理解できない(目次)

キャラ名ありません。小ネタ2話と本編54話の全56話。
小ネタは攻め視点。本編は受け視点。
七歳差で攻めは大学四年・受けは中学三年からスタートし、受けが高校卒業して二人が恋人として同棲するようになるまでの話。
受けの幼少期に何があったのか詳しい描写はしていませんが、親の主導で体を売るような真似をしてました。歪んだ大人たちに囲まれて性に緩い子供時代を過ごしてしまったせいで、自分をそこから救い出してくれた攻めにも当たり前のお礼として体を差し出そうとしていた受けが、攻めに導かれて染み付いている歪みを整えながら、成長とともに攻めへの恋情を育てていきます。
理解できないのタイトル通り、攻めの言葉や行動に理解できないことがたくさんあって、気持ちを育てるのに時間が掛かりました。つまりは、ぐちゃぐちゃと悩んでいるシーンや、攻めとのなかなか噛み合わない会話シーンが長いです。エロ控えめ。

診断メーカーからの「場所:ベッドの上 時間:夕 攻め:尽くし 受け:強気 何してる?:イタズラ」というお題で書いた親戚の中学生を預かる話に、続きを読みたいというリクエストを頂いて書きました。
続きを書くにあたって希望を募ったところ「受けの子の純愛」「一緒にお風呂をただ楽しむ攻めとエロいことされずびっくりな受け」が見たいという意見を頂いたので、それらを意識した展開が含まれています。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的なシーンが含まれるものはタイトル横に(R-18)と記載してあります。

親戚の中学生を預かり中1
親戚の中学生を預かり中2

1話 ここでの暮らし
2話 風呂場突撃
3話 フェラ拒否
4話 これから成長期
5話 そんな性癖はないよ
6話 洗ってもらう
7話 卒業間近
8話 卒業旅行計画
9話 ラブホへ
10話 洗われながら(R-18)
11話 いたずらしたい
12話 初フェラ(R-18)
13話 認識の差
14話 好きな子を抱きたいだけ
15話 キス
16話 好きって言って(R-18)
17話 放ったらかし
18話 置いていかれる
19話 もう抱かない
20話 彼のいない家
21話 逃げられない
22話 朝食
23話 二人の距離
24話 笑われて泣き止む
25話 困らせる相談
26話 寂しいなら構うよ
27話 相談そのに
28話 もっと早く知りたかった
29話 困らせてやった
30話 わかるけどわからない
31話 お気に入りのケーキ
32話 相互理解の場
33話 成長してる
34話 もう信じられるよ
35話 交際スタート
36話 二回目どうする?
37話 焦らしてやりたい
38話 恋人やめないで
39話 浅はかだった
40話 焦らさないで
41話 彼の家での過ごし方
42話 抱きたい、はどこへ?
43話 自分の気持がわからない
44話 抱かれたい気持ち
45話 一緒に暮らしてみようか
46話 準備スタート
47話 金曜夜は週末(R-18)
48話 このまま抱きたい
49話 なぜか涙が溢れてくる(R-18)
50話 上手く行かない(R-18)
51話 前よりいい(R-18)
52話 好きって偉大(R-18)
53話 朝食後にもう一度
54話 ようやく知らされる事実

 
 
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追いかけて追いかけて(目次)

キャラ名ありません。全31話。
同じ大学の大学院生×新入生(視点の主)。という出会いをした二人ですが、メインになってるのは視点の主が大学院生で相手は社会人な時期。5歳差。視点の主は決して小柄ではないけれど、先輩が高身長のためそこそこ身長差あり。
財布をなくして困っていた時に声を掛けてくれた相手に興味を惹かれるまま、追いかけるように転学部・学科までしてその相手と同じゼミに入った視点の主と、好意を隠すことなくダダ漏れにして自分を追いかけてくるくせに、恋人になるのは嫌だと言って譲らない視点の主を諦め悪く追い詰めて、最終的には恋人になると言わせる先輩の話。
途中、視点の主がさして仲が良いわけでもない別ゼミの後輩に襲われる(挿入は指だけ)展開があります。
作中そこまで明確に書いてはいませんが、先輩は高校時代に彼氏が、大学時代に彼女が居た設定。高校時代の彼氏との関係はタチ寄りのリバで非処女。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
性的なシーンが含まれるものはタイトル横に(R-18)と記載してあります。

1話 人生を変えた出会い
2話 ゼミ訪問で久々の再会
3話 今後を見据えた交流
4話 院進学と告白
5話 恋人にはなれません
6話 侵入者
7話 ヤバイ相手とわかっていても
8話 逃げ切れない(R-18)
9話 呼んでしまう名前(R-18)
10話 駆けつけてくれた友人(R-18)
11話 知られている
12話 だから会いたくなかった
13話 セフレにだってならないけれど
14話 互いの性体験暴露
15話 強引なキスにそれでも安堵
16話 一緒にシャワーを浴びるか否か
17話 信頼している
18話 自分から伸ばす手
19話 耳へのキス
20話 上書きが欲しいわけじゃない
21話 気持ちの切り替え
22話 シャワーの下で(R-18)
23話 罪悪感につけいって
24話 恋人になって
25話 もしもゲイだったなら
26話 黙って従って
27話 こんなに想われていても
28話 今だけ恋人(R-18)
29話 好きです(R-18)
30話 このまま恋人でいたい(R-18)
31話 ズルい大人

 
 
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ヘッダー用SS

 追い詰められた壁際で見上げる相手の顔は怒ったみたいに真剣で、ああやっと落ちたのだと、胸の鼓動が興奮と歓喜で早くなる。うるさいくらいに高鳴る心臓を気取られないように、相手の目をまっすぐ見つめ返しながら、ゆっくりと十度ほど左へ首を傾げてみせた。
 あざとくたっていい。相手は馬鹿じゃないから、きっとわざとだって気づいているけど、それでいい。自分の利点は最大限に利用して、相手の視覚へ訴える。
 頭一つ分違う身長差も、一回り近く違う年齢差も、女みたいだと言われる比較的整った顔も、自分にとっては武器だった。というよりも、武器にするしかなかった。
 親元を離れて暮らす自分にとって、彼は兄のようであり、時には親代わりも努めてくれるような酷く親しい存在だけれど、血の繋がりは一切ないし恋愛感情を抱いていいような相手でもない。それでも、どうしても、彼のことが欲しかった。彼の特別が欲しかった。
 使えるものは全部使って、思いつく限りの誘惑をしかけて、躱されて、躱されて、でも諦めずにしつこく纏わりついたから、ようやく相手も観念したらしい。
「怖い顔してどうしたの?」
 落ちた、とわかっていながらも、決定的な言葉を欲しがって尋ねた。でも相手は言葉では返してくれなかった。
 言葉はくれなかったが、顎を捕まれ固定される。意外と手が早い。なんてことを思いながら、相手を見据えていた目をゆっくり閉じた。
 近づく気配と、重ねられる唇。すぐに離れてしまう気配を追いかけるように、閉じていた瞼を押し上げる。相手はやっぱり、怒ったみたいな顔をしていた。
「これで、満足だろう?」
 唸るみたいな声が吐き出され、怒ったみたいな顔は少し歪んで、なんだか泣きそうにも見える。こんな自分に惚れられてしまったせいで、彼の人生はきっとメチャクチャになっただろう。
 可哀想にと思う傍らで、彼の特別を半ば強引に奪うのだから、なにがなんでも幸せにしてあげようと思う。絶対に後悔なんてさせない。
「うん。でも、満足には全然足りないよ」
 欲深くてゴメンねとまったく悪びれずに言い捨てて、両手を相手に向かって伸ばした。襟首を掴んで思い切り引き寄せ、同時に踵を上げて背伸びして、相手の唇を奪ってやった。

 
 
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雷が怖いので プレイ(目次)

「雷が怖いので」プレイリクエストについて

キャラ名ありません。全37話で、雷が怖いので本編の隙間を埋めるプレイ中心。
リクエストで頂いていた「オナニー披露」「おしおき」「剃毛」「おもらし」の内容を含みます。おしおき時にスパンキングも少々。剃毛時にアニリングスも少々。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
プレイ中心なため殆どが性的な内容を含むものなので、性的描写がかなり多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。
それと隙間埋め話なので、切り替わる前後で本編とも繋げてみました。

2018年4月8日追記
プレイ連載当時(昨年11月)お題箱にて「風邪っぴきの受けくんが体調悪いの隠してバイト頑張る話」「2人で子供っぽい口調を使わせてえっち」というリクエストを頂いていたのですが気づいたのが3月でした。
その2つのリクエストで書いたもの全13話を下部に追加しました。

1話 バイト二回目
2話 じっくりキスだけ
3話 焦らさないで
4話 自分で腰を揺らす(R-18)
5話 手伝って(R-18)
6話 バイト三回目
7話 自ら腰を落として(R-18)
8話 褒めてくれると思ってた
9話 報酬の基準
10話 三万円分のご褒美
11話 直接、弄って(R-18)
12話 他人の手(R-18)
13話 オナニー披露(R-18)
14話 両方してあげる(R-18)
15話 意識する尿意(R-18)
16話 おもらし披露(R-18)
17話 プレイ後の優しい時間
18話 バイト四回目
19話 プレ放置プレイ
20話 迎えに行く
21話 誕生日の少し前
22話 胸の代わりにお尻の開発(R-18)
23話 自覚前に知りたかった
24話 キツイおしおき決定(R-18)
25話 前立腺にローター(R-18)
26話 玩具で吐精(R-18)
27話 おしおき後も止まらない涙
28話 他の誰かなんて居ない
29話 相手の副業
30話 第四土曜日ホテル泊
31話 酔ってふわふわ
32話 剃られてもいい理由
33話 アナル周りまで
34話 バスルームで舐められる(R-18)
35話 舐められるだけでイク(R-18)
36話 脇もスネもツルツルに
37話 昨夜の記憶に悶える朝(R-18)

プレイおまけ
1話 自宅で初洗浄(R-18)
2話 確認(R-18)
3話 媚薬を飲む
4話 薬の効果(R-18)
5話 スッキリした目覚め
6話 本当は風邪薬
7話 初めての旅行
8話 パパって呼んで
9話 剃ってしたい
10話 舐められて焦らされて(R-18)
11話 お漏らし我慢(R-18)
12話 上手におねだり(R-18)
13話 精液お漏らしと翌朝(R-18)

おまけのオマケ
1話 悶々と一瞬間
2話 アナルに体温計(R-18)
3話 本物の媚薬(R-18)
4話 初アナニー(R-18)
5話 体勢を変えて(R-18)
6話 限界とご褒美と(R-18)

 
 
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合宿の夜

 夏合宿最終日前日の夜、連日のハードな練習で疲れきった体は重く、初日は慣れずになかなか寝付けなかった布団でも、横になって早々眠りに落ちていた。このまま朝までぐっすりコースのはずだった。なのに無理矢理意識を浮上させられた。
 自業自得の尿意なんかじゃない。背後から誰かに抱き込まれている。その上、尻の穴で何かが蠢いてもいた。口元を大きな手の平で覆われていて、どこか息苦しいのも原因の一つかもしれない。
 だんだんと覚醒してきた頭が状況を飲み込んで、慌てて瞼を押し上げ、同時に体を起こそうとする。
「暴れないで」
 起き上がるのを阻止するように口元に当てられていた手にグッと力がこもって、耳元では優しい声が囁いてくる。こうなるのを見越していたようで、焦った様子は特になかった。
 声はよく知った友人のものだったし、友人と言いつつも時折一緒にエロいことをしあう仲になっているので、とりあえず部の誰かに襲われているわけではないらしい。ホッと体の力を抜いて身を委ねれば、押さえつける力もあっさり抜けていく。
 でも、だからといってこんな場所で寝込みを襲ってきたことを許したわけじゃない。
「そのまま大人しくしててね」
 尻穴に埋まる指が再度動き出して、しかも明らかにその場所を拡げる動きをしている。
 まさかここで突っ込む気か?
 今は合宿中で、周りには自分たちの他にもたくさんの部員が一緒に寝ているのにか?
 冗談じゃないぞと焦って、嫌がるように身をひねろうとしたが、やはりそれもあっさり押さえ込まれてしまう。
 今まで、体格差や力の差をこんな風に示されたことなんてなかった。一緒に抜きあうのがエスカレートした時、相手が抱く側になるのを許したのは、こちらを気遣い尽くし決して無茶なことはしないと信じられたからだし、事実、酷い目にあったと思ったことはないし、気持ちよくして貰っているから続いている。
 こんなのは嫌だ。場所とかももちろん問題だけれど、それよりも、いくら抱かれることにそこそこ慣れているからって、こちらの意思を無視して強引に進められるのが気に入らない。
 周りにバレる覚悟で騒ぎ立ててやろうか。でももしこんなことがバレたらどうなるんだろう?
 二人一緒に部を追い出される可能性やら、友人知人どころか親や先生にまで事情が伝わる可能性やらを考えてしまったら、やはり今だけは耐えて、朝になってから気が済むまでボコるのが正解なのかもしれない。
 嫌だ。嫌だ。悔しい。そう思いながらも奥歯をグッと噛みしめる。
「ゴメンね。本当に、ゴメン」
 泣きそうな囁きに、さすがにおかしすぎると少しばかり冷静になった。合宿中で抜けなくて溜まったから突っ込ませて、的な理由で襲われているわけではないのかもしれない。
 何があったと理由を聞いてやりたいのに、口元は依然覆われていて声は出せない。そして、うーうー唸って喋らせろと訴えるにはリスクが高すぎる。
 取り敢えず一発やれば気が済むんだろうか。
 どっちにしろ耐える気にはなっていたのだから、ボコる前にちゃんと理由を聞いてやろうと思いながら、抵抗したがる気持ちをどうにか抑えて相手に身を委ねることにした。
 こちらのそんな意思は相手にも伝わったんだろう。ありがとうと囁かれた後は黙々と尻穴を拡げられ、繋がり、ひたすら声を殺しながら互いに一度ずつ果てて終わった。
 どこに用意していたのか相手だけではなく自分も途中でゴムを装着されていたので、布団を汚すようなことはなかったはずだが、終えた後も余韻どころじゃなくテキパキと後始末を済ませていた友人が、二人分の使用済みゴムや汚れを拭ったティッシュやらを纏めてそっと部屋を出ていく。
 始めぼんやり見送ってしまったが、慌てて起き上がりその後を追った。こちらが追いかける気配にはすぐに気付いたようで、大部屋を出た廊下の少し先を歩いていた友人が苦笑顔で振り返る。
「ちゃんと見つかりそうにないとこ捨ててくるから、あのまま寝ちゃって良かったのに」
「寝れるわけ無いだろ。というか、何が、あった?」
「それは、ほんと、ゴメン」
 困ったように視線を逸らされて、ムッとしながら両腕を上げた。相手の両頬を思いっきり挟んでやって、無理矢理こちらを向かせて視線を合わせる。
「俺が聞いてるのは理由。理由によっては許してもいいって言ってんだよ。わかるだろ?」
「もし許せないような理由、だったら?」
「取り敢えずボコる。気が済むまで」
 許してやる場合はボコらない、とまでは言わないけど。
「え、それだけ?」
「どういう意味だ」
「絶交だとか、友達辞めるとか、部活ヤメロとか」
 言われてなんだか血の気が引く気がした。つまり絶交するとか友人辞めるとか部活やめろとか言わせたくて、あんな無茶をしたって言うんだろうか。
「それを俺に、言わせたいのか?」
 吐き出す声が緊張で少しかすれた。
「ち、違うっ」
 すぐさま慌てたように否定されて、ホッと安堵の息を吐く。
「じゃ、なんだよ」
「気が済むまでボコっていいけど、聞いても嫌いにならないでくれる?」
 あんな無茶しておいて、嫌いにならないでくれなんてよく言えるな。とは思ったが、嫌いになれるような相手なら理由なんてわざわざ聞かないし、速攻縁切って終わりにするだろうし、つまりはこんなバカな事を聞いてくることに湧き出す怒りのほうが大きい。
「ごちゃごちゃうるせぇ。早く言えよ」
「嫉妬、した」
「は? 嫉妬? 誰に?」
 渋々と言った様子で告げられたのは、一つ上の先輩の名だった。確かに最近アレコレ構ってくれることが多くなった気はしたし、こちらもそれなりに慕ってはいるけれど。
「最近お前可愛がってるのあからさまになってたし、この合宿で一段と距離縮めてきたし、お前も満更じゃなさそうで、なんかもう不安になりすぎて、いっそ先輩にお前は俺のだって、俺のチンコ突っ込まれて気持ちよくなってるとこ見せつけてやりたくなって、無茶、した」
「ツッコミどころ多すぎんだけど」
「わかってるよ。満更じゃなさそうでもお前に先輩と付き合う気がないこととか、お前は俺のものなんかじゃないってこととか、先輩が寝てた位置的に、先輩が気づくほど派手にやったら周り中知れ渡るとか」
「先輩が俺を狙ってるみたいなのだって、お前の勘違いだろ」
「いやそこは譲れない。というか先輩に直接お前貰うって宣言されて焦ったのもある。というか多分それが、あんな無茶した一番の、理由」
「っは、マジかよ」
 マジだよと返ってくる声は確かに、嘘や冗談を言っている感じではない。
「でも俺にそんな気ないのはわかってたんだろ」
「そんなの、先輩が本気で告白してきたら、お前がどうなるかなんてわからないよ。俺とノリで抜き合って、流されるみたいに抱かれるのまでオッケーしたお前なら、先輩とだってノリと勢いで恋人になるかもしれないだろ」
 男同士で恋人とか正直イマイチわからないのだけれど、もし先輩と恋人になったら、こいつと抜きあったりセックスしたりを続けるのは浮気って事になってしまうんだろう。それが嫌なのは、今後も都合よくエロいことをし合える友人で居たいから。なんて思えるほど、鈍いつもりはなかった。
「まぁ先輩ともノリで抜き合えるかっつったら多分平気ではあるな」
「ほらぁ」
「それより、告白されたらその気なくてもノリと勢いで恋人になるかもって思ってんのに、お前が俺の友人続けてる理由ってなに?」
「えっ?」
「嫉妬して無茶してあんな風に俺を無理矢理抱いて所有権を主張するくせに、俺とは友人として気持ちよくエロいことし続けたいってのは、あまりにお前に都合良すぎじゃねぇか?」
「え、えっ、つまり……?」
「下らない嫉妬でアホな無茶するくらいなら、お前が俺の恋人になれよって言ってんだけど」
 男同士で恋人なんてと思う気持ちがないわけじゃないけれど、でもまぁこいつとならそれも有りか、という程度には友情以上の感情も既に湧いているらしい。
 心底安堵した顔で、嬉しそうに、そのくせ泣きそうに、俺の恋人になってと告げる友人を見上げながら、きっとこれで良いんだと思った。

お題箱から <合宿の寝静まった大部屋で布団の中、友人にやられちゃう話>
大遅刻すみません。長くなりすぎました。分けて出そうかと思ったんですが、サクサクお題消化していきたいので全部出しです。

 
 
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雷が怖いので(目次)

「雷が怖いので」プレイリクエストについて

キャラ名はありません。全47話で、他の話に比べるとかなり長めです。
お金持ちなS ✕ 貧乏大学生(視点の主)。はっきりとした年齢差は出てませんが、8歳前後上のイメージで書いてました。
雷が怖い視点の主が、突然の雷雨に逃げ込んだ先で出会った男に、愛人契約という高額時給のバイトを持ちかけられて頷いてしまい、お金と引き換えにほんのりSM混じりの開発調教をされまくるうちに相手の男への恋心を自覚していく話。
攻めは親に売られて痛めつけたいタイプのサディストに所有されていた過去あり。人を好きと思う気持ちがわからないという相手に視点の主が諦めずに奮闘し、最後には「お前が好きだ」と言わせます。

下記タイトルは内容に合わせたものを適当に付けてあります。
今回は性的な内容が含まれるものが多いので、性的描写が多目な話のタイトル横に(R-18)と記載してあります。

2017年3月6日追記。
最終話直後のオマケ話、全4話を追加しました。

1話 逃げ込んだガレージ
2話 雷が聞こえない部屋へ
3話 バイトはクビに
4話 愛人契約の提示
5話 時給千五百円
6話 お試しチャレンジ
7話 契約成立
8話 バイト初日
9話 キスだけで(R-18)
10話 やだって言ったのに(R-18)
11話 初日終了
12話 次回はお泊り
13話 豪華ホテルで誕生祝
14話 食事の前に(R-18)
15話 二日酔い
16話 昨夜の記憶(R-18)
17話 チェックアウト
18話 イヤラシイおねだり(R-18)
19話 抱いてもらえない理由(R-18)
20話 抱かれたい理由と恋の自覚
21話 アナルプラグを入れて向かう(R-18)
22話 ずっとこの日を待っていた(R-18)
23話 気持ちいいばかりの初めてだったのに(R-18)
24話 逃げ出す
25話 雷と彼に追われて
26話 ずぶ濡れの告白
27話 彼の肌に残る傷
28話 一緒にお風呂
29話 痛くて怖いだけのおしおき
30話 好きで居てもいい
31話 洗ってもらう
32話 突き返すバイト代
33話 少し変わったその後の関係(R-18)
34話 彼の過去
35話 大学生活最後の年末
36話 ただただ裸で寄り添って
37話 彼の目的
38話 気づいてしまった
39話 それでも受け入れてはくれない
40話 親から勘当されてきた
41話 彼のものになっていく
42話 心に言葉を刻むということ
43話 ポジティブシンキング
44話 彼を貰う(R-18)
45話 互いに互いだけのもの(R-18)
46話 最奥まで全部(R-18)
47話 いつか二人で挨拶に

直後1 ゆっくり抱かれ続ける(R-18)
直後2 嬉しくて泣きそう(R-18)
直後3 繰り返される好き(R-18)
直後4 目覚めた後もずっと幸せ(R-18)

本編隙間埋めプレイ(目次)

 
 
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