ただのクラスメイトと恋人扱いになってしまった

 どこにでもいる中身も外見もごくごく普通の男として生きてきて、だから誰かから執着に近い好意を寄せられるなんて経験は初めてだった。といっても、正直言えばそんな好意は怖い以外の何物でもない。
 だって相手は気の弱そうなというか間違いなく気が弱いおっさんで、同級生数人に絡まれていたところをちょっと助けただけだった。しかも助けたって言うほど明確にそのおっさんを助けた記憶もない。
 だって顔見知り程度のクラスメイトが一人混ざっていたから、あんまりアホなことしてると進学に響くぞって、ちょっと声を掛けただけだ。それだって、教師に呼び出されてなにか言われたらしく、しばらく大人しくするとかなんとか言っていたのを、少し前にたまたま聞いていたからでしかない。
 言われて思い出したんだろう。そのおっさんはあっさりと開放されたわけだけど、まさかそれだけのことで、好きになったと言われたり、君のことをもっと知りたいと付きまとわれたり、なんて事態に発展するとは全く思ってなかった。こんな経験初めてで、どう対応していいかもわからない。
 間違いなく気が弱いはずなのに、多分、そのおっさんよりも背が低くて体格も細めなので、舐められているんだと思う。先日とうとう迷惑だってはっきり言ったのに、ちょろちょろと周りをうろつくのを止めてくれない。
 ほんと、あの時、声なんか掛けなきゃよかった。
「はぁあああ」
 校舎から出たところで、大きなため息が溢れてしまう。
 これから帰宅しなきゃいけないのに、どうせどこかでまた待ち伏せされている。というかあのおっさんは仕事とかしてないんだろうか。
「疲れた顔してんなぁ」
 後ろからぽんと肩を叩いてきたのは、あの時おっさんに絡んでいた同級生の一人だ。というか声を掛けたクラスメイトだ。
「誰のせいだと」
「つかもっと早く相談しろよ」
「は?」
「あの時のおっさんに付きまとわれてるって聞いたぞ」
 助けてくれたのが嬉しくて惚れられたんだって? と告げる相手は、あからさまに楽しそうだ。
「なにがそんな楽しいんだよ。いい迷惑だよ」
「まぁ、初のモテがおっさんじゃなぁ」
「わかってんならどうにかしてくれ。ただし穏便な方法で」
 しばらく大人しくしなきゃなんだろと言えば、わかってるよと返ってくる。
「まぁどこまで穏便かはともかく、一応、助けるつもりで声かけた」
「えっ!?」
 元はと言えばおれらがあんなの相手に絡んだのが原因だしなと言われて、多少は責任を感じてくれているらしい。
「で、今日もどっかで待ち伏せされてんだろ? とりあえずそれ見つけんぞ」
「力で解決とかは絶対ヤメロよ」
「ないない。ダイジョブ」
 力じゃなくどう助けてくれるつもりなのか全然わからないが、とりあえずあのおっさんと一人で対峙しなくて済むってだけでめちゃくちゃ気持ちが楽になった。もしかしたら本当に、言葉で説得とかしてくれて、というかそれは多分脅しなんだけど、だとしてもおっさんの付きまといがそれで終わってくれるかも知れない。という期待ももちろんある。
「お、見つけた。つか逃げんな!」
 おっさんも、あの時絡んでいた一人だと認識したんだろう。慌てて逃げようとするおっさんの腕をガシッと掴んで引き止めた相手に、やっぱ力技でわからせるんじゃとハラハラする。
 いやもうこの際、多少は痛い目見てもらっても仕方ないんじゃないだろうか。でもこのおっさんは学校にチクってきそうだし。とすると、やっぱり手が出る前には止めないと。でも止めたらまた助けてくれてありがとうってなって……
 嫌な想像が頭の中をぐるぐると回ってしまって、どうしていいかわからないまま二人をただ見つめてしまえば、それに気づいた相手が「お前もこっちこいよ」と声を掛けてくる。
「え……」
「ダイジョブだから。こいつには何もさせないから。なっ!」
 すでに顔色がだいぶ悪くなってるおっさんが、同意を求められて必死に頷いている。相当強く腕を掴まれているのか、多少もがいたところで全然抜け出せないようだ。
 何をするつもりなのかという不安は有るが、まさか自分だけこの場から逃げ出すわけにもいかないし、しかたなく呼ばれるまま相手までの距離を詰めた。
 とりあえずで隣に立てば、相手の空いた側の腕がひょいと肩に乗って軽く引き寄せられる。
「え、何?」
「おいおっさん。こいつ、俺のだから。気安く好きとか言わないでくれる? もちろん追いかけ回すのももう無しな」
 こちらの疑問や動揺を一切無視して、相手がそう言いきった。
 おっさんは青い顔のまま、また何度も首を縦に振っている。
「もしまた次あんたのこと見かけたら、さすがにもう容赦しねぇから。それだけは忘れんなよ」
 じゃあバイバイと軽い口調で告げながら、やっとおっさんを開放したらしい。
 慌てた様子で逃げ出す後ろ姿を見つめながら、こんなあっけないのかと呆然としてしまった。
 いやもうホント、どう考えてもただただ舐められていた。
「え、終わり?」
「まぁ、多分。つかまだ続くなら、今度は俺にすぐ言えよ」
 ストーカーとかで訴えようぜと続いた言葉に、一応、力で解決は除外されているらしいと思う。
「そうする。てかありがとう助かった」
「そんだけ?」
「え? まさかお金取ったりすんの?」
「取るかバカ。つか気にならなかったならまぁいいわ」
 全く気にならなかったわけじゃないけど、男相手にだけモテ期来てるわと茶化していいのかもよくわからないから、軽く首を傾げてなんのことかわかりませんというフリをしておく。
 でもどうやらこの判断は良くなかった。だっておっさんに付きまとわれてるのが彼の耳に入るくらい、あのおっさんと自分のことは同じ学校の生徒らに見られていたってことだ。
 つまり、おっさん撃退のやりとりも、バッチリ見られていたらしい。
 翌日から、友人ともいい難いクラスメイトでしかなかった相手と、完全に恋人扱いになってしまった。
 しかも相手が否定しない。というか絶対面白がっている。
 でも実際おっさんより全然マシだし。擬似的だろうと相手が男だろうと、初めて恋人がいるって状態にちょっと浮かれる気持ちもあるし。
 というわけで、自分自身、周りと相手が飽きるまでこのままでもいいかと思ってしまっているんだけど、この選択で大丈夫だろうか?

今回の更新はただただ書き終わらなかっただけですが、次回(1/29)の更新は日中予定が入っていてまた夜になる可能性が高いです。

 
 
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HOME/1話完結作品/コネタ・短編 続き物/CHATNOVEL/ビガぱら短編/シリーズ物一覧/非18禁

積極的にどうこうなりたいわけじゃなかった結果

 告白されたのは卒論提出を終えた1月の終わりだった。相手は同じゼミのひとつ下の後輩で、教授に卒論を手渡したその直後に、先輩ちょっとと呼ばれて、人気のない廊下の片隅に連れ出された。
「俺、先輩のことが恋愛的な意味でずっと好きでした」
「ああ、うん」
「驚かないんですね」
「いや驚いてるけど」
 だって、なんで今? という気持ちはかなり強い。
 ただまぁ相手からの好意には気づいていたし、わざわざこんな人気がない場所に連れ出されての話ってことで、途中でもしやと思っていたのも事実だ。
「全然驚いてるように見えないですけど。てかやっぱ、知ってました? よね?」
「あー……まぁ」
 ですよね、と言いながらその場にしゃがみ込んでしまった相手は、どうやら落ち込んでいる。
 仕方がないので自分も腰を落として、うつむく相手の様子をしばらく眺めていた。
「あの……?」
 やがておずおずと顔を上げた相手が、なぜいつまでもここに居るんだと言いたげに見つめてくるから、まさか話は終わったのか? という疑問が浮かんでくる。
「で、話ってそれだけ?」
「あ、そうですね。知ってたのに知らない振りしてくれててありがとうございました」
「え、他には?」
「ないですけど」
 即答されて、マジかよと思う。
 え、好きって言って終わり? それだけ?
「あ、告白なんかしてすみませんでした……?」
「それ疑問符ついてないか?」
「いやなんか怒ってはなさそうだったから」
 怒ってます? と聞かれて、怒ってないと返したが、正直釈然としない。
「先輩……?」
 無言で相手を見つめてしまえば、居心地悪そうにしながらも心配そうな声が掛かった。
 というか普通、告白したら相手の返事を求めるものじゃないのか? もしくは告白と同時にお付き合いの打診とかするもんじゃないのか?
「いやオカシイだろ」
「え、何がですか?」
「何がって全部だ全部」
「あ、はい、すみません」
「いや待て。なんの謝罪だそれ」
「えと、好きになってすみません。ずっと知ってたのに、普通に接してくれてたんですよね? ずっと気持ち悪い思いさせてましたよね?」
「待て待て待て待て。え?」
「え?」
 こちらが戸惑えば、相手も同じように戸惑っていて、しばし沈黙がこの場を支配する。
「あー……まぁ俺も秘密にはしてないが積極的に開示してはいないというかで、つまりは知らなかったってことだよな」
「え、何をですか?」
「俺が男もイケるって事実」
「は? え?」
 本気で驚いているようだから、本当に知らなかったらしい。
「あーまじか。知らなかったからか。マジか」
 確かに、あんなあからさまな好意を寄せてくるわりに何も無いのはオカシイなと思うこともなくはなかった。どうやら、こっちから積極的にどうこうなりたいわけでもないしまぁいいか、と放置してしまったのがこの結果らしい。
「てかなんで今?」
「え、なんで?」
「なんで、告白する気になったんだろって思って」
「それは先輩が卒業するから」
「俺が卒業後地元戻るって知ってるよな?」
「はい」
「卒論出したし、ゼミに顔出すこともなくなるんだけど」
「ですね」
 こちらの言葉に即答で肯定が返るのを見ながら、なるほど、と思う。
「つまりマジで言い逃げ? ただ好きって言いたかっただけ?」
「あと確認、ですかね」
「確認?」
「ずっと知ってて知らない振りしてくれてるのかなって思ってたから。知ってて普通に接してくれてたならお礼言わないとって思って」
 言えて良かったですとようやく相手に笑顔が見えて、ちょっとイラッとしてしまう。
「なあ、俺、男もイケるって教えたとこなんだけど」
「あ、はい、ビックリしました。だから俺の気持ち知ってても平気だったんですね」
「マジで? なぁマジで?」
「えっ? えっ?」
「男もイケる相手に告白したってわかっても、それ以上先、何も求めないわけ?」
 そこまで言えば、ようやく相手も何かを察したらしい。
「いやでも先輩、もう卒業ですよね?」
「そうだな」
「ゼミにも顔出さないですよね?」
「そうだな」
「遠距離恋愛とかするタイプじゃないですよね?」
 その指摘にはグッと喉が詰まってしまったが、それでもなんとか「そうだな」と肯定を返す。
「えと、何を求めていいんですか?」
「っ……それ、は……」
 積極的にどうこうなりたい相手じゃなかったはずなのにと思いながら。
「とりあえず付き合うか」
「え?」
「卒業までの期間限定で」
「えっ!?」
 相当驚かれたが、嫌なのかと聞けば即答で嫌じゃないですと返ってきた。
 卒業後のことは卒業してから考えればいい。

 
 
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エイプリルフールの攻防(目次)

キャラ名ありません。
本編4話+エンド後H13話+翌年小ネタ1話の全18話。
エイプリルフールを仕掛ける方×仕掛けられる方(視点の主)。

小学時代から仲が悪い同級生がエイプリルフールにだけ好きだと言ってくるようになり、嘘の好きだとわかっているのに何年も繰り返されて好きになってしまった視点の主が、好きになっちゃったからもうエイプリルフール終わりにしてってお願いしたら、実は両想いだったことが判明する話。
本編は大学時代の4年間のエイプリルフールをざっくりと追って、両想いが判明するまで。
続編のエンド後Hは両想いが判明した2人が恋人になって初Hする話。
オマケ小ネタは翌年のエイプリルフールを2人がどう過ごすのか。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的描写が多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 大学1年4月1日
2話 大学4年4月1日
3話 全ての本当
4話 大学4年4月2日
エンド後
1話 早く早くと急く気持ち
2話 こちらからも触れる(R-18)
3話 準備済み
4話 チョロくて不安
5話 ローションとゴム
6話 変な顔と八つ当たり
7話 初めて同士(R-18)
8話 本番はこれから
9話 今すぐ恋人に
10話 怖くはないけど(R-18)
11話 セックス、してる(R-18)
12話 一緒にイこう(R-18)
13話 泊まっていいよ
1年後
エイプリルフール禁止

 
 
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秘密の手紙

 朝学校へ行ったら、下駄箱の中の上履きの上に一通の手紙が置かれていた。
 超簡素な茶封筒という不穏な気配しか無いそれの中には、ペラっと一枚のメモが入っていて、そこには「お前の想い人を知っている」と短な一文が印刷されていた。
 ザッと血の気が引く思いをしたのは、脅迫されているのだと察したせいだ。
 いつか誰かに気づかれるかも知れない不安は、自身の中に湧いた恋情を認めた瞬間から常に付きまとっていたが、それが現実になったのだと思った。
 この手紙の差出人は誰だ。相手の要求は何だ。
 そんなことばかりを考えながらなんとかその日の授業を終え、大半の生徒が下校した後に、自身の下駄箱に封筒を置いた。朝受け取った茶封筒からメモを抜き、お前は誰だ、要求は何だ、という短なメモを書き綴ったノートの切れ端を入れている。
 蓋のない下駄箱なので、こんな場所でメモのやり取りをしたいとは到底思えないのだが、相手が誰かもわからない状況ではこうするしかない。
 果たして、翌日の朝にはその封筒は消えていた。
 さらにその翌日、また上履きの上に茶封筒が乗っている。中には、「告白すればいいのに」というメモが入っていて首を傾げる。
 誰だ、という問いに答えがないのは想定内だったが、要求は何だという問いへの答えがこれ、というのが良くわからない。
「何かあった? 一昨日もずっと変な顔してたけど、今日もなんか悩んでるよね?」
 休み時間にそう声をかけてきたのはまさに想い人その人で、さすがに詳細を話せるわけがない。
「あー、まぁ、ちょっと」
 色々あってと濁してみたが、相手はそう簡単に引き下がってはくれなかった。
「俺にも話せないようなこと? それとも教室じゃ無理って話?」
「両方」
 正直に答えてしまったのは多分失敗だった。
「え、マジに俺には話せない何か抱えてんの?」
 余計気になると言われても、話せないものは話せない。追求をどうにか誤魔化して、帰りがけには「無理」の二文字だけ書いたメモを入れた封筒を自身の下駄箱に置いた。
 返信は翌々日ではなく翌朝には届いていて、しかも今回の中身は短な一文ではなく、しっかり手紙と呼べるような長い文章が綴られている。まぁ、コピー用紙への印字に茶封筒、というところは変わらないんだけど。
 いわく、二人は両思いだから早く告白してくっつくべきだとか、相手はこちらの告白を待っているだとか、今どき男同士での恋愛はそこまで禁忌ではないだとか。
 なんだか随分と熱心に、告白するよう促されている。
 なんだこれ。と思うと同時に、さすがに差出人の正体を知りたくなってきた。だって随分と相手の心情に対して断定的だ。
「何? 俺の顔に何かついてる?」
 昼休みに一緒に昼飯を食べながら、想い人の顔をマジマジと見つめまくったら、さすがに居心地が悪そうに聞いてくる。
「昨日、お前には話せないって言った悩みについてちょっと考えてて」
「お、やっぱ俺に相談しようかなって思った?」
「そうだな。近日中には、話せるかもな」
「なにそれ?」
「今すぐは話せないってこと」
「は? 勿体ぶってないでさっさと話せよぉ」
 放課後残ろうかと言うので、今日は早く帰るからと断って、その言葉通りに大半の生徒が下校するのを待ったりせず、けれど返信の茶封筒は上履きの上にしっかり乗せて学校を出た。といっても、そのまま学校をくるっと半周して、裏門からこっそり現場へ戻ったのだけれど。
 自身の下駄箱が見える位置に身を潜めて、封筒を手に取る「誰か」を待つ。今日中に現れなかったら、明日は早朝から張り込みだと意気込んでいたけれど、下駄箱周辺の人気がなくなった途端にその「誰か」はあっさり現れた。
 やっぱりと思いながらも、しっかり封筒を手に取るのを待ってから声をかける。
「やっぱお前だったんだ」
「えっ……なん、で」
「なんでもなにも、お前以外にお前の気持ちそこまで断定できるやつに心当たりがなかった」
 これは、少なくとも共通の友人の中には、という意味でしかなく、こちらの知らない友人に相談していたという可能性はある。頼まれて取りに来ただけと言い逃れることだって可能だろう。でも彼からの反論はなく、どうやらあっさり認めてしまうらしい。
 そっか、と力なく返した相手の手の中で、クシャッと茶封筒が握り込まれている。ちなみに、差出人を捕獲する気満々だったのでその封筒に中身はない。
「両想いだってわかってんなら、こんな回りくどいことしてないで、お前から告白するんでも良かったんじゃねぇの?」
「できるわけ、ないだろ」
「なんで?」
「そんなの、お前が俺を本当にそういう意味で好きなのか、なんて、わかんないし」
「はぁ?」
「だって、お前の言動にもしかして? って思うの、俺がそうだったらいいのにって思うせいかも知れないじゃん」
 最後の方は声が震えていて、なんだか虐めてでも居るみたいだ。というか目には涙も滲んでいて、こんな場面なのになんだかドキドキしてしまう。
「で、どうなの?」
「どうなの、って?」
「俺、……ふられる?」
 視線が合ったのは声をかけた最初だけで、ずっと僅かにそらされていたのだけれど、とうとう逃げるように俯かれてしまった。良い返答が貰える自信がないと言わんばかりだ。
「ぜひお付き合いしたいけど」
「マジで!?」
 バッと勢いよく頭を上げた相手の顔は信じられないと言いたげで、でも、泣きそうだった目だけは希望に満ちてキラキラと輝いている。
 その様子の愛らしさに、思わずプッと吹き出してしまったら、からかわれていると思われたようだ。酷くショックを受けた顔をされ、また俯くように頭を下げかける相手に、慌てて謝罪の言葉を投げた。
「ごめん。からかってない。まじで、付き合いたいって思ってる」
 下げかけた頭をグッと上げた相手は、さすがに疑惑の眼差しだ。
「ほんと。本気。さっき笑ったのは、嬉しそうなお前が可愛かっただけ」
 言い募れば、可愛いに反応してか少し照れくさそうにしながらも、信じるぞと脅すみたいな言い方で告げてくるから、やっぱりまた笑いそうだった。

相手側の話を読む→

ChatGTPに出してもらったお題  ”秘密の手紙” – 1人の主人公がもう1人の主人公に秘密の手紙を送ることから始まる物語。を使用しました。

更新再開します。結局小ネタ期間になりましたので、更新期間は1ヶ月ほどになりますがまたよろしくお願いします。

 
 
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可愛いが好きで何が悪い(目次)

キャラ名ありません。全56話。
大学の同期生で、プリンセスな女装も似合う美形×可愛いもの好き男前(視点の主)。
幼少期の夢の国でのプリンセスコスプレで、相手の性別を勘違いしたまま互いに初恋していた2人が、大学で再会して恋人になる話です。

そこまで重い表現はしてないと思いますが、攻めは継母からの性的虐待経験あり。幼い頃に実母を亡くし、中学時代から父の後妻(継母)と肉体関係を持っていて、弟と妹が実子という可能性があります。
継母との関係の影響から、攻めの女性経験値高め。コミュ力も高めで交際範囲がかなり広そう。
受け(視点の主)は高校時代に彼女が居たので童貞ではないけど、可愛いもの好きな趣味を優先していて交際経験はその彼女一人だけです。夢の国通いという趣味を知られたくなくて、大学での交友範囲はあまり広げない方針。
大学では2人は基本距離を置いてますが、大学生活描写はほとんどないです。

視点の主が男前過ぎて、攻めばっかり泣きます。
抱かれてるのに抱いてるみたいだと感じるセックス描写もあります。
攻めも抱いてるのに抱かれてるみたいと思っているので、精神的には完全にリバ。肉体的には受け攻め固定ですが、攻めが自分で自分のお尻拡張やってた内容有り。
攻めは、抱かれるのは無理でも抱くならできる、って言われたら抱かれる側になってもいいから視点の主と関係持ちたいって思ってるので。
攻めが割と一途に視点の主を好きで、健気な努力してます。
女装もその一つで、視点の主の好みに寄せて少しでも好きになって貰いたいだけで、女装が好きとか趣味とかではないです。
視点の主は攻めのそういう健気さに落ちた所ある。

攻めが女装したままセックス。が一番の目的でしたが、内心受け攻め逆転したようなセックスだけじゃなくて、素のままの攻めに抱かれて気持ちよくなる受けも見たいなと思ってしまった結果、達成後の2回戦もダラダラと書いてしまって相当長いです。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的描写が多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 夢の国と再会と
2話 あのときはありがとう
3話 写真交換
4話 すっかり友人
5話 夏休みの帰省
6話 姉に連れられ海の家
7話 ファミレスお茶会
8話 花火大会へ
9話 迷子ハンター
10話 デートって言うな
11話 夏休み明け
12話 継母との関係
13話 実家脱出
14話 切られたドレス
15話 届いたドレス
16話 育った初恋プリンセス
17話 内緒って言ったのに
18話 誰にも取られたくない
19話 元カノ
20話 拒否はできない
21話 口元を汚したプリンセス(R-18)
22話 恋人になってもいい
23話 周りの反応
24話 助けてあげて
25話 部屋の惨状
26話 勝手に自己開発
27話 情けなさが募る
28話 当たり前、の違い
29話 発想が男前すぎる
30話 甘えている
31話 泣いてたのがショック
32話 ローションは優秀
33話 慣らすとこから全部
34話 準備万端揃ってる
35話 現代コーデのプリンセス
36話 目一杯好みに寄せる
37話 じれったい程ゆっくり(R-18)
38話 延々と興奮を煽り合う(R-18)
39話 確かめずに居られない(R-18)
40話 手の中で脈打つ熱(R-18)
41話 69(R-18)
42話 可愛くて、愛しい(R-18)
43話 化粧を落として2回戦
44話 好奇心でバイブ挿入(R-18)
45話 最弱モード(R-18)
46話 性感帯探し(R-18)
47話 期待してる(R-18)
48話 初めてでこんなにも(R-18)
49話 もうちょっと待って(R-18)
50話 ゆるふわな刺激(R-18)
51話 奥の鈍い痛みすら(R-18)
52話 可愛く喘げよ(R-18)
53話 お前が愛しい(R-18)
54話 一緒にイこうね(R-18)
55話 昨夜を思い出しながら
56話 可愛いが好きで何が悪い 

 
 
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無い物ねだりでままならない(目次)

キャラ名ありません。全19話。
大学生の可愛い系小柄後輩(視点の主)×頼りになる系大柄先輩。
2学年差で先輩は4年生。

見た目の可愛さからお前なら抱けると言われがちな視点の主が、性的な目で見ないという理由で懐いていたサークルの先輩が実はゲイネコ(抱かれたい側のゲイ)で、しかも可愛い視点の主を羨ましがっていると知って、恋人に立候補して可愛がってあげたくなる話。
先輩は過去に出会い系で抱かれた経験はあるものの、恋人が居た過去はなし。先輩の過去の男関係の詳細はないものの、過去の行為を匂わすような態度や発言はあります。
視点の主は童貞です。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的描写が多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 月曜2限の空き時間
2話 最後のランチ
3話 クリスマスデート
4話 先輩の親友襲来
5話 しんどい鍋パ
6話 2人きりの帰り道
7話 先輩のカミングアウト
8話 初詣デート
9話 いろいろ準備
10話 開封済みローション
11話 まだ恋人になりたいか
12話 童貞貰って下さい
13話 舐めてくれるの?
14話 そろそろ脱いで(R-18)
15話 おねだりしてよ(R-18)
16話 やらかした(R-18)
17話 先輩と恋人に(R-18)
18話 最高!(R-18)
19話 手を繋いで

おまけメモ。
本編に出せなかった先輩の過去の出会い系ですが、親友に恋人が出来たのをきっかけに自分も恋人が欲しくなって利用しました。しかし、2〜3人であっさり挫折。
自分に出会い系は向かないし、もう恋人を作ろうなんて考えるのはやめよう。と思うようになった決定打は、抱かれたい側なのに抱く側をやらされる羽目になったことで、つまり、先輩は実は非童貞でもある。という設定でした。

 
 
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