俺が眠らせてあげるから(目次)

CHAT NOVELさんでWeb版が3章まで読めます。
社会人と学生。本編7章+後日談3話。
添い寝やのキャストとして働く主人公のケイが、オーナーであるシュンからの依頼で、不眠が酷いという男性客(修司)を取ったら、その男性客に惚れてしまう話です。恋人エンドでキスまで。
後日談は、そんな二人が初めて体を繋げるセックスをする話。
修司視点で、自分が抱かれる側になるんだと思いこんでいた修司が、ケイを抱きます。

1章 オーナーからの紹介
2章 もっと知りたい
3章 不眠の原因
4章 友だちになりたい
5章 恋人になりたい
6章 元カノ訪問
7章 手放せないなら恋人に
後日談1
後日談2
後日談3

 
 
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夢見る腐男子は理想の攻めを手に入れたい・その後の二人の久々H1

本編数ヶ月後。颯真の高校卒業を待って久々にセックスする二人の話。本編の主人公は颯真ですが、後日談は翔視点。

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 仕事が休みの日の朝は、なるべく体を動かすようにしている。と言ってもせいぜい近所を1時間程度走ってくるだけだけれど。
 そんなわけで今朝も走りに出るつもりで靴を履いていた所、前方のドア鍵が突然ガチャリと音を立てたので、翔は驚き顔を上げた。
 とっさに頭に浮かんだのは、先日、誕生日プレゼントとして合鍵を渡した恋人の顔だったけれど、もちろんこんな早朝とも言える時間の来訪予定はない。そもそも颯真とは今日、昼前に駅で待ち合わせている。
 少し豪華なランチを奢って昨日卒業式だった彼の卒業を祝い、夕飯用に美味そうな惣菜類を買って帰ってくるのが目的だ。夜は久々のお泊りも決定している。ついでに言うなら、明日も仕事は休みである。
 卒業式当日はさすがに色々あるだろうからと、その翌日と翌々日が休めるように、かなり早くから準備していた。卒業祝いとして、泊まりでどこかへ連れて行きたいと思っていたからだ。
 しかし結局、ホテルに宿泊予約を入れることにはならなかった。なんせ、翔宅に泊まりたいというのが颯真の要望だったので、恋人としては、それを叶えてやらないわけには行かない。
 あの日の約束通り、恋人となってからはハグやキス以上の性的な触れ合いをしていなかったから、実質、恋人としては初めて抱き合う夜となるのに。翔としては、多少ロマンティックな演出をしてやるつもりだったし、颯真自身、そういうのに憧れる気持ちはあるとはっきり認めていた。
 けれど、久々に抱き合う場所はやっぱり慣れ親しんだ翔のベッドの中がいい、だとか、あのベッドに潜り込むのをどれだけ我慢してきたと思うの、なんてことを言われてしまったら、すぐにでもそのベッドの中へと連れ込みたい衝動を堪えるのが大変だった。
 頭の中では目まぐるしく颯真との記憶が巡っていたが、扉の向こうに居るのが彼だという確証はない。慌てて立ち上がり、隅に置かれた傘立てに刺さった傘を引き抜いたところで、目の前のドアが開かれる。
「ぅわっ!?」
 真っ先に驚きの声を上げたのはドアを開いた人物で、翔は脱力しつつ手にした傘を傘立てに戻した。色々と想定外ではあるが、合鍵を渡した人物が鍵を開けたのであれば、そう大きな問題はない。
「え、ちょ、何してんの?」
「何してるのはこっちのセリフだ。合鍵を使うのは構わないが、来るなら連絡くらいは入れてくれ」
「だってそれじゃ寝込み襲えないじゃん」
「んん?」
 想定外の言葉が聞こえてきて言葉が詰まる。てっきり、待ちきれなかったとか早く会いたかったとかの、可愛らしい理由を告げてくれるのかと思っていた。
「卒業したし、合鍵あるし、ならもう、寝てるとこにこっそり潜り込むしかないなって思って。まぁ、本当はもっと早く来るつもりだったの無理だったから、もう起きてるだろうなとは思ってたんだけどさ」
 さすがにドア開けた先に居るとは思ってなくて驚いたと言いながら、颯真の視線がゆっくりと、翔の姿をなぞるように上から下まで移動していく。
「もしかしなくても、走りに行くとこだった?」
「まぁ、休みの日くらいは、少し体を動かしておかないとな」
「そうなんだ。えっと、じゃあ、俺は留守番してていい? どれくらい走ってくる?」
 一緒に行きたいとこだけどさすがにこの格好で走るのはと躊躇う颯真は、昼からのデートを意識してか、普段好んで着ているカジュアル感の強いスポーツミックスコーデではなかった。前が開かれたコートからは、襟や前立てにデザインが入った白シャツや細めのコットンパンツという、スマートな装いが見えている。当然足元もカラフルなスニーカーではない。
 卒業祝いなのだからランチはコースを予約済みと言ったせいで、気を使わせてしまったのかも知れないが、見慣れない大人びた姿になんとなくソワソワしてしまう。
 大学生と思い込んで抱いてしまったが、本当は高校生と知って、せっかく恋人という関係に進んだものの行為は颯真が卒業するまでオアズケという状態に、実のところ、こちらも相当焦らされていた。颯真の手前、そんな気持ちは極力隠してきたけれど、やっと卒業したのだと思うと抑えが効かなくなりそうだ。
「翔さん?」
「うん」
 訝しげに名前を呼ばれたが、小さく頷くだけにとどめて、そっと目の前の体に腕を伸ばす。引き寄せ抱きしめた体からは、甘さのある爽やかな香りがした。
 正確には、毛先が元気よく跳ねた頭髪から漂う馴染みのあるこの香りが、香水の類ではなくシャンプーの香りだということを知っている。いつもより強い香りの中、ほのかな石鹸の香りが混じってもいた。
 先程、寝込みを襲いに来た、なんてことを言っていたから、場合によってはそのまま行為になだれ込む気だったんだろう。多分、その認識に間違いはないのだけれど、それならばと寝室へ連れ込むかは、大いに悩むところだ。

続きました→

 
 
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俺が眠らせてあげるから・その後の二人の初エッチ1

本編から半年後の初挿入で修司×ケイ。本編主人公はケイですが、こちらは修司視点。

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 人間不信と深刻な不眠を抱えてどん底だった生活からすくい上げてくれた男を恋人にして半年、あっという間に半同棲じみた状態となった後は相手の手厚いサポートを受け、仕事にはなんとか復帰している。
 夜間、暗くした寝室で同じベッドに入ればやはり簡単に寝落ちてしまうけれど、日中や明かりをつけた部屋でなら、隣り合って横になっても条件反射で眠くなるような事もなくなった。
 そんなわけで、恋人として触れ合うときにベッドへ連れ込まれることも増えている。
 横向きに向かい合って寝転がる二人の距離は近く、修司の腕に緩く背を抱かれながら、ケイの手はゆるゆると修司の股間へ刺激を与えていた。その顔はひどく楽しげで、簡単に反応を示すようになった修司に、安堵と満足とを覚えているのが見て取れる。
 人間不信と不眠とを抱えるようになった原因が、恋人だった女性の裏切りだったこともあり、ケイと恋人になって共に過ごす時間が大幅に増えたあとも、二人がキス以上の行為へ進むまでにはかなりの時間を要した。その間もケイはずっと辛抱強く修司に寄り添ってくれたし、いつだって修司の抱えるトラウマを気遣ってくれたし、諦めることもしなかった。
 なぜこんなにも想って貰えるのか今ひとつ理解が出来ないものの、その想いは疑いようもなく修司へと向かっていたし、なんともありがたいことだと思う。だからこうして腕の中、興奮やら期待やらで薄っすらと頬を染めながら楽しげに股間を弄ばれていたって、胸の内は安堵と愛しさで満ちている。
「ね、修司さん、お願いがあるんだけど」
 こういう場面でケイが口にする「お願い」は、新しい何かを試したい場合が多い。既に経験済みの行為をねだるなら、お願いなどとは言わずに、はっきりして欲しい行為を口に出すからだ。
「いいよ、言ってみて?」
 彼がしたいと望むことを、出来る限り叶えてやりたい気持ちは大きい。とはいえ、トラウマのせいで思うようには行かないことも多いのだけれど。なんせ、触れたいという望みはすぐに叶えられても、彼の手に反応するようになるまでには結構な時間を要した。
 反応しない体を申し訳なく思う修司を気遣ってか、不快なわけじゃないならそれだけで嬉しいのだと笑うケイの強さに、どれほど救われたかわからない。
「その、……っ」
 緊張の滲んだ声を喉につまらせる様子を見て、どうやらケイ自身が難しいと思っている「お願い」らしいと思う。その予想はきっと外れないだろうけれど、最初から上手く行かなくてもいいのだということも、既に共通の認識になっているはずだ。
「すぐには叶えてあげられないかもしれないけど、ケイくんの望みは知っておきたいし、叶えてあげたい気持ちはちゃんとあるよ?」
「それがわかってるから、ちょっと言いにくいのもあるというか」
「ん? どういうこと?」
「俺のためにって無理して欲しいわけじゃないってのだけ、先に言っときますね。生理的に無理って思うなら、そう言って下さい」
「ああ、なるほど」
 生理的に無理ならという言葉で、だいたいの想像がついてしまった。ついにそれを言われる日が来たと言うべきかもしれない。
「体を繋げるセックスがしたくなった?」
「う、あ、はい。てか、修司さんも、俺といつかはそうなるつもり、ありました?」
「ケイくんがしたいって言い出したら、応じるつもりは最初からあったよ。だからこの先、ケイくんがどこまで俺としたいって思うかはわからなくても、やり方を調べるくらいのことはしてる」
「それ、調べた上で応じられそうと思ったって、思っていいの?」
 お尻の穴を使う事に生理的な嫌悪感は本当にないですかと再度確認されてしまったが、随分と真剣な顔をしていたから、彼にとっての最重要項目はそこなのだなと思う。まぁそれも当然かも知れないけれど、出来ればどこを使うかではなく、自分よりも断然可愛らしい容姿の年下男性に押し倒される葛藤の方を考慮して欲しかった。
「嫌悪感はないし、覚悟もまぁ、出来てるよ」
「え、覚悟?」
 不安そうに曇った顔に、余計なことを言ったかも知れないとは思ったが、でも全くの覚悟なしに応じられるようなものではないこともわかって欲しい。
「そりゃ、いくらケイくんが相手でも、覚悟もなしに抱かれるのは無理だよ」
「えっ?」
「えっ?」
 随分と驚かれてしまったことにこちらも驚いて、しばし二人見つめ合った。どうやら盛大な勘違いをしていたことにはすぐに気づいて、なんとも気恥ずかしい。
「あー……その、抱いてっていうお願いとは思わなくて……」
「いや俺も、抱いてってお願いする気はなかったから、間違いではない、です」
「あれ、やっぱり俺が抱かれる側?」
「じゃなくて。その、俺が、自分で、抱かれようと思ってたと言うか」
「え?」
「修司さんが汚いから嫌だって言わなかったら、これ、俺の中に入れてみてもいいですかって、聞こうとしてたんですよね」
 ここまでのやりとりでだいぶ萎えてしまった股間をゆるりと撫でられて、なるほどと思う。なるほどとは思ったが、それを当てるのはきっとどう頑張っても無理だった。そんな事を提案されるなど、欠片も考えたことがなかった。
「その発想はなかったな。普段の言動からして、てっきり、俺が抱かれる側になるんだと思い込んでた」
 元々ケイがキャストとして働いていた添い寝屋は女性専用の店だし、男の修司が客として対応してもらえたのは、その店のオーナーが学生時代から何かと構ってくれていた先輩だったからという、少々特殊な事情がある。
 そこで培った経験は修司との付き合いの中でも大いに発揮されているようだったし、修司のほうが4つも年上だというのに、あらゆる場面でスマートにリードされてしまって、どれだけ可愛い顔をしていたってそこにいるのは自分と同じ男で、しかも自分よりもずっと恋人を甘やかすことに手慣れているのだと感じることは多かった。相手の理不尽な我儘さえも受け入れ従うことは、恋人を甘やかすのとは全く違うのだと、思い知らされても居る。
 年齢的には修司のほうが上だけれど、男としては相手の方が完全に上な気がしていたし、女のように扱われこそしていなくても、躊躇いもなく可愛いと告げられることもあったから、いずれ体を繋ぐような行為をすることがあったら、間違いなく自分が受け入れる側を求められるのだと疑いもしなかった。
「うっ、それは、すみません。でも、修司さんの安心しきった寝顔とかホント可愛いし、それに俺も男の人と付き合うのは初めてで、甘え方がわからないというか、どうやったら手ぇ出して貰えるのかわからなくて、結局、自分から手ぇ出しちゃうっていうか」
 羞恥からか顔を赤くして、しどろもどろに言い募る様が可愛くて、同時に申し訳なくも思う。
「受け身すぎてゴメンね。俺がケイくん任せにしすぎるせいで、抱いて欲しいなんて、言えなかったよね」
「それはいいんです。修司さんのそういうとこに付け込んでる自覚はあるし、修司さんが俺がしたいって言うこと受け止めてくれようとするの、俺のこと好きって思ってくれてるからだってわかってるし、負担にならないように気をつけなきゃとは思うけど、もっと俺に積極的になって欲しいとは思ってないです。大丈夫。そういうとこも、俺にとっては修司さんの魅力の一つです」
 一転して熱心に語ってくれるそれは、紛れもなく彼の本心なんだろう。本当に、ありがたいことだと思う。彼と出会わせてくれた先輩には、感謝してもしきれない。
「それでその、どうですか? 試してみても、いい?」
 また少し口ごもりながらも期待を込めた目で見つめられ、ダメだなんて言うはずがない。
「それはもちろん構わないんだけど」
「だけど?」
「その、抱いてっていうお願いでも、俺は嬉しいよ?」
「う、あ、その申し出はありがたいんですけど、それは俺の方の覚悟がまだ出来てないと言うか、その、上手く出来なかったときのダメージがかなりデカイんで」
「ああうん、そうだ。確かに」
 最初から上手く繋がれる保証はどこにもないどころか、失敗する可能性のほうが高いんだった。
「気持ちだけじゃどうにもならないことが多くてままならないなぁ」
「抱いてあげたいって思ってくれただけで、めちゃくちゃ嬉しかったんで、今はそれで充分です。でもいつか、抱いて下さい」
「それは、もちろん」
 じゃあもう1回大きくするところから始めますと笑いながら、股間に当てられた手が動き出す。目の前にあるオレンジがかった柔らかな前髪を後ろへ向かって梳くように撫でて、現れた額にそっと口づければ、んふふっと小さな笑いだか吐息だかが漏れ聞こえてきた。

続きました→

 
 
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金に困ってAV出演してみた(目次)

キャラ名ありません。全33話。
お題箱より「金髪のいいお兄さん(19歳 受け)と黒髪のショタ感溢れる小柄の男の子(18歳 攻め)がゲイAVに出たら本当に恋に落ちてしまう」話
受けが視点の主で大学生。髪は撮影用に染めただけで中身は真面目。攻めは年下だけど高校卒業後すぐにAV業界に入った社会人。攻めは出演もするけど制作側になりたい人。
視点の主は恋人だったはずの男にお金を持ち逃げされたせいでAV出演を決め、そこで同じく初撮影だという攻め(撮影で喪失したいという理由で童貞)と出会う。恋人は暫く要らないと思っていたものの、攻めが監督する作品に出演したことで、自身の中に演じる役柄を羨む気持ちが湧いたり、攻めに告白されたり攻めの性癖を知って、最終的には恋人関係を受け入れます。
大人の玩具登場率高め。結腸開発用のアナルビーズ使用有り。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
AV撮影という内容なため、性的描写がかなり多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 ビデオモデル応募
2話 SEXしないと出られない部屋
3話 相手はバリタチ希望の童貞で処女
4話 カメラを忘れる
5話 アナルを舐められる(R-18)
6話 休憩とキス練習
7話 オモチャでトコロテン(R-18)
8話 脱童貞(R-18)
9話 二本目撮影とデートの誘い
10話 相手の自宅へ
11話 恋人は要らない
12話 知らなかったエンド
13話 指だけで感じすぎる(R-18)
14話 何度もイカされギブアップ(R-18)
15話 お風呂でイチャイチャ撮影
16話 出演予約
17話 出演依頼と撮影開始
18話 冒頭シーン撮影
19話 もっと、して(R-18)
20話 口内射精(R-18)
21話 先生はもう俺のもの
22話 撮影前予習
23話 好きになっていいの?
24話 本当に言った
25話 撮影再開と未経験玩具
26話 どこまで本気?
27話 未知の深さ(R-18)
28話 喜んで欲しくて
29話 先生の中に入りたい(R-18)
30話 映像確認とあの日の回想(R-18)
31話 恋人にはなってもいいけど
32話 譲れない性癖
33話 いつか信じられたなら

 
 
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兄は疲れ切っている(目次)

キャラ名ありません。全40話。
雄っぱい持ち大学生弟(視点の主)×疲労困憊社会人兄。どちらも女性経験ありで男性経験なし。
同情から雄っぱいを揉ませたことで兄を意識するようになった視点の主が、彼女ができそうという兄に焦って、酔い潰して先に体だけ手に入れたら大失敗だった話。
目一杯優しくしても一向に絆されてくれないどころか心を閉じていく兄と、最終的には恋人同士になります。
21話から先はダラダラと恋人同士の甘ったるいセックスをしているだけですが、S字結腸まで突っ込んじゃったり、後始末でお湯の排泄させたりが混ざってます。描写は控えめ。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的なシーンが含まれるものはタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 1分百円
2話 酔った兄に絆されて
3話 兄の奢りで居酒屋へ
4話 ラブホ連れ込み(R-18)
5話 兄覚醒と抱く宣言(R-18)
6話 とにかく諦めて(R-18)
7話 泣かれて一時中断(R-18)
8話 再開したけど(R-18)
9話 その後の迷い
10話 上手くいかない(R-18)
11話 兄だけ先に(R-18)
12話 兄の口奉仕(R-18)
13話 精飲と湧き上がる怒り(R-18)
14話 嫌だと言えば開放する
15話 兄の告白
16話 ポンコツなりに必死
17話 兄の惨めさの正体
18話 土下座で謝罪
19話 セックス前から好きだった
20話 やっと恋人同士
21話 初デートの余韻を残して
22話 ちっぱい堪能(R-18)
23話 襲っていいよ
24話 嬉しくて仕方がない(R-18)
25話 いつもと違って(R-18)
26話 耳元に甘い声(R-18)
27話 ゴムを口で着けてみたい
28話 初の対面座位(R-18)
29話 兄が自分で(R-18)
30話 初トコロテン(R-18)
31話 もっと、愛して(R-18)
32話 中出しマーキング(R-18)
33話 奥までじっくり(R-18)
34話 奥のその先(R-18)
35話 これから先はいつだって
36話 抱っこで風呂場
37話 後始末のお手伝い了承
38話 排泄中だって可愛い(R-18)
39話 湯船でうとうと
40話 おやすみ

 
 
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ただいまって言い続けたい

 玄関扉を開けた先は、廊下の明かりは点いていなくとも薄明るかった。短な廊下の突き当りにあるリビングへと続くドアに嵌った曇りガラスから、リビングの明かりが漏れているせいだ。
 そのドアが開いて、ますます廊下の明るさが増すと共に、お帰りなさいの弾んだ声が掛けられる。
「ただいま」
 帰宅時に家に誰かが待っててくれるってのはやっぱ幸せだなぁと思いながら、恋人までの短な距離を詰めていく。
「飯温めるので、手ぇ洗ってうがいしてきてください」
 差し出された手に仕事カバンを手渡せば、さっさとしろと急かされてしまう。なるほど。やたら弾んでいた声の理由がわかってしまった。今日は遅くなるから先に飯食っていいよって、遅くなるのが決定した瞬間に連絡は入れていたけれど、どうやら食べずに待っていてくれたらしい。
「そこはご飯にする? お風呂にする? ってヤツやってよ」
「やですよ。だって俺、腹減ってるし」
 知ってる、とは言わなかった。というよりも言う隙がなかった。先に食べずに待ってたんだから急いでと、かなり空腹らしい相手に再度急かされてしまったからだ。
「えー、じゃあ、せめてお帰りのちゅー」
 ねだれば一瞬うっと詰まったものの、すぐさま頬にちゅっと小さなリップ音が立った。口にしてくれないのはわかっていたけど、それでも不満ですと言いたげに口先を少しばかり尖らせれば、相手は困った人だなと言いたげに苦笑する。
「口はうがいしてからです」
 ほら行ってらっしゃいの言葉とともに、肩を掴まれ強引に回れ右させられたかと思うと、洗面所へ向けて背中押し出されてしまう。仕方がないので数歩分廊下を戻って、ハンドソープを使ってしっかり手を洗った後、うがいも念入りに数回繰り返す。
 部屋に戻って、本日の夕飯をテーブルへと運んでいる途中の相手から皿を奪うついでに唇を突き出せば、今度こそおかえりの言葉とともに唇にキスが落ちた。
 満足したので奪い取った皿をテーブルに運び、そのまま自分は席に着いて残りの準備は相手に丸投げしたけれど、相手は文句もなくキッチンとテーブルとを往復している。さすがに今日はかなり疲れているのを察してくれているんだろう。
 
 着々と腕を上げているのがはっきりわかる彼作の夕飯を食べて、既にシャワー済みだという相手に後片付けも押し付けて風呂を使い、疲れてるけどそれは別腹的に気持ちよくなって、というか正確には気持ちよくしてもらって、現在はベッドの中で甲斐甲斐しく後始末をされながらまどろみ中だ。
「最近、随分と甘ったれになりましたよね」
 ざっくりと後始末を終えたらしく、相手もベッドに潜り込んできたから、さっそくすり寄ってくっつけば、そんな苦笑交じりの言葉とともにふわりと抱きしめられる。
「それは誰かさんが目一杯甘やかすから〜」
「知ってます? 俺の夏休み、明後日には終わるんですよ」
 年下の恋人はまだ大学生で、夏休みがとても長い。けれどそれももう終わりが近づいていた。
「知ってるからこそ、この週末は甘え尽くすつもりなんだけど」
 というか彼の夏休み最後の週末を休日出勤なんかで無駄にしたくなかったからこそ、今夜の帰りがここまで遅くなったわけなんだけど。
「ならいいですけど。大丈夫なんですか?」
「大丈夫って何が?」
「甘やかすのはいいんですけど、元の生活に戻れないとかって泣きついて来ないで下さいよ、って意味ですかね」
「えーそれはちょっと保証できない」
 夏休みの大半を半同棲的にこの家で過ごしていたから、彼に行ってきますもただいまも言えない生活に戻ったら、絶対に寂しいに決まってる。もういっそこのまま、大学もここから通えばいいのに。
「それってプロポーズですか?」
「えっ?」
「いっそ大学ここから通えって、今、言いましたよね?」
 どうやら口から言葉にして出していたらしい。
「行ってきますとか、ただいまとか、お前に言える生活、続けたいよ。って言ったら、一緒に暮らしてくれんの?」
 プロポーズしていいならもちろんしたいよ、と言ったら、照れくさそうに、本気にしていいなら引っ越しも考えますと返された。

夏休みを終えて戻ってきました。ただいまです。というわけで、更新再開しますのでまた宜しくおねがいします。

 
 
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