バレたら終わりと思ってた(目次)

キャラ名ありません。
彼女が出来たつもりでいた(攻め視点)4話+バレたら終わりと思ってた(受け視点)13話の計17話。
社会人×女装大学生。

「彼女が出来たつもりでいた」は電車通勤で一目惚れしたと言ってきた女性と交際してたら、実は以前痴漢から助けたことがある男子大学生だった。という事実に驚きつつも、別れようとは全く思わなかった社会人男性の話。
続編の「バレたら終わりと思ってた」は受け視点で男とバレたあとの初デートがメインの話です。
一応18禁かなとは思うんですが、描写はかなり控えめ。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的描写がある話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

彼女が出来たつもりでいた
1話 久々の彼女
2話 女装だった
3話 あのときの男の子
4話 新しく始めよう
バレたら終わりと思ってた
1話 救世主
2話 男バレ
3話 やっぱり女装で
4話 このあとの予定
5話 普通のホテル
6話 女装のままのが(R-18)
7話 やり方を学ぶ
8話 どこに惚れてるか
9話 男の自分に自身がない
10話 無理はしないで欲しい
11話 崩れたメイク(R-18)
12話 狸寝入りの理由
13話 どうか、覚えていて

 
 
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バレたら終わりと思ってた1

1話戻る(前作最終話へ)→   目次へ→

 男なのに痴漢されている、という現実に、何もかも投げ出して実家に逃げ帰りたいと泣きそうになっていた時に、サクッとその痴漢を捉えて駅のホームに引きずり出した男のことが、その後の生活において心の拠り所的なものになってしまったのは多分仕方がない。
 だって大学に受かった喜びなんてあっさり霧散した、狭いアパートでの一人暮らしと混雑がひどい電車での通学に、既に心が折れ掛かっていたところだった。助けてもらったのにお礼も言わずに逃げ出してしまったことも、気持ちが落ち着いてからめちゃくちゃ気がかりだった。
 なのに次にその男を見かけた時、チラと目があっても相手は特になんの反応も示さなかった。
 自分にとっては救世主とも言えたその人にとって、自分はただのモブでしかない。そういや助けてくれたときも、相手の言葉は痴漢してきた加害者にのみ向かっていたような気がする。
 助けた相手になんて興味がなくて、全く覚えてないのかも知れない。いやでも、それならまだいい。
 痴漢行為に対する怒りを前面にだして罵る勢いで非難していた相手から、自分が掛けられた言葉は「悪いけど次の駅で一緒に降りて」くらいだったし、しかも一緒に降りるまではしたけど、痴漢男に告げる警察という単語にビビって逃げ出したわけだから、男に痴漢されるような男に嫌悪感があるとか、恩知らずにも逃げ出した自分なんかとこれ以上関わりたくないという、意思表示を兼ねたスルーかも知れない。
 そう思うと胸の奥が酷く傷んで、でもなぜか、その電車の利用を止めるという判断にはならなかった。それどころか、サラリーマンで毎朝同じ電車の同じ車両を利用しているらしい相手を、わざわざ見かけるためだけに電車に乗るようにまでなってしまった。
 相手が忘れてようと、意図的に無視してようと、どうにか機会を伺って礼を言いたい。
 そんな気持ちがただの詭弁で言い訳でしかないことを、頭の片隅ではちゃんとわかっていたけれど、自分の中の衝動と行動とをとめることが出来なかった。
 相手と対峙し、嫌悪されたり非難されるのは怖くて仕方がないから声が掛けられないのに、相手が降りる駅を突き止め、そのまま相手の背を追い続けてみたい衝動。勤め先が知りたいとか、帰宅時にも同じ電車に乗りたいとか、思考がどんどんおかしな方向に走り出して、なんだかストーカーっぽいと思ったところで、やっと相手への恋情を自覚した。
 痴漢から気まぐれに助けてくれた相手に、一方的に惚れてしまった。それは間違いなく見込みなんてないはずの恋心なのに、既に暴走気味だった思考はあっさりその先にも踏み込んだ。
 男にしては小柄な体型と母親似の女顔だったから、自身の中の悪魔のささやきに乗って、女装に手を出してしまったのだ。
 これのせいで痴漢にあったのかもと、うっすら恨んですらいたのに。背の低さは元々それなりにコンプレックスだったのに。
 それすら良かったとポジティブに捉えられるようになったのも相手に惚れたおかげだと、ますます相手への気持ちを募らせていたのだから始末が悪い。
 でも、そうやって相手に熱中できていたから、新しい生活に馴染めずに鬱々とした日々から気持ちをそらすことが出来ていたのも、紛れもない事実だった。本当は、目を背けたくて相手に熱中した、が正しいのかも知れないけれど。
 自覚したのが夏休み直前だったのもあって、夏休み中にひたすらバイトと女装の知識を仕入れ、ある程度資金が溜まった夏休み明けから実行した。
 本来の自分ではない姿に気が大きくなって、安々と相手の勤め先もおよその帰宅時間も把握し、更には相手の嗜好などへも興味の対象を広げていく。相手の視線の先を追って、女性の好みなども把握し、自身の女装へ反映させていく。
 そんな風に相手を一方的に追いかけるような日々ではあるが、なんせ相手を追えるのは朝と夜だけなので、大学にはちゃんと通っていたし、女装資金のためのバイトだってしないわけにはいかない。
 真面目に大学やバイト先に通い続ければ、新しい生活にだっていずれは馴染んでいく。ひとりきりのアパートで、泣きながら布団をかぶる夜はなくなったし、友人だって出来たし、痴漢に怯んで泣きかけるようなこともなくなった。
 まぁ、男の姿で痴漢されたのはあの1回だけだし、女装時の痴漢は自分であって自分ではないようなものなので、そこまで精神的にキツくないのが大きいけれど。あと、女装とバレてエスカレートするタイプの痴漢には、幸い遭遇してないのも多分大きい。ついでに言うなら、気づいてなさそうなら、それは自信につながる。
 女装までして、ストーカーじみたヤバいことをしている。という自覚はあったので、いい加減止めなければと思っていた。
 思っていたけれど、女装への自信がそこそこついてもいたから、これで最後とばかりに勇気を振り絞ってバレンタインに直撃した。といっても、ホームで呼び止めて手紙を添えたチョコを渡しただけだけど。
 ホワイトデーまで待って何もなければ、それできっぱりおしまい。
 そういう覚悟で渡したチョコは、今まで無反応だった相手から認識されるというちょっとだけご褒美みたいな1ヶ月を得て、当初の予定通り終わるはずだった。だって手紙に添えた連絡先に、相手からのメッセージが届くことはなかったから。
 なのにホワイトデー前日に相手から連絡があって、そのままお試し交際が開始してしまった。

続きました→

 
 
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可愛いが好きで何が悪い(目次)

キャラ名ありません。全56話。
大学の同期生で、プリンセスな女装も似合う美形×可愛いもの好き男前(視点の主)。
幼少期の夢の国でのプリンセスコスプレで、相手の性別を勘違いしたまま互いに初恋していた2人が、大学で再会して恋人になる話です。

そこまで重い表現はしてないと思いますが、攻めは継母からの性的虐待経験あり。幼い頃に実母を亡くし、中学時代から父の後妻(継母)と肉体関係を持っていて、弟と妹が実子という可能性があります。
継母との関係の影響から、攻めの女性経験値高め。コミュ力も高めで交際範囲がかなり広そう。
受け(視点の主)は高校時代に彼女が居たので童貞ではないけど、可愛いもの好きな趣味を優先していて交際経験はその彼女一人だけです。夢の国通いという趣味を知られたくなくて、大学での交友範囲はあまり広げない方針。
大学では2人は基本距離を置いてますが、大学生活描写はほとんどないです。

視点の主が男前過ぎて、攻めばっかり泣きます。
抱かれてるのに抱いてるみたいだと感じるセックス描写もあります。
攻めも抱いてるのに抱かれてるみたいと思っているので、精神的には完全にリバ。肉体的には受け攻め固定ですが、攻めが自分で自分のお尻拡張やってた内容有り。
攻めは、抱かれるのは無理でも抱くならできる、って言われたら抱かれる側になってもいいから視点の主と関係持ちたいって思ってるので。
攻めが割と一途に視点の主を好きで、健気な努力してます。
女装もその一つで、視点の主の好みに寄せて少しでも好きになって貰いたいだけで、女装が好きとか趣味とかではないです。
視点の主は攻めのそういう健気さに落ちた所ある。

攻めが女装したままセックス。が一番の目的でしたが、内心受け攻め逆転したようなセックスだけじゃなくて、素のままの攻めに抱かれて気持ちよくなる受けも見たいなと思ってしまった結果、達成後の2回戦もダラダラと書いてしまって相当長いです。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的描写が多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 夢の国と再会と
2話 あのときはありがとう
3話 写真交換
4話 すっかり友人
5話 夏休みの帰省
6話 姉に連れられ海の家
7話 ファミレスお茶会
8話 花火大会へ
9話 迷子ハンター
10話 デートって言うな
11話 夏休み明け
12話 継母との関係
13話 実家脱出
14話 切られたドレス
15話 届いたドレス
16話 育った初恋プリンセス
17話 内緒って言ったのに
18話 誰にも取られたくない
19話 元カノ
20話 拒否はできない
21話 口元を汚したプリンセス(R-18)
22話 恋人になってもいい
23話 周りの反応
24話 助けてあげて
25話 部屋の惨状
26話 勝手に自己開発
27話 情けなさが募る
28話 当たり前、の違い
29話 発想が男前すぎる
30話 甘えている
31話 泣いてたのがショック
32話 ローションは優秀
33話 慣らすとこから全部
34話 準備万端揃ってる
35話 現代コーデのプリンセス
36話 目一杯好みに寄せる
37話 じれったい程ゆっくり(R-18)
38話 延々と興奮を煽り合う(R-18)
39話 確かめずに居られない(R-18)
40話 手の中で脈打つ熱(R-18)
41話 69(R-18)
42話 可愛くて、愛しい(R-18)
43話 化粧を落として2回戦
44話 好奇心でバイブ挿入(R-18)
45話 最弱モード(R-18)
46話 性感帯探し(R-18)
47話 期待してる(R-18)
48話 初めてでこんなにも(R-18)
49話 もうちょっと待って(R-18)
50話 ゆるふわな刺激(R-18)
51話 奥の鈍い痛みすら(R-18)
52話 可愛く喘げよ(R-18)
53話 お前が愛しい(R-18)
54話 一緒にイこうね(R-18)
55話 昨夜を思い出しながら
56話 可愛いが好きで何が悪い 

 
 
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あの日の自分にもう一度(目次)

pixivで開催されているジーンピクシブ「ゆるキュンBL(ボーイズライフ)マンガ原作コンテスト2」に参加したくなって、以前書いた「あの日の自分にもう一度」を応募できる形の1万文字以上に膨らませた話になります。全8話。

視点の主:春野紘汰(はるのこうた) もう一度女装がしたい大学生。
メイク係:今田龍則(いまだたつのり) 紘汰の友人。以前酔った勢いで紘汰が女装した時にもメイクした。
ボーイズライフということで、付き合わないかというやりとりはするものの、恋人エンドではなく、「紘汰の体を使って互いの理想の女の子を作る遊び」をするという秘密を共有する仲止まりです。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。

1話 コンビニへ
2話 もう一度メイクして
3話 酔ってないから意識しちゃう
4話 前回より可愛い
5話 次回の話
6話 ハルちゃん
7話 お付き合い、する?
8話 互いに協力しよう

 
 
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あの日の自分にもう一度

 だってしこたま酔っていた。お前は絶対イケるとおだてられて、某お店のコスプレコーナーになだれ込み、その場で店員巻き込んで一式着替えて化粧までして写真を撮りまくった。新たな自分が誕生した瞬間だった。
 ノリノリで女装したのは自分を含めて数人いたのだが、着用した服や化粧品類は全員で割り勘だったから、そこまで懐が傷んだわけじゃない。しかも自分が着た服となぜか使った化粧品全てが譲られたので、むしろ出した金以上のものを得てしまった。
 そして今、全く酔っていない状態で、服と化粧品一式を前に延々と思案している。酔ってもないのにこれを着て化粧をする、というハードルはかなり高いが、でも、だって。
 携帯の中に残されたあの日の自分は、自分で言うのも何だが、なかなかに可愛かった。しかもめちゃくちゃ笑顔だ。
 あの日の興奮とあの妙な快感を、できればもう一度味わいたい。
「あ、飲めばいいのか」
 ぽんと手を打って、財布を手にコンビニへ向かった。そうだ。シラフでスカートを履くにはあまりにハードルが高いが、あの日のように酔ってしまえば、そのハードルはグッと下がる。
「飲み会でもあんの?」
 ウキウキで買い物かごにアルコール飲料や軽いツマミ類を次々と放り込んでいたら、ふいに声をかけられ振り返る。
「よっ、奇遇」
 片手を上げて見せたのはあの日一緒に飲んでいた一人で、こいつは女装はしなかったが、嬉々として人の顔に化粧品を塗りたくってくれた。
「どうした?」
 相手を見つめたまま口を開かない自分に、相手が訝しがる。
「あー……お前、今日、暇?」
「なに? 俺も参加していいやつ?」
 行く行くとさっそく乗り気な相手に、曖昧に頷いてレジへと向かった。
「幾ら出せばいい?」
「いや、お前は出さなくていいよ」
「いやさすがにそれはダメだろ」
「いいって。てかお前に頼みたいこと、あんだよね」
「え? 何を?」
「それは帰ってから」
「え、なにそれ怖いんだけど」
 どんな飲み会なのかと聞かれても、この場で正直に話すのは絶対に無理だ。
「じゃ止めとく? この酒飲むなら、途中では帰さないけど」
「ますます怪しいな。危険はないんだろうな?」
「お前にはないな」
「は? じゃあお前は?」
「どうかなぁ……」
 他人を巻き込もうとしている時点で、危険はなくはないだろう。あの日の事が忘れられなくて、一人で女装しようとしてたと、この男に知られることになるのだから。
 あれは酔った勢いのお遊びだ。皆でギャイギャイ騒ぎながらやるから許されるのであって、ドン引きされた上で仲間内に言いふらされたら、自分の今後の立場がどうなるかはわからない。
 でも化粧は多分重要だ。でもって絶対、自分よりもこの男の方が腕がいい。
「行く。参加する」
 勢いよく参加表明した相手に、思わずフフッと笑ってしまう。
「お前、優しいなぁ」
「いやだって、何か危険があるかも知れないとこに、お前参加させて知らんぷりはないだろ」
「まぁ、お前が心配するような危険ではないんだけどな」
 肝心な部分をのらりくらりと躱しながら、相手のことを自宅へ誘導する。自宅も飲み会会場になったことが有るので、相手もどこへ行くのかとは聞いてこなかった。
「はい、上がって」
「おじゃましま……って、なぁ、ほんとに飲み会? 何時から? まだ誰も来てないの?」
 玄関先に靴が溢れてないのと、静かすぎる室内に、相手がまたしても不審げな声を出す。
「あー、うん、飲み会、ではない」
「は?」
「一人飲みのつもりだった」
「この量を?」
「まぁ全部飲むかはともかくとして、理性ぶっちぎれるほど酔いたくてさ」
「何があったんだよ。え、俺はお前の見張り役かなんかで呼ばれたの?」
 救急車呼ぶのとかやだよと言うので、さすがにそこまで酔う気はないよと否定する。
「お前に頼みたいのはさぁ……」
 こっちこっちと寝室のドアを開けて、ベッドの上に無造作に広げられたままの服と化粧品を見せてみる。
「これって」
「そう。あの日のやつ」
「え、で、これが何?」
「化粧、して欲しいんだよ。お前に。この前みたいに」
「それは、まぁ別にいいけど」
「あ、いいんだ」
 引かれるかと思ったと言って安堵の息を吐けば、いやだって俺もかなり楽しんだしと返されて、ますます安心した。
「え、つまり、もっかい理性ぶっちぎれるほど酔って女装するって言ってんの?」
「そう」
「なんで?」
「なんで、って、いやだから、俺も楽しかったから……」
「じゃなくて、酔う必要ってあんの? むしろ酒なんか飲まないほうが出来上がりのレベル、絶対上がるだろ?」
「酔ってもないのに女装とかハードル高ぇよ」
「えー、あんだけ証拠写真残して、今更だって」
 女装すんなら飲む前にやろうぜという誘いに、気持ちがぐらりと揺れる。
「前回よりも絶対に可愛くしてやるから」
 そんな言葉に負けてシラフのまま着替えてしまえば、確かに前回以上の美少女が出来上がってしまった上に、何故か相手の方が、次はもっと衣装をどうのと言って上機嫌でノリノリだ。
「いやお前、次はって」
「え、またやるんだろ?」
 もうしないとは言えなかったし、このメイクの腕を手放したくないなと思ってしまったのも事実で、気づけばメイク係に指名しろよの言葉にも頷いていた。

有坂レイさん、今日の単語です ・誕生・スカート・アルコール で何か作ってください
https://odaibako.net/gacha/28?share=tw

 
 
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友人の友人の友人からの恋人1

女装して出歩いたら知り合いにホテルに連れ込まれたの続きです。視点は相手側。

 知り合った当初、その子は友人の友人の友人、くらいの距離に居た。見た目がかなり好みだったから、距離を詰めて友人になるか、男も行けそうなら口説いて恋人にしたいと、かなり初期段階で思っていた。しかし人見知りなのかシャイなのか、元々の友人には笑顔だって見せるのに、なかなか打ち解けてくれる気配がなかった。
 そんな子と偶然街中で出会って、チャンスとばかりに声を掛けたら、特に嫌がることなくお茶を一緒してくれた。彼はその時、大変可愛らしい女装姿だったから、ここぞとばかりに可愛いと繰り返した。男に可愛いは禁句というか嫌がられることも多いけれど、女装子なら可愛いは間違いなく褒め言葉になるだろう。
 ただの女装子で男は対象外という可能性もあったが、もしかしたらの可能性にかけて口説きまくれば、少々躊躇いを見せつつもラブホテルにまでついてくる。これはもう、よほど体の相性が悪くない限りこのままお付き合い開始もありえるというか、ぶっちゃけその時点で、交際スタートしたな、くらいの気持ちになっていた。さすがに、男も有りの子だとこんな形で知ることになるとは思っていなかったが、今日の出会いに乾杯、ってくらい浮かれていたし、なんてラッキーなんだろうと思っていた。なのに。
 ラブホの部屋に入ってから、キスも未経験の童貞を拗らせまくった結果の女装で、好奇心でラブホについてきていて、つまり男の自分相手にセックスなんて欠片も考えていなくて、それどころかキスすら嫌だと思われている事実が発覚した。完全に騙されていた。
 正直、未経験の真っ更な体に突っ込むのは無理にしても、言いくるめて手コキかフェラくらいは行けるのでは、と思う気持ちもなくはなかった。だって既にラブホの部屋の中にいたのだ。でも、ファーストキスが男なんてマジ勘弁と、必死に言い募る半泣きの顔に、ラブホまで付いてきて今更何言ってるのとは言えなかった。
 だから代わりに、連絡先を交換しあって、友人の友人の友人って関係から友人になった。
 それ以降、たまに女装姿の彼とデートをしている。彼女いない歴=年齢の非モテ童貞と自分を卑下する彼に、じゃあ女性のスマートな扱い方を教えてあげるから、自分の身でもって体感すればいいよと言った結果だ。まさかそれで本当に女装姿でデートしてくれるようになるとは思わなかった。
 ちなみに、女装子とそういう仲だったことはあるにはあるし、女性の友人だってそれなりにいるが、彼女が居たという過去はない。性愛対象はずっと男だけだからだ。でも聞かれてないから、その事実は告げてない。
 割とはっきり君狙いだよって言ってる男を、そんな簡単に信じちゃダメだよ。なんてことも、もちろん思うだけで口に出して言ったことはない。
 ちょっとチョロすぎて心配になるし、彼のことを知るほどに見た目だけじゃない素直な可愛さに気付かされる。ああもう、ほんと、早く落としたい。
 ただ、一度ラブホまで連れ込んで押し倒しかけたからか、ガードはそれなりに固かった。手を握ったり腰を抱き寄せたりを拒むことはないが、雰囲気を作って顔を覗き込むと途端に警戒されてしまう。ファーストキスを奪われてたまるか、みたいな気持ちが透けて見えるのが、これまた結構可愛いかったりする。
 ガードは固くとも隙だらけだからキスなんて奪おうと思えば簡単に奪えてしまうんだけど、その結果、彼に悲しまれたり嫌われたりするのが嫌で手が出せない。でもそろそろキスくらいは出来るようになりたい。

続きました→

 
 
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