別れた男の弟が気になって仕方がない(目次)

キャラ名ありません。全42話。
勘違いと思い込みが激しい社会人28歳(視点の主)×誰でもいいから抱いてほしい大学生19歳の出会いから恋人になるまでの話。年の差9歳。
どちらも高身長。
攻めは報われない想いを一途に抱えて片想いしてるような子を、優しく甘やかしてやりたい困った性癖持ち。受けの兄とも、兄に別の本命がいるのをわかってて付き合っていたが、ある日「兄と別れて下さい」と受けが押しかけてきたせいで破局。
その後、誰でもいいと抱いてくれる男を探す受けを偶然見かけて放置できず、最終的に抱くことになる。
兄の本命相手に受けも報われない片恋をしているのだと思って、一時的な慰めを与えるつもりで抱いていた攻めだが、受けの想いの向かう先が自分だと気付いて、失恋する気満々で抱かれていた受けを口説き落として恋人になります。
攻めの勘違いな思い込みと、受けが攻めを意識していることを頑なに隠すので、グダグダと長いです。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的なシーンが含まれるものはタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 押しかけてきた恋人の弟
2話 ベッドの上で(R-18)
3話 兄到着
4話 別れ話
5話 ラブホ前で再会
6話 兄の本命は幼馴染
7話 男紹介の約束
8話 誰でもいいなら俺でも
9話 性感染症のリスクについて
10話 兄の後悔
11話 魅力を教えてあげる
12話 可愛いよ
13話 お試しのキス
14話 狡い大人
15話 指で拡げる(R-18)
16話 前立腺いじり(R-18)
17話 フェラで吐精(R-18)
18話 アイマスクを装着して挿入(R-18)
19話 奥まで拡げる(R-18)
20話 終わりだよ(R-18)
21話 抱きしめて宥める
22話 続けて欲しい
23話 なかった事にしてあげる
24話 二回目は正常位で(R-18)
25話 怒ってる?(R-18)
26話 気持ちいい?(R-18)
27話 名前を呼ばれる(R-18)
28話 聞かせてはいけなかった
29話 俺と付き合わないか
30話 どうして甘やかすの
31話 兄との過去回想
32話 性癖の話
33話 信じてもらえない好き
34話 いつから好きだった?
35話 本当のことを教えて
36話 予定と想定外
37話 あれはチャンスだった
38話 バチが当たった
39話 難儀な性癖
40話 失恋して次の恋へ
41話 幸せになれますか?
42話 恋人に、なります

 
 
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兄に欲情しています2−1

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 ずっと兄の受験が終わるのを待っていた。終わったら絶対に夜這いしてやろうって思ってた。
 部屋を分けた後、兄と抜き合えるのは週末だけだった。しかも親が揃って出かけなければ、そのわずかなチャンスさえ貰えなかった。
 平日は親が居なくたってダメ。夜は親がいるからダメ。
 明かりを消した部屋の中、二段ベッドの上で兄のオナニーを聞きながら興奮していた日々が、部屋を分けた途端に一転してしまった。部屋が同じなら、また俺にエロいことされるの考えながらオナってるのって笑いながら、その妄想を実現してやれるのに。
 あの時部屋を分けなければ、自分たちの今の関係はないとわかっていても、もっと早くに行動を起こしていれば良かったと、悔やむ気持ちは日々大きくなっている。隣の部屋の姉に声が漏れ聞こえないようにと、声を上げてしまうのを我慢しながら、実の弟相手にちんこ弄られて喘ぎ善がる兄を想像するだけで堪らない気持ちになる。
 せめて二人で抜き合う時以外は抜かないでくれれば、週末もっと濃厚な時間を過ごせると思うのに、オナニーするの我慢してよと言っても無理の一言で終わりだった。ムラムラしっぱなしで勉強なんかしたくないって事らしい。
 あれもこれも、こっちの希望なんてちっとも受け入れてくれない。いっそオナニーできないようになればいいのに。おかげで男性用貞操帯だの射精管理だの、高校一年生男子には多分あまり縁がない単語ばかり、検索履歴に並んでいる。
 もちろん、そんなものを入手できるわけもなく、仮に手に入れたってそれを兄に装着できるわけもないのだけれど。
 相手は受験生で、受験を盾に取られると、こちらも強くは出られない。オナニーしなきゃ勉強に身が入らないなんて言われたら、諦めるしかなかった。
 だからずっと待っていたのだ。そしてやっと先日、兄は希望した大学の合格通知を手に入れた。
 その日から、昼間多めに昼寝して、夜は眠ったふりで隣の様子を伺う日々が続いている。もう寝るよの合図で壁をトントンと二回叩いた後、超古典的な手段で壁にコップを当ててみたりしながら、兄が寝るよと壁を叩くまでは起きていた。
 兄がオナってるタイミングで、部屋の中に乗り込んでやりたい。ムラムラしてるちょうどその時に、兄に触れたい。
 週末抜き合うのが嫌なわけじゃない。カーテンを閉め切って電気を消してたって相手の表情がわかる程度に明るいし、親が居ない安心感でか、感じ入った兄は可愛らしい声を惜しむことなく聞かせてくれる。
 でも少しずつ、反応が鈍ってきた気がするのだ。弟の手や口で抜かれる事に慣れて刺激が足りないのかも知れないし、オナり過ぎでムラムラするタイミングがずれてるのかも知れない。
 触れれば勃つし、扱けば喘ぐし、アンアン言いながら最近はお尻を振って誘うような真似までするくせに、なかなかイカなくなってしまった。こんな関係になってから暫くは、何度射精したってちょっと触れればまたすぐ硬くなって、もっとしてって言葉でも態度でもはっきり示してくれてたのに。今はイクまでに時間が掛かるせいか、一度イッただけで終わりになってしまう事が増えた。
 そんな兄相手に、自分ばっかり何度もして貰うのも気が引けて、結局自分も頻繁にオナニーを繰り返してしまうのだけど、その時のオカズは大概、まだ部屋を分ける前の兄だった。暗い部屋の中、声を殺してひっそりと、そのくせ時々こちらの名前を呼びながら、オナニーを繰り返していた頃の兄の姿だ。そんな兄のオナニーを手伝う妄想で抜いている。
 感じていることを隠すことなく、キモチガイイと喘ぎ甘えてくれる兄だって堪らなく可愛いのだけれど、弟に弄られる妄想でオナる兄をオカズにオナっていた日々が長かったせいか、そんな姿をまた見たいと思ってしまう。俺にどんなことされる妄想しながら気持ちよくなってるのって聞き出して、その通りに兄に触れてやりたいと思ってしまう。オナニーを続けていることを知っているから尚更だ。
 薄い壁のすぐ向こうで、ゴソゴソと動く気配を感じる。もしかしてと思いながら、いつも以上に息を潜めて隣の気配を窺う。壁にそっとコップを押し当てて、隣の音を拾おうと耳を澄ます。
「んっ……んんっ、はぁ」
 微かに喘ぐ声が聞こえた気がした。
「ぁ、ぁあっ」
 ああ、間違いない。今、この壁の向こう側で、兄がオナっている。しかもちゃんと、自分の名前を呼んでくれてもいるようだ。兄のオカズは、今も変わらず実の弟なのだ。
 オナニーを続けているのは知ってても、その内容までは知らなかったから、反応が鈍ったのは、もしかしてもう自分相手には満足してしまって、別の誰かを想像しながらオナる方が良くなってしまったのかもという不安はゼロではなかった。
 良かったと安堵しながら、ベッドを降りて静かに部屋を出た。もちろん、向かう先は隣の部屋だ。

続きました→

 
 
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弟に欲情しています2

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 一人だけの静かで暗い部屋の中、ベッドに転がり弟の名を呼びながら自慰行為に耽る。
 姉が家を出たのは半年ほど前で、それを期に自分ひとりの部屋を手に入れた。それまで同じ部屋で過ごしていた弟が、姉が使っていた隣の部屋に移動したからだ。
 模様替えの際、弟主導で壁を挟んで隣り合うようにベッドを配置したので、この壁の向こう側には今日も弟が寝ている。
 眠る前、おやすみとでも言うようにコンコンと二回壁を叩く真似を始めたのは弟で、今日も一時間近く前にその音が響いていた。わざわざ叩き返したりはしないけれど、自分も寝る間際に一度だけ壁を叩くようにはなっている。
 壁を叩く音はそれなりに響くし、姉が隣りにいた頃は、煩いからもう少し静かにしてと怒鳴り込まれたことが何度もあったので、部屋と部屋を分ける壁はそこまで厚くない。けれど弟は眠りが深い方だし、二段ベッドの上下という近さならともかく、自慰行為で多少声を漏らした所で、それに気づかれることはないだろう。
 わかっていても、考えずにはいられない。願わずにはいられない。
 漏らした声が壁の向こうの弟にまで届けばいいのに。声を聞きつけて、こんなイヤラシイことまでしてたのかと、またこちらの秘密を暴いて欲しい。
 そう思いながら、ワセリンを纏わせた指先を股の間に差し入れて、奥の方で密やかにヒク付いているアナルをそっと撫でた。
 精通したばかりの子供の頃から、オナニーのおかずはずっと弟だった。それを弟も、多分どこかで気付いていただろう。
 二段ベッドの上に眠る弟が、オナニーに気付いて何してんのと降りてきて、勃起したペニスを弄ってくれる。という妄想で抜いていたから、それが現実になればいいという期待半分、気づかれて気持ちが悪いと罵られて避けられれば、こんな妄想は終わりにできるのじゃないかという期待半分で、あまり隠すことをしていなかったせいだ。
 弟は気付いていたが、手を出してくることもなく、罵ってくることもなかった。
 何も気づかないふりでやり過ごすことにしたのだろう。そう思ったから、こちらがオナニーを終えて証拠隠滅の後始末をするために部屋を抜け出すその間に、いつからか弟もオナニーするようになったことには気づいたが、それの意味する所を聞くことは出来ないままだった。
 進むことも戻ることも出来ない中で、半ばヤケクソでオナニーを続ける日々は、それなりに長く続いていたが、転機はやはり半年前の姉の自立だ。
 部屋を分ける前の最後の夜、長年続けた妄想は、現実になった。ベッドを降りてきた弟に捕まって、躊躇いなくキスされて、促されるまま弟相手にどんな妄想をしていたか吐いてしまえば、弟は笑ってそれを実行してくれた。
 現実は妄想よりもずっと甘美で、弟の指も舌も想像以上に気持ちが良い。イヤラシクて可愛いと興奮の滲んだ声で囁かれるだけで、何度だってペニスは硬く勃ち上がってしまう。
 一緒に気持ちよくなろうという提案通り、自分も求められるまま弟のを握って擦って舐めてやったし、その関係はあの夜以降もしっかりと続いている。
 けれど部屋は別れてしまったし、こちらは受験生だ。というよりも、受験を気にして姉が家を出てくれたのに、せっかく部屋を分けたにも関わらず、頻繁に弟を引き入れて、受験勉強そっちのけで相互に抜き合っている場合じゃない。
 弟はもっと早くに手を出してればよかったと大層悔しがっていたけれど、それでも、抜き合うのは親が家に居ない週末の昼間だけというこちらの条件を守ってくれている。
 喧嘩して騒いでいたって、姉が怒鳴り込んでくることはあっても親が部屋を覗きに来ることはほとんどなかったから、そこまで心配するようなことではないのかもしれないが、なんせあまり防音の行き届いた家じゃない。弟に触れられるのは気持ちが良すぎて、ついついオナニー時とは比較にならないほど声を漏らしてしまうし、幸い両親はアウトドアな趣味で出会っただけあって二人揃って週末に出かけていくことが多いから、だったら二人きりの時に触れ合いたい。
 まぁ、当然親が出かけない週末もあるし、平日の夜にだってムラムラしてしまうことは多々あるわけで、相変わらず弟をオカズにしたオナニーも止められずに居る。
 ただ、今までの妄想が現実となったからか、妄想は更に進化した。要するに、弟に抱かれることを、考えるようになってしまった。
 もちろん、抱かれてみたいと口に出したことはない。誘えば乗ってきそうな気はしているが、もう暫く黙っていようと思う。
 だって、たまらなく、ドキドキするのだ。
「んっ……んんっ、はぁ」
 アナルの浅い場所をクチュクチュとかき回しながら、熱い息を吐きだした。
 俺に抱かれたくて、自分で弄って拡げて待ってるとか、ホントどこまでもヤラシイねと、興奮した弟の声が聞こえる気がする。
 そこがキモチイイの? でもそんなんじゃ俺の入んないよ。もうちょっと奥まで入れてみようよ。
 そんな妄想の中の弟の声に促されながら、指先に力を込めていく。
「はっ、は、入っ、た……」
 中にキモチイとこあるんだって。自分で探せる? 俺が探そうか?
 ねぇ、早く俺を呼びなよと誘う自分の中の弟に首を振って、ゆっくりと中に埋めた指をグニグニと動かした。キモチイイとこはまだ良くわからないけれど、それでも、確実に興奮は増して行く。どうしようもなくイキたくなるまで、音のない弟の声をアレコレ聞きながら自分を追い詰めて、最後に、前を同時に握って扱いて吐き出した。
 頭の中の弟は、少し残念そうな顔をしている。こんなに早くイキたくなっちゃうなんて、我慢が効かないって言いたげだ。
 頭の中の弟は、さっさと指の本数を増やして、もっと拡げて、早く本物の弟を呼んで誘えと言う。まだ指一本だけしか入らないけれど、いつか三本入って気持ちよくなれたら、抱いてって自分から言うつもりだった。でもそれより早く弟がこのことに気付いてくれたらいいなと思ってもいる。
 妄想通り、抱かれたくてこんなイヤラシイことしてたのって言ってくれる日が、もしかしたらまた、現実になるかもしれない。

続きました→

 
 
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別れた男の弟が気になって仕方がない38(終)

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 そんな気持ちを伝えるために、他にもまだあるかと問いかけた。全て否定してやるつもりだけれど小出しで頼むと言えば、追加ではなく、まだ最初の質問に答えていないと返された。
「あなたが幸せに、なれますか?」
「幸せに、なるつもりだけど。というかそれ、お前を幸せにできるかどうかじゃないんだな」
 幸せにしてくれるんですか? と聞かれる方が妥当な気がするのに。と思っていたら、思いもよらない理由が耳に届く。
「だって兄に言われてたでしょう?」
「え、何を?」
「新しい恋人と、兄と付き合っているときよりもずっと幸せになって、って」
「あー……確かに言われた、けど」
「幸せになって貰えないと、兄に知られた時に俺が怒られます」
 あの人本気で怒ると結構面倒なんですよと続いたから、思わず、確かにそんな感じはあったねと言いながら、少しばかり別れの日へと思いを馳せた。
 兄とのことを思い出していると、すぐに相手も感じたのだろう。
「兄を怒らせたこと、ありました?」
「別れ話した最後の日、初めて怒ってる顔を見たよ。でもあれ、押しかけてきたのお前で、別れろって言ったのもお前だったからなぁ」
 あの怒りの矛先が自分だけに向いていたらと考えると、落ち着けさせるのにもっとずっと苦労しただろうとは思う。
「ああ、あの後もかなり怒られました」
「だろうね。たいして知りもしない相手に、ホイホイ体差し出すなってのは言われなかった?」
「まぁそれもありましたけど。でもさすがにそれは、お前が言うなって感じだったので」
「言い返したの?」
「え、そりゃ、一方的に怒られなきゃならない事はしてないですから。最初に誘ったのはあなただし、一応、兄の幸せのためにって理由もありましたし。まぁ他にも色々、こっちの言い分もあったので」
「お前らの兄弟喧嘩、なんか激しそうだなぁ」
「兄はギャンギャン煩いですけど、面倒なだけでそこまで激しくもないですよ。さすがに殴り合いとかにはならないんで」
 本当に面倒なだけだとケロリとした顔で言い募るから、どうにもこの兄弟の関係がどんなものなのか、今ひとつ想像がつかない。
「でも多分、俺達が恋人になったとして、それを知ったあいつが何か言うとしたら、俺に対して、弟に手ぇ出しやがってってのが先だろ」
「それは言うでしょうね。でもあなたに幸せになって欲しいとも、本気で思ってるはずなので」
「うん。それはわかってるし大丈夫。でさ、お前が俺と恋人になるって言ってくれたら、それだけでも俺は相当幸せになれるんだけど。まだ、俺の恋人にはなって貰えない?」
 聞けばゆるく首が横に振られた。やっとだと思うと喜びで胸が熱くなる。
「あなたの恋人に、なります。色々未熟で心配かけそうですけど、どうぞよろしくお願いします」
 律儀な挨拶にふふっと笑いを零しながら、ゆるく抱えていた腕の中の体を、ギュウときつく抱きしめた。
「ありがとう。凄く、嬉しい」
 それからまた腕の力を抜いて、今度はしっかりと相手の顔を見つめながら。
「こちらこそ、ヨロシク。お前にも言われたしなるべく気をつけるけど、勘違いや思い込みで動いてそうなら早めに指摘して。さっき両想いの恋人って初めてって言ったけど、俺自身、可愛くて愛しくて仕方ないって思う相手が、真っ直ぐに俺を好きって言ってくれるのホント初めてだからさ。お前が思う以上に俺も慣れないこと色々あると思うけど、一緒に頑張ってくれる?」
 ハイと言って軽く頷いた相手の顔にグッと顔を寄せれば、察してそっと瞼が落とされる。チュッチュと軽いキスを何度か繰り返していたら、やがてチロと舌が差し出されて来たので、遠慮なく絡め取って吸い上げた。

<終>

多分この後「お前が俺を好き、俺もお前を好き。って前提でやったら、さっきとは違うものが見つかるかもよ?」を検証することになると思うのですが、さすがに長くなりすぎたのでここで終わりたいと思います。長々おつきあいありがとうございました。

 
 
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別れた男の弟が気になって仕方がない37

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 今日の内に恋人になってしまいたい気持ちはあるが、ここまではっきりと自分の気持ちが自覚できた以上、今日の所は諦めてもいいような気がしてきた。
 取り敢えずは連絡先を交換して、ゆっくりと相手を口説いていくのもいいかもしれない。もしまた首を縦に振ってもらえなかったら、今度はちょっと引いてみようか。
 なんてことを思いつつ相手の返事を待てば、相手は困ったように、そして少し怯えるように口を開く。その様子から、ああもう今日は無理そうだと思ったのに、けれど相手の口からこぼれてきたのは恋人となることを嫌がる言葉ではなかった。
「俺と恋人になっても、あなた、幸せになれますか?」
 あなた優しいからデートとかしてもこっちに気を遣ってばっかりになりそうだし、愛想ないし背も変わらないくらい高いし年の差あるし子供だし、可愛いって言ってくれるけどきっとそれベッドの中限定で普段は可愛げなんてあるはずないし、なんてツラツラと続いていく言葉を思わず聞き続けてしまった。
「ちょ、待って待ってストップ」
 ハッとして、慌ててそれを中断させる。
「恋人になったらちゃんとデートとかしてくれる気があるってだけで既に嬉しいんだけど、気を遣うことに関してなら、お前が楽しんでくれたり喜んでくれたらそれでいい。そうなるために気を遣うのは俺にとっちゃ当たり前で苦痛じゃない」
 第一、本当に自分ばかりが気を遣うデートになる気がしない。わかりやすくはないかもしれないけれど、相手だって彼なりに気を遣ってくれそうだし、それに気付けないほど鈍感でもないつもりだった。いやまぁそこに、勘違いの思い込みが発動しないとも限らないけれど。
「それに、お前が愛想いいタイプじゃないのなんて言われなくても知ってる。ベッドの中含めて、お前は可愛げよりふてぶてしくて図太いって感じだけど、それでもお前が可愛くてたまらない瞬間があるのは事実だし、そのうちそのふてぶてしいとこも可愛いって言い出すかもな」
 あとはなんだっけと、彼がこぼした言葉を思い返しながら続けていく。
「年の差はむしろお前が嫌がる要素だろ。心配して色々口出ししちゃって、お前にうざいって言われるの、容易に想像できる。それに、保護者気取りで子供扱いした自覚はあるけど、ガキ臭いってバカにした覚えはないし、結局はそれも俺にすりゃ可愛いなって思う要素の一つだよ」
「可愛いで何もかもが済む問題じゃないでしょう。あれこれ心配しなきゃならない子供の相手なんて、面倒だったりつまらなくありませんか?」
「つまらないどころか、あれこれ心配しなきゃならないくらい無垢な子を、自分好みに育てられるって考えたら最高だろ。もちろん、エッチなことも含めた話な。もっともっと気持ちぃ事、俺にいろいろ仕込まれちゃうかもね?」
 にやりと笑って、少々余計な事を足しつつ否定してみた。嫌そうな顔をするかと思ったら、どうやら照れさせてしまったようだ。頬をうっすら赤く染めながら、戸惑う様子が可愛らしい。
「後はー……そういやお前、背ぇ高いの何かコンプレックスあんの?」
 そういえば、大柄な男を抱くことが出来る相手を探している、だとか、こんな自分を抱ける相手なら誰でもいい、という言い方をしていたような気がする。
「コンプレックスというか、この身長で抱いて貰いたい側って、オカシクないですか?」
「いや、全然。てかお前がセックスしたいって男漁りしたら、お前モテまくるはずだよって、俺、言わなかった?」
「それ、俺が抱かれたい側ででも、ですか?」
「お前が抱かれる側での話しかしてないつもりだったけど」
 兄の遍歴をある程度知っているようだったけれど、逆に言うと、兄の話だけが彼の知るこちらの世界なのかもしれない。恋愛もセックスも避けてたって言っていたし。
「自分より小柄な相手じゃなきゃ抱きたくないって奴もそりゃいるだろうけど、逆に自分より大柄で圧倒的に男臭い相手をアンアン言わせたい可愛い系、なんてのも居るし様々だよ。要は自分がいいなと思った相手と、性嗜好が合えばいいだけの話。俺はお前を可愛いなって思いながら抱けるの証明済みなんだから、なんの問題もない」
 取り敢えずはこんなものだろうか。
 不安はできるだけ言葉にしてほしいし、言葉にされたものはなるべく全て否定してやりたいが、勢い良くあれこれ言われてしまうと取りこぼしてしまいそうで困る。

続きました→

 
 
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別れた男の弟が気になって仕方がない36

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 さっきも片想いになること前提で抱かれたのはなぜか聞いたけれど、さすがにもうドMだからと茶化されることはなかった。
「あなたが、本気で俺を心配していたから、ですかね。簡単に体の関係を持つなって、それは凄くリスクの高いことだからって、繰り返してたから。それが事実だってことは、多分俺もわかってたから」
 だから色々考えてみたんですと、彼は言葉を続けていく。
「もし、誰でもいいという気持ちで抱かれて、その相手にスキという気持ちが沸かなかったら。他の誰かに抱かれるまでしても、気になるのはあなただったら。あなた以上に気になる誰かを探して回るのは、あなたが言うようにリスクが高すぎますよね。その誰かがすぐに見つかるかもわからないのに。そうなってからやっと、あなただから好きって認める事になる可能性を考えたら、あなたが俺を抱く気になってる今、あなたへの気持ちに決着つけてしまったほうがいいんだろうって結論になりました。あなたのことが気なる気持ちをちゃんと恋に変えて、そして失恋して、前に進まなきゃって思いました」
 今抱えてる想いに決着がつけば、次の恋に行けるって兄に言ってたでしょうと言われて、そういやあの時、リビングの扉の向こうに彼も居たことを思い出す。
 思いの外しっかりと、自分の発した言葉の多くが彼に受け止められている。
「お前、可愛すぎなんだけど」
 こみ上げる愛しさをそのまま吐き出した。
 なんだかあれこれチグハグで、でもひたすら一生懸命だった彼とのセックスを思い出す。
「なんか、頭がいいバカって感じ。ホント、可愛い。どうしよう」
 次々とあふれてくる愛しさに、どうしようもなくクフフと笑いを零してしまうせいで、相手はいたく不満げだ。
「なんかムカつくんですけど。なんなんですか」
「うん、ゴメンね。辛かったね。しなくてもいい失恋、させちゃったね」
 始める前にこれを聞き出せていたら、失恋前提のセックスなんてさせなかったのに。でもどう頑張っても、体を重ねる前の彼から、これらの情報を聞き出せた気がしない。
 今、聞き出せているのだって、しつこく食い下がってようやくという感じだし。ああ、でも、本当に、粘ってよかった。
「え?」
「したでしょ、失恋。俺がお前を引き止めたから辛うじて残してくれてるけど、俺が約束通りお前の言葉をなかった事にしたら、お前はお前が決めた通りに俺への恋を捨てたんだって、わかるよ」
「お前失恋したねって、そんな嬉しそうに言われてる俺は一体どうしたら……?」
 不満と戸惑いがせめぎ合っているような顔だ。そんな顔になってしまうのは当然だと思うのに、笑っていてはダメだと思うのに、それでも愛しさが溢れていくような状態は続いたままだった。
「そうだね。じゃあ、失恋したんだから、次の恋に進むってのはどう?」
「それ、って……」
「うん。相手は俺で」
 恋人になってと、もう何回目かわからない言葉を繰り返す。
「好きだよ。お前が可愛くて仕方ない。だから、失恋直後のお前に付け込ませてよ。お前が俺を好きだから、恋人になろうって言ってるんじゃない。俺がお前を好きだから、恋人になって。俺を、もう一度、好きになって」
 こんな風に誰かを口説くなんて初めてだった。しかもそれが九つも年下の、子供扱いして保護者面で心配していた相手だなんて、本当に不思議で仕方がない。不思議で、たまらなくドキドキする。
 可愛いとか愛しいとか思う相手はたくさんいたけれど、彼らが見ていたのは自分ではないとわかっていたし、その想いのベクトルを無理矢理自分に向けようと思ったことはない。一途に誰かを想っている姿がいじらしいのであって、セックス一つで簡単に気持ちがこちらに向いてしまうような相手を、可愛いとか愛しいと思い続けることは出来なかったから、失敗して揉めたこともないわけじゃないし、一時的な慰めを与えるときは随分と慎重にもなった。
 何度かは恋人も作ったけれど、恋人というのは信頼できるセックスパートナーのことで、恋愛の真似事を楽しむことはしても、好きで愛しくてたまらないから恋人になってくれなんて言って始まった相手は居ない。

続きました→

 
 
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