態になってるか意識しちゃった?」
「そ、それは、でも」
「でも?」
「あなたが、楽しそう、だから」
「ああ、うん。お前が一生懸命お尻差し出してくれんの、めちゃくちゃ興奮するよ」
 ってことは、それが原因でここにきて今更のように緊張しているわけではないらしい。
「恥ずかしいの意識させられて緊張したわけじゃないなら、他に思い当たることがないな」
 わからないまま、緊張しまくってるお前相手に先に進むのは嫌だな。と言いながら、埋めた指をゆるっと引き抜いていけば、やっぱりどこか必死な声があがる。
「あ、あの、き、きんちょう、っていうか」
「うん。緊張っていうか?」
「こ、こうふん……?」
「ん? 興奮?」
「あ、いや、えっと」
 しどろもどろになる相手をなだめつつ聞き出したのは、この後何をされるのか、その結果自分がどうなるのか、体が感じるより先に頭でわかっているせいで、どうしていいかわからない。みたいな話だった。
 昼寝前は別として、ここに至るまでさして緊張した様子を見せなかったのは、前回と同じ手順で感じさせられてはいなかったせいらしい。
 確かに、前回と同じ手順をたどったのなんて浣腸くらいではある。しかしあれはただの準備であって、そこに興奮やら快感やらは付随していない。少なくとも、現段階では。
 どうやら、何をされるかわかっている二度目だからこその緊張、ってのもしっかりあったらしい。

続きました→

 
 
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